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■春避(16)

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春貴はこの日(6/25 Sat)、氷見市内の自動車学校の大型免許取得コースに入学した。毎日学校の勤務が終わった後、ここに通い、1ヶ月程度で大型免許取得を目指す。この自動車学校は21:00までの営業なので、18時まで部活に付き合った後、19:00, 20:00 と2度の教習を受けられるのである。
 
春貴の計画
第1段階(12) 6/25 26 27 28 29 30
仮免試験 7/01(Fri) 午前中(*27)
第2段階(18) 7/01 02(3) 03(3) 04 05 06 07 08
卒業試験 7/11(Mon) 午前中(*27)
免許試験場での筆記試験 7/13(Wed) (*27)
 
(*27)学校は午前中休ませてもらう方向で学校側と交渉予定。
 
7月2,3日は土日なので教習を3時間受ける。
 
ここにあげたのは実車の教習時間で、このほかに学科を1時間受ける必要があるが、7月2日か3日に受ける予定。
 
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6月27日(月).
 
春貴は教頭にお願いした。
 
「春から私にキャラバンを貸してくれていた友人が、うちの部員が増えたと聞いたら、今度はマイクロバスを貸してくれたのですが、学校の駐車場に駐めておいてもいいですか」
 
「へー。それは奇特だね。貸してくれるものは構わないよ。じゃ職員駐車場の右端に駐めてもらえる?」
「はい、ありがとうございます」
 
それで教頭が、この日、駐車場の右端およびその隣に車を駐めていた先生に頼んで、車を他の場所に移動してもらった。駐める場所は決まっておらず朝来た順に適当に駐めていくので、毎日並びが違う。
 
「ありがとうございます」
 
それで春貴が千里さんにメッセージを送ると、人形美術館の作業の時にも居た播磨工務店の広沢さんがすぐにマイクロバスを持って来て、春貴の指定する位置に駐めてくれた。
 
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日野の Liesse II Lx (6AT) short body (6.255m) 定員26 (客席19+補助席6+運転席1)である。ボディはレモンイエローに塗装され、こぶた・たぬき・きつね・ねこ、の絵が描かれている。小学校か何かで使っていたのだろうか。
 
「このマイクロバス、以前幼稚園で使ってたんですけど、そこの幼稚園が潰れて資産整理で売られていたのを買ったんですよ。塗装は直してないですが、座席はおとな用の座席に交換してますから」
「分かりました。ありがとうございます!」
 
「じゃこれバスのキーね」
「ありがとうございます。助かります」
 
これで春貴は早急に大型免許を取らなければならなくなった。一応来月の地域リーグの試合では、松夜のお父さんに運転をお願いできるはずであるが。
 
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春貴は校長先生に免許取得の計画表を提示して有休をもらないか交渉した所、大型免許取得は急務の資格取得として、考慮してもらえることになった。
 
仮免試験、卒業試験、免許試験場での筆記試験が平日にしか受けられない(特に免許センターでの大型学科試験は月水木のみ)ことを理解してもらった上で、少し調整が入る事になる。
 
「免許ってできるだけ短期間に集中して教習を受けたほうがうまく行きますから」
と校長は言ってくれた。
「確かにそうなんですよねー」
 
それで下記のように計画は変更された。
 
・7月1日は1日休みにして良い。それで7月1日は3時間教習を受ける。
 
・水曜日は4時間目(11:30-12:20)の授業が無いので、ここで12:00-12:50の教習を受けてきてよい。5時間目は13:10からだが、自動車学校からH南高までは車で5分で移動できるので間に合うはず。すると計画をこのようにできる。
 
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第1段階(12) 6/25 26 27 28 29 30
仮免試験 7/01(Fri) 午前中
第2段階(18) 7/01(3) 02(3) 03(3) 04 05 06(3) 07
卒業試験 7/08(Fri) 午前中
免許試験場での筆記試験 7/11(Mon) 午前中
 
7月1日は有休を認める。7月8日,11日の午前中は研修扱いとする。“学校活動に必要な資格の取得”とみなしてくれたのである。
 
なお7月1日は春貴が休みなので女子バスケット部の練習もお休みとなる。
 

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6月27日(月).
 
H南高校女子バスケットボール部の男子?部員・高田晃は、EラーニングによるE級コーチの講座を修了。試験にも合格して、E級コーチ・ライセンスを取得した。
 

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晃は河世と一緒に、先週の月曜(6/20)から、男子バスケ部に“留学”して男子と一緒に練習しているが、やはり男子の練習は、きついなあと思っていた。男子の運動部員は身体の造りが違う感じだ。
 
晃自身は、小学校ではコーラス部、中学校では吹奏楽部(*28)にいた、文化系人間である。運動は嫌いというわけではないが、あまり興味が無かったし、体育の時間以外は何もしていなかった。
 
バスケットはゴールしたら2点という以上のことはほとんど知らなかったが、姉に強引に“女子バスケットボール部”に加入させられて以来、ルールを勉強し練習に参加し、実際のゲームを見ている内に結構興味を覚えてきた。でもやはり運動をあまりしてなかっただけに、女子との練習ならまだいいが、男子との練習ではすぐ息が上がる。ただ、男子部員たちが自分を女子と思ってくれているので、体力に配慮してもらえることから何とかなっている感じだ。
 
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男子部員の中には同じクラスの男子もいるけど、どうも自分のことは“女の子になりたい子”だから女子バスケット部に入った、と解釈しているようである。男子並みに扱われたら辛いから助かるけどね。
 

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(*28) 吹奏楽部では、フルートを吹いたりオーボエを吹いたりしていた。編成によってはクラリネットを吹いたこともある。フルートは白銅製のを買ってもらったが、オーボエやクラリネットは学校の備品を使用していた。マウスピースだけ買った。フルートは自己流で、正式に習ったことは無い。
 
「フルートを吹く少女は絵になるなあ」
「ぼく男の子だけど」
 
でもワンピースを着せられて姉に絵のモデルを務めさせられた。舞花はとても絵がうまい。この“笛を吹く少女”という作品は市の美術展に入賞した!
 
美術館に展示されたけど、ワンピース姿の自分の絵が大量の人に見られるのはちょっと恥ずかしかった。
 

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Eラーニングを終えてからここ3ヶ月ほどの女子バスケット部での活動を振り返っていたら、いつの間にか遅くなっていた。晃はもう寝ようと思った。
 
部屋着の上下を脱ぎ、下着も交換する。なんか先週“タップ”?されてブレストフォームを貼り連れられて以来、女物の下着を着けているが、一週間もしてると、もうこれが普通になってしまい、このままでもいいかなという気がした、
 
どうせぼく、女の子と恋愛とかするとも思えないし。女の子たちはたいていぼくのこと“準女子”みたいに思って、普通の友だち付き合いをしてくるから恋愛に発展する要素が無いんだもん。ぼく自身、女子にハグされたりしても特に最近は何も感じ無いし(美奈子や夏生などにハグされすぎて女性不感症になっているっぽい)。
 
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急にまた女子制服着てみようかなという気分になる。
 
それで白い汎用品のブラウスを着て、その上に女子の冬服ブレザーを着た。下は少しドキドキするけど、制服のスカートを穿いてみる。晃は“また”冒険したい気分になった(←既にやみつきになっている)。
 
リボンも結ぶ。北信越大会の後、姉から随分練習させられたので、ちゃんと結べるようになっていた。
 
鏡に映して見る。
 
やはり女子制服って可愛いなあと思う。
 
ニコッと微笑んでみる。
 
ぼくもし女の子になっちゃったら、この服で通学するのかなあ、などと思う。
 

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先週と同様に、女子制服のまま、そっと部屋を出る。静かに階段を降りて、トイレに入った。普通におしっこをする。おしっこはとても後ろの方から出る。この出方にもかなり慣れたなあと思う。
 
出た後をペーパーで拭く。立ち上がりながらショーツを穿く。スカートの乱れを直す。便器のふたを閉め水を流して手を洗い、トイレを出る。
 
もしかしてぼく、スカートで部屋の外に出るのにハマりつつない?そのうちスカートで学校に出て行きたくなったりして(←いや既にその気になってる)。
 
でも女子制服で通学してたら、女子生徒には余分なものを除去しますとか言われて手術されちゃったりして?(←もう男の子には戻れなくなってる)
 

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足音を立てないように階段を昇って2階に戻る。姉の部屋から何も音がしないのを確認して、自分の部屋のドアを開けた。
 
その時、そこには思わぬ風景があった。
 
「へ?」
 
物凄く明るい照明が点いている。
 
青い手術着?を着たお医者さん?と3人の看護師さんが立っている。全員マスクをして、手術帽をかぶり、手袋をしている。
 
「高田晃さんですね?」
と、医師は確認する。
 
「はい」
と晃は答えた(←名前呼ばれて返事するとか無防備)。
 
「よかった。やっと見付けた。探すのに苦労しました。あなたはお姉さんの命令で性転換手術を受けて、女の子になってもらうことになっています。ここに寝て下さい」
 
と言って、手術台?を示される。
 
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看護師が2人晃の腕を取って手術台に乗せてしまう、
 
「ちょ、ちょっと待って。性転換とか心の準備が(←嫌だとは言ってない)」
 
「今から手術します。寝てていいですよ。目が覚めた時には、あなたはもう立派な女子高生です」
 
と医師は言い、看護師の手でスカートが脱がされ、、パンティも取られてしまった。足を大きく広げられ、身体を数ヶ所ベルトで固定される。
 

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「あ、タックしてるんですね。外しますね」
と言って、医師は“タップ”を解除した。一週間ぶりに男性器を見て、こんなの無くていいのにと思った。
 
「手術の内容を説明します。まず女の子にあってはならないペニスは切除します。邪魔な睾丸も摘出します。可愛い陰裂を作ります。尿道口は膀胱直下に設置しますので、普通の女の子と同様におしっこできるようになります」
 
「性転換なんて急に言われても」
 
「陰茎が無くなるからも今穿いてたような前開きの無いパンツをいつも穿けるようになります」
 
ちんちんは無ければ無くてもいいかなあ。
 
「睾丸が無くなるからひげも生えなくなるし、声変わりもせず可愛い声のままで居られます」
 
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ひげが生えなくなるのはいいかも。毎日面倒なんだもん。
 
「陰茎と陰嚢が無くなり、恥丘と陰裂ができるから、普通に女湯に入れるようになります」
 
女湯なんて恥ずかしいよぉ。
 

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「陰核ができるから、気持ちよく自慰できるよ」
 
それちょっと興味あるかも。
 
「膣ができるから男の人と結婚できるよ」
 
ぼく、まさかお嫁さんに行くの??
 
「子宮ができるから赤ちゃん産めるよ」
 
ぼく赤ちゃん産んでお母さんになるの???
 
「卵巣ができるからおっぱいも大きくなって女らしい体付きになれるよ」
 
おっぱい大きくなったら、まるて女の子みたいじゃん。あ、ぼくそもそも女の子になるのか。
 
「君は目が覚めたらもう女の子だから、明日からはワイシャツにズボンの男子制服じゃなくて、ブラウスにスカートの女子制服で学校に通えるよ。良かったね」
 
スカート穿いて通学するの〜?恥ずかしーい。
 
「じゃ麻酔を打つね」
と言われて、腕に注射をされた。晃は意識が遠のきながら
「ぼくほんとに女の子になっちゃうの?」
とドキドキする思いだった。
 
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医師たちが
「あれ睾丸が無い。既に除去していたのか」
「あれ?このペニスもフェイクじゃん。もう男性器は除去済みだったのか」
「よほど女の子になりたかったんだろうね」
「男性器が無いのなら女性器だけ移植してあげればいいな」
などと会話しているのが聞こえた気がした。
 

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6月28日(火).
 
晃が目を覚ますと、どこか豪華な部屋の天蓋付きのベッドに寝ていた。
 
「ここどこ?」
と思う。
 
「お嬢様、お目覚めになりましたか?朝のコーヒーでございます」
と、黒髪にホワイトブリムを着けたメイド衣裳の中年女性が言う。
 
「お嬢様って、ぼく男だけど」
と晃はコーヒーを受け取りながら答えた。取り敢えず一口飲む(←こんな所で飲食物を口にするとか無防備!)。
 
「昨夜までは男でしたが、性転換手術で可愛い女の子に生まれ変わりましたから」
「嘘!?」
「日本の人口から男が1人減り、女が1人増えました」
 
晃はコーヒーを飲み干すと(←あぁぁ!)自分の服をあらためて見てみる。
 
晃は自分がシースルーっぽいペールピンクのベビードールを着けていることに気付く。胸に触ると豊かなバストがある。すごく柔らかい。これが女の子の胸の感触かと思う。お股を触ると、ちんちんが無くなっていて割れ目ちゃんができている。これは偽装ではなく本物っぽい。その証拠に開くことが出来る。中を探ってみると、とても感じやすい所、そしておしっこの出てくる所かと思われる部分、そしていちばん奥には何かの穴があった。
 
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立ち上がって部屋の側面いっぱいの鏡に映すと、可愛い美少女の姿がある。長い髪が胸の付近まである。性転換手術って髪まで長くなるのかと思った。晃はベビードールを脱いでみた。そこにはとても魅力的な女子高生のヌードがあった。
 
メイドさんがお化粧をしてくれた。ぼくって、すっごい美人!と晃は思った。
 

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そこで目が覚めた。
 
 
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