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■女子中学生・冬の旅(6)

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源次は、妹でもできたかのようにお世話してくれた。なお、彼には弟はいるが、妹は(本人の知る範囲では)いないらしい。小町も神社のお仕事が終わった後来て、“いと”と色々おしゃべりしてくれた。“いと”は結構2人になついていた。彼女は源次と小町を夫婦と思ったので、ふたりが照れていた。
 
千里はこの2人の結婚式、いつさせてあげようかなと思った。神社でする?P大神は許してくれそうだけど。
 
これが本当のキツネの嫁入り!
 
“いと”については当面コリンにも少し気をつけておいてもらう。
 
“いと”はコリンを怖がっていた。源次が「あのお姉ちゃんはぼくらを食べたりはしないよ」と言うと、安心していた。
 

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(*6) “小春の家”は、2003年春に小春がP大神の手を離れてA大神配下に復帰した時、P神社に住むわけにはいかないが、千里の家の近くに住んだ方が便利だろうということでA大神の指示により、ミミ子(朝日瑞江)が用意したものである。
 
ここの土地・建物の登記は千里名義になっている。記念すべき?千里の最初の所有地である。千里は母の字をそっくりに書けるので、しばしば母から学校の書類なども
「あんたが書いといて」
などと言われている。それで、大神は千里G!に同意書を書かせ、勝手に実印を押させて“保護者の承認”がある形にして、千里名義で登録した。
 
千里の母に変装したミミ子は、千里名義の通帳を法務局の人に提示し、毎月、遠駒貴子(**) 名義で高額の振り込みがあることを示して親の代理名義ではなく、本当に娘の千里が買った土地であることを説明した。
 
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(**) “遠駒貴子”は遠駒恵雨の本名。恵雨さんは様々な面倒を避けるため、法人名義の“理数協会”を使用せず、個人名義で報酬を払ってくれている。
 

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(再掲)

 
この家は留萌がスケソウダラ漁で潤っていた時期に建てられた長屋だったものである(むしろ文化住宅(*7)に近い)。当時は2つの世帯が入居していた。それで各部屋に風呂とトイレが付属している。
 
ミミ子は工務店さんに頼んで、部屋はそのままにして台所の壁をぶち抜き1つのLDKに改造。また半間サイズだった玄関もまとめて1間サイズにした。そのほか、石油式のボイラーを導入し、畳の表替え・ふすま紙の張り替えをし、トイレは洋式便器に交換。風呂もタイル張りだったのをホーローの浴槽に交換。シャワー付きにした。風呂は以前は薪で焚く外釜方式だったが、ボイラーを付けたので、いつでもすぐにお湯が使えるようになった。土地(と家)自体は60坪で48万円だったが、改造費で150万円飛んでいる。
 
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千里Rが取った剣道関係のメダルや賞状はコリンの部屋の棚に置かれている。また、千里の道着は、父に見られないように、いつもこの家で洗濯している。小学生の頃は、これらは神社の空き部屋に置かれていた。道着も神社で洗濯していた。また千里は年々増えていく楽器もここに置くようにした。
 

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(*7) 文化住宅というのは、高度成長期に多く建てられた“新形式”の長屋である。主に関西方面でこの言葉が使用されたが、関西では“ん”にアクセントを置いて発音したらしい。古い長屋は、台所・トイレが共用だったが、文化住宅には個々にトイレと台所が付属していた。それで従来の長屋より“文化的”であるとして文化住宅と呼ばれた。当時の文化住宅の多くにはお風呂は無く、お風呂は銭湯に行っていた。ミミ子が買った家はお風呂が付いていたので、高級文化住宅かも?工法は2×4(ツーバイフォー)でしっかりしているので平成の時代まで持ちこたえていたようだ。
 
この家は約3年間使用された後、“ある人”が改築、という名目で実質建て直して軽量鉄骨構造の3LDKに生まれ変わることになる。バス・トイレが真新しいし2組あって好都合なので、それを残したから“改築”らしい。
 
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1月11日(火).
 
札幌に予備校の合宿で行っていた、玖美子と(前田)柔良が留萌に戻って来て、早川ラボでの練習に加わった。これて10人体制での練習になる。練習場は2つなので、練習場の境界は無視して自由に対戦するが、結構お互いに衝突する。
 
「戦場はこんなものだろうな」
「お互いにぶつかり合うのは通常でしょうね」
「うっかり隣の敵を倒したりして」
「敵ならいいけど味方斬っちゃったりして」
「いや、それは普通に起きてたと思う」
 
「夏には練習場を増設すべきかなあ」
 

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千里Rはやはり早川ラボが手狭になってきたことと、短期間の集中練習の間に2度もヒグマが引っかかったことから、今年はクマの“当たり年”かも知れないと思い、きーちゃんに電話した。
 
「多少値が張ってもいいからさ、留萌市内の“危険でない場所”に400-500坪の土地が確保できないか探してもらえない?」
 
「いいけど何するの?」
「現在の天野道場と早川ラボを統合したいんだよ」
「へー」
「天野道場は、高速道路の工事が始まったら速やかに立ち退かなければいけないでしょ(*8)」
「うん」
「早川ラボは、ヒグマ・エゾシカの出現率が高いからさ」
 
(*8) この時期はすぐにも移動することになるものと思っていたのだが、実際にはかなり後になった。それでこの時点での天野道場は翌年以降も“分室”として残ることになる。
 
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「それ、きっとわざとおびき寄せてるよ」
 
「だろうね。でも誘引しなくても来るでしょ?」
「うん。山の中だもんね」
「私が居る間はいいけど、私が中学卒業して他の町に行ったら守る人が居なくなるからさ」
「確かにね」
「それで町中の道場に統合したいんだよ」
「分かった。じゃ太陰に探させようかな」
「ああ、それがいいかもね」
 
千里としては、夏までは早川ラボを使うが、来年の冬休みまでに町中の道場が使えるといいという希望を出しておいた。
 
「早川ラボの跡地はどうするの?」
「カレー工場にするか、あるいはキノコ作りでもするかなあ」
「キノコ作りなら山の中でないと不便だけどカレー工場は山の中はやめたほうがいいと思う。絶対従業員の犠牲者が出る」
「そうだなあ」
 
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数子はP神社に行き、巫女衣装を付けたまま勉強会をしている蓮菜に訊いてみた。
 
「ねぇ、1月15日・土曜日にバスケの新人戦あるんだけど、千里に参加してもらえないかなあ」
 
しかし蓮菜は答えた。
 
「今回も無理だと思う」
「そうなの〜?」
「いつもこの神社に居る千里は三重県に行ってるのよ。あの子は17日か18日くらいに戻ってくる」
「惜しい」
「剣道部の千里は同じ15日に大会があるから無理」
「2人ともアウトかぁ〜!」
「もうひとり、Q神社に行ってる千里は絶対女子の試合には出ないからね」
「仕方ない。今回は千里抜きで頑張るか」
 

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数子は留実子に打診した。
「15日にバスケの大会あるんだけど出てもらえる?」
「何月?」
「1月」
「悪い。その日はサッカーの大会があって応援しにいくから、旗手が抜ける訳にはいかないから、悪いけどパスさせて」
「え〜〜!?」
 
ということで、女子バスケ部の新人戦は、千里・留実子抜きで出なければならなくなった。つまり5人ギリギリである!秋の新人ワークスと違って公式大会だから助っ人が使えない。つまり交替要員無しで40分走り回る必要がある。
 
「春の大会も多分無理だと思う」
「分かった頑張ってね」
 

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2005年1月15日(土).
 
留萌支庁最北端・幌延町の、幌延町総合体育館と近くの幌延中学校を会場にして、中学剣道新人大会が開催された。保護者の車に相乗りして移動している。
 
鶴野先生の車:真南・聖乃・如月(急成長組)
沙苗の母の車:沙苗・玖美子・千里(精鋭組)
好花の母の車:セナ・好花・真由奈(趣味の剣道組)
 
(でも好花は真南に誘われて冬休みの自主練習に参加した)
 
留萌市街地から、幌延町総合体育館までは、だいたい3時間ほど掛かる。それでこの日は朝5時半にC町バス停に集合し、国道232号を北上した。
 
日本海沿いの“オロロンライン”は天塩町の所で国道232号から道道106号に移るが、幌延町の中心部に行く場合は106号には進まず、そのまま国道232号に沿って内陸部に入る。全長300mの天塩大橋(*9)を越えてから道道121号に入り、最後は町道を1.2kmほど走って体育館に到達する。
 
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(*9) 天塩大橋はこの地域の名称の由来にもなっている天塩川(*10)に架かる橋である。この物語より後の、2008年から2020年に掛けて架け替え工事が行われ、全長506m幅員13mの新橋に架け変わっている。この時代は全長300m幅員6mの旧橋の時代である。この旧橋は1957年に開通しているが、その橋ができる前はここは渡し船による通行であった。旧橋の工事に当たっては、1955年に当時の架橋技術の粋を集めて作られた、長崎県の西海橋建築のための設備が再利用された。つまりそれほどの難工事だった。
 
一方、国道232号と別れて日本海沿岸を北上する道道106号の天塩河口大橋(500m)は1973年から1982年に掛けて建設された。この橋の完成により、留萌から稚内方面へのバイパスが確保された。
 
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(*10) 天塩川(てしおがわ)自体の名称の由来は、ずっと以前にも述べたが、魚を獲る仕組みの梁(やな)のことを昔は“てし”と言っていたからである。自動車輸入業ヤナセの創業者さんの家はずっと昔は梁の近くに家があったのかも?(梁瀬家は高崎の近くの豊岡村の出身)
 

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今回の大会の団体戦で、S中女子はこのようなオーダーで出ることにした。
 
先鋒:月野聖乃(1級)
次鋒:原田沙苗(初段)
中堅:羽内如月(1級)
副将:沢田玖美子(初段)
大将:村山千里(初段)
 
“純粋実力順”である。
 
この時点での在籍者
2年:村山千里、沢田玖美子、原田沙苗、高山セナ、白石真由奈
1年:羽内如月、月野聖乃、御厨真南、清水好花
 
(公世が男子の方からこちらに来るので、千里−玖美子、沙苗−公世、如月−聖乃、真南−好花、セナ−真由奈で対戦している)
 
普段の練習で如月は沙苗にだいたい6〜7割勝っているので、段位では逆転するが、如月を上位に置いた。もっとも沙苗は手抜きしているのではという疑惑はある。だいたい男子初段の公世といい勝負してる人が、如月にそんなに負けるというのが怪しい。沙苗は「相性の問題」とは言っているが。
 
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沙苗は最初自分は団体戦に出ないと言っていたのだが、玖美子は
「戸籍上も女子になったんだから何も遠慮することはない」
と言った。すると沙苗は
「だったら大将に」
と言った。沙苗が大将になった場合、その前に千里が居るのでほぼ勝敗に関係無くなる。
 
しかし玖美子も顧問の鶴野先生も
 
「単純実力順にすべき」
と言い、沙苗は初めて勝敗に絡むポジションで団体戦に出ることになったのである。
 

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新人戦は1・2年生だけで出るので、どうしても頭数が足りなくて出場できない学校が出てくる。今回の女子参加校は4校であった。それで今回は4校で総当たり戦を実施することになった。
 
なお新人戦は“勝ち抜き方式”である。
 
だから実は1人だけでも相手5人を倒せば勝てる。但しこの大会ではエントリー時点で3人以上、当日も2人以上が必要ということになっているので、セナや真由奈みたい子でもいいから最低3人は頭数を揃える必要がある。
 
今回の大会でS中は、初戦のH中戦は聖乃が相手の先鋒次鋒を倒したが、中堅に敗れた。しかしその後3人を沙苗が倒してこちらが勝った。
 
2戦目のM中は、聖乃が相手先鋒に負けたが沙苗が相手の先鋒次鋒中堅副将まで倒す。しかし大将に負けた。
 
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玖美子が「また手抜きして」と言った。だいたい沙苗は勝った試合でも全部2-1で勝っているのである。相手に1本は取らせてから勝っている。まるで相手を指導してあげているかのようであった。
 
M中戦は、その後如月と相手大将の吉田さんの対戦になるが、開始早々如月が吉田さんから1本取っちゃう。吉田さんの油断だと思うが、その後、どちらも1本取れないまま時間切れ。如月は実力遙か上位の相手に金星を挙げた感じだ。それでS中の勝利である。ここまで玖美子も千里も出番無しである。
 

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そして実質的な決勝戦となるR中との対戦になる。R中はこういうオーダーだった。
 
先鋒:金沢美恵(2級)
次鋒:大島晴枝(2級)
中堅:田詩歌(1級)
副将:前田柔良(初段)
大将:木里清香(初段)
 
「お互いに意味ないオーダーだ」と玖美子が言った。沙苗も全く同意だった。
 
先鋒戦「R中に入って初めて大会に出場できた」と言っていた2年生の金沢さんは聖乃に1分で2本取られて敗退する。次鋒の大島さんは元々聖乃に苦手意識を持っていて、これもあっとういう間に2本取られて敗れる。田さんと聖乃の対決はいい勝負になった。
 
この組合せは、以前は圧倒的に田さんが強かったのだが、最近聖乃はかなり実力を付けてきている。両者1本ずつ取ったところで時間切れで、延長戦に入る。延長戦はお互いに打ちには行くものの、なかなか1本が成立しない。結局判定となるが、審判の票が割れて2-1で田さんの勝ちとなった。ほんとに微妙な勝負だった。
 
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次鋒の沙苗が出て行く。あっという間に2本取ってこちらの勝ちである。向こうの前田柔良が出てくる。結構いい勝負だったが、時間内で柔良が1本取り勝った。如月が出ていく。瞬殺される!柔良は、如月が吉田さんに勝ったのを見ていたので最初から全開だった。
 
玖美子が出て行き、これがまた延長戦にもつれ込む勝負になった。結局これも判定になり、玖美子が2-1で勝った。今日はどうも審判の判定が割れるようだ。
 
木里清香が出てくる。玖美子を瞬殺する!
 
ということで千里が出て行く。
 
「ほうら、私たち意味が無かった」
などと玖美子が言っていた。その声を聞いて柔良も笑っていた。同じ意見のようだ。でも玖美子は審判さんに睨まれた!ので「すみません」と謝った。
 
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千里と清香の激しい戦闘が行われる。物凄くスピーディーでパワフルである。
 
「凄い。まるで男子の試合みたい」
などという声も出る。なんと言っても全国3位同士の勝負である。
 
結局延長戦までやっても勝負が付かず、判定となる。
 
またまた票が割れて、2-1で清香の勝ちだった。千里は思わず首を振ってから礼をして下がった。
 
ということで、新人戦の団体戦はR中の優勝、S中は準優勝となった。
 

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女子中学生・冬の旅(6)

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