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■娘たちの継承(6)

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秋田で行われているインターハイ、31日の結果(準々決勝)
 
愛媛Q×−○旭川N 山形Y×−○岡山E 福岡C×−○岐阜F 愛知J×−○札幌P
 
ここで小松日奈の愛媛Q女子高が消えた。日奈には主として松崎由実がマッチアップしたのだが、7割くらい由実が勝つ感じになった。そして結果的にはこの2人の対決が勝負を分けた。
 
山形Y実業は3回戦で優勝候補の一角・金沢T高校を破っての準々決勝進出であったが、高梁王子率いる岡山E女子高の破壊力の前にダブルスコアで沈んだ。今年の岡山E女子高は「手加減」とか「温存」ということが一切無しで全ての試合に全力勝負している。
 
岐阜F女子高は接戦で福岡C学園に辛勝した。札幌P高校は“女王”愛知J学園に20点差で勝ってベスト4に進出した。
 
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7月31日、ローズクォーツの『夏の日の想い出』のキャンペーンは広島市で終了した。冬子(ケイ)は、疲れたなあと思って夜の町を歩いていて、老齢の占い師さんに遭遇。その占い師さんに過去のことを色々言い当てられて、凄い!と思った。
 
その占い師さんが言ったこと。
・表に立って活躍する仕事に向いている。
・芸術的な仕事に向いている。
・一度休んでいたようだが、2010年7月8日までに復帰していないと復帰できなかった。
・次は2034年までは休んではいけない。
・27歳で子供ができる。
 
占い師さんの言葉を脳内で反芻しながら、何気なくカフェに入ったら、そこでKARIONの和泉・小風の2人に偶然遭遇。美空は寝てるということだったが、冬子はその2人としばしおしゃべりした。この夜はKARIONに気付いて寄ってきたファンに恐らく世の中で1枚きりと思われる、和泉・小風・蘭子の3分割サインを書いた。もっとも、サインをねだった人は、和泉・小風・美空の3人と思い込んでいた可能性が高い。
 
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0時すぎて、そろそろ帰ろうということになり、2人と別れて自分のホテルに戻ろうとしていたら政子から電話がある。
 
何でも食糧を食べ尽くして、お腹が空いたから、冬子がいる広島まで新幹線でやってきたという話である!わざわざ広島まで来なくても、近所にコンビニとかもあるだろうに、と思ったものの、仕方ないので広島駅まで政子を迎えに行き、深夜まで営業しているお好み焼き屋さんに入った。
 
それで政子の食べっぷりを気に入った店主さんのお陰で営業時間を大幅にオーバーしてまでたっぷりお好み焼きを食べ、ホテルに入る。そして翌8月1日、そのホテルの朝御飯に牡蠣フライが出た。
 
「これ冷凍かな?」
「生の牡蠣が出るのはRの付く月だから、まだ生は出てないでしょ」
 
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実際、スタッフさんを呼び止めて訊いたら冷凍ということであった。政子は
 
「どこかで生の牡蠣が食べられる所は無いかなあ」
などと言い出す。
 
「今性転換中だからなあ」
 
その時、冬子は従姉の千鳥(金沢市在住)から、“能登の岩牡蠣”の話を聞いたことがあったのを思い出した。普通の牡蠣は冬が旬であるのに対して、岩牡蠣は春から夏に掛けて食べられるのである。それで電話して訊いてもらうと、中島という所の牡蠣料理店で、まだ食べられるということであったので、明日行くという予約を入れた。
 
それでせっかく能登に行くのなら、少し足を伸ばして高岡の青葉の所に行こうということになり、新幹線とサンダーバードで移動する。
 
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冬子たちが高岡の青葉の家に行ったのが8月1日の15時過ぎであったが、ちょうどここに和実と淳が来ていた。ふたりはゴスロリの服を着ており、青葉までゴスロリを着せられている。そして和実は冬子たちにも
 
「着てみる?」
と言った。
 
それで結局和実・淳・青葉・冬子・政子と5人、ゴスロリで並ぶことになる。
 
「なかなかこれはインパクトがある」
 
和実は青葉のお母さん(朋子)にまでゴスロリを勧めていたが
「ウエストが無理」
と言って逃げていた。
 
結局岩牡蠣は青葉も含めて5人で食べに行くことにし、予約の変更を入れた。
 

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秋田で行われているインターハイ、8月1日は準決勝の2試合が行われた。
 
旭川N高校×−○岡山E女子高 岐阜F女子高×−札幌P高校
 
旭川N高校は王子を停めるのに、松崎由実と徳宮カスミという同校の主力2人でダブルチームする作戦で行った。この作戦はある意味成功して王子のこの試合での得点は22点に留まった。しかし残りの3人でE女子高の雨地月夢・翡翠史帆・桃山由里・桜田夏帆といったメンツを停めるのはなかなか辛い。それでもN高校のメンツは頑張り、最後も4点差から残り1秒で追いつき延長戦となる。
 
しかし延長戦になるとスタミナで劣るカスミが王子に振り切られることが多くなり、最後は6点差で敗れた。
 
札幌P高校は久保田希望の活躍で岐阜F女子高に15点差を付けて勝った。
 
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なお、インターハイは3位決定戦は行われないので、旭川N高校、岐阜F女子高ともに銅メダルをもらった。
 
しかし旭川N高校が再びインターハイの舞台に出てくるのは3年後になる。
 

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8月2日。
 
秋田市立体育館ではインターハイ決勝戦が行われた。
 
札幌P高校も王子の怖さが分かっているので、久保田希望・宮川小巻という日本代表経験者2人でダブルチームを掛けた。しかし、ふたりは王子を全く止めることができなかった。ふたりに付かれていても王子は全く気にしないかのように動き回り、得点を挙げていった。
 
昨日松崎由実たちに封じられた鬱憤を晴らすかのようにどんどんゴールを奪う。終わってみれば、まさかの30点差で岡山E女子高が優勝をつかんでいた。
 
U21,U19というふたつの世界選手権で得点女王を取ったパワーを高梁王子が全国に見せつけた試合であった。結果的に昨日の松崎由実は凄かったんだ!というのが多くの人の認識となった。
 
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久保田希望は試合後所在が分からなくなり、焦って探していたら、頭を丸坊主にして照れ笑いしながら戻ってきた。他の選手たちが呆然とする中、高田コーチは頭を抱えた。
 
「全く渡辺純子も変な伝統を作ってくれたよ」
とコーチはぼやくように言った。
 
そして例によって希望は札幌に帰る飛行機の搭乗口で
「お客様、チケットが違います」
と言われた!
 

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玲央美や誠美たちのU24チームは7月29日に台湾に移動し、31日からのウィリアム・ジョーンズ・カップに出場した。
 
日本・韓国・インド・台湾・台湾大学選抜の5チームによるリーグ戦である。日本は初日台湾に敗れて痛い星を落としたものの、その後は全勝。3勝1敗の2位で終わった。優勝は台湾である。
 
玲央美たちは8月5日に帰国する。
 

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高岡では8月2日にみんなで能登の七尾市の中島地区(能登島の対岸付近)に牡蠣を食べに行った後、冬子と政子は金沢に行き、KARION公演にゲスト出演した。ローズ+リリーが一般の観客の前に姿を現したのは、約1年半ぶりであった。
 
一方和実と淳は青葉を乗せて高岡に戻り、一緒に晩御飯まで食べてから、夜中に和実たちは東京に戻っていった。
 
入れ替わるように8月4日に彪志が高岡を訪れ、きちんと朋子に挨拶し、ふたりの関係は正式に双方の親が公認するものとなった。彪志は1泊して5日まで高岡に滞在したが、岩手に戻る時に青葉も付いて行き、8月6-7日は青葉は大船渡近辺で霊的な相談事に応じた。7日は遅くなってしまい、結局彪志の家に泊まって8日帰ることになる。
 
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実は8日に富山に冬子が来て青葉のヒーリングを受けることになっていた。それでその時刻までに富山に戻らねばと言っていたのだが、冬子は「青葉が東京経由で富山に移動するなら自分が富山に行く必要は無いじゃん。東京でヒーリングしてよ」と言うので、確かにそうだということになり、結局8日は東京でセッションをすることになる。
 
そして、それなら東京で少し時間ができるから、その間は彪志とデートしようということになり、彪志は青葉に付いて東京に出て、夕方の新幹線で一関に帰ることにした。
 
そういう訳で青葉は4日から8日夜まで5日に及ぶロングデートをした
のであった。
 

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2011年8月6,13,14日は第8回シェルカップが土浦市の霞ヶ浦文化体育館で開かれた。6日または13日に予選があり、14日に本戦(準々決勝以降)である。選手権などに出番の無い子たちの格好の活躍の場なので、千里・誠美・麻依子たちは出ずに、浩子、薫、桃子、夏美、夢香、岬、聡美、凪子、司紗、国香、などといった面々に行かせた。玉緒などが「これなら私の出番がある!」と言って活き活きとプレイしていたらしい。
 
それでもBEST4まで行き(実際、薫・凪子・国香・桃子だけでもかなり強い)、準決勝でローキューツに勝ったサンロードスタンダーズが優勝したので、順位付けの規約で3位となり、賞状と賞品をもらい、喜んでいたようである。
 
今回の大会では、参加チームが前回より増えたこともあり、オフィシャル用の備品が足りない!という話があり、ローキューツが所有しているものを持ち込んだ。ローキューツは13日予選で6日は試合は無かったのだが、浩子・夢香・夏美・司紗の4人に機械・器具を持って行かせた。
 
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「凄い!電子得点板がある!」
「これ最新鋭のじゃん!」
と言って寄ってくる人が多く、司紗が全員に使い方を教え、実際に1ゲーム、ローキューツのクルーで操作してみせて、多数の参加者がそれを見学していた。
 
(旭川N高校出身の司紗も、静岡L学園出身の夏美も強豪高で選手枠に入れない部員だったので、オフィシャルをするのは上手い。実際司紗が24秒オペレータ、夏美がスコアラーをした)
 

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8月6-9日には、福岡と長崎で日本代表の壮行試合が行われた。
 
王子は2日までインターハイをしていて、3日は全員岡山に帰ったのだが、王子は4日だけ実家で過ごした後、5日に新幹線で福岡に移動した。
 
玲央美は26日に日本代表の発表記者会見に出た後も、U24チームの合宿を28日まで続け、29日に台湾に移動、31日から8月4日までウィリアム・ジョーンズ・カップに参加した。そして8月5日に帰国し、そのまま福岡に移動した。
 
松山空港10:00 - 14:00 羽田空港 16:30 - 18:15 福岡空港
 
ちなみに松山空港は愛媛県の MYJ.松山(まつやま)空港ではなく、台湾のTSA.松山(ソンシャン)空港である! 1時間の時差があるので飛行時間は3時間である。
 
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千里は26日の日本代表発表の後、玲央美たちがウィリアム・ジョーンズ・カップをやっている間も合宿を続け、一応3日で合宿終了。4日はいったん自宅に戻った後、5日の朝、羽田に集合し、福岡に移動した。
 
羽田空港 10:30 - 12:15 福岡空港
 

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娘たちの継承(6)

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