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6月26日に開かれた中学硬式野球の北海道理事会において、来年度から夏の大会の支庁予選は6月からではなく7月頭から開始することを決定した。
春の大会と夏の大会の間が間隔が短すぎるという意見は以前からあったのだが春の北北海道大会決勝のコールド問題で、同大会の大会長が
「翌週再試合にすると道大会直前になるし翌週晴れるとも限らないと思ってコールドを認めてしまった」
と発言したことから、もっと日程に余裕を持たせるべきという意見が相次いだ。
元々は春の大会は地区大会のみだったのが春も全道大会まではしたいという意見があり、日程が詰め込まれた経緯があった。7月に全道大会をしても8月下旬の全日本選手権に間に合うのである。それに7月から始めた場合、各ブロック大会・全道大会を夏休みに設定できて日程に柔軟性を持たせられる。
しかし今回の敗戦は近藤君にとって本当にいい薬となった。人は挫折から学ぶものなのである。彼は制球力を洗練するため下半身強化に取り組み、毎日10kmのジョギングを自分に課した。そして狙った所に正確にボールを投げる練習に取り組む。更には自慢の剛速球を活かすためにもカーブを練習し、高校では一回り成長した姿を見せることになる。
彼は翌年、高校に入ってから1年目、2つ上のエースが故障したこともあり、3年生のもうひとりのピッチャー(青沼晋治:千里の元彼)と1試合交代で投げて甲子園まで行く。そして甲子園でもBEST8まで勝ち進んでプロ球団から注目されることになる。
(近藤君と交代で投げた晋治も日本ハムから声を掛けられた)
彼が練習の時ずっと着けているロケットの中に“ある女性”の写真が入っているのを知っていたのはその晋治くらいである。
2005年6月25-26日、留萌本線(深川−増毛)で“SLすずらん号”(C11機関車)が運転された。
1999年の連続テレビ小説『すずらん』を記念したものである。このドラマではヒロインは留萌地方の“明日萌(あしもい)駅”に捨てられていた孤児で、その駅の駅長さんに育てられたという設定だった。この列車はドラマが放送された1999年から毎年運行されている。(2006年まで運行)
明日萌駅の設定で撮影に使用されたのは実際には恵比島駅である。古くは留萌鉄道(恵比島−昭和)との分岐駅であった。留萌鉄道は1913年に開業した軽便鉄道(けいべんてつどう)を前身として1930年に開業。当時この辺りで営業していた炭鉱から石炭を運ぶのに使用された。しかし炭鉱の廃業に伴い存在意義が無くなって1969年留萌鉄道休止(1971廃止)。
すずらんのヒロインは大正末期の生まれの設定。炭鉱もニシン漁も盛んな時期なので、こういう捨て子も結構いたかも。今回のイベントでは乗務員が昭和初期の格好をしている。もちろんすずらん号は恵比島駅に停車する。
この駅は前述の峠下駅から深川方面にひとつ行った駅である。だから実はあまり“留萌地方”っぽくない。札幌付近から続く盆地の北端付近に位置する。留萌に行くにも旭川に行くにも峠を越える。ここを選んだのは撮影のしやすさの都合か?
“SLすずらん号”は8/27-28 9/10-11にも運行される。
6月25日(土).
土曜日なので星子が千里Bの代理でQ神社でご奉仕していると、貴司がやってくる。
「あ、細川さん、こんにちは」
「ほ、“ほそかわさん”?」
やっべー。また怒らせたかな。あの子とのことがバレたかな、いやあの子かなと考えるが、思い当たることが多すぎて分からない。
「あ、いや忘れてること無いかなぁと思って」
「なんでしょう?」
と星子は悩んでる。
そのうち、香取巫女長が
「千里ちゃーん、占いのお客様」
と呼びかける。
「はーい行きます。じゃ細川さん、また」
と言って星子は向こうに行ってしまう。
「千里〜やはり凄く怒ってる?」
と貴司は情けない顔をした。
貴司がいつもの倉庫部屋に戻り、ちんちんをいじりながら漫画を読んでいたら部屋のドアがあく。誰かな?と思ったら千里である!慌ててファスナーを閉める。
(実は千里G)
「貴司これお誕生日のプレゼント」
と言って洋菓子の箱を渡す(実はさっき気付いて慌てて買ってきた)。
「わぁありがとう(心がばら色になる)」
「ハッピーバースデイ」
と言って額にキスするので
「サンキュー」
と言ってドキドキしている。
「でもあまり浮気しないでね。**ちゃんとか$$ちゃんとか」
げー、全部バレてると焦る。
「ごめんごめん。でも本当は千里のことが好きだから」
「あんまり浮気してると、ちんちん切っちゃうぞ」
と言って千里はいきなり貴司のちんちんをズボンの上から人差し指と中指ではさむようにする。
「ひっ」
と貴司が声を挙げる。
「ん?ほんとに切ってほしいの?」
「いや切るのは無し」
「なんだ触ってほしいのか」
と言って千里は貴司のズボンのファスナーを下げると中に左手を突っ込み、貴司の生ちんちんを掴む。
「ひゃー」
「掴まれるの嫌だった?」
「いや掴んでほしい」
「じゃ掴む」
と言って思いっきり掴む。(折れたかも)
「ひぃー」
「強すぎた?私のも触ってもいいよ」
ドキっとする。そういえば千里のちんちんって触ったことないけど。
千里が右手で貴司の右手を取り、巫女服の下から入れて自分のお股に触らせた。
え?
ちんちんは無い?これって割れ目ちゃん?
「やっぱ、千里もしかして性転換手術済みなの?」
(貴司がこの頃は千里のことを男の娘と思ってたという設定を作者も忘れてしまいそうです)
「セックスして確かめる?避妊具は持ってるよ」
貴司はほんとにセックスしようかと思った。セックスってしたことないけど、多分やり方は分かる。千里は避妊具持ってると言ってるし。
でも・・・
「こんな所でしてるの見付かったらただじゃ済まないよぉ」
「あはは。でもしたくなったらいつでもしていいんだからね」
と言って千里は唇にキスする。千里のバストが貴司の身体を圧迫する。女性特有の甘い香りを強く感じる。貴司は閾値(しきいち)を超えた。
うっ。
逝っちゃった!
「ああ、する前に逝っちゃうなんて」
「ごめん」
すると千里は液の付いた自分の手を舐めてる!
「ちょっとぉ!」
「じゃまたねー」
と言って千里は行ってしまった。
貴司はしばらく呆然としていた。(ああトランクス自分で洗わなきゃとも思ってる。なんか握られた所が痛いとも思ってる←ほんとに折れてたりして。千里はスティール缶を握り潰せる)
「大胆だね」
とVが呆れて言う。
「これで一週間くらいは浮気しないでしょ」
と言いながらGは石鹸でよく手を洗った。
「精液って何かきれいに落ちにくいね。まだベタベタする」
「誤って妊娠しないように」
6月27日(月)、S中では球技大会が開かれた。
千里は優美絵と一緒に1年の時はテニス、2年の時は卓球に出たが今年は再度テニスに出た。そしてゼロ負けで、千里は運動神経がいいのにこの系統の競技には才能が無いことを示した。
千里はバスケも上手いしソフトボールも上手いのにテニスや卓球だと球が全然思ったところに飛ばないという変な人である。
なお実際に出たのは千里Yである。Rは剣道の練習疲れで寝ていた。
沙苗とセナは卓球に出たが、こちらもラブゲームで負けている。
雅海は昨年同様(男女混成の)ソフトボールに出たが、全打席三振、3エラーでスポーツが苦手であることをあらためて証明した。ダンスは上手いのに。
3組の留実子も男女混成競技のソフトに出た。この競技大会は部活でやっている競技には出ないというルールなので、ピッチャーをした留実子の球が打てる子が(男子にも)おらず優勝している。
同じく3組の司は女子のバスケットに入れられそうになったが
「ぼく男子ですー」
と強く主張して男子テニスに入れられた。男子のバスケットを本人は希望したが試合中に身体の接触が生じた場合に問題があるとしてテニスに回された。ついでに「これユニフォームね」と言われてスコートを渡され、なーんにも考えずにそのまま穿いて出た。
つまりスコートを穿いて男子テニスに出た!
(本人が気付かないようにみんなで黙っていた)
司は佐藤君と組んで1回戦・準決勝を勝ち上がり、決勝で負けて準優勝であった。
「あのペア凄いね。女子同士のペアで男子の部・準優勝とか」
「でもあの丸刈りの女子誰だっけ?」
などと言われていた。
佐藤君は
「なんでぼく女子に見えるんだろう?」
と悩んでいた。
(佐藤君はショートパンツを穿いてる。彼にもスコートを渡したが彼は拒否してショートパンツを穿いた。スコートを渡されて変に思わない司がおかしい)
「でも司ちゃんは元々の性別に戻った感じだよね」
と司と小学校6年間のうち4学年で一緒のクラスだった、木村美那が言う。
「ぼく、何か変だったっけ?」
「だって小学1年の時はいつもスカート穿いてたじゃん」
「ほほぉ」
「え〜?そうだっけ」
と本人。
「スカート穿いてるから女子かと思ってたら『男子集合』というのに集まるから男の子なのか女の子なのかよく分からないと思ってた」
「やはり小さい頃から女の子になりたかったんだ」
「そんなの全然覚えてない」
「スカート穿いてるから女の子と思われて市のイベントの時女子更衣室に入れられて、それで女子みんなの前で着替えたらちゃんと女の子パンティ穿いてたしちんちんのあるような膨らみも無かったから『やっぱり司ちゃん女の子なんだ』とみんなで噂してた」
「凄い重要な証言を聞いてる気がする」
「でも小学3年生で野球部に入ってそれから少し男っぽくなったのよねー」
「ふむふむ」
「だから性転換して男の子になっちゃったのかなあと思ってたけど実は女の子であることを隠してたのね」
「ああ、そういう人は時々ある」
「隠れ女子というやつだよね。表面的には普通の男子を装ってるけど実は女の子。だから大人になってから自分が女装する代わりに女装する可愛い男の娘を恋人にしたりする」
「そんなこと無いよ。ぼくは普通の男の子が好きだよ」
と司は言った。
みんな納得したような顔をしたが、司は自分の発言の意味を理解していない。
この発言をたまたま聞いた同じクラスの野球部某男子は、やはり道大会終わったら福川さんに告白しようと思ったのであった!
(1組の)公世は女子の卓球に入れられそうになったが
「ぼくは男子」
と主張して、男子の卓球に入れられた。それで上原君とのペアで優勝したが
「すごいな女同士のペアで男子で優勝するなんて」
と言われていた。
「上原君もそろそろ『ぼく本当は女の子になりたいの』と告白しよう」
「別に女の子にはなりたくなーい」
「じゃ単なる女装趣味?」
「・・・・・・」
「やはり雅海ちゃんの次に性転換するのは上原君かな」
「卒業記念アルバムにはセーラー服姿の写真入れとくね」
「あ、その写真どこから持って来たの〜?」
「3年女子は全員見ている」
「ひぃーー」
これは上原君のお姉さんが撮ってあげた写真らしい。セーラー服を着ているがとても可愛い。撮影場所は旭川の平和通りっぽい。高校から流れて来た。見てないのは多分女子では留実子だけ。。
なお卒業アルバムには振袖姿の中山君の写真も入れられる予定だが、これは中山君は笑って承諾してくれた(と編集委員は判断した)。中山君のお母さんは日本舞踊の先生なので、彼も振袖を着てお稽古をさせられている。発表会にも度々出ている。
「お姉さんも上手だけど、妹さんの方が更に上手ですね」
などと言われている。姉まで
「派の代表とかかったるいから、あんたが母ちゃんの後を継いでよ」
などと言っている。
「だって女でないと代表になれないのに」
「ちょっと簡単な手術を受ければいいじゃん」
母まで「性転換手術受けるなら費用は出してあげるよ」と(冗談で:と信じたい)言っているが、今の所断っている。
彼は振袖を着ている時も「ぼくは男の子だから」男子トイレを使うと言っている。でも中山君がスカート穿いて歩いているのを見たとか婦人服売場に居るのを見たという証言も多数ある!
6月29-30(水木).
2年生は泊まりがけの夏季教室に行ってきた。潮尾由紀は女子水着姿でプールに参加し、
「やはりもう女の子の身体になってたのね」
とみんなから言われていた。
「ゆきちゃん、今度からは水泳の授業にも参加しなよ」
「そうしようかな」
と由紀もかなりその気になっていた。一度女子水着姿を見られたら次からはきっと平気。広沢先生は「着替えは女性職員用更衣室使っていいから」と言っている。
入浴は大浴場には行かず、生理にぶつかった女性用の個室シャワーを使った。また、宿泊は女性教師の部屋に泊めた。
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女子中学生・春ランラン(19)