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■夏の日の想い出・翔ぶ鳥(14)

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「そういえば、ここ電気はどうなっているんですか?」
と政子は尋ねた。
 
「元々、水族館があったので電線自体はすぐそばまで来ていたんですよ。そこから臨時の引き込み線を引いてきて、防風壁の工事を始めた1週間前から電気は使えるようにしています。念のため東北電力の技術者さんが今日は常駐して電力の使用状況をモニターしてくれています」
と奥山課長が説明した。
 
「最初は電力使用量の見当がつかなくて、だいぶブレイカー落としたとか言っておられましたね」
「ええ。その度に設定を変えて、現在はかなり大きな容量になっているようです」
「ああ、ブレイカーが付いているんだ」
「過電流を防止する意味もありますし」
「なるほど」
 
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「今夜で使用終了?」
「1月3日に防風壁の撤去工事をしますので、その日まで電気が使えるようにする予定です」
 
「なるほどー」
 

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15時。お客さんを入場させ始める。会場はブロック指定なので、自分のブロックの中ならどこに座っても良い。入場者には温熱効果のある座布団と手袋を配布しており、その座布団に座って、手袋もして聞いててねということにしている。座布団は持ち帰ってもらう前提で、名前を書けるようにサインペンも貸し出している。座布団と手袋にはRose+Lily Countdown Miyagi 2016-2017の文字が入っている。この文字を入れるだけでライブ終了後会場に放置される確率が減るという意見に従い入れることにした。またこの手袋は内側に硬い素材を細かい破片にして貼り付けてあり、このまま拍手ができるのである。ゴムの破片を貼り付けた作業用手袋の応用である。
 
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実はカウントダウンライブは大会場だし、近郊の人以外は宿泊とセットで購入してくれるし(結果的に購入額が15000-20000円くらいになる。更に航空券や新幹線切符とのセットの販売もしている)、ツアーの他の会場より安い7560円に設定しようかという案もあったのだが、この座布団・手袋をセットにして他の会場と同じ8640円にした経緯もあった。
 
最前列ブロックを除いては、昨年同様に、宿泊する温泉地またはホテル地域単位ごとにブロックを分けており、終了後送迎バスへの案内をよりスムーズに行えるようになっている。最前列のブロックに入れる人には、ライブ終了後、ここのブロックに移動して下さいという案内を一緒に渡している。
 
会場内には出店も出ており、やはり暖かいおでん、牛丼などを買い求める人が多かった。仙台名物牛タンなども随分売れていたし、肉まん・あんまんの所にも長い列ができていた。
 
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政子も★★レコードの綾野さんに頼んで、牛タンと肉まんを買ってきてもらい食べていた(一応その前に夕食を仕出しで食べているのだが)。
 

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17:45。前座が始まる。
 
今年の前座を務めてくれるのは、次のアーティストたちである。
 
17:45-18:45 ボニアート・アサド(2000-2009年のヒット曲を歌う) 
19:00-20:00 金華山金管合奏団(行進曲などを演奏) 
20:15-21:15 姫路スピカ(主として§§プロの先輩の歌を歌う) 
 
ボニアート・アサドは(宮城県)栗原市の女子高生3人のユニットである。3人で学校の文化祭や地域のイベントなどで歌ったりしていたが、NHKの「のどじまん」の予選に落ちた!ところを偶然見ていたζζプロの谷崎聡子が見い出して勧誘した。来年春くらいにメジャーデビューさせる予定である。
 
金華山金管合奏団は、石巻市周辺のブラス好きのメンバーが集まって結成した合奏団だが40名も団員のいる大合奏団である。
 
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姫路スピカはこの12月14日にデビューしたばかりである。この中の唯一のメジャー・アーティストなので前座の最後に登場する。しかし本人は
 
「え〜!?私が前座のトリなんですか!??」
と言って焦っていた。
 
なお前座は地元との約束でメインスピーカーを使わず、会場全体にちりばめられた補助スピーカーからのみ音を流すので後ろの方の観客にはBGM的に聞こえる。(この音の響きで、本番の音響を心配した人もあったようである)
 
さて、昨年ムーンサークルが1980-1999のヒット曲を歌ったので、今年のボニアート・アサドは「その続き」を歌うことになった。選曲したのは氷川さんであるが、そのラインナップを見た時、私は苦笑した。
 
2000『恋のダンスサイト』(モーニング娘。) 
2001『アゲハ蝶』(ポルノグラフィティ) 
2002『大きな古時計』(平井堅) 
2003『明日への扉』(I WiSH) 
2004『Jupiter』(平原綾香) 
2005『粉雪』(レミオロメン) 
2006『六合の飛行』(ラッキーブロッサム) 
2007『ゴツィック・ロリータ』(松原珠妃) 
2008『Blue Island』(大西典香) 
2009『愛の定義』(篠田その歌) 
 
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「がんばろうという気になるでしょ?」
と氷川さんは私に言った。
 
最後の2006-2009年が曲者である。千里は笑っていたが、私は彼女が笑っていたことで、ライバル心を刺激された(「要するに嫉妬ね」と政子に言われた)。
 
『ゴツィック・ロリータ』の作曲者は《ヨーコージ》の名義になっており、世間的には蔵田孝治のペンネームということになっているが、実態は私と蔵田さんの共同ペンネームである。『愛の定義』の作曲者は《秋穂夢久》になっているが、これは非公開だが、私と政子のペンネームのひとつである。
 
『六合の飛行』の作曲者は《大裳》になっているが、これは千里の初期のペンネームである。器楽曲で歌詞は無かったのだが、今回女子高生歌手に歌わせたいのでと打診したら、千里の相棒の蓮菜(葵照子)が幻想的な歌詞を書き下ろしてくれた。初公開となる(後日ボニアート・アサドのCDに収録予定)。そして世界で600万枚売れたワールドヒット『Blue Island』の作曲者《鴨乃清見》の実態は蓮菜と千里である。
 
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「まあ、この作詞作曲者の名義だけ見ても、それがケイちゃんと醍醐さんだと気付く人は日本国内でも10人居ないだろうね」
と氷川さんは私に言っていた。
 
「秋穂夢久を知っている人が特に少ないですからね」
と私は言う。
「うん。鴨乃清見は結構知っている人がいる。あの子、わりと大量に名刺を配っているから」
と氷川さん。
 
「ああ、過去に既に200枚以上配っていると言っていた」
 

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今日は、11時から姫路スピカ、12時から金華山金管合奏団、13時からボニアート・アサドがリハーサルを行った。ローズ+リリー自体は、ケイの到着が夕方になるのでリハーサル不能である。一応、現時点で来ている人だけ集まり、楽曲ごとの人の出入りを確認する。ローズ+リリーの楽曲は曲毎に演奏者の入れ替わりや楽器の持ち替えが多数発生するので、その楽器は予め持ってステージに上がるのか、それとも誰かが持って来てくれるのか、というのも明確にして行く。
 
「楽器を持ち替える場合は、PAのコードを繋ぎ直したり、ピックアップを繋ぎ直したりすればいいの?」
 
「状況によります。計画表をみなさんにお配りしますし、端末にも表示しますので、その指示に従って下さい。万一間違った場合も、大抵はPA側で対処できると思いますので、間違った!と思っても焦らずそのまま演奏して下さい。もしそもそもケーブルがPAにつながってないなどのトラブルがあったら、手を挙げてステージ脇で待機しているPA技術者を呼んで下さい。PA技術者は緑色のパーカーを着ています」
 
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と有咲が説明する。
 
「音出し確認する間を置かずに次の曲に行く場合が結構あるからな」
と鷹野さんが言う。
 
「私、何度か間違った!」
と言っているのは干鶴子であるが、彼女はあまりにも多数の楽器を扱うので、間違うのもやむを得ない所である。
 

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16時頃に和楽器奏者たち、17時頃に鮎川ゆまとレッドブロッサムのメンバー、18時頃にヴァイオリニストたち、19時前にムーンサークル、19時過ぎにケイとKARION・トラベリングベルズのメンバーが到着する。
 
「だいぶ揃ったから、一度ステージの出入りだけリハーサルします」
と風花が言う。控室の中に「仮想ステージ」を作り、各々の楽曲で誰が入り何の楽器を演奏するのかのシミュレーションを19時半から20時半まで1時間近く掛けて行った(マリは寝せておいた)。
 
「結構複雑〜!」
 
「よく皆さんこんな複雑な出入りをやってますね!」
と海香が言っている。
 
「男装したり女装したりしている人がうっかり入るトイレを間違いそうになるくらい複雑だよね」
と政子が言うのは、取り敢えずみんな曖昧に笑っておく。
 
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「各々の方の出番、次の曲で何の楽器を使うかは、皆さんにお配りした端末にも表示しますし、次にステージに上がる方には私がお声をお掛けしますのでよろしくお願いします」
と風花が言っている。
 
今回のツアーではステージへの出入り、楽器の持ち替えが複雑なので、それを演奏者に指示するために、全員にリストバンド付きの小型スマホを配布していて、そのスマホに表示される内容を見て楽器を持ち替えたり、あるいはステージに出たり下がったりしてもらっている。
 
このスマホは85mm x 42mm 52gという小型のアンドロイド端末で、リストバンドで腕に付けて使えるようにしているが、腕に付けるのが苦手な人には、首から提げるようにしているケースもある。ここに毎回次の曲で何の楽器を演奏すればいいかを表示するようにしているのである。
 
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このシステムは実は淳に書いてもらい、本番前にコンピュータに強い月丘さんにその日のセットリストを元にデータ調整をしてもらっている。ソフトのセットアップは淳の指導の下、★★レコードの技術部の人たちが10人掛かりで手分けして行なったが1台につき環境設定まで入れて2〜3時間掛かるので、複数台同時進行できるとはいえ、なかなか大変だったようである。
 
開発にあたっては最初(念のため)千里に打診したら「私がプログラム組める訳無いじゃん」と言っていた!
 
ただ千里は「ステージ上でスマホ使ったシステム作るなら、そのスマホにはアースを付けたほうがいい」と言い、淳も賛成したので、ステージの床に接地する長さのアースを全部取り付けた。おかげで、実際「赤い玉・白い玉」の演奏にもしっかり耐えてくれている。
 
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「でも今日はツアーのと少しパターンが違っていたね」
「参加者が違うから担当が変わる曲が結構あるんだよね」
 
「しずかちゃん、七美花ちゃん、照香ちゃんが18歳未満で出場不可。リダンリダンが自分たちのカウントダウンがあるので、代わりにトラベリングベルズに入ってもらいました。七美花ちゃんの担当楽器をレッドブロッサムの4人掛かりで代替します。しずかちゃんの代わりに醍醐春海さんが龍笛、桃川春美さんの代わりに近藤詩津紅がピアノを弾きます」
と風花は説明している。
 
「七美花ちゃん1人を大人4人で代替しなきゃいけないというのが凄い」
「あの子、いろんな楽器弾いてたからなあ」
「七美花の担当楽器は、笙・篠笛・クラリネット・ホルン・サックス・トロンボーンと6個でした」
と私。
 
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「すげー!」
「干鶴子もバスクラリネット、マリンバ、トランペット、トロンボーン、ユーフォニウム、シンセサイザ、と6種類演奏しています」
と私は更に言う。
 
「なんで、そんなに弾けるの〜?」
 
「いやあ、あちこち手を出したり『あんたこれ弾いて』と押しつけられたりで覚えたもんで」
などと干鶴子本人は言っている。
 
「ちなみに今日の干鶴子は、バスクラリネット、ホルン、マリンバ、ユーフォニウム、トロンボーン、シンセサイザ、バラライカ、と7種類になっています」
と私。
 
「あ、そんなものだっけ? ホルンとバラライカが増えたから8種類かと思った」
「トランペットがトラベリングベルズの児玉さんが吹けるので外しました」
 
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「なるほど。トランペットが無くなったのか」
「でも年明けからのライブではまたトランペットお願いしますのでよろしく」
「OKOK」
 

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