広告:オトコの娘コミックアンソロジー~天真爛漫編~ (おと★娘シリーズ8)
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■春避(17)

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(C) Eriko Kawaguchi 2023-02-04
 
「夢かぁ・・・びっくりしたぁ!」
 
晃は何か胸が締め付けられるような感覚があり、何だろうと思った。
 
こんな夢見るって、やはりぼく本当に女の子になりたくなってきたのかなあ。性転換手術されて女の子になっちゃうとか。でも「お姉さんの命令で性転換します」って、お姉ちゃんならマジで言いそうで怖いよ。
 
ホントに性転換手術されちゃったらどうしよう?
 
自分が女子制服を着たまま寝ていたことに気がつく。
 
トイレに行こうとして、女子制服のまま行く訳にはいかないよねと思う。それでスカートは脱ぎブラウスは着たまま、リボンだけ外して、パジャマの上下を着て部屋を出る。
 
トイレに入るとおしっこが物凄くスムースに出る気がした。“おしっこをする”のではなく“おしっこが出る”感じ。どうしたんだろう?と思う。ただ出るのはスムースに出るのに、出た先でどこかにぶつかってる感じで“飛び散る”感じだった。実際紙で拭く時に濡れてる範囲が広く、拭くのに少し苦労した。また昨日までより少し先まで手を伸ばす感じになった。何か変わったのかな?気のせいかな(*29).
 
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トイレを出たら、姉が居て
「おっぱいはますます育ってるね」
などと言って胸を揉んだ。
 
「痛っ」
と強く揉まれて晃は思わず声を出した。
 
(*29) 晃のペニスが物凄く短かったので、“これまでは”タックした場合の放水ポイントが膀胱直下の位置まで到達していなかったため。この日の朝“広く濡れた”のは、きちんと“開けて”なかったため。
 

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部屋に戻り下着を交換するが、ブラジャーがきつい気がした。
 
あれ〜どうしたのかな。
 
それで衣裳ケースの隅に入っているスーパーフック(←なぜ持ってる?)を取り出し、それを付けてブラジャーを着けると楽に着けられた。そうか。胸が締め付けられる感覚があったのは、ブラジャーが小さかったせいかと思い至る。実際、胸の膨らみがカップに入りきれてない。
 
(なぜ小さかったかは考えていない)
 
それでブラウスを着るが、今日はボタンを留めるのに苦労した。特に上のほうのボタンを留めるときに、かなり胸を押さえつけてボタンを留めた。
 
W66のズボンを穿き、部屋を出て廊下に干してある練習用のユニフォームを取ってきてスポーツバッグに入れる。教科書とノートを通学カバンに入れ、居間に降りていった。
 
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朝御飯を食べていたら姉が言った。
 
姉が言った。
「あんたそれ胸がきつくない?」
「なんかきつかったからスーパーフック付けたぁ」
「ブラウスもギリギリっぽい」
「ボタン留めるのに結構引っ張った」
 

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「私のを今日は貸すよ。ちょっとおいで」
と言って姉は晃を連れて2階に上り、自分の部屋からブラジャーとブラウスを1枚ずつ持ってきてくれた。
 
「これに交換しなさい」
「うん」
 
それで晃は自分の部屋に入り、ブラジャーを交換した。これだとバストの膨らみがきれいにカップに収まり、スーパーフックを付けなくても苦しくなかった。ブラウスのボタンも楽に留められた。
 
「ありがとう。これなら苦しくない」
 
姉は晃のブラウスの下から手を入れてブラの余裕を確認した。
「うん。大丈夫みたいね。念のため」
と言って、姉はブラウスの上からメジャーを回して晃のバストサイズを測った。
 
「トップ84・アンダー70。完全にCカップだね」
「ぼくCなの?」
「高校生にもなればCある子は珍しくないよ」
 
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それで一緒に下に降りる。舞花は母に言った。
 
「晃のブラジャー、今のでは小さいのよ。お母ちゃん新しいの買ってきてあげてよ」
「いいよ。マイのと同じサイズでいい?」
と母は訊く。
 
お母ちゃん、ぼくがブラジャー着けてても変に思わないのかなあ(←何を今更?)
 
「うん。C70で行けるみたい」
と舞花は答える。
 
「了解。ブラウスはどうする?」
「ブラウスも私のと同じサイズが必要だと思う」
「じゃ、晃お金あげるから、今日学校の購買部で新しい学校指定ブラウス3枚買いなさい」
と言って、母は晃に1万円札をくれた。
「あ、うん。ありがとう」
 

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晃はその日(6/27 Mon) の午前中普通に授業を受けた。2時間目の後でトイレに行った時、晃は少し考えて“身体を開ける”感じでしてみた。すると“ぶつかる”感じもなく、濡れる範囲も狭くて済んで拭くのが楽だった。ああ、こうすればいいのかと思った。きっとぼくのちんちんが小さすぎて“閉じ目”の出口まで距離があるからぶつかるんだろうと思った。
 
昼休み、晃はまず購買部に行き、学校のマークとロゴの入ったブラウスを姉に教えてもらったサイズで3着買った。
 
ブラウス買うとか恥ずかし〜と思ったが、ワイシャツではこのブレストフォームを付けた?バストが入らないから仕方ないと思う。
 

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その後、職員室に行き、奥村先生に声を掛けた。
 
「先生、E級コーチの課程、修了しました」
「ああ、お疲れさん。発行されたコーチid分かる?」
「はい、これです」
と言って晃は昨夜書いておいたメモを渡す。
 
「じゃこれ君のデータベースに登録しておくね」
「はい、お願いします」
 
などと言っていたら、男子バスケ部顧問の横田先生が来た。
 
「高田さん、高体連の方から連絡があって、君の健康診断表が出てないと言われたのだけど」
「あ、そうなんですか?」
 
ここで大事なのは!晃は学校のロゴ入りブラウスに女子用学生ズボンという格好なので、普通に女子制服の状態だったことである!!
 
おっぱいもかなりあるし!
 
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「なんで出てないんだろう?君、4月の健康診断受けてるよね?」
と奥村先生が訊く。
 
すると晃が所属する1年1組の担任、真中先生が
「あ、忘れてた」
と言って寄ってくる。
 
「高田さんは4月の健康診断の日に休んでいたんですよ」
「ああ、熱が出たんで、休んでPCR検査受けに行ったんですよね。陰性でしたが」
「それで健康診断受けてなかったのか」
 
「だったら今日の午後にも受けて来てくれない?健康診断表を出してないと試合に出られないこともあるから。真中先生いいですか?」
 
「ええ。だったら高田さんは午後は公休にしましょう」
と真中先生が言った。
 

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それで真中先生が予約を入れてくれて書類をダウンロード・印刷してくれたので、それを持ち、奥村先生の車(パッソ)に乗って、市内の医大病院まで行った。
 
途中の車内で書類に記入した。
 
「じゃ私は駐車場で待機しているから、書類を受付に出して健康診断受けてきて」
「はい、分かりました」
 
それで晃は受付に行き
「健康診断の予約をしていたんですが」
と言って、書類を出した。
 
受付の人は書類をスキャンし、モニターを見ていたが
「あら、あなた性別を記入間違いしてるわよ」
と言う。
「あ、そうですか?」
 
ぼくよく女の子に間違われるもんなあ、などと思う。
 
「直しとくね」
「はい、ありがとうございます」
 
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(そうだね。性別で男に丸が付いてたら、きっと間違いだよね)
 
「妊娠中または妊娠している可能性はありますか?例えばセックスした後まだ最初の生理が来てない場合は妊娠の可能性があります」
「セックスとかしてないです」
 
「分かりました。生理が乱れたりはしませんか?」
「しません」
 
「ではこの書類の番号順に回ってください。最初におしっこを取って検査室に出してください」
「はい」
 

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それで紙コップを持って(男子)トイレに入り、個室でおしっこを取った。午前中の休み時間にしたように“少し開(ひら)くような気持ちで”するとおしっこが飛び散らず、わりとうまくキャッチできた。
 
ペーパーで拭いて個室を出る。その時、トイレに40代くらいの男性が入ってきたが、晃を見ると驚いたような顔をして
「ごめん。間違い」
と言って飛び出していった。
 
何を間違ったんだろう?と疑問を感じながら、手を洗いトイレを出る。検査室の方に行こうとしていた時、後方で女性の
「きゃー!」
という声が聞こえたので、何だろう?と思った。
 
(↑男性の無事を祈る!)
 

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検査室で紙コップを提出し、身長・体重、トップバスト・アンダーバスト・ウェスト・ヒップ、脈拍・酸素量・血圧を測られて採血される。その後、レントゲンに行く。
 
ソーシャルディスタンスを空けて待機し、やがて
「高田晃さん、2番の部屋へ」
と言われるので、そちらに入る。中に入ると30歳くらいの女の人が服を着かけている最中だったので、びっくりして後ろを向いた。すると女性は
「純情な子ね」
などと言って、すぐ服ほ全部着終わったようで部屋を出て行った。
 
晃は後ろを向いたままブラウスのボタンを外していたのですぐにブラウスを脱ぐことができた。
 
「ブラジャーにワイヤーは入っていますか?」
と女性の技士さんから訊かれる。
 
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「入ってます」
「だったらブラジャーも外して下さい」
「分かりました」
 
それで晃はブラウスを脱いだ後、アンダーシャツを脱ぎ、ブラジャーを外す。ブレストフォーム着けたままだけどいいかなあと思ったが、外し方も分からないので、そのまま中に進む。指示に従って機械に抱きつくようにした。
 
「息を吸って、停めて。はい、いいです」
「ありがとうございました」
 
それで着替えの所に行き、ブラジャーを着ける。そしてアンダーシャツを着てブラウスを着ている最中に次の順番の25-26歳の女性が入ってくる。きゃっと思ったが、急いでボタンを留める。入ってきた女性は服を脱ぎ始める。
 
うっそー!?男のぼくがいるのに?と思い、急いでボタンを留めて退出した。
 
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眼科に行き視力検査をする。両目とも1.5と言われた。耳鼻科に行き、聴力検査をするが異常なしと言われる。心電図に行く。
 
ここもレントゲンと同様ソーシャル・ディスタンスを開けて待機。しばらくして名前を呼ばれて2番の検査室に入る。前のクライアントさんの女子中学生?が服を着ている最中である。下着姿をまともら見てしまった。うっそー!?と思う。晃は彼女に背を向けてブラウスを脱ぐ。でも女子中学生は悲鳴とかあげることもなく、やがて服を着て出て行った。晃はアンダーシャツとブラジャーを脱ぎ、靴下も脱いで台に乗る。
 
バストにたくさん電極を付けられた。くすぐったい。足にも付けられる。それで静かにしていると「はいOKです」と言われるので台から降りて服を着る。
 
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ブラジャーを着けようとしている時に次のクライアントさんが入ってくる。女子高校生っぽい。恥ずかしかったが、晃は彼女の下着姿を見ないように視線を下にやってブラジャーのホックを留め、アンダーシャツを着て、ブラウスを着て退出した。退出する時は目を開けなければならないが、女子高生の上半身裸が目に飛び込んできて「きゃー」と思った。でも丸いバストが美しいなあと思った。(たぶん向こうも同様のことを思っている)
 

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その後順番待ちして内科検診に行く。また上半身裸になるのかなと思ったが、ブラウスだけ脱いで下さいと言われた。
 
それでお医者さんの前に座る。お医者さんはまだ20代の女性医師である。研修医さんかな〜などと思う。医師はアンダーシャツをめくるように言い、ブラジャーの上から聴診器を当てて、心音を聴いていた。
 
「はい、いいですよ。どこか身体の調子の悪い所とかはありませんか?」
「特にないです」
「生理が乱れたりはしませんか?」
「特に」
 
乱れるも何も生理なんて来たことないし!
 
それでOKということだったので、ブラウスを着て退出した。しばらく待って、診断書を2通もらった。1通は学校提出用、1通は高体連提出用である。
 
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晃は奥村先生のスマホにメールし、車に戻って診断書を先生に渡した上で学校に帰還した。学校に戻った時には既に6時間目も終わり、掃除の最中だった。
 

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「高田さんは今週は女子トイレの掃除よろしく」
とクラス委員の夏風知世が言う。
 
「分かった」
 
トイレの掃除は月交替で各クラスが担当する。そろそろ7月だから1組の担当になったのかなと思った。それで晃は女子トイレに行き、先に来ていた美奈子たちと一緒に女子トイレの掃除をした(←なぜ自分が“女子”トイレを掃除するのか考えていない)。ちなみに晃は既に女子トイレに入ること自体には何の抵抗も無い。
 
そのあと、美奈子たちと一緒に教室に戻り、終わりの会をした。
 

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奥村春貴は晃から受け取った診断書を1枚は担任の真中先生、1枚は横田先生にそのまま渡した。どちらもその場で開封して診断結果を見て
 
「特に異常箇所は無いですね」
と言っていた。横田先生から春貴は診断書を見せてもらったが、数ヶ所に目が行く。
 
性別:女?? TB 83 UB 69 W 64 H 93 ... TB:83/UB:69 ?? それってトップとアンダーの差が14cmもあり、完璧なCカップじゃん。あの子、おっぱい大きくしちゃった?やはり女の子になりたい気持ちが高まって、とうとう身体の改造を始めたのだろうか??
 
身長はこれまで168cmと申告されていたのだが、この健康診断表を見ると167cmになっている。まあこれは誤差の範囲かなと春貴は思った。
 
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春避(17)

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