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■夏の日の想い出・影武者(6)

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2016年7月22-24日(金〜日)には今年も新潟県の苗場で苗場ロックフェスティバルが行われる。私たちは21日の午前中に佐良さんの運転するエルグランドに私と政子、風花が乗って越後湯沢に向かった。スターキッズは近藤夫妻が運転交代要員含みで鷹野さんも乗せてヴェルファイヤで向かったほかはだいたい新幹線で移動している。楽器はエルグランドとヴェルファイアに分けて積み込んだほか、一部は○○プロの運送チームのトラックにも乗せてもらった。
 
今回の伴奏陣はだいたい春のツアーに参加してくれた人と同じである。龍笛に関しては今回、青葉が吹いてくれることになり、春のツアーにも参加してくれた青葉の友人、田中世梨奈・上野美津穂・日高久美子・久本照香も一緒である。笙は今田七美花(若山鶴海)にお願いしたが、曲によっては彼女は龍笛や篠笛を吹く場合もある。
 
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また南藤由梨奈の伴奏もする鮎川ゆまに、サックス・篠笛でも参加してもらうことになり、『スポーツゲーム』に含まれるサックス四重奏を、七星さん・鮎川ゆま・青葉・日高さんでやってもらうことになった(ゆまがテナーサックス、日高さんがソプラノサックスで七星さんと青葉がおそろいのピンクゴールドのアルトサックスでデュエットする)。
 
ヴァイオリンは今回アスカ自身は参加できなかったものの、アスカの生徒さんを6人そろえてもらった。4万人の観客の前で演奏するのは、コンクールなどに向けての度胸付けにはなかなか良い。今回初参加でいきなり『花園の君』の第1ヴァイオリンに指名された野村美代子さんは、最初譜面を見た時悲鳴をあげて1週間他のことはせずに練習に没頭して何とか弾きこなしたらしい。そして後でアスカや凜藤更紗が初見で弾いたと聞き「負けたぁ〜!」と嘆いていた。彼女は国内のコンクールで準優勝経験もある人である。
 
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今回KARIONは23日のHステージ、ローズ+リリーは24日のGステージに登場する。それ以外ではローズクォーツが23日のRステージ、ゴールデンシックスは24日のHステージ、XANFUSは23日のHステージでKARIONの直前、AYAは24日のHステージになっている。
 
そしてアクアは23日Gステージのトップである。
 
昨年は最終日Hステージのトップバッターだったのだが、観客がステージに押し寄せて楽器が破壊され演奏者が怪我する事態となった。そこで観客も多いことが見込まれるので、ステージの段差も大きくキャパも大きなGステージを使うことにしたが最終日は枠が空かないこと、また警備スタッフの動員の問題、そしてやはり最終日のGステージはフェスの趣旨に合致するクォリティの高いおとなのアーティストに限定したいという主宰者の意向があって2日目に入れることになった。
 
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アクア自身は7月20日から埼玉県某市の廃校に泊まり込んで『時のどこかで』の撮影を集中してやっているのだが、22日夜撮影が終わってから車で越後湯沢に移動し、朝一番のGステージを務め、その日のうちに撮影現場に戻るというハードスケジュールである。
 

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21日の夕方、ローズ+リリーの演奏者一同、続けてKARIONの演奏者一同が集まってミーティングをした。昨年同様、ローズ+リリー関係とKARION関係は全員が同じホテルに泊まっている。ついでにゴールデンシックスのメンバーも同じホテルになっていて、美空はそちらのミーティングにも出ていたようである。
 
この日は前夜祭なので、いろいろなお楽しみイベントの類いが行われている。美空と政子はまた今年も大食い大会に参加していたものの、2人とも上位8位に残れなかった。本当に世の中には物凄い人がいるものだ。
 
22日は秋風コスモス、川崎ゆりこ、桜野みちる、品川ありさ、高崎ひろか、といった§§ミュージック(桜野のみ§§プロ)の5人がJステージに連続登場するのを見に行った。秋風コスモスは実は昨年春に社長に就任して以来、初めてのライブである。CDはその間2枚出しているものの、他のアーティスト(特にアクア)のお世話が大変で、とても自分のライブをする余裕が無かったのだが、コスモス自身のファンの声に応える形でこの日は自分がステージに立った。
 
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衣装はミニスカ・キャミソールである。
 
彼女は私たちと同じ学年で今年25歳であるが、元々童顔なのもあってミニスカート姿がまだまだ充分行ける感じであった。
 
実際本人は60歳になっても100歳になってもミニスカを穿くなどと言っている。
 
もっとも音痴なのは相変わらずである!
 
例によってライブをした30分の間、歌ったのは3曲だけで残り時間はひたすら「独り漫才」のような感じ、あるいは進行役の日野ソナタとの掛け合いで、おもしろトークをして笑いを取っていた。
 

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アクアのネタも随分出していた。
 
「あの子、デビュー前の準備期にはうちの練習生用の寮に何度も泊まってもらったんですけど、あそこ基本的には女の子ばかりなのよね。後輩の西宮ネオンの時は都内のホテルに泊めたんだけど、アクアの時はまだ性別問題までこちらもあまり考えていなくて。でもアクアは女の子たちと一緒に泊めても全然問題無い感じでした」
 
などと言っている。
 
進行役の日野ソナタ(自身は歌わない)が
 
「でもあの寮は男子トイレ無いよね?」
と言う。
 
「ええ。女の子しか泊めないしそもそも男子禁制だから男子トイレは不要なんですよね。でも全然問題無かったみたいですね」
 
「品川ありさと、お風呂で遭遇したという話は?」
「品川ありさが脱衣場に入ってきて、脱ぎだしたところでアクアが気づいて即あがったんですよ。だから2人はお互いのヌードは見てないですよ」
 
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「でも脱衣場に男物の服があったら、男の子が入っていると気づくのでは?」
「そのあたりはどうなんでしょうね?」
 
とコスモスは曖昧に余韻を残すように話す。
 
「アクアって実際問題として女の子の服着てることが多いんでしょ?」
「女の子の服はお友達やファンの人から大量に送られてくるから持ってはいるけど、ふだんはユニセックスなTシャツとショートパンツってスタイルが多いみたいですよ。まあでも脱いである服だけみたら性別が分からないかも」
 
とコスモスは「女装疑惑」はいったん否定していた。
 

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「で実際問題として、あの子ちんちん付いてるの?」
「本人は付いてると言ってますけど。あとテレビの番組の企画でお医者さんの診断受けさせられて、普通の男の子という診断が出てるし」
 
「いや絶対普通の男の子ではない」
 

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23日。そのアクアがGステージのトップで登場する。私は異様に張り切っている政子に連れられてGステージに向かった。一緒に行ったのは、私と政子と美空に青葉、そしてゴールデンシックスの2人、合計6人である。
 
「雨降りそうだね」
「天気予報では曇りなんだけど、山は降るかもね」
などと私たちは越後湯沢から会場に向かうシャトルバスの中で言った。会場内は傘の使用が禁止なので、全員ビニールのレインコート持参である。
 
シャトルバスを降りてGステージまで歩く。ここで私、青葉、花野子と梨乃は平気で歩いているが、政子と美空は「きついよー」などと言って歩いている。
 
「ふたりとも運動不足なのでは?」
と花野子に言われている。
 
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「政子、最近早朝ジョギングさぼってるもん」
「うう。涼しくなったら再開しようかな」
「まあ夏の間は辛いよね」
 

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Gステージに着くと、出入口が4ヶ所に絞られていて、入口の所で左右どちら側が好みかと訊かれ、私たちがステージに向かって左側が良いと言うと、C3と印刷された紙をくれた。
 
「それをそのブロックの入口の所のスタッフにお渡し下さい」
とスタッフさんが言っていた。
 
「なんか凄い警備員だね」
と指定されたブロックに向かいながら政子が言う。
 
「うん。警備会社の人とイベンターの推薦チーム、それに★★レコードの社員まで入れて3000人動員してるから」
「ひぇー!」
 
「それ警備員だけで、大きなホールの観客数あるね」
と梨乃が言う。
 
「警察からかなり厳しい警告があったから、アクアの演奏に関してはレコード会社の責任で警備を増強することにしたんだよ。松前さん(アクアが所属するTKRの会長)が★★レコードの村上社長に協力を求めて、★★レコードの社員を大量動員した。むろんTKRの社員は各アーティストに付いてないといけない人以外全員来てる」
 
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と私は背景を説明する。
 
「わぁ」
 
本来は自由に座って移動してよい会場なのだが、大量に杭を打ちロープを張って演奏中に観客が移動できないようにしている。ブロックとブロックの間の空間が幅3〜4mある。一区画は500-600人くらい入る感じだ。その区画が横に6個、縦に10列で、最前列だけ左右を外して4個なので全部で58ブロック。おそらく3-3.5万人入る計算だ。本来は完全開放すれば4万人まで入る会場なのだが、不測の事態を避けるためあえてキャパを減らしたのだろう。
 
各ブロックの出入口の所に腕章を付けたスタッフが立っている。私たちはそのスタッフにC3と印刷された紙を渡して中に入った。見ていると、トイレなどに立つ人にはあらためてその紙を渡している。それを持っていないとそのブロックには戻れないようにしているようだ。
 
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「男と女も分けてるね」
「うん。どうもそうみたい」
「人口密度が高くなるからだろうね。お酒入っている人も多いし」
 
見ているとカップルやグループで一緒に観たいという人以外は男性ブロックと女性ブロックに分けているようである。むろん私たちの入ったC3は女性のみのブロックである。
 
「見た目が微妙な人はどうするのかな?」
「素直に性別を尋ねるのでは?」
「その方が面倒無いかもね」
「でも何の疑問無く男だけど女と思われたり、女だけど男と思われる人もいるかも」
「そういう人はそれで問題無い気もする」
「確かに」
「たぶんそういう人は性別間違われるのに慣れているか、あるいはそもそも誤認されることを望んでいるかも」
 
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「まあ、間違っていて変えて欲しければ、言えば変えてくれるだろうしね」
 
しかしアクアの演奏が終わったら20分程度以内にこの杭とロープを取り外して原状回復する必要がある。またアクア以降のアーティストの演奏では会場の後方に屋台なども展開されることになっている(結果的にキャパは2万人程度になる)。この時間は簡易トイレと飲み物の販売所のみが周囲に展開されている。
 

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私たちが会場に入ったのは2時間前の9時だったのだが、その時点で既に会場は3割近く埋まっていた。そして演奏1時間前の10時には満員になり、そのあと来た客は入場できなかった。入場できない客が会場周辺にたむろするが、これを警備会社の制服を着たスタッフが「立ち止まらないで下さい」と言って他のステージに移動するよう促していた。
 
「青葉に言われて早く出てきて良かった」
と政子が言う。
 
「千里姉から電話が掛かってきて、朝7時にホテルを出るように政子さんたちに言えといわれたんですよ」
と青葉。
 
「さすが千里!」
「今、千里はどこにいるんだっけ?」
「アルゼンチンのブエノスアイレスです。むこうと時差が12時間あって、今、向こうは22日の夜10時くらいなのですが、今日と明日アルゼンチン代表との練習試合をこなして、24日午前中、こちらでは24日夜にブラジルのサンパウロに移動するそうです」
 
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「ブエノスアイレスとサンパウロってどのくらい離れてるの?」
「飛行機で3時間だそうです」
「かなり距離あるね!」
「北海道と沖縄くらいの感覚かも」
「いや多分、稚内から与那国くらいの距離」
「サンパウロとリオデジャネイロは?」
「飛行機で1時間くらいみたいです」
「東京と大阪くらいの感覚かな」
 

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会場内で私たちに気づいてサインもらえませんかと言ってきた人たちもあったが、私たちは「客席でのサインは禁止されているので済みません」と断っておいた。
 
10時になるとHステージで始まった丸山アイのステージの音がスピーカーから流れる。
「きれいな声だよねぇ。アイちゃんって男の娘疑惑もあるみたいだけど、こんな声が出るって、やはり女の子だよね?」
と政子が言うが
 
「政子ちゃん、きれいな女声が出る男の娘が身近にいるじゃん」
と花野子が突っ込む。
 
「冬は生まれてすぐ出生届を出す前に性転換したのは間違い無いし、青葉はきっと生まれながらの女の子、千里もたぶん幼稚園くらいには性転換している。だからみんな事実上男の娘というより女の娘」
などと政子は言っている。
 
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■夏の日の想い出・影武者(6)

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