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■春避(18)

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晃がバスケ部の練習を終えて自宅に帰ると、母が
「新しいブラジャー買ってきたよ」
と言って、渡してくれた。
 
「ありがとう。ずっと運動してて腕立て伏せとかしてるから胸にも筋肉付いてきてるのかなあ」
などと晃は言って、ブラを5枚受け取った。そしてブラウスを買ったお釣りを返した。
 
バストを支えられる筋肉は付いてきてるかもね!(*32)
 

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夜、お風呂に入りながら晃は思った。
 
「確かにかなり胸が大きくなってるよなあ。乳首も随分太くなってるし」
 
バストを洗うと結構“感じる”。乳首などあまり強く触ると痛い。これブラ着けてなかったら服と擦れて痛いだろうなと思った。
 
お股はシャワーを膝の上に置いてお股に当たるようにし、左手の親指と人差指で開いて右手の中指で丁寧に“内部”を洗った。
 
「でもタップされてる状態にも随分慣れてきたなあ。性転換手術受けて本当の女の子になったら、この“閉じ目”がちゃんと開けて、中にクリトリスとか、おしっこの出る所とかヴァギナとかあるのかな」
などと思いながら、晃は丁寧にお股の内部を洗っていた。
 
「何かちんちんが無くなってて、完全な女の子になっちゃった夢も見たけど、ほんとぼく女の子になりたい気持ちになってきているんだろうなあ。でもぼくタップで隠れてはいるけど、ちゃんとちんちんあるし」
などと5mmサイズの“敏感な部分”に触りながら考える(*30).
 
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「だけどぼくのちんちんってやはり小さいよね。美奈子から聞いた話では、普通の男の子って毎月オナニーするらしいけど(*31)、ぼくオナニーとか小学1-2年生の頃に何度かしただけで、その後してないもんねー。だからちんちん小さいのかな」
 
そして湯船に浸かりながら考える。
 
「でもどうしてぼく、女性と連続してレトンゲンとか心電図とか撮られたんだろう?未成年の患者は男女区分けしないのかな?」
 
(*30) なぜ晃がペニスの消失に気付かないのかは後述。
 
(*31) 美奈子は「男の子って毎日オナニーしてるから」と言ったのだが、晃は“毎日”を“毎月”と聞き違えた。晃は喉仏も“目立たなかった”(過去形)し声もアルトだった(過去形)ので、元々睾丸がかなり弱かったものと思われる。
 
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(*32) Cカップの胸の重さは片方500g、両方で1kgほどあり、女性はこの重さの物体を常時身体に付けて歩いている。若い女性は筋肉があるので丸い形を維持できるが、年を取ると筋力が弱まり垂れ下がることになる。
 
ちなみに男性器(陰茎+睾丸+陰嚢など)の重さはあまり信頼できる数字が無いのだが(自己測定による統計は数値が大きめに報告されるため)、大雑把な推定で平常時に70g, 勃起時に210g 程度か。
 
長さ7cm 周長7cmなら円柱の体積の計算式 V=L2h/4π から体積は28cc, 長さ15cm 周長12cm なら体積は172cc となる。睾丸の重さは日本人の平均は30g程度なので陰嚢・副睾丸などの合計を10g程度と見積もると↑の計算値になる。
 
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トイレットペーパーの芯の内周長が11.9cmである。↑の計算は勃起時にその程度の太さになっていることを想定している。これに入れてみたことのある男性は多分多い。
 
晃の“ありし日の”陰茎は3-4cmと言っていたからそれから推測すると睾丸は5-10g程度だったものと思われる。
 
晃ちゃん、ちんちん無くなったままで、女の子になれたらいいね。女の子になれる性格だと思うけどなあ。ちんちんなんて要らないよね?ね?ね?
 

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6月29日(水).
 
春貴の学校ではこの日、夏のボーナスが支給された。ひとりひとり授業の空き時間に、校長から明細を手渡された。
 
「奥村先生、生徒たちからも先生の授業は分かりやすいと評判だし、顧問をして頂いている女子バスケットボール部も、大健闘してるし、ほんとに頑張ってますね」
と校長はにこやかな顔で明細を渡した。
 
「授業は素直な生徒が多いからやりやすいですよ。女子バスケットボール部は色々な先生方や、色々な知人にたくさん助けてもらっているおかげです。学校側からもたくさん協力してもらって、感謝しています。また頑張ります」
と言った。
 
校長室を出てから明細を見てみると凄い金額だったので、
「うっそー」
と思った。
 
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これでまた生徒たちにおごってあげられる!
 
(↑なぜおごる必要があるのか?)(*33)
 

(*33) 1970年代頃までの部活(特に運動部)の顧問の先生はよく生徒たちにおごってくれたものである。まだ日本が貧しかった時代、食欲が凄すぎて、自宅では充分に御飯を食べられない部員たちの栄養補給として貴重だった。
 
色々時代も変わり、最近はこういう先生はあまり居ないと思う。
 

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春貴は
「宝くじでも10万当たってるし」
と思って、自動車ローンの会社に連絡して、残額を繰り上げ返済した。それ以外は、ボーナス払いにした自動車学校の費用を除き定期預金にしようと思った。
 
吉田邦生に連絡してH銀行金沢支店に口座を作ってもらい、そこに入金することにする。余剰資金は普段使いではない口座に入れておくのが、無駄遣いしないコツである。
 
実際には、7月2日(土)に彼女?が自宅まで来てくれてそこで本人確認書類を提示して口座開設書類に記入。彼女は、いったん持ち帰った。
 
たぶん“彼女”でいいんだよね?19日に人形美術館で見た時も思ったが既に女にしか見えない。制服も左前の女子制服を着ていてバストもあるし。車も可愛いスペーシアだし。だいたい結婚式もウェディング・ドレスだったし!結果的に中学の時に仲が良かった、自分と呉羽と吉田の3人が全員女になってしまった?(*34)
 
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7月5日(火)に通帳が送られてきたので、春貴は水曜日の夕方、買物に寄ったスーパーにあるH銀行のATMで、自動車学校の支払予定額と、生徒のおやつ用に確保する以外の分を入金し、その後、オンラインで9割を定期預金に移した。木曜日にはキャッシュカード(クレカ一体型)も送られてきた。
 
春貴は日中はアパートに居ないので、通帳もカードも学校で受け取っている。
 

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(*34) 呉羽は青葉が心霊治療で性転換(←ほぼ人体実験)しようとして失敗!し、起きている時は女だが寝ている時は男という困った状態にあった。しかし奈良方面の性悪な(あ、ごめんなさい!体温計ぶつけないで:訂正)親切な神様が完全な女に変えてくれた。
 
春貴は、千里の眷属・こうちゃんが勝手に性転換手術し誰か(誰?)の女性生殖器を移植しているので、卵巣・子宮も存在している。
 
呉羽は“神様お手製”なので妊娠可能である。春貴は卵巣・子宮があるので毎月生理は来ているものの、骨盤が男性型なので今の時点では安定した妊娠の維持が厳しい。
 
邦生は“笑劇団の呪い”にやられて身体が女性化していたが、千里が呪いは解いてくれた。それで女性化は既に停止している。でも親切な地元の神様がヴァギナを作ってくれたので、男性器と併存してヴァギナ(まさにヤオイ穴)が存在する状態にある。
 
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女子制服を着て勤務しているのは、女子社員たちの悪戯の結果だが、多くの同僚が邦生を女子と思っている(一部の人は性転換して女性になったと思っている)。男子のidカードは没収されたので現在彼は男子更衣室や男子トイレには入れず、不本意に女子更衣室・女子トイレを使用している。邦生の睾丸は8月28日の誕生日までには除去される運命にある!?
 

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6月28日(火).
 
桜坂さんから土曜日に神谷内に連絡があり
「相談したいことがあるけど、金沢ドイルさん、ご都合とか付くかなあ」
という話であった。
 
「ドイルさん、まだハンガリーに居ていつ帰国するか分からないけど、取り敢えず話は聞くよ」
と神谷内が言ったので、この日28日に会うことにした。
 
放送局だと桜坂さんは入りにくいだろうし、レストランなどではこの時期、感染の危険があるので、貸し会議室でも借りようかと言っていた。
 
ところがこの日、偶然にも金沢ドイルこと青葉が高岡に戻ってくることが分かった。それで結局、能登空港で青葉をキャッチして、そのまま一緒にS市に行った。
 
青葉は
「私、家に帰りたい!」
と泣いていた!?
 
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(やはり青葉は自宅になかなか戻れない)
 

それで28日(火)の午後、S市の桜坂さん宅にお邪魔したのは、こういうメンツである(エスティマを使用した)。
 
神谷内・幸花・青葉(金沢ドイル)・千里(金沢コイル)・明恵(金沢セイル?)・真珠(金沢パール?←まんまじゃん)。
 
神谷内たちが行くと、奧さんはお母さんを連れて
「ちょっとドライブしてきます」
と言って車で出掛けた。
 

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「お店で会うことになるかと思ったけど、やはりお客さんとかに聞かれては、まずい話?」
と神谷内は尋ねた。
 
「それがお店の建物が潰れてしまって」
 
これにはみんな驚いた。
 
「地震で?」
 
「19日の地震では壁とかが少し崩れるくらいで何とか持ちこたえたんだけど、20日の地震で完璧に崩壊した」
 
「ああ」
 
「それで19日の地震の時に、テーブルに乗っていた料理の皿が落ちて、小学生の女の子のお客さんに掛かって、火傷(やけど)してしまって」
 
「あらぁ」
 
「すぐ病院に連れて行ったけど、跡が残るかも知れませんよと言われている」
「うーん・・・」
「この子、フルートを吹く子でね。もし指に障害が残ったらどうしよう?とそれも心配してるみたい」
 
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「フルート吹きさんなら、指が大事だね」
 
「今後の治療費はずっと払うつもりではいるけど、慰謝料訴訟とかになる可能性もある」
 
千里は青葉と顔を見合わせた。
 
しかし取り敢えず話の続きを聞く。
 

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「それで20日の地震では完全に店が潰れて。幸いにもこの時はお客さんは入れてなかった。19日の地震で壁とかが崩れたので、私と女房と、料理長の井原さん、会計の山本さんの4人で店の修理の方針とかを話しあっていたんだよ。そこに揺れたから4人とも表に飛び出した。その直後、音を立てて店は崩壊してしまった」
 
「逃げ出した後で良かった」
 
「幸いにも4人とも怪我は無かった。しかし店が崩壊したことで、事実上、営業不能になった」
 
「お店のリニューアルのために借りたローンは?」
「今日の引落しができなかった」
「ということは?」
「期限の利益を失うから、近い内に残額一括で払えという督促状が来ると思う」
「そしたら」
「土地を差し押さえられるだろうなあ」
「うーん・・・」
 
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それではそもそも火傷した女子小学生の治療費も払えないのでは?と神谷内は思った。
 
「更に困ったことがあって」
「まだ何かあるのか?」
 
「料理長の井原さんが死んだ」
「え〜〜〜!?」
「2度目の地震があった翌日21日の朝倒れて、病院に運ばれたが、間もなく息を引き取った」
 

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このことを聞いた時、驚いた顔をしたのは、実は霊界探訪チーム6人の中で神谷内と幸花だけだった。真珠は「やはり、あきちゃんも、当然青葉さんや千里さんも、井原さんのこと分かってたな?」と思った。
 
「ショックか何か?」
「それもあったかも知れないけど、どうもかなり昔からの病気だったみたい」
「健康診断とか受けてなかったの?」
「奧さんの話によると少なくとも30歳になって以降、1度も健康診断を受けていなかったらしい」
 
「このお店、従業員に健康診断受けさせてなかったの?」
「母に訊いたら、そんな制度は無かったらしい」
「それ凄い問題なんだけど」
 
「店は潰れて、ローンの返済がのしかかってくるし、料理長にも死なれて、俺、この先、どうしたらいいんだろうと思って」
と桜坂は涙を浮かべている。
 
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男の人のこんな姿初めて見た、と真珠は思った。
 

「まず一言、桜坂に言いたい」
と神谷内は言った。
 
「うん」
「死ぬな。お前、娘さんたちも居るんだぞ」
 
桜坂はしばらく考えていたが
「そうする」
と答えた。
 
やはり自殺というのも頭の中にちらついていたのだろう。
 
「最悪、自己破産という手もある」
「それはあるよな。でも自宅は手放さないといけないよな」
「それは仕方ないよ。どこかアパートでも借りて暮らせばいい」
「うん」
「ただし、やけどを負わせた女の子の治療費とか慰謝料は免責対象外だからそれは払っていかなければならない」
 
「それは頑張る」
 

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真珠は桜坂さんに尋ねた。これは自分にしか言えないと思った。
 
「もし、お金の問題が何とかなるなら、桜坂さんとしては、この後、どうなさりたいですか?」
 
「そうだなあ。実は、店をリニューアルオープンさせてみて、レストランとしては難しいけど、テイクアウト専門店なら、結構行けるかも知れない気がしたんですよ。だから、井原さんが生きていたら、お弁当屋さんに看板替えしてもいいかなあと思ってました。大規模な仕出しとかは既存店が押さえているけど、個人向け、またオフィス向けのお弁当の宅配みたいなのは。結構手応えがあったんですよ」
 
「だったら、その方向で考えてみません?」
「でも資金が。その前にローンが」
 
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