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■春茎(10)

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そんな冗談?を交わしてから道に入っていく。青葉、幸花、明恵と続いて入っていくところを神谷内さんが撮影する。
 
少し行った所に《モーゼの墓記帳所》という小さな小屋がある。
 

 
中を覗いてみると、ノートが置いてあり、来た人が思い思いのメッセージを残しているようだ。
 
「結構人が来てますね」
「日に3〜4件くらいの記帳がありますね」
「結構物好きがいるんですね〜」
と明恵が言っているが同感である!
 
そこから少し行った所に分かれ道がある。
 
道案内があるので「→三ツ子塚古墳群」「→ミステリーヤード」と書かれた右手の方に行く。
 
つづら折りに山道を登って行くと5分ほど登った所に大きな石の解説盤がありモーゼの絵と解説が書かれていた。しばしそこで撮影する。
 
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それで
「この先にお墓があるのかな?」
と言って幸花が先に進もうとしたが青葉が停める。
 
「そちらは遊歩道に出る道です。こっちです」
と言って、青葉はその説明盤の左手にある道を指さす。
 
「そこに入って行くんですか!?」
「これ看板が欲しいですよね。ここまで到達してもお墓の場所が分からずに到達できない人もいると思いますよ」
 
実際青葉も高校生の時に来た時はそのまま進んで遊歩道に突き抜けてしまったのである。そこから道を戻っていて古墳群の裏側から入る道に気付いてお墓に到達することができた。
 
それで青葉たちがその細い道を上っていくと、塚のようなものが左右にある。青葉はその左手の塚に登っていった。
 
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「待って。これきつい」
と幸花は声を挙げているが、青葉も明恵もヒョイヒョイと登っていく。その様子を下から神谷内さんが撮影する。
 
青葉たちに少し遅れて幸花も塚の上まで到達したが
「何これ〜」
と声をあげている。
 
「南無摩西大聖主と唱えて合掌したくなりますね」
 
↓のように卒塔婆のようなものが立てられ、狛犬?もいる。
 

 
でも幸花は本当に合掌していた!
 
青葉と明恵も結局目を瞑って合掌してご挨拶をする。その様子をまた神谷内さんは撮影している。神谷内さん本人も合掌してから言った。
 
「でもこれは凄いね。山道を歩いてきただけの価値はあると思う」
 
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「以前来た時よりメンテされている気がします。この新しい卒塔婆は昔は無かった気がしますよ」
と青葉は言った。
 
「説明盤の所までの道もけっこう整備されている感じがあったね」
「やはりわりと人が来るんでしょうね」
 
「モーゼ饅頭とかの発売所作ったらどうだろう?」
などと幸花が言っている。
 
「まあ日に5個くらいは売れるかも知れませんね」
 

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下まで降りてから柱が3本立っている所でまた少し追加撮影してから次に行く。ここまで神谷内さんが運転していたので青葉は
 
「運転は交替でしましょう。次は私が運転しますよ」
と言って運転席に就いた。神谷内さんが助手席で、後部座席に幸花と明恵である。
 
モーゼパークは県道229号線沿いにあるのだが、その229号をまっすぐ走っていくと今浜ICに到達する。
 
「これ米出ICから来るより今浜ICからの方が道が分かりやすいね」
 
「そうなんですけど、カーナビは米出IC経由の道を案内するんですよ。たぶん距離的に米出ICのほうが今浜ICより僅かに近いんでしょうね」
 
そして青葉たちは今浜ICには乗らずに!そのまま海岸側に突き抜けた。
 
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ここに《千里浜なぎさドライブウェイ》の出発点があるのである。
 
入口の所に青葉・幸花・明恵の3人を立たせて記念撮影してからドライブウェイに入る。
 

(2019.6.18撮影)
 
ここは(恐らく)日本で唯一、“普通の車で”走ることのできる浜辺である。この海岸の砂が物凄く緻密なので、タイヤがめり込むことがない。普通なら特殊な4WDのSUVとかでないと砂浜に車を乗り入れると簡単にスタックしてしまうのだが、この砂浜はそのようなことがない。それで普通の道路として開放されているのである。
 
時々並行する、のと里山海道(旧:能登有料道路)の一部が砂浜になっていると誤解している人がいるが、向こうは普通の舗装道路である。
 
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いったん車を駐めて、青葉たちが車のそばに立って手を振っているのを神谷内さんが撮影する。青葉はふと横をみたら《千里》という海の家があるのにギョッとした。すぐに“千里浜”だから“千里”なのだろうと思い至るが、千里姉に監視されている気分である。
 

 
車に戻ってドライブウェイを走行する。ここは幸花に運転させて、運転している所を助手席から神谷内さんが撮影したが
 
「全然普通の道路の感覚ですね!」
と幸花も言っていた。
 
青葉たちが通行した時は、青葉たちの走る海寄りの下り線は濡れているのだが、陸寄りの上り線は乾燥している。
 
「これ多分、下り線の方が少し難易度が高くないですか?」
と幸花。
 
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「だと思いますよ。濡れている分砂が動きやすいから、あまり無茶な運転するとハマる危険もあります。雪道を運転する感覚で急のつく動作をしないように」
と青葉はコメントした。
 
見ていると、途中何個かある海の家の所に車を駐めている人たちがいるし、また海側に車を駐めて記念撮影したり、浜辺でくつろいでいる人たちもある。大型の観光バスともすれ違った。ここを走るのがどうも観光コースに入っているようだ。
 
千里浜ICへの出口を通過!して更に少し行った所に終点がある。時々千里浜ICが終点と書いてある資料もあるが、実際の終点はその1kmほど北側である。ここに千里浜レストハウスがあり、青葉たち一行は休憩し早めの昼食を取るとともに、ここでも砂で作られた仏像?などの前で撮影した。
 
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「私たち霊界探訪3人娘ということでいいかも」
などと幸花が言っている。
「それって私、これからも出演するってことですか?」
と明恵。
「当然当然。ギャラは1回100円くらいで」
「100円なんですか〜?」
と明恵が言うと
「まあ3000円くらいは出すよ」
と神谷内さんが言っているが、どっちみち安い!
 

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レストハウスの入口の所で売っているイカダンゴがもちもちしていて美味しかった。
 

 
ここから神谷内さんが運転し、羽咋市内の道を走ってコスモアイル羽咋に至る。
 

(2019.6.18撮影)
 
「UFOの形をしている!」
と幸花が楽しそうにしている。ちなみに入口横に立っているのはマーキュリー型レッドストーンロケットである(時々サターンV型ロケットと思っている人もあるがサターンV型はこれの更に5倍の100mほどある)。
 
予め取材の許可は取っているので受付の所でその旨言うと、スタッフの人が1人奥から出てきて案内してくれた。
 
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まずはエレベータで2階にあがるが、青葉は神谷内さんに
「エレベータ内はずっとカメラ回していて下さい」
と言った。
 
それでカメラを回したままにしていると、エレベータはドアが閉まると灯りが消え、全面が星空のようになる。
 
「きれい!」
と明恵も幸花も声をあげた。
 
「いや、灯りが消えた時はびっくりした」
と神谷内さんが言っている。
 

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展示室内に入るが、たくさんの宇宙船や月着陸船、宇宙服などが展示されており、幸花が物凄くはしゃいでいた。明恵も興味深そうに展示を見ている。
 
展示室のいちばん奥の所にはUFO関係の資料も展示されていた。神谷内さんがあれ?という顔をする。
 
「そうはちぼんの実物が以前展示されていませんでした?昔、他の局の番組で見た記憶があるんですが」
 
「あれは片付けてしまったんですよ。でも見られるんでしたら出してきましょうか?」
「はい。お願いします!」
 
それで出して来てもらった。羽咋周辺ではかなり古い時代から謎の物体が眉丈山(びじょうざん)から海の方に向かって飛んで行く現象が目撃されていたという。その飛行物体が楽器の“そうはちぼん”に似ていると言われていたらしい。それで↓がその“そうはちぼん”である。シンバルに似た楽器だが、ずっと小さい。
 
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(↑は2007.6.8にコスモアイル羽咋で撮影したものです。その時はコスモアイル前のカフェに大量にUFOサミットの報告などが展示されていましたが、このカフェは現在閉鎖されています)
 
「これなら現代のUFOみたいな形ですね」
「円盤形のUFOですね」
 
と明恵・幸花は言っていた。
 
「同じようにUFOがよく目撃される場所として、飛騨の位山(くらいやま)とか、青森と秋田の境界にある梵珠山などもあります。どれも強いエネルギースポットなんですよね。恐らくは何かの自然現象なんでしょうけどね」
と青葉は解説した。
 
「やはりここはエネルギースポットですか?」
と幸花が訊く。
 
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「眉丈山自体が、雨の宮古墳群とかもあって、色々ありそうな地域ですね」
「古墳群があるんですか?」
「前方後円墳・前方後方墳を含む30か40くらいの墳墓が集まっているんですよ」
「そんなものがあったんですか!この後寄ります?」
と幸花は言ったが
 
「ごめん。そこまで寄る時間が無い」
と神谷内さんは撮影しながら言った。
 
そういう訳で“雨の宮古墳群”はスキップして先に行くことにする。
 

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その後しばらくスタッフの人にインタビューなどしていたら、インタビューアーの幸花の後ろから迫る怪しい影がある。
 
肩に触られるので「え?」と言って振り返ってから「きゃー!」と声をあげて危うく転びそうになった所を明恵が支えてあげた。
 
「紹介します。コスモアイルのバイトさんでサンダー君です」
とスタッフの人が言う。
 
緑色の顔の不思議な人物(?)が立っている。
 
「バイトさんなんですか?」
「UFOで地球にやってきたものの宇宙船が故障して自分の星に帰られないらしいです。それで修理代を稼ぐためにうちでバイトしているんです」
とスタッフの人が説明する。
 
「それは大変ですね!頑張って下さい」
と幸花は言ってサンダー君と握手した。
 
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「ちなみに性別は?」
「男の子らしいですよ」
「年齢は?」
「1年の長さが地球と違うのでよく分からないそうです」
「なるほどー」
 
それで青葉・幸花・明恵とサンダー君の4人で並んで記念撮影した。
 

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コスモアイルを出た後は、幸花が運転して、のと里山海道を通り、横田ICで降り、国道249号に出て中島町の西岸駅まで行く。駅の前が広場になっているのでここに車を駐める。
 
「みなさん、ここがワープした駅です」
と言って入口の駅名表示が一緒に映る位置に幸花が立って神谷内さんが撮影する。
 
無人駅なのでそのまま中に入る。
 
「この中のどこかにあると聞いたのですが・・・」
と言って探していたら、明恵が
 
「あ、これかな?」
と言うのでそちらに行ってみる。
 
「うーん・・・・」
と幸花が声をあげた。
 

 
“ワープした”駅名標が消えかかっているのである。↑をPhotoshopで画質調整試みたのが↓である。
 
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この駅は西岸駅なのだが、このように無関係の駅名が書かれた駅名標が立っている。実はこの駅がアニメ『花咲くいろは』に登場する“湯の鷺”駅のモデルとなったため、2011年にこの駅で記念イベントが行われた。その時に設置されたのがこの駅名標である。本当の駅名標もちゃんとある↓
 

 
なお駅舎内には『花咲くいろは』のポスターが所狭しとたくさん貼ってあった。
 

 

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