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■夏の日の想い出・少女の秘密(2)

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2017年1月14日(土)。
 
ローズ+リリー、KARION, XANFUS, ゴールデンシックス、そして§§グループの公式ホームページで『2017東日本大震災復興支援ライブ』の詳細が発表された。
 
今回は3月11-12日の2日間、宮城ハイパーアリーナ(キャパ7000人)である。
 
私も氷川さんから聞いて耳を疑ったのだが、この2日間、この大きな会場が空いていたのである。それで即押さえてもらった(予約金は私がサマーガールズ出版の口座からすぐに振り込んだ)。
 

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日程はこのようにした。
 
3月11日(土) 10:00-12:00 アクア 13:00-17:00 白鳥リズム・姫路スピカ・高崎ひろか・西宮ネオン・品川ありさ・秋風コスモス・川崎ゆりこ・桜野みちる(30分ずつ8人)。
 
3月12日(日) 10:00-12:00 アクア 13:00-17:00 (Golden Six, XANFUS, KARION, Rose+Lily)
 
白鳥リズムはこういう大会場には初登場となる。
 
アクアのステージのチケットの競争率が物凄いことになるのが確実なのでアクアは2日間登場ということになった。彼のチケットに関しては11日と12日を合わせて14000枚で発売し、11日になるか12日になるかは、一応希望を書いてもらうものの、どちらになっても構わない人だけ申し込んで下さいということにした。
 
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今回のイベントも昨年までと同様、売上金額全て(ソールドアウトすれば28000枚×8000円=2.24億円)を福島県・宮城県・岩手県に3等分して寄付する。掛かる費用(約4000万円)はサマーガールズ出版(私とマリの会社)、フェニックストライン(千里の会社)、§§ホールディングが2:1:1の比率で負担することにした。
 
最初はローズ+リリー, KARION, XANFUS, ゴールデンシックスの4者だけでやるつもりだったのだが、話を聞きつけたコスモスが「うちも1口載せて」と言ってきて、結構大規模なイベントになったのである。
 
なおチケットの販売は優秀な顔認証システムを持っている§§プロのファンクラブのシステムを通して売ることにした(他のアーティストのファンクラブ会員のデータを一時的にそちらに預ける)。
 
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チケットは携帯電話またはスマホを使ったチケットレス方式である。会場の運営は地元のイベンターに(有料で)依頼するほか、例によってアクア以外のイベントでは運営・設営のボランティアを受け付ける。アクアのイベントでは警備会社にも頼んでプロの警備員も入れる。なお会場のレンタル料は宮城県側が特別に無料ライブのレンタル料で処理してくれた。また今回★★レコードは関わらないのだが、松前社長のTKRは社員のボランティアを出してくれることになった。これは実はひじょうに助かった。
 
またアーティストも伴奏者も全員ギャラ無し・交通費無し・手弁当なので、交通費とお弁当代に関しては、私とマリ、和泉、千里、コスモス、アクアの6人が個人的に他の人の分を出してあげることにした。
 
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昨年はグッズの売り上げについて若干混乱したのだが、CDや写真集を含むグッズについては売上から(輸送費などの間接費まで含めた)原価を引いた粗利の半額を寄付するということを最初から公表した。昨年も実は最終的にそういう処理にさせてもらったのだが、半分程度は取っておかないと印税などの支払いができないという問題があった。
 

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1月16日(月)、アクア主演の『時のどこかで』の新年になって2度目の放送があったのだが、ここでは前回、和夫がニノと間違えられて麻酔を打たれてしまった後、どうなったかということについては全く触れられないまま!新しい話が展開する。
 
一部のファンの期待?を裏切って和夫は普通に学生服姿である。
 
この日の和夫は、蘇我入鹿(そがのいるか)の兵に取り囲まれた山背大兄(やましろのおおえ)皇子とその一族たちの所にタイムスリップした。
 
「誰か僕に付いてくる?」
と声を掛けた時、いちばん地位の高い感じの女性が
「この子をお願いします」
と言って12-13歳くらいかな?という感じの女の子を和夫に託した。
 
和夫を彼女を案内して、夢殿に連れて行く。そしてそこに立っている観音様の裏の光背パカッと外してしまう。すると仏像の裏側は開いていて、そこに1人隠れられる感じである。
 
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「ここに入りなさい」
「はい」
 
それで女の子がそこに隠れた後、和夫は光背を戻した。
 
和夫の姿がふっと消える。
 

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激しい戦闘の様子が激しい音や鬨の声、女の悲鳴などで表現される。そして日が昇り、日が沈む。
 
静寂の中、足音がする。
 
「なんてむごいことを。女子供まで殺さなくてもよかったろうに」
という若い声がする。
 
「葛城(かつらぎ)皇子さま。山背(やましろ)さまがやられたということは、次はあなた様ですよ」
と少し年老いた男の声がする。
 
「鎌足(かまたり)よ。私は山背の轍は踏まんぞ」
と若い男。
 
「では・・・」
「入鹿(いるか)を倒すしかない」
 
その時、カタッという音がする。
 
「何者だ?」
と年老いた男の声。
 
「鎌足、その仏像の中に誰かいる」
と若い声。
 
それで鎌足が仏像を調べると、背中が取り外せることに気付く。外してみると中から出てきたのは12-13歳の女の子であった。
 
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「そなたは馬屋王女(まやのひめみこ)か?」
と葛城皇子が声を挙げる。
 
「僕は王女(ひめみこ)なんかじゃない。厩戸皇子(うまやどのみこ)の皇子(みこ)の・・・・ヤマだぞ」
と少女は突っ張った表情で言った。
 
「威勢がいいな。気に入った。しかしそなたここに居たら、入鹿(いるか)の手の者に殺されるぞ。わが屋敷に来るが良い」
と葛城皇子は言った。
 
「本人はヤマと言っておりますが、少し変えて『オヤマのみこ』くらいでお呼びした方が、正体がばれにくいかと」
と中臣鎌足が進言する。
 
「そなたも今すぐ討たれては本望ではあるまい。入鹿はそなたにとっても私にとっても敵だ。ここはいったん引き上げて協力して入鹿を倒す算段をしないか?」
 
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少女はしばらく葛城皇子を見ていたが
 
「いいよ。協力する」
と少女は言った。
 
それで鎌足が少女の髪を美豆良(みずら)に結って男のようにし、自分の着ている服を1枚彼女に羽織らせると、3人で静かに斑鳩寺から退去した。
 
《葛城皇子は現代では一般に中大兄皇子と呼ばれている。後の天智天皇である。そしてこの少女、オヤマのみこは、後の大海人皇子(おおあまのみこ)、つまり天武天皇である》
 
というテロップが流れ
「そんな馬鹿な!?」
という声が、ネットにはあふれた。
 

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放送時間残り1分で和夫の学校生活が描かれる。現代国語の授業が終わり、何人かの生徒がトイレに行く。和夫は男子の友人たちに誘われ、彼らと話しながら、(男子)トイレに入った。他の子が小便器の所に立つが、和夫はひとり個室に行く。
 
「あれ?芳山、大か?」
という声に、和夫は
「いや、ちょっと」
と照れるような顔をして、個室に入った。
 
「あれ?芳山、1時間目の後も個室に入ってたぜ」
とひとりの男子が言う。
「腹でもこわしてんのかね〜?」
などという声が上がっていた。
 
そこで《つづく》の文字である。
 

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この最後の意味ありげなエピソードに、ネットはかなり過剰に反応した。
 
「やはり、和夫は性転換されちゃったのでは?」
「チンコ無くなっちゃったから、個室でないとトイレができないんだよ」
「そもそもアクアはチンコ無いから、立って小便する演技できないよな?」
「もうおっぱいもあるのかね?」
「次回はやはり水着ネタか、身体測定ネタで」
「アクア自身、おっぱいがありそうだから、男子水着姿にはなれないはず」
「じゃスクール水着でも着るのか?」
「アクア様のスクール水着姿を見たーい!!」
 
という感じでそのあと書き込みはどんどんエスカレートして行ったのであった。そしてネット民の間では、和夫は性転換されてしまったというのが、ほとんど確定事項という感じの扱いであった。
 
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龍虎は放送翌日、学校で再びみんなの質問攻めにあう。
 
が、しらを切り通す。
 
「ねえ、この後、この手の展開ではありがちな、トイレネタ、水着ネタ、身体測定ネタとかは?」
「そのあたりはまあ期待している人も多いだろうから、それなりに」
「おお、それは期待しよう!」
 

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1月20日(金)。
 
アメリカのFMIから、"Rose+Lily Simple Single Collection 2008-2009"というCDが北米・オセアニア・ヨーロッパなど全世界で同時に発売された。収録されているのは下記の11曲である。
 
明るい水、ふたりの愛ランド、七色テントウ虫、その時、遙かな夢、甘い蜜、涙の影、せつなくて、長い道、雪の恋人たち、坂道。
 
英語タイトルはこのようにした。
 
Happy Water / AI-Island of You and Me / Rainbow-Colored Ladybird / The Time / Far Dreaming / Sweet Honey / Shadow through the Tears / I miss you / The Long Road / Lovers in Snow / Slope Street
 
歌詞は作詞者(一部はその遺族)の許可を取ってマリが英訳した。この許可を取る作業は風花にしてもらった。なお長い道は2008年にマリがロシア語原詩から“超訳”した日本語歌詞からの英訳だが、原曲は既に著作権が切れている(戦時加算3794日を足しても詩が1990年6月25日、曲が2009年3月16日で切れた)。
 
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これらの曲は、美野里が弾くスタインウェイ・コンサートグランドのみの伴奏で私とマリが歌った「シンプルな」音作りをしている。実は『やまと』の制作と並行して、私と政子と美野里の3人(とサウンドプロデューサーの七星さん)だけで別途制作を進めていた。
 
録音に関しては『やまと』を主として有咲に見てもらったので、こちらは麻布先生ご自身の手で録音してもらっている。ダイナミックレンジが広い『やまと』は若い耳でなければ無理だが、こちらはピアノだけで伴奏したシンプルな音なので五十路間近(本人弁)の麻布先生の耳でも問題無いのである。先生もこういう音作りを楽しんでおられたようである。
 
『やまと』が色彩画とすれば、こちらは水墨画の世界だ。
 
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発売元が★★レコードではなく、ローズ+リリーのアルバムの海外版発売元になっているFMIになったのは、★★レコードの思惑に左右されずに制作したかったからで、このあたりの道筋は、私と町添専務、FMI本社のアレクサンダー部長の三者会談(アレクサンダー氏がわざわざ東京まで来てくれた)で決められた。村上社長にも“過去のCDの海外版制作”ということで了承してもらっている。
 

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FMIが発売元になるということで、FMI東京支社の井手さんという人がスタジオに頻繁に来てくれたものの、彼女は(上からのそういう指示で)制作自体にはほとんど口出しせず、主として七星さんや風花とおしゃべりしていた。
 
「でも井手さんのお名前も読めませんね」
「うん。今まで私の名前を一発で読んだ人は1人だけ」
と彼女は言う。
 
彼女の名前は『井手季節』なのである。
 
「そのまま“きせつ”さんとか、少し頭をひねって“しき”さんとか読まれることはあるんですけどね」
 
「“せぞん”と読むのは難易度が高すぎますよ。その一発で読んだ人を尊敬したい」
と私は言った。
 
彼女の海外用名刺は Saison Ide と書かれている。その名刺を見てフランス人とのハーフかと思う人もあるらしい。実際には黒髪ロングヘアの和風美人である。海外のセレモニーなどには振袖で出たりもすると言っていた。
 
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彼女は外資系に勤めるだけあって、英語・フランス語・ドイツ語・スペイン語に韓国語・北京語・広東語と多数の言語を自在に操る。しばしば中国や韓国にも出張しているようである。彼女がマリと北京語などで話していると、こちらは何を話しているのか、さっぱり分からない!
 

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なおこのCDは、海外発売ではあるが、CD自体を日本のArtemisでも買うことができるし、Artemis, gSongs など国際的な大手音源販売サイトからダウンロード版を買うこともできる。
 
Artemisは国内でもかなり売れると見て張り切って“逆輸入”してくれた。もっともArtemisが大量に注文したので、結局FMIは日本国内の工場でプレスしたものをそのままArtemisに納入して関税を節約した)、
 

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実をいうと、このようなものを作ることにしたのは、千里と若葉の助言による。村上社長が★★レコードの社長に就任して、どう見ても同社が“冬の時代”に突入しそうなので、私たちとしても“生き残り戦略”をしておきたかったのである。この手のものを海外を拠点に売り出すのには、実はかなり複雑な手続きが必要なのだが、そのあたりは若葉の伯母が経営している商事会社の人に作業の大半を代行してもらっている。特に税金に関する処理は極めて煩雑であったようである(売買益と税務の処理を主目的としてサマーガールズ出版のロサンゼルス支店を設立した!)。
 
このCDについては、ローズ+リリーの公式ホームページに掲載して私が自分のツイッターに書いただけで、日本国内では全く宣伝らしき宣伝をしなかったのだが、発売後数日で口コミでこういうものが出たことが広まっていき、日本国内でも最初の一週間でAmazonで12万枚、ダウンロード版がAmazonとiTunesとで合わせて8万件ダウンロードされていた。国外では初動で40万件売れ、更に伸びる勢いで、特に代表曲とみなされた『雪の恋人たち』がアメリカやイギリスのチャートにランクインした。
 
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日本国内でこれらの曲を聴いた人たちの感想の中で目立ったのが
「何だかホッとする」
「心を落ち着かせたい時に聴きたい」
といった意見だった。多数の楽器の音を使用したふつうのローズ+リリーの曲はどちらかというと心を鼓舞して頑張りたい時に効くけど、こちらは逆に心を鎮めたい時に効く。いわばオンとオフだといった意見もあった。
 
そして
「これの日本語歌唱版も欲しい!」
という意見も結構出ていた。
 

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