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■夏の日の想い出・赤い服(22)

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さて湯谷薫の姉・紡は、コスモスの所に行き、ビデオガールコンテストに弟を参加させたことを謝罪したのだが、その時
 
「お姉さんもタレントになる気無い?」
とコスモスから勧誘されてしまった。
 
それで取り敢えず夏休みの間だけでも、あけぼのテレビに出演することになったのである。
 
あけぼのテレビは普段は夕方から深夜までの放送だが、夏休みの期間中は放送時間を拡大し、12時から16時の4時間も放送する。そこに湯谷紡の番組『楽しく剣道』というのを入れたのである。月曜から金曜まで毎日30分である。
 
師範は、千里の古い友人という木里清香六段である。普段は姫路市に住んでいるのだが、この番組のために約1ヶ月間東京に滞在して出演してくれる。師範代となってくれるのは東京の女子大生2人でどちらも四段である。
 
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生徒役は下記7名である。信濃町ガールズの長身メンバーたちである。
 
品川ありさ(23 176cm)
夕波もえこ(中3 172cm)
月城たみよ(中2 172cm) (*55)
花貝パール(高1 168cm)
甲斐絵代子(中3 166cm)
山本コリン(高2 164cm)
美崎ジョナ(高1 164cm)
 
(*55) “月城たみよ”は新人の松崎典佳にコスモスが付けた芸名。
 
品川ありさ・夕波もえこ・月城たみよ、は“女子トイレで悲鳴をあげられた”回数自慢をして、意気投合していた。
 

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そして司会者を湯谷紡(芸名:川泉スピン)が務める。司会をしながら、練習や試合もする。
 
生徒役の中で剣道の経験者は夕波もえこ(初段)だけだが、練習で三段の紡が相手すると結構頑張って掛かってくるので、紡もわりとマジで対戦しないといけなかった。また剣道は未経験であるが、月城たみよはバレー選手だけあって上達が早く、この番組放送中に初段を取得した。他に花貝パール・山本コリンも初段を取った。
 
甲斐絵代子は“頑張らない子”の代表で出てきてるな、と紡は思った。
 
紡は番組の司会なんて全く初体験だが、持ち前の度胸で何とかしていく。また困った時はあけぼのテレビNo.2キャスターである夕波もえこが助けてくれるので結構何とかなった。
 
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紡は実際にこの番組をする内、タレントになってもいいかな?という気がしてきた。高校を出て青森か八戸に出ても、大した仕事は無いし。電話オペレーターとか、プログラマーとかセールスとかの仕事をするくらいなら、安定性は低いけどタレントというのは、結構良い選択肢という気がしたのである。
 
一応信濃町ガールズになるかどうかは夏休みが終わるまでに決めればよいと言われている。
 

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8月6日(土).
 
昔話シリーズ第八弾『アリババと40人くらいの盗賊』が夏休み特別3時間枠で放送された。
 
アリババを演じたのはケンネル。カシムは相棒のチャンネルである。アリババの奧さんはめろでぇずのロック、カシムの奧さんはめろでぇずのジャズが演じ、男女のお笑いコンビが2組の夫婦を演じた。
 
準主役となるモルジアナを演じたのは白鳥リズムである。彼女は剣の扱いもうまいし、乗馬とかもできるので(このドラマで乗るのはロバとラバだが)、格好良いモルジアナになっていた。男召使いのアブドゥラーはスルガワンブギ(元大相撲の駿河海)、モルジアナの部下の女召使いラーニヤにリズムと同じ事務所の左倉まみ。他にも数人、中学生の信濃町ガールズが起用されている。
 
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カシムの息子(ラストでモルジアナと結婚する)は斎藤良実(高3:リズムと同い年)である。また靴屋は広川大助さんが演じた。
 
ドラマの成否の鍵を握る盗賊の頭(かしら)には左座浪源太郎。元大相撲のプロレスラーなので、同様の立場のスルガワンブギが大先輩の前でかしこまっていた。盗賊の中で最初にアリババの家を見付ける者にキャロル前田、2番目に見付ける者に同じバンドのスーザン高橋。
 
そして盗賊たちとして、利根川32のメンバーが全員起用されている(男装)。人数がよく分からないので“40人くらいの盗賊”というタイトルになった。実際問題として、利根川32の事務所でも撮影当日何人参加できるか分からないと言った。放送後、録画を分析した人は
 
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「洞窟のシーンで出て来たのはアリババが来た時に36人、カシムが来た時に38人、お頭と謀議する時の1回目と2回目が43人、3回目が41人、アリババの家に行き1回目空振りする時が36人、2回目が35人、最後にモルジアナに殺されたのは42人」
 
と報告、各々の場面に出て来たメンバーのリストまで上げていた。
 
全くどうでもいいことにお疲れさん!(全員の顔を識別できるのが凄い気がする)
 
放送局は撮影当日に居たメンバーに1人1万円ずつ毎回配っただけである。同じ日に撮影したのに人数が違う場面は多分トイレに行ってて撮影時に居なかった子のせい!
 

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バラバラにされたカシムは、チャンネルそっくりの人形で撮影しているが、繋ぎ合わせる時に
「首が無いぞ」
「あれ、首だったのか。サッカーボールかと思って蹴って遊んでた」
とか
「ちんちんが見当たらないけどどうする?」
「無くてもいんじゃない?ちんちん無かったら女用の天国に行って、女に囲まれてあいつも幸せになれる」
とか無茶苦茶言っていた。
 

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モルジアナが盗賊たちを殺す方法は、電気ショック!となっていた。銅線を盗賊の入っている皮袋に巻き付けて行き、避雷針に結びつける。すると避雷針に落雷すると盗賊たち全員が一気に感電死する。
 
「原作のように高温の油を注ぐ方法では即死させられないし、先に殺された者の断末魔を聞いて他の盗賊が飛び出してくるので、実行不可能です」
 
と、後から白鳥リズムが解説していた。つまり盗賊たちは一気に殺す必要がある。
 
「なぜラバたちは無事だったのだ?」
という突っ込みがあっていたが、リズムは
「盗賊たちは刀を持っていたからでは」
と返事していた。確かにありえるかも?
 
また盗賊の遺体は庭に埋めるのではなく、ラバたちをそのまま山に連れて行き、奥深い谷に捨てて来た。ラバたちは帰りにあちこちで解き放った。これもリズムは
 
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「40人もの遺体を庭に埋めるなんて作業的にも不可能ですし、絶対に他の使用人に見られるし、死臭が凄まじいです」
と解説していた。
 
また最後に盗賊の頭(かしら)を殺すのも、原作のように宴席で刺し殺すのではなく、深夜に頭(かしら)がアリババを殺そうと部屋に忍んで来た所を、盆の窪(首の後ろの部分。頸椎がある)にボウガンを撃ち込んで殺害している。
 
白鳥リズム曰く。
「盗賊の頭(かしら)をいくら不意打ちしても、接近戦で殺せる訳ないです。女に簡単に殺される程度なら、荒くれ者の頭(かしら)など務まりません。だから頭(かしら)を殺すには飛び道具の一択です。また宴席で殺したら騒ぎになって、お役人が来ますよ。こっそり殺すしかないです」
 
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今回のドラマでは、千葉のΛΛテレビのスタジオに大規模なセットを作って撮影しており、40人くらいの盗賊が入れる広い洞窟のセット、似たような家が並ぶ街並み、22頭のラバが並ぶ庭など、予算を掛けたセットで撮影しており、映画並みの造りになっていた。
 
役者さんたちもほんとに演技できる人が出ており(演技できない利根川32はほとんどエキストラ扱い)、質の高いドラマに仕上がっていた。ネルネル、白鳥リズム、そして先日のアクア事件で注目された左座浪が出るということて注目度は高く、高い視聴率になった。
 
白鳥リズムはファン層がほぼ男女同数なのもプラスに作用した。
 
次回はアクア主演というのが予告され、一体いつ撮影したんだ?やはりアクアは7人くらい居るから、などと言われていた。
 
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このドラマの主題歌・挿入歌は白鳥リズムが歌って7月27日(水)に発売している。8月3日ではなく前週の7月27日になったのは、8月3日は舞音のシングルが出るからである。リズムのシングルはこのように構成になっていた。
 
『ペルシアン・ロマンス』(川中舞王作詞・寺入霧作曲)
『みんなでマークされれば怖くない』(加賀鐵子作詞・寺入霧作曲)
『Rain』(マリ&ケイ作詞作曲)
 

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『ペルシアン・ロマンス』は実は最初『アラビアン・ロマンス』のタイトルだったが、気がついた花ちゃんが
 
「この物語の舞台はアラビアではなくペルシャ」
と指摘して制作者グループも誤りに気付き、楽曲のタイトルが修正された。一部台本も修正された。作詞者の川中さんも、鳥山プロデューサーも
 
「違いが分かってませんでした。不勉強でした」
とこちらからの指摘に感謝していた。
 
アラブとペルシャの関係は、中国と日本の関係に置き換えると、わりと分かりやすい。文化も言語も全く違う。アリババの物語の舞台は、ペルシャでも東部の、現在のトルクメンの地域“ホラーサン”(日出る処)である。
 
衣裳の担当者は『アリババと40人の盗賊』の本の挿絵を参考に衣裳を作っていたので、ちゃんとトルクメン風になっていた。
 
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『みんなでマークされれば怖くない』はチョークの目印を付けられたのを近所中に同じ印を付けて回るエピソードで流れる曲である。
 
作詞者としてクレジットされている“加賀鐵子”はリズムがよく使うペンネームである。出身地の弟子屈町(てしかがちょう)から、鉄子(てっし)加賀(かが)となって、上下を入れ換え加賀鉄子と人間の名前っぽくしたもの。ただし“鉄”は“金を失う”で縁起が悪い、と米本愛心から言われ、旧字体の“鐵”を使うことにしている。
 

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『Rain』はラストの結婚式シーンで流れる。この曲は後述ローズ+リリーの曲のカバーである。雨の中ドライブしていたら色々な人が乗ってきて車が満杯になる話である。
 
実は最初ローズ+リリーの曲のMVにリズムが出演する話があり、それで
「この曲楽しいからカバーしてもいいですか?」
「いいよ、いいよ、カバーして」
ということで、カバーすることになった。
 
ところがリズムの仕事が立て込んで、結局リズムはローズ+リリーのMVには出られなかった。でもカバーの方はそのまま出してよいということだったので、このシングルに入れることにした。結果的には本家より先にカバー曲をリリースすることになった。
 
ローズ+リリーのシングルのMVには結局、アクアのそっくりさんが出演したのだが、リズムのシングルのMVには、水谷姉妹、甲斐姉妹、直江姉妹、それに姫路スピカと従姉の竹中花絵(*56) に出演してもらい、車に乗ってくるのは8人になった。それでローズ+リリー版に比べてスタンツァがひとつ追加されている。車はハイエースの10人乗りを使用している(本家のほうは8人乗りエルグランド)。
 
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白鳥リズムのMVに出た8人は『アリババ』の結婚式シーンにも出演している。
 
但しリズムはまだ18歳になっておらず車が運転できないので、実際にMVで車を運転したのは石川ポルカである。リズムは助手席に乗っている。
 
(*56) 姫路スピカと竹中花絵(地元でモデルをしている)、それに姻戚関係は無いが、南田容子の3人は顔立ちが似ており、過去に三つ子の役もしたことがある。
 

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8月8日(月).
 
アメリカのセミプロ女子バスケットボールリーグWBDAに参加していた千里1はこの日帰国した。浦和の家に滞在して、予定日が来月に迫る千里2Aをサポートする。
 

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