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■夏の日の想い出・赤い服(24)

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映画のサウンドトラックも同日発売された。
 
『お気に召すまま』アクア・ヒロシ
『緑の森の木の下で』ヒロシ
『吹けよ吹け冬の風よ』ヒロシ
『愛しのオリバー』マルティン・グローツァー
『私を口説いて』アクア
『鹿仕留めたら何もらう?』松田理史
『それは彼女と彼でした』金平糖
『ごめんね。私女の子だったの』アクア
『アーデンのカノン』アーデンの森アンサンブル
『婚礼は大ジュノーの栄誉』金平糖 with アーデンの森アンサンブル
『お気に召すまま』坂出モナ with 金平糖
『チェルシカの天使』アクア
 

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劇中で様々な人が歌を歌っていて映画はミュージカル的な仕立てにもなっている。松田理史の歌というのは、あまり披露されたことがないが
「松田君、結構うまいんだ」
と驚かれていた。
 
「今までなんでCD出したこと無かったの?」
と訊かれた彼は
「あまり目立つ役もしたことないし、そういうお話が無かったので」
と言っていた。
 
昨年、初主役をした『大工と鬼六』では、主題歌は大工の妹役として2-3シーンにだけ映っている(ほぼカメオ出演)宮村尚子が歌っている。松田に歌わせるというのは、最初から誰も考えていなかった!
 

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劇中で純粋に主役のアクアが歌った曲は『私を口説いて』『ごめんね。私女の子だったの』の2つ、そしてエンドロールに使用された『チェルシカの天使』である。
 
『ごめんね。私女の子だったの』については
 
「とうとうアクアが性別をカムアウトした」
などと言ってネットでは騒がれていた。
 

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8月11-12日(木金).
 
宮城県仙台市のゼビオアリーナ仙台で、バスケット日本女子代表(14名) は、ラトビアの遠征チームを迎えて、三井不動産カップ2022 (宮城大会) を行った。
 
この大会をもって第4次合宿を終了し、1名代表落ちを告げられた。次の合宿は13名で行われることになった。
 
キャプテンを務めている千里は、確かに今回の壮行試合で調子が悪かったもののオリンピックで随分活躍した夏井を外したことに不安を感じ、率直に彼女が居ないのは不安だと監督に言った。
 

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8月11日(木・祝・たつ).
 
地方信濃町ガールズの組織再編・第3弾として、関東・関西・東海に次いで入団試験がハイレベルになっている北陸、それと北海道ほどではないが面積が広い九州、そして沖縄についても支部と§§ミュージック音楽教室との2段階組織に再編することにした。
 
信濃町ガールズ北陸
富山県富山市(呉東)・富山県高岡市(呉西)・岐阜県高山市(飛騨)・石川県津幡町(北陸支部)・石川県七尾市(能登)・石川県白山市(加賀)・福井県福井市(嶺北)・福井県敦賀市(嶺南)
 
信濃町ガールズ九州
福岡県北九州市小倉北区・福岡県福岡市早良区・佐賀県鳥栖市(九州支部)・佐賀県唐津市・長崎県長崎市・長崎県佐世保市・長崎県壱岐市・長崎県対馬市・長崎県平戸市・長崎県五島市・熊本県熊本市・熊本県天草市・大分県大分市・大分県日田市・宮崎県宮崎市・宮崎県都城市・宮崎県日南市・鹿児島県鹿児島市・鹿児島県奄美市・鹿児島県徳之島町・鹿児島県与論町・鹿児島県和泊町(沖永良部島)
 
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信濃町ガールズ沖縄
沖縄県恩納村(沖縄支部)・沖縄県宮古島市・沖縄県久米島町・沖縄県石垣市・沖縄県与那国町・沖縄県南大東村
 

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主として交通の便とガールズの在籍人数を考えて教室を設置しているので、地域区分などとは必ずしも対応していない。アクセス困難な地域がある所はどうしても教室数が増えている。
 
またここまでの関東・関西・東海での運営状況とガールズたちの意見から、月1回の特待生レッスンも9月以降は物理的に集まらず、北海道同様、ネットで回線をつないだリモート方式とする方針に転換することにした。
 
久米島教室・石垣島教室・与那国島教室・与論島教室・沖永良部教室は、ダンスフロアとネット機器を設置しただけのリモート教室で、レッスンは沖縄教室・宮古島教室・奄美教室と一緒におこなう分室扱いである。
 
七尾教室・天草教室・日田教室・宮古島教室・対馬教室・平戸教室・五島教室には先生が1人常駐するが、レッスンの半分は津幡教室・熊本教室・大分教室・沖縄教室・壱岐教室・佐世保教室と一緒に受ける。この形のリモート分室・リモート教室は今後増やしていく方針である。これらの教室は実は大手音楽教室と同じ場所を共用しており、そこの教室の一部または全部を借りる形を取っている。
 
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南大東島教室は現地でピアノ教室をしている人が、海浜ひまわりの知人であったことから、その経営を支援して“§§ミュージック音楽教室”の看板をかげることにした、委託契約教室である。普通の生徒はそこの先生が指導するが、信濃町メイトのレッスンはリモートで行う。委託契約は今回初の試みであるが、今後この方式も増やす可能性がある。
 

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8月17日(水).
 
アクア7枚目のアルバム『空の上の天使』が発売された。アルバムは結局14曲入りの大サービスである。
 
『シドレミ』水野歌絵作詞・岡原加奈作曲
『お気に召すまま』加糖珈琲作詞・琴沢幸穂作曲
『緑の天使たち』森之和泉作詞・水沢歌月作曲
『夢の余韻』波斯魔琴作詞・北沢晶菜作曲
『光の舞』伊勢真珠作詞・南海妃呂作曲
『気まぐれな天使』春野水星作詞・大宮万葉作曲
『Walk on the wall』火見紅鶴作詞・南海妃呂作曲
『白い雲』春日井戸作詞作曲
『金色の太陽』翔太&リル子作詞・醍醐春海作曲
『Secret Date』波斯魔琴作詞作曲
『私を口説いて』阿木結紀作詞作曲(映画挿入歌)
『ごめんね。私女の子だったの』夢倉香緒梨作詞作曲
『沖に娘だ』未来居住作詞・琴沢幸穂作曲
『チェルシカの天使』大宮万葉作詞作曲
 
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『シドレミ』水野歌絵作詞・岡原加奈作曲
 
アルバムのタイトル『空の上の天使』にちなんで「ソラ」の上には「シドレミ」があるという、音楽関係ではおなじみのダジャレである。
 
この曲はアルバムの完成が見えてきた7月31日の朝、アクア(多分F)が青葉に連絡して来て
「お忙しい所、大変申し訳ないのですが、唐突にこんなの思いついたんですけど」
と言って、歌詞を送って来たものである。
 
東京に来ている青葉(青葉R)は伏木に残っている青葉Lに連絡して、この曲を松本花子に作曲させた。曲は昼過ぎにできてそれをLが調整してこちらに送って来たのが16時頃である。それでアクアに歌わせ、楽曲は完成した。
 
これを冒頭に入れることにしたので、タイトル曲はアルバムの3番目に置かれることとなった。
 
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『お気に召すまま』加糖珈琲作詞・琴沢幸穂作曲
 
先週公開されたばかりの同名映画の主題歌である。向こうはアコスティック楽器で演奏しているが、この版は電気楽器で演奏している。
 
『緑の天使たち』森之和泉作詞・水沢歌月作曲
 
アルバムの実質タイトル曲である。森の中で見かける可愛い天使たちを歌ったもの。本来先頭に置くべき所だが、営業的な問題で映画主題歌の次に置かれた。
 
『夢の余韻』波斯魔琴作詞・北沢晶菜作曲
 
ビールのCMで流れている曲である。アクアは以前はこのメーカーの清涼飲料水のCMに出ていたが、昨年20歳になったのを機会に、そちらは常滑舞音に譲り、アクアはビールのCMになった。
 
『光の舞』伊勢真珠作詞・南海妃呂作曲
 
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青葉のドライバーを務めている真珠ちゃんが書いた詩に松本花子の南海妃呂が曲を付けたものである。
 
“伊勢真珠”については
「本名をそのまま出していいの?」
と訊いたが
「平気です。この名前見たら99.9%の人がペンネームと思います」
などと本人は言っていた。
 
『気まぐれな天使』春野水星作詞・大宮万葉作曲
 
春野水星は青葉の親友・石井美由紀のペンネームである。彼女が勤めているアート工房の表側にはボッティチェッリの『プリマヴェーラ』(春という意味)の絵が描かれている。

 
ただこの絵の登場人物の顔がこの工房の社員の顔になっている。美由紀は左端のメルクリウスの顔に描かれているので“水星”である。つまり“プリマヴェーラのメルクリウス”を翻訳!して“春の水星”になったのである。
 
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『Walk on the wall』火見紅鶴作詞・南海妃呂作曲
 
“塀の上を歩く”とは、大人と子供の境界の、塀の上を歩いていて、まだ大人になる勇気が無いという意味だが、この曲を聴いた多くの人がアクアが男と女の境界線上を歩いているという意味に解釈した!
 
火見紅鶴は青葉の友人、奥村春貴のペンネームである。これは彼女が高校のバスケット部の顧問をしており、その練習をしている場所が、火牛氷見体育館のフラミンゴなので、火牛氷見→火見、フラミンゴ→紅鶴、らしい。
 
ちなみに“南海妃呂”をメンテしているのは春貴自身である。だからこれは彼女が自分で作詞作曲したに等しい曲である。
 
『白い雲』春日井戸作詞作曲
 
春日井戸は青葉の友人・杉本美滝の常用しているペンネームである。滝→cascade→春日井戸らしい。読み方が少し苦しくないか?
 
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『金色の太陽』翔太&リル子作詞・醍醐春海作曲
 
アクアがCMしているK製作所の太陽光パネルのCM曲である。翔太&リル子はアクアのよく使うペンネームである。田代龍虎 tasiro ryuko をアナグラムしてsyota riruko になる。でもこのペンネーム自体、アクアが男女2人であることを表しているのでは?と随分言われた。
 
「やはり、リル子がお姉さんで、翔太が弟さんなんでしょ?」
などとテレピ局から出て来たアクアを捉まえて訊いた記者がいたが
 
「逆ですよ。ぼくが翔太で、弟がリル子ですよ」
と答え、記者が
「え〜!?」
と驚いている内に、スカート姿のアクアは高村マネージャーの車に乗り走り去った。
 
MVはCMで流れている映像のフルバージョンに、なっている。
 
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天照大神(あまてらす・おおみかみ)に扮したアクアが、太陽光パネルが作り出した電力でホットプレートを点け焼肉パーティーをしている。
 
出席者は、天宇受売(あめのうずめ)に扮した七尾ロマン、天手力男(あめのたぢからお)に扮した夕波もえこ、豊受大神(とようけのおおかみ)に扮した今井葉月である。そこに、罔象女神(みずはのめのかみ)に扮した恋珠ルビーがやってきて、差し入れのウィンナーを出し、パーティーは続く。
 
換気の良い環境でやっていることを示すため、風神・雷神に扮したセレン・クロムが大きな団扇(うちわ)で風を送っている所も描かれる。ちなみに恋珠ルビーはウィンナーのCMに出ている!
 

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『Secret Date』波斯魔琴作詞作曲
 
青葉の友人で、高校時代には一緒に“フライング・ソーバー”というバンドをやっていた清原空帆が提供してくれた曲。空帆は最近、薬王みなみのメインライターになりつつある。
 
『私を口説いて』阿木結紀作詞作曲
 
映画『お気に召すまま』の挿入歌である。映画の中では伴奏がアコスティック楽器だが、アルバム版は電気楽器主体の演奏になっている。
 
『ごめんね。私女の子だったの』夢倉香緒梨作詞作曲
 
夢倉香緒梨は、花ちゃん・海浜ひまわり・米本愛心の3人を中心とした、クリエイター集団の名前である。§§ミュージックの多くのアーティストに楽曲を提供している。この曲は主として、米本愛心が書いた。愛心曰く
 
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「アクアもそろそろ『ぼくは女の子でした。ごめんなさい』と性別をカムアウトすべき」
 

『沖に娘だ』未来居住作詞・琴沢幸穂作曲
 
映画の主題歌『お気に召すまま』の替え歌。常滑舞音が歌った替え歌バージョンを逆カバーしたもの。前述のように、MVには高崎三姉妹が出演している。
 
『チェルシカの天使』大宮万葉作詞作曲
 
アルバムの最後を締めくくる曲として制作されたが、映画『お気に召すまま』でもエンドロールに使用された。
 

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8月17日(水).
 
§§ミュージック音楽教室のレッスンはお盆を避けて、14日(日)のレッスンがこの日に振替になった。
 
発足したばかりの富山教室に、先日ビデオガールコンテストの本選まで進出したが上位6名に入れなかった上原加奈が、コスモス社長名のインビテーション証書を提示して特待生として入会した。
 
「さっすが本選進出者!君うまいね!」
と褒められ、レッスンに励んだ。でも自分より上手いんじゃないかと思う生徒が数人いるので、
「すごーい。ここは精鋭の集まりだ」
と思い、身が引き締まる思いだった。
 

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津幡教室には、川崎ゆりこ副社長名のインビテーション状を持った梨原可能(槇原歌音)がセーラー姿姿で現れ“聴講生”登録をした。
 
「見学だけ?レッスンは受けないの?」
「私、音痴なので」
「へー」
「でもトークとかダンスだけでも勉強になるよと言われて」
「しゃダンスとトークのレッスンに参加しよう」
「はい」
 
それで歌音は歌のレッスンは本当に見学していたが
「この子たち凄い上手い」
と感心していた。
 
やがてダンスの時間になるので歌音もレオタード姿になって参加する。
 
「君、凄くダンス上手いね」
と何人かの生徒から声を掛けられたが、いやこの子たちこそマジ上手いと歌音は思った。
 
「私身体動かすのはわりと好きだから」
「あれ?もしかして、『お気に召すまま』でハイメンの役した子?」
「出させてもらいました」
「この子、男の子?女の子?とよく分からなかったけど女の子だったのね」
 
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歌音は性別の件はすぐバレると思って自白した。
 
「ごめんなさい。私男の子ですー」
「うっそー!?」
 
「でも既にちんちんは取ってるのね」
と、彼のお股のフォルムを確認して言う。
 

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1人彼の素性を知っている子がいた。
 
「墓場劇団のカノンちゃんだよね?」
「はい、そうです」
 
「この子、戸籍上男の子ではあっても、ほとんど女の子だよね。おっぱいもあるし声も女の子だし。劇団でも常に女の子役で出てるんだよ。女の子の服を着て撮った写真集も出てるよ」
 
「マジ?誰か持ってる子探して見せてもらおう」
「見ていいよ」
と言って、歌音は1冊出して見せる。
「かっあいい!」
と声があがり、この写真集は、教室生たちに回覧された!
 
 
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夏の日の想い出・赤い服(24)

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