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■夏の日の想い出・少女の秘密(4)

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とアクアが解説した所で、和夫の級友・神谷真理子役の元原マミちゃん(昨年度の狙われた学園ではヒロインの楠本和美を演じた)が出てくる。アクアと同じセーラー服を着ている。
 
「やっほー、和夫。どうしたの?セーラー服着て」
「よく分からないけど、これ着て、これ着てと言って着せられちゃったんだけど」
 
「ねね、最近クラスでは和夫は実は女の子なのでは?という噂があるんだけど」
「え〜?僕は男の子だけど」
「ね、胸触っていい?」
「なんで〜?}
とアクアは言ったものの、元原マミはアクアの胸の所を触ってしまう。
 
「やはり思った通り。重大な秘密を知ってしまった」
と元原マミは発言した。
 

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場面は切り替わって、本編が始まるが、和夫はふつうに学生服を着ている。しかし「次の時間は体育」ということになって、男女に分かれて更衣室に入る。当然和夫は男子更衣室に入る。それで着替えていたら、近くでふざけあっていた子が体勢を崩して和夫に倒れかかった。手でちょうど和夫の身体にぶつかった。
 
「あ、ごめん!」
と彼は言ったのだが、次の瞬間、とても変な顔をした。
 
和夫は「平気平気」と言って、体操服を着ると出て行く。和夫に倒れかかった男の子が悩んでいるので、別の子が「どうした?」声を掛ける。すると彼は「胸が・・・・」と言って、和夫の身体に触ってしまった手を眺めるようにしていた。
 

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物語は進行して、学校からの帰り、和夫、吾朗、一彦(ケン・ソゴル)、それに真理子の4人が歩いている所にボールが飛んでくる。野球部の子が打った場外ホームランのようである。そしてそのボールが飛んできたのを見た和夫の姿がふっと消えてしまう。
 
「ああ、またどこかに飛んでいったみたいだ」
と吾朗。
「今日はどこに行ったんだろうね?」
と真理子。
 
吾朗が転々ところがっているボールを掴むと、取りに来た野球部員に投げ返し、3人は平然として普段通りおしゃべりしながら帰って行った。
 

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一方タイムスリップした和夫はどこかの大きなお屋敷のような所に居る。そして自分の着ている服を見て「何これ〜?」と言った。アクアは袿(うちき)に裳(も:スカート)を着けた平安時代の女性貴族の格好である。
 
これを見たアクアの女性ファンたちが「きゃー!アクア様可愛い!!」とツイートする。
 
物語の方では和夫はそのお屋敷をしばらく歩き回る。やがて廊下に女性が2人、侍っている部屋に辿り着く。
 
「あなたは誰ですか?」
とひとりの女性に尋ねられる。
 
「すみません。迷ってしまって。私、芳山と申します」
と和夫は答える。
 
「最近入った子? 芳山と言ったら少納言の所の娘か?ここは帝(みかど)の寝所ですよ」
 
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「申し訳ありません!すぐ下がります」
 
と言って和夫は下がろうとしたのだが、その時、部屋の中で何か声がした。
 
「あ、ちょっと待ちなさい」
と和夫は呼び止められる。
 
そして容器を渡され
「水を汲んで持ってくるように」
と言われた。
 
「はい、ただいま」
と言って、和夫はその容器を持って下がった。
 

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「水はどこで汲むのかな?」
などと独り言を言いながら廊下を歩いていたら、血相を変えた武士が3人庭から上がって来る。和夫に刀を突きつける。
 
「ひぃ!」
と言って、和夫は腰を抜かしたように座り込む。水を汲む容器が落ちて庭に転がっていった。
 
「帝(みかど)はどこに居る?言わねば斬る」
と武士は言った。
 
和夫の心の声が『教えてはいけない』とつぶやく。それで和夫は自分が今来た方向とは逆を示し
 
「あちらにおられます。今、水をお持ちする所でした」
と言った。
 
「よし、行くぞ!」
と武士は他の2人に言い、3人は和夫が指し示した方角に駆けていった。
 

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和夫はその行方を見送ると、すぐに立ち上がり、走ってさっきの部屋の所に戻る。
 
「何事です?走るとは、はしたない!」
と帝の部屋の前で番をしていた女性が叱るように言う。
 
「大変です。賊が侵入して、帝を捜しています。刀を突きつけられて帝の場所を教えろと言われたので反対方向を教えました」
と和夫。
 
「何と!」
 
それで番をしていた女性2人が襖を開けると中に入り
 
「申し上げます!」
と言って、中にいた帝に急を告げた。
 
帝役は大林亮平である。今回の『時のどこかで』TV版では3度目の登場になる。
 
「なんと。賊はどのくらい居る?」
と和夫に直接訊く。
 
「わたくしが見たのは3人ですが、もしかしたら他にもいるかも知れません」
と和夫は答える。
 
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「上様、脱出なさった方がよろしいかと」
と帝のそばに付き添っていた女性が言う。同衾していたのだろう。
 
「分かった。しかし三種の神器は持っていかねばならぬ。供を致せ」
と帝はその女性に言った。
 
「おまえたちも付いてきなさい」
とその女性は番をしていた2人と和夫に言った。
 
「はい!女御様」
と番をしていた女性のリーダー格の方が答えた。
 
「上様、女ばかりの後宮で男の服を着た人がいたら、帝とすぐに分かります。ここは女の服を着られたほうがよいかも」
と女御が言う。
 
「分かった。誰か服を貸せ」
 
「私の服をお使い下さい」
と言って、リーダー格の女性が服を脱ぐ。
 
「私が代わりに帝の服を着てこちらに居ります」
「分かった。頼む」
「命婦、後は頼む」
「畏まりました」
 
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それで帝とその女性が服を交換する。女御が帝の髻(もとどり)を結んでいる紐を切り、長い髪をそのまま垂らす。この当時の男性は江戸時代の武士のように月代を剃ったりしないので、紐を切って垂らすと女性の髪型と区別がつかない。
 
それで女の服を着ると、大林が元々美青年だけあって、充分女に見える。
 
「行くぞ」
と言って、帝と女御、番をしていた命婦と呼ばれた女性、そして和夫の4人で移動する。神殿に行き、三種の神器を取り出して、剣と鏡は帝自身が持ち、勾玉は女御が持った。そして宝物の納められた部屋に移動して、命婦に琵琶を預け、和夫に和琴を持たせた。
 
そこからいちばん近い門に向かい、女御が警護の者に声を掛けて外に出た。
 
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「**殿のお屋敷に参りましょう。ここから近いですし、あの方なら信用できます」
「そうだな。あそこなら大丈夫だろう」
 
それで夜中の都を4人で急いで歩いて、そちらの屋敷に避難した。
 

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KARIONの方は、シングルの制作が終わったら、すぐにアルバムの制作に進んだ。こちらのタイトルは仮題で『少女探偵団』である。これは江戸川乱歩の少年探偵シリーズへのオマージュで、タイトルも少年探偵シリーズのタイトルを強く意識したものが多く含まれている。
 
『恋愛二十面相』(怪人二十面相) 
『少女探偵隊』(少年探偵団) 
『青銅の愛人』(青銅の魔人) 
 
『大安吉日』(大暗室) 
『黒と鹿毛』(黒蜥蜴) 
『盗人神様』
 
『アクア人魚』(悪魔人形)(葵照子+醍醐春海) 
『天神絵馬』(電人M)(葵照子+醍醐春海) 
『夢中快調』(宇宙怪人)(岡崎天音+大宮万葉) 
 
『ハート泥棒』(広田純子+花畑恵三) 
『秘密の洞窟』(櫛紀香+黒木信司) 
『愛の予告状』(樟南) 
 
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(作詞作曲者を書いていないものは森之和泉+水沢歌月)
 

このアルバムのコンセプトは和泉が夏から秋にかけてあちこち旅していた時、高山市で『盗人神様』を見たことから始まる。私も高山は故郷のようなものなのでここは知っていた。以前、和久俊三の『赤かぶ検事』でも出てきたことがある。「盗る」ことに加護をしてくれる神様である。神社にはこのような額が掛けられている。
 
1.商人は客をトリ、職人は技をトル 
1.勝負は先手をトリ、最後には勝をトル 
1.選挙には票をトリ、政治では天下をトル 
1.試験では点をトリ、人生の夢をトル 
1.女は恋をトリ、男は仕事をトル 
1.農業は大収穫をトリ、漁業は大獲物をトル 
1.芸術家は賞をトリ、スポーツマンは栄冠をトル 
1.若者は嫁をトリ、一人娘は婿をトル 
 
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和泉が書いた詩は女の子3人で1人の男の子を取り合うストーリーになっている。私が付けた曲は軽快なポップロックである。これをトラベリングベルズの標準構成に風花のフルートを加えた編成で演奏し、KARION4人の歌を乗せた。
 
この曲は2016年8月に収録している。
 
PVでは、小風が男の子役をしたいと言ったのでやらせて、和泉・美空・蘭子の3人がその子を追いかける設定にしている。和泉はアルセーヌ・ルパン風、美空は鼠小僧風、私はキャッツアイ風の衣装である。
 
「まあキャッツアイの衣装を着られるのは蘭子しかいなかったね」
などと小風は言っていた。
 
「みーちゃんはかなりやばいし、いっちゃんも最近・・・・」
と言いかけた所で、和泉のパンチが入った!
 
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またPVには高山市の盗人神様(加茂神社)の許可を得て、境内の様子なども撮影して取り込んでいる。
 

先行して制作したもうひとつの作品が櫛紀香さんから頂いた『秘密の洞窟』だが、これは怪人二十面相がテーマと聞いた櫛さんが
 
「あ、だったら洞窟とか出してくるといいですよね?」
と言って書いてくれた。少年探偵シリーズでは、洞窟とか洋館とかはよくある道具立てである。
 
実は櫛さんは田村市内にある“入水(いりみず)鍾乳洞”という所のガイドをしている。
 
田村市の鍾乳洞というと“あぶくま洞”というのが有名で、こちらはファミリーでも安心して楽しめる鍾乳洞である。ところがその近くにもうひとつ“入水鍾乳洞”というのがあり、マニアに愛されている。
 
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この鍾乳洞の特徴はその観覧コースの大半を水に浸かりながら歩かなければならないことにある。水温は夏でも10度くらいで、当然ずぶ濡れになるしかなり冷たい。ここを観覧するための装備として櫛さんから指定されたものはこのようであった。
 
・濡れてもよい服装(ジーンズなどは濡れて足が動かなくなるので危険)と着換え。半ズボンの人が多い。足を露出するなら膝のプロテクターも。なお洞の入口の所に更衣室もある。 
・ヘッドライトと予備に防水性のある懐中電灯(入口でロウソクも買えるが、火が消えてしまうとどうにもならない) 
・毛糸の帽子(狭いので頭をぶつける) 
・バックストラップの付いたサンダル(靴は砂が中に入る。バックストラップが無いと脱げてしまう) 
 
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といったものである。洞窟は第1洞600mと第2洞300mの合計900mで、第1洞は更にA,Bと2つのコースに分かれており、第2洞はCコースと呼ばれる。ここで、第1洞のAは服を濡らさずに行ける部分。Bは水に浸かりながら行く部分で、途中2ヶ所四つん這いで通らなければならない部分がある。全身濡れるのでカメラを持っていきたい人は密閉できるビニール袋などに入れて持ち込む必要がある。その四つん這いになる部分が狭いのでリュックや大型のウェストポーチはその部分は外して抱えて通る必要がある。
 
そして第2洞Cコースはガイド付きでなければ入洞禁止のエリアで、この部分は3-11月の土日および夏休み期間中だけ公開されている(*1)。真冬に水の中を行くのは無茶である。櫛紀香さんは、このC洞窟のガイドをしているのである。
 
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(*1)増水などで入洞禁止になることもあるので、行きたい人は直前に照会すること。なおCコースは予約が必要である。なお交通機関は自家用車かタクシーになる。まじで“ケイビング”になるので、体力の無い人はやめておいた方がいい。
 

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歌詞を書いて送ってきてくれた時にそういう話を聞いたので、私たちは実際にその洞窟に行ってみることにした。夏休み期間中はCコースまで入る人が毎日7-8組あるということだったので、シーズンを避けて9月に入ってから、実際には上旬に沖縄まで行って来た後、予約を入れて行ってきた。
 
KARIONの4人と黒木さんとで、櫛紀香さんの案内でC洞窟の最後まで往復して来たが、ほんとに凄い所だった。
 
私たちにはバックストラップ付きのサンダルでと言っておいて、櫛さん自身はふつうのサンダルである。それを言うと「慣れですよ」と言っていた。
 
「紀香さん、すね毛がすごい」
などと美空が言う。
「男だから、すね毛くらいありますよ〜」
と櫛さんは笑う。
 
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「剃らないんですか?」
「別に剃る必要はないと思うけど」
「スカート穿く時は剃った方がいいですよ」
「スカート穿かないし」
 
 
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