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■夏の日の想い出・少女の秘密(16)

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私たちは仙台に1泊して翌13日東京に戻った。私と政子はその日の午後、若葉のお見舞いに行った。
 
「出産おめでとう。それとムーランの開店もおめでとう」
「ありがとう。この子も予定通り生まれて来てくれて満足」
などとすやすや眠る若竹ちゃんを見ながら言う。
 
「どのくらい入院するの?」
「大きな問題は無いし、4〜5日かなあ。今週中には退院できると思う」
「お店の反響はどう?」
「空き地にトレーラーショップってのが目立つからさあ。お昼時が凄い列になってしまって」
「へー!」
 
「お店が狭いでしょ。それでテイクアウトにできないかという声があったんで早急に検討することにした。保健所に確認したら、飲食店として営業許可を取っているから、テイクアウトをするのは問題無いらしい」
 
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「ほほお」
 
「もともともこういう移動店舗の場合は、ほとんどがテイクアウト方式で営業しているんですけどね、と保健所の人は言っていた」
 
「確かにそうかも!」
 
「お昼時と夕食時が凄い忙しいから、スタッフも増員しないとやばい」
「好調で良かった」
 
「初日は見かねてエヴォンのメイドさんたちがお手伝いしてくれたんで何とか乗り切れた。あの子たち接客に慣れているから、そつがないんだよね」
 
「なるほどー。それは助かったね」
 
「エヴォンの永井オーナーはしばらくはお手伝いしていいと言ってくれている。あの子たちみんな調理の訓練受けているから、ハンバーグとかも上手に焼いちゃうし、玉子焼きやオムレツをきれいに作るし、凄い戦力。それと取り敢えずは時間の都合のつくスタッフに、たくさんシフトに入ってもらって当座をしのぐしかないかなという感じ。あとあるいはテイクアウトを始めたら少し緩和できるかも」
 
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「だといいね」
 
「ついでにトレーラーを3つ追加発注しちゃった」
「おお!」
「客が減って不要になったら不要になったでいいしね。最初から採算考えてないし」
「さっすがお金持ち!」
 

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3月13日の『時のどこかで』の放送では、とうとう“ネタバレ”が行われた。
 
最初に話が飛んで2日後の学校である。今日の体育も水泳である。最初に和夫は先日和夫に女子用スクール水着をプレゼントしてくれた女生徒(演:今井葉月)に声を掛ける。
 
「水着ありがとうね」
「サイズ合うかなとちょっと心配したんだけど。女子みんなで共同で買ったんだよ」
「うん。ありがとう。試着してみたらピッタリだったよ」
 
そこにクラス委員の子が来て、和夫に言う。
 
「芳山さん、先生と話して、体育の着替えだけど、個室を使ってもらった方がいいんじゃないかということになったの。1階の会議室横の教材準備室、実質使ってないから、芳山さんの着換えに使ってって。これ鍵借りてきた」
 
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「ええっと、僕は別にみんなと一緒に着換えて問題無いけど」
「じゃ女子更衣室に来る?みんな受け入れてくれると思うよ」
「まさかあ。僕は男の子だから男子更衣室だよ」
「え、でも・・・」
 
「それに今日は最初から下に水着着てきたしね」
「ああ、なるほど」
 

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それで和夫は平気な顔をして、男子更衣室に行く。男子のクラスメイトが遠巻きにする感じで和夫の着換えを見ている。
 
和夫がズボンを脱ぐ。ワイシャツを脱ぐ。水着の腰から下の部分が見えるが、みんな遠くから見ているので、よく分からないようである。そして和夫がアンダーシャツを脱いだが、みんな
 
「嘘!?」
 
という声をあげた。
 
「どうかした?」
と和夫は男子のクラスメイトたちに言う。
 
「芳山、お前おっぱいあったのでは?」
「まさか。ぼくは男の子だから、おっぱいなんかある訳無い」
と和夫は言うと、そのままプールの方に行った。
 
和夫は男子用水着を着けていた。ただしカメラは和夫の後ろしか映さない。和夫の胸の付近は画面に出ないようにしていた。
 
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和夫が男子水着で更衣室からシャワーを通って出てきたのを見て、女子たちが
 
「うっそー!?」
と声をあげる。
 
「みんなどうかした?」
 
「芳山さん、女の子になったんじゃなかったの?」
「えー!? ぼく男の子だよ」
 
「ね、ね、私たちが買ってあげた女子用スクール水着、試着したとか言ってたよね?」
「試着させてもらったよ。わりと好きだなあと思ったけど、体育の授業で着たら叱られそうだから、今度市民プールにでも行った時に着るよ」
と和夫は答えた。
 
「芳山さん、おっぱいあるような感触だったのに」
「無いよ〜」
 
「でも芳山、お前水着にチンコの形が出てない。やはりチンコ無いのでは?」
と男子のクラスメイトが言う。
 
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実際にカメラが映すが、確かに和夫の水着の前の部分がスッキリしたラインなのである。
 
「ぼくの小さいから目立たないんだよね〜」
と言って和夫はプールの中に入った。
 

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ここでCMになるので、ネットでは議論が巻き起こる。
 
「これ、やはり逆性転換手術で男に戻したんだよな?」
「だと思う。それでおっぱいは無くなったんで、男子水着でもいいことになったんじゃないの?」
 
「しかしカメラはアクアの胸を一切映さなかった」
「映したらやばいんじゃないの?」
「やはりアクア、既におっぱい大きくしているのかね?」
「おっぱいは大きくしてもいいけど、という発言何度か過去にあったもんな」
 
「水着で確かにチンコが目立たなかったけど」
「取り敢えず体内に埋め込んでいたシリコンを抜いておっぱいは元に戻ったけど、チンコはまだ戻してないのでは?」
「ニノの性転換手術が終わって少し置いてから、きっとそのチンコを移植するんだよ」
 
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CM明けはテロップで2日前のことという表示がある。
 
ニノがストレッチャーに乗せられて手術室に運び込まれた後、別の医師が来て
 
「じゃ、芳山さんの方は男の子に戻しましょうか」
と和夫に言う。
 
「はい、お願いします」
と言って医師と和夫、ケンの3人で小部屋に入る。
 
ここで和夫が服を脱ぐが、18歳未満が見る時間帯の番組なのでモザイクが掛かっている。しかし和夫の裸を見て、ケンは言う。
 
「このまま結婚したいくらいだよ。ねえ、本当に性転換しちゃわない?」
「ごめんねー。ぼくは女の子になるつもりはないから」
と和夫は言う。
 
「ではブレストフォームを取り外しますね」
と言って、医師は
 
「剥離液を塗ります」
と言って何か塗っている。そして和夫の胸の所から何かを取り外してしまう。中高生が見る番組なので、取り外した物にもモザイクが掛かっている。
 
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「これまるで本物のおっぱいみたいな感触だなあ」
とケンはそれに触っている。
 
「もう一方の方も外すね」
と言って医師は反対側の胸からも何かを取り外した。
 
「でもこれ凄くいい素材で出来ているんですね。蒸れたりもしなかったし、つけている間は、ブレストフォームの表面に触っても、ちゃんと感触があるんですよ」
 
「神経伝導性の素材を使っていますから」
と医師は言っている。
 
ここで初めて、アクアの上半身がカメラに映る。
 
その瞬間、ネットには「きゃー!」という女性ファンの悲鳴のような書き込みがあふれて、いくつかの貧弱なSNSサーバーがダウンした。
 
そこに映ったのは普通の男の子の上半身である。
 
「でもブラ跡がついてる」
などとケンが言う。実際肩の所にストラップの跡が付いている。
 
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「だってこのバスト、Cカップくらいあるから、ブラジャーつけてないと支えきれなかったんだよね〜。ちゃんと感触があるから、ブラ着けてないと歩いただけで痛いし」
と和夫が言う。
 

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「ごめんね〜。ぼくが手術に間に合っていれば」
とケンが謝る。
 
「肝心な時に遅刻してくるんだもん」
と和夫が文句を言っている。
 
「お股の方も元の形に戻しますね。剥離液を使います」
と医師。
 
「これ凄くしっかりしているんですよね。汗掻いてもお風呂入っても取れないんだもん」
と和夫。
 
「医療用の接着剤ですので。その程度は平気ですし、一度付けたら、接着剤の成分が安定する3ヶ月後までは医師でも外せなくなるんですよね」
 
「まあ3ヶ月間限定の女の子生活も悪くはなかったけどね」
「悪くなかったら、今度は本手術を」
とケン。
 
「それは勘弁して〜」
と和夫は言った。
 
「はい、これで元通りです」
と医師が言う。
 
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「わあ、久しぶりに見る***」
と和夫は自分のお股の付近を見て言った。***の所はピー音で消されている。
 
(むろん、カメラはその付近は映さない)
 

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「へー。これがそのおっぱいか」
と吾朗が取り外したブレストフォームを持っている。
 
「男の子がそういうのいじってほしくない」
と言って真理子が取り上げる。
 
和夫、吾朗、真理子、一彦(ケン)の4人は和夫の自宅でお茶とおやつを食べながら、詳しい話を聞いていた。
 
「性転換手術を受ける予定だった、ケンの弟さんと間違えられて手術室に運びこまれてしまったんだけど、ぼくが麻酔を打たれる前にためらっていたという報告を聞いたお医者さんが、性転換手術ではなく疑似性転換をしてくれたんだよね」
と和夫は言う。
 
「うん。そういう規則になっているから。性転換手術は一度してしまえばもう取り返しがつかない手術だから、万全を期しているんだよ」
とケン。
 
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「それで、胸には触った感触もある神経伝導性のブレストフォームを貼り付けて、お股の所は男の子の器官を全部体内に埋め込んで、おしっこは管で導いて外に出せるようにして、形だけまるで女の子のようにしてしまうんだよね〜」
 
「それで女の子みたいな身体になっていたわけか」
と真理子。
 
「だからこの3ヶ月間、ずっと座っておしっこしてたから変な気分だった」
と和夫。
 
「このブレストフォームは?」
「記念にもらってきた」
「記念にもらってどうすんの?」
「やはり時々付けてみるの?」
「悩んじゃうなあ。これ現代の接着剤で貼り付けた場合は1週間程度で取れてしまうらしい」
 
「一週間で外れるなら、俺も付けてみたい」
と吾朗。
「芳山君ならいいけど、浅倉君はやめて」
と真理子が言うので
「なんでそうなる訳〜?」
と吾朗が抗議した。
 
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「でも、もしかして女子用スクール水着を試着した時は、これつけてたの?」
「まだ男の子に戻してもらう前だから、女の子の身体だったよ」
 
「てっきり芳山君は女の子になったんだろうってみんな思ったから女子全員でお金を出し合って買ったのに」
 
「ごめーん。ぼく代金払うから、みんなにお金返してあげてよ」
「お菓子か何かでも買ってくれたら、みんなで分ける」
「じゃそうしようかな」
と和夫は言った。
 
「でも芳山君、女子用スクール水着つけて市民プールとか行ってみたいって言ってたね」
「行ってみたい気はするけど、怖くてできないよ」
「女子用スクール水着はどうすんの?」
「それも記念にとっておく」
 
 
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