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■夏の日の想い出・翔ぶ鳥(19)

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2014年の優勝者は品川ありさであるが、彼女はアイドルらしからぬアイドルであった。身長176cmという長身で、中学の部活でサッカーをしていたというスポーツ少女。彼女が選ばれたのは、何と言ってもここ数年デビューさせたアイドルが「ひ弱」すぎたという反省から、身体も精神も丈夫な人をという方向に審査員の意識が行ったためである。
 
そもそも彼女はアイドルになるつもりなど毛頭無かった。しかし背が高いからモデルさんやらない?と言われて、そちらのオーディションを受けるつもりで町に出てきて、迷子になって誤ってフレッシュガール・コンテストに参加してしまったのだが、お陰で異色のアイドルが誕生することになった。
 
この年は、新機軸を開拓しようというので「ロックギャル・コンテスト」というのも実施した。その優勝者が田代龍虎だが、紅川さんは具体的な契約の話をしようと保護者に会いに行って、ワンティスの長野支香がいるので驚愕し、更に龍虎が女の子ではなく男の子であったことを知って二度驚愕した。
 
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「女の子になりたい男の子?」
「女の子にはなりたくないです。ぼく、普通の男の子のつもりです」
「でもコンテストの時はスカート穿いてたし、女の子水着も着てたけど」
「スカートは別に普通に穿くし、水着は忘れたと言ったらワンピース水着を貸してもらったので、それを着ただけですが」
「水着を着た時、おちんちんの形とか出てなかったと思うけど」
「ぼくのは小さいから目立たないんです」
「でも君、中学1年生だよね。声変わりはまだ?」
「ぼく小さい頃大きな病気をしたから、成長も遅れているみたいなんです」
 
それで長野支香が、龍虎は幼稚園の時から小学1年生の時まで2年ほどにわたって入院し、身体の難しい場所に出来た腫瘍の治療を受けたこと、その時非常に強い薬を使ったので、一時期は髪の毛も全部抜けてしまい、ペニスも2cmくらいまで縮んでいたことを説明した。
 
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「今はもう大丈夫なのですか?」
「はい。年に1度定期的に検診を受けていますが、再発の気配はありません。それどころか、風邪も引かない丈夫な子に育ったんですよ」
「それは良かった」
 
「中高生時代に陸上をしていたお父さんに似たのか、運動神経も割といいようで、体育の成績が5は取れないのですが、だいたい4で」
「それは頼もしい」
 
紅川さんは、そんな大病をした子ならタレントとしての活動に耐えられないのではと心配したのだが、その方面は大丈夫なようである。
 
「でも彼は・・・支香さんと、どなたのお子さんですか?」
「いえ、それが・・・」
 
と言って支香は、龍虎の実の父母のことを話す。
 
そして紅川さんは、龍虎が実は高岡猛獅と長野夕香の遺児であると聞いて三度驚愕することになる。
 
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結局、龍虎は「ふつうの」(?)男の子アイドルとしてデビューすることになるが、彼(彼女?)が高岡猛獅と長野夕香の遺児であることは少なくとも20歳になるまでは公表しないこと、長野支香も表には出ず、田代さん夫妻の子供ということにしておくことにした。
 
そして!優勝者が男の子だったので、結果的に初代「ロックギャル」は準優勝だった高崎ひろかということになり、彼女も龍虎(アクア)とほぼ同時にデビューした。
 
結局フレッシュガール・コンテストは翌年以降は実施しないことになり、品川ありさは最後のフレッシュガールということになった。
 
2015年の第2回ロックギャル・コンテストでは、優勝したのは白鳥リズムであるが、彼女は大人びて見えるので、みんな中3か高1くらいに思っていたのだが、2004年生まれの小学5年生であった。本当は応募条件を満たしていなかったのだが、だからといって失格にするには惜しい人材だったので、小学校の間はレッスンだけ受けさせ、中学に進学する2017年春のデビューということになった。
 
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この第2回コンテストで特別賞をもらったのが、男子高校生の西宮ネオンである。彼は“姉に騙されて”コンテストに参加してしまったものの「次の審査はスカートを穿いて」と言われて仰天する。そこで男の子であることが分かったが、美少年なので「じゃスカートじゃなくてショートパンツでいいから」と言ってその後の審査にも参加してもらい、最終選考まで残った。
 
それで男の子なので「ロックギャル」にはしないものの、特別賞をもらい、§§プロにとって2人目の男性タレントとしてデビューすることになる。
 
そして2016年の第3回ロックギャル優勝者が姫路スピカで、彼女は2016年12月14日にデビューした。
 

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「ああ、いよいよデビューに向けての準備を始めるんだ?」
 
その日沢村さんに連れられて、KARIONの制作をしているスタジオに来訪した白鳥(しらとり)リズムに私は言った。
 
「何かやっとという感じです」
「この1年半かなり鍛えられたでしょ?」
「楽しかったけど、きつくもありました」
と彼女は正直に言う。
 
「白鳥(はくちょう)がいよいよ飛び立つんだな」
と私は言った。
 
「へー。アクアとか高崎ひろかの後輩かぁ。男の娘?」
などと美空が言うので
 
「女です!」
と本人は答える。
 
「生まれながらの?」
「はい」
 
「みーちゃん、そういう質問ってセクハラ」
「ごめーん」
 
「でも§§プロはアクアに続く男の娘タレントは出さないのかなあ」
などと美空は言っている。
 
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「デビュー曲は誰にもらうの?」
「まだ決めてませんけど、桜島法子さんから1曲と、あとは東郷先生に頂けないかと言っているんですよ」
 
「へー!§§ミュージックの歌手が桜島法子の曲を歌ったら画期的だね」
と私が言うと
 
「それ、上島先生にも似たようなことを言われましたが、何かあったんですか?お正月に会長(紅川)と社長(コスモス)が、桜島法子さん、霧島鮎子さんと4人で温泉宿に泊まり込んで長時間会談したらしいです。その場で、この子のデビュー曲書いて頂けませんか?という話になったそうで」
と沢村さんは言っている。
 
ああ、最近入った人はあの騒動を知らないんだろうなと私は思った。
 
そんなことを私が考えていたら政子が発言する。
 
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「温泉宿に泊まり込んでというと、やはりお風呂の中でかな」
「それ無茶。コスモスと桜島さん・霧島さんは女湯だけど、紅川会長は男湯になるもん」
 
「そこを性転換して」
「さすがに紅川さんは性転換するつもりは無いと思うけど」
「世の中にはかなりの高齢で性転換する人もいるよ」
「マリちゃんは誰でも性転換させたがるなあ」
 

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ローズ+リリーは1月7日(土)宮城、8日(日)金沢、9日(祝)大宮と公演をおこなって年末年始のアリーナ・ツアーを終了した。一方、アクアは1月4-5日の関東ドーム公演で年末年始のドームツアーを終了した。
 
1月8日の金沢公演が終わった後、私は政子は金沢のホテルに置いたまま(お目付役は風花)、青葉とふたりで長野県の安曇野に向かった。
 
実は数日前に秋風コスモスから「ちょっとアクアの件で一度、関係者集まっておきたいのですが、もし良かったら大宮先生とおふたりで安曇野まで来ていただけませんか?」という連絡が入っていたのである。
 
それでドライバーの佐良さんに新幹線で金沢まで来て、レンタカーを借りておいてもらった。なお、アクアの件に関する話し合いだというのは政子には言っていない。言えば絶対付いてくると言いそうであるが、コスモスは「できたらマリ先生は抜きで」と言っていたのである。
 
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佐良さんには8人乗りヴォクシーを借りてきてもらっていたので、2・3列目に私と青葉は乗り込み、シートベルトをしたまま毛布(イオンに寄って買ってきてもらった:佐良さんにはいつも現金を多少預けている)をかぶって休ませてもらった。
 
「佐良さんは休憩しておられます?」
「大丈夫です。新幹線の中でたっぷり寝てきましたから」
「そうでしたか!」
 
私は車内でコスモスと連絡を取ったのだが、コスモスと川崎ゆりこ、アクアの3人は8日夕方に安曇野に入ったらしい。
 
「非常識な時間に申し訳なかったのですが、関係者が集まれるのが結局今夜2時から5時くらいの間ということになってしまったので」
とコスモスは言っていた。
 
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タイミング的には、アクアのツアーが終わった後で「時のどこかで」の1月9日の放送の前にやっておきたいということで、5日夜〜9日午前の間、そして千里は8日までオールジャパンがある可能性があったので、結局8日夜〜9日午前という時間帯になったらしい。そして私はうまい具合に8日の金沢公演から9日のさいたま公演の移動途中になったのである。和泉は8日は新潟の親戚の所に行っていたので、彼女はそちらから移動してくるらしい。
 
「和泉は新幹線での移動ですか?」
「絹川先生は、8日夕方まで新潟で親戚の御用事があったらしいです。それでその後、ご自分の車で移動なさるということでした。安曇野には夜0時頃到着のご予定だそうです」
 
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私は和泉はペーパードライバーだみたいなこと言ってたけど、夜間のドライブ大丈夫かなと少し心配した。
 
千里は結局、今日は夕方からオールジャパンの決勝戦を戦い、その後表彰式を終えてから、矢鳴さんの運転するアテンザに乗って現在移動中で、夜2時頃、安曇野に到着するということであった。
 
私たちもだいたい到着するのは2時頃である。
 
しかし、長野というのは、つまり東京に居る人と金沢に居る私たち、そして新潟に行っていた和泉が、できるだけ早く集まれる場所ということだったようである。そして私たちはそのまま明日の昼から大宮に向かえば良いのである。
 

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上信越道は例によって妙高高原の所で濃霧が出ていた。速度規制が掛かっているものの、みんな90km/hで走っている!仕方ないので流れに沿って走って行く。この状況で1台だけ減速すれば、視界の悪い中、間違い無く追突される。
 
しかしさすがに濃霧の中での走行はドライバーを消耗させる。それで「妙高SAで代わりましょうか?」と言ったのだが、青葉が「冬子さんは無茶苦茶疲れているから私が代わります」と言い、結局青葉が妙高SAから姨捨SAまで運転し、その間、佐良さんは仮眠していた。
 
結局安曇野IC(以前の豊科ICを改名)を降りて指定された旅館に到着したのは1:30AM頃である。
 
「こんな遅い時間に到着して済みません」
と旅館の人に言うものの
「大丈夫ですよ」
と言ってニコニコした表情で女将さんが迎えてくれた。
 
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さすがに起きていたのは女将さんと仲居頭さんだけのようで、そのふたりで対応してくれた。
 
案内されて・・・大浴場に行く!?
 
「こちらで会合ということでしたので。ドライバーさんはお部屋にご案内します。お布団を敷いておりますので」
と言って、私と青葉を大浴場の前に置いて、佐良さんだけお部屋に案内されて行った。
 

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「えっと・・・・」
と私と青葉は大浴場の前で悩む。
 
「何か昔さあ」
と私は言う。
 
「はい?」
と青葉。
 
「小さい頃、悩んでなかった?これどちらに入るかって?」
と私は青葉に投げかける。
 
「悩みはしましたけど、結論はいつも同じでしたよ」
と青葉は答えた。
 
「まあ、こちらだよね」
と言って、私たちは女湯の暖簾をくぐった。
 

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脱衣場で既に服の入っている脱衣籠が、数えてみると5つある。私と青葉は顔を見合わせてから、服を脱ぎ、浴室に入った。
 
「ああ、お疲れ様〜」
と浴槽の中で和泉が言っている。
 
「和泉、新潟から安全運転で来た?」
と私は身体を洗いながら和泉に声を掛ける。
 
「従姉に運転してもらったぁ」
「なるほどー」
 
「フルビッターのペーパードライバーなんて、日本全国探しても他には誰もいないよ、と言われた」
 
「そのフルビッターもあと2ヶ月半の命だね」
「そうなんだよねぇ、悔しい」
と和泉は言う。
 
道路交通法が改訂され、今年の3月12日から「準中型」免許が創設されるため和泉の「フルビット免許」は「フル免許」になってしまうのである。和泉は既に中型免許を持っているので準中型免許を新たに取ることはできない。
 
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「青葉ちゃんはフルビット狙ってるんでしょ?」
と和泉が訊く。
 
「はい。この準中型ができるまでは中型は受験できないと思っていましたが、結局普通免許取って2年もしないうちに準中型ができちゃいました。今度、時間がある時に取りに行きます」
 
「なかなか予定通り進んでないでしょ?」
「霊関係の仕事が忙しくて、かなり予定がくるっています」
「私も本当は大学卒業するまでにフルビットにしたかったけど、KARIONが忙しくて無理だったのよ」
 

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私と青葉も身体を洗ったので湯船に浸かる。
 
「そろそろ冬たちが来るだろうと思って、つい10分くらい前に大浴場に移動したんだよ」
 
「なんでわざわざこういう場所で会議するわけ〜?」
と言いながら私はそこにいるメンツの顔を見回す。
 
千里、和泉、コスモス、アクア、川崎ゆりこ。
 
これに私と青葉が加わって7人である。
 
ん!?
 
アクア!??
 
「アクア、女湯に入っているんだ?」
「拉致されました」
「嘘嘘。『さあ、女湯に入るよ』と声掛けただけで、あとは自主的に入ったくせに」
などとコスモスは言っている。
 
「まあ、アクアが女湯に入っていることは、今更気にすることもないと思う」
と千里は言う。
 
「そもそも、今夜は実質借り切り状態ですから」
とゆりこ。
 
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「まあ、借り切りならいいか」
と私は言った。
 

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■夏の日の想い出・翔ぶ鳥(19)

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