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■夏の日の想い出・二足のわらじ(17)

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3月に入ってから、§§ミュージックのタレントやマネージャーがスケジュールに関して電話やメールで問合せると、しばしば“お留守番の山門(やまと)です。その件は・・・”という返事が返ってくることがあった。
 
「瞳ちゃん留守にしてること多いのかなあ」
「瞳ちゃん辞めたりしないよね?」
と不安を言う声もあった。全員のスケジュールを完全に把握しているのは美咲瞳だけなので、万一彼女に何かあったら大混乱に陥るのは必至である。
 
(誰も沢村部長に頼るつもりは無い!)
 

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3月16日(水).
 
常滑舞音の12枚目のシングル(?) 『ダリのまねをしたのはだり?』が発売された(CD/CD+DVD)。下記の楽曲とそのカラオケ版が収録されている。
 
1.『ダリのまねをしたのはだり?』(未来居住作詞・福沢聖子作曲)
2.『アイドルを探せ』(スカイヤーズ作詞作曲)
3.『二足のわらじ、四則と漢字』(水野歌絵作詞・醍醐春海作曲)
4.『夢運ぶ春のうららの黒猫便』(名寄多恵作詞・岡原加奈作曲)
5.『La plus belle pour aller danser』(シャルル・アズナブール作詞、ジョルジュ・ギャルヴァラン作曲)
6.『アイドルを探せ』(Song by Skyers, Electone by Mane)
 
DVD bonus video:『猫のひな祭り』
 
(もはやアルバムではないのか?)
 
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どうしてもこの時期に発売せざるを得ない曲が幾つもあり、アルバム級のシングルになってしまった。シングルを2枚発売する案もあったが、同時2枚発売は連続ミリオンを途切れかねさせないという意見が強く没となった。
 
1,3,4,5 は招き猫バンドの伴奏で水谷姉妹がコーラスを入れている。
2はスカイヤーズの伴奏, 6は舞音のエレクトーン伴奏でスカイヤーズが歌っている。
 
こんなに楽曲が入っていたら1800円か2000円くらいにしてもいい所だが、5月末までの特別価格1400円と設定した、
 

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『ダリのまねをしたのはだり?』(未来居住作詞・福沢聖子作曲)
 
ダリの名作『記憶の固執』(La persistencia de la memoria)っぽい感じのコスプレである。“融ける時計”“柔らかい時計”などの別称もある絵だが、海岸っぽい背景に、3つの“柔らかい時計”が描かれている。
 
(著作権保護中でここに表示できないので実際の絵は検索してみてください)
 
ひとつは木の枝に掛けられ、ひとつは机のようなものに半分掛けられ、もうひとつは白い謎の生物の上に掛けられている。
 
舞音は樹木のようなポーズをして立ち、その左腕に柔らかい時計(ビニール製)が掛けられている。フード付きの白い服を着た水谷妹が死んでいるかのように横になり、そこにも柔らかい時計がひとつ掛けられている。また水谷姉が机のように上半身を90度折り曲げるポーズをしてそこにも時計がひとつ掛けられている。
 
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(水谷姉は青いポールに掴まってこのポーズをし、青いポールは編集で消した)
 
昨年秋以降、水谷姉妹は“ダリたチョコシュー”というこの絵をモチーフにしたお菓子のCMをしているが、舞音と一緒にそのコスプレをすることになった。この曲は水谷姉妹がカバーしてそちらのCMにも転用される。
 

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この状態で招き猫バンドの4人は次のような扮装で楽器を演奏し、舞音は樹木のポーズを崩さないまま歌っている。
 
平田(B) 青い貫頭衣
木下(Gt)黄色い十二単
谷口(KB)赤い振袖
篠原(Dr)金色の宇宙服
 
篠原君だけ女装じゃないのは「僕が女装したらDVDの売上が半減する」(本人談)だからだそうである。谷口君は
 
「え〜?ぼく女装するんですか〜?」
と抵抗を示したものの
「振袖着てみたくない?可愛くなるよ」
などと言って着せてしまった。
 
この曲は時計メーカーのCM曲として流された。曲の最後に舞音と水谷姉妹がポーズを崩して一斉に鈴を鳴らすところがあるが、
「だらーっと(だりーっと?)寝過ごしそう」
という意見もあった。
 
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CMでは舞音の
「新入学・新入社でひとりぐらし始める人、舞音の目覚ましも一緒にね」
という声が入っている。
 
この舞音の目覚まし時計(舞音の「おはよう・おきよう」という声入り)が物凄く売れて、一時的に品切れになる所も出、メーカーは嬉しい悲鳴をあげた。
 

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『アイドルを探せ』(スカイヤーズ作詞作曲)
 
4月から2クール放送予定のドラマ『アイドルを探せ』の主題歌である。このドラマの主演は常滑舞音と吉永浩、そのライバル役が太田芳絵と来生宗厚である。1964年フランスのアイドル映画『アイドルを探せ (Cherchez l'idole)』のリメイクで、とにかく筋とはほとんど無関係に多数のアイドルが出てくるという、半ばアイドル紹介映画である。当時の集団アイドルなども映っている。ドラマでは毎回2〜3組のアイドルが歌を披露する。
 

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『二足のわらじ、四則と漢字』(水野歌絵作詞・醍醐春海作曲)
 
小学生向けの参考書・問題集のCM曲である。舞音の写真が表紙になった参考書・問題集も出ている。CFの中では舞音が算数の問題を解いていて、7×6=44 と解答してバツをもらい「あれ〜!?」と頭を抱えるところが映っている。CFの最後では舞音が笑顔で「お姉ちゃんも勉強頑張るからみんなも頑張ってね」と言っている。
 
「掛け算の九九もできない人が表紙というのでいいんですか?」
と悠木恵美マネージャーはシナリオを見て確認したのだが、実際参考書問題集の売上が伸びたらしいので、良かったのだろう。
 
舞音はうっかり 7×6=42 と解答してしまい3回NGを出した。わざと間違うのもなかなか難しい。
 
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『夢運ぶ春のうららの黒猫便』(名寄多恵作詞・岡原加奈作曲)
 
黒猫運輸さんのCM曲で、あけぼのテレビの桜レポート番組のテーマ曲でもある。大黒猫(ルーシー@招き猫バンド)が運転する黒猫便のトラックの助手席に座る黒猫扮装の舞音。そして段ボール箱(中身は空!)を持って荷物をお届けし、白猫さん(水谷姉)から猫足形のハンコをもらう舞音。
 
という物語仕立てになっている。
 
招き猫バンドのルーシー(平田留美 24歳)が出演しているが、彼女は大型免許を持っており、実際に4tトラックを運転して撮影している。
 

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『La plus belle pour aller danser』(シャルル・アズナブール作詞、ジョルジュ・ギャルヴァラン作曲)
 
舞音はフランス語でそのまま歌っている。
 
1964年の映画の主題歌で当時はシルヴィ・ヴァルタン( Sylvie Vartan 当時20歳)が歌った。タイトルの意味は直訳すると“ダンスに行くのに最も美しく”となる。シルヴィはこの映画の筋には全く関係なく、唐突に画面に現れてこの曲を歌っている。それでこの歌と映画とどういう関係があったのかも全く不明である。
 
この映画はこのように筋と無関係に多数のアイドルが登場しては歌を歌うという、ミュージカルのような、ただの歌謡ショーのような映画である。恐らくは映画の筋が添え物であり、多数のアイドルの歌を聴かせることが目的で、その歌を聴いて当時の観客は充分楽しんだのだろう。今回のドラマもその路線で行く。登場する多数のアイドルは話の筋とは無関係である。
 
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映画のラストは大元締めという感じでシャルル・アズナブール(当時40歳)が出てきている。今回のドラマでその役目を果たすのは、スカイヤーズになる予定である。それで今回の主題歌もスカイヤーズから頂いた。
 
舞音はスカイヤーズと聞いて“雲の上の人”に緊張したらしいが、彼らは
 
「わあ、本物の舞音ちゃんだ!」
と大騒ぎで、サイン色紙を交換して、大喜びだったらしい。
 

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『アイドルを探せ』(Song by Skyers, Electone by Mane)
 
No.2はスカイヤーズの伴奏に舞音が歌を乗せたのだが、このラストの音源は逆に舞音がエレクトーンで伴奏し、その伴奏でスカイヤーズが歌う、というお遊びをしている。スカイヤーズの面々が
「舞音ちゃんエレクトーンうまいんだね」
と感心していた。
 
乗りの良い舞音の伴奏が聴ける。
 
スカイヤーズのBunBunは「可愛い女の子の歌を期待している所に俺たちの歌が流れたら石が飛んでくるよ」と言っていたが、ネット配信サイトでは結構なダウンロードがあり、みんなビックリしていた、
 

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DVD bonus video:『猫のひな祭り』
 
猫の段飾りを作っている。
 
お雛様:常滑舞音
お内裏様:立山煌
三人官女:水谷姉・花園裕紀・水谷妹
五人囃子:地多めぐみ・宮地ライカ・豊科リエナ・箱崎マイコ・三陸セレン・山鹿クロム
左大臣:恋珠ルビー
右大臣:花貝パール
 
立山煌は「こんなに先輩たちがいる中でぼくがお内裏様なんて」と尻込みしていたが「うちは男の子が少ないから」と言って束帯を着けさせた。花園裕紀は「ぼく女の子役なんですか〜?」と抵抗していたが、「君は女の子にしか見えないから男役させると女子が男装してるように見える」と言って五衣唐衣裳(いつつぎぬ・からぎぬ・も:通称“十二単”(じゅうにひとえ))を着せた。
 
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五人囃子が6人居るのは、愛嬌!
 
(実を言うとこの6人が全員上の段に昇るのを尻込みしたので裕紀が上に上げられた)
 
背景に流れるのは常滑舞音withスイスイか歌う『嬉しい雛まつり』(サトウハチロー作詞・河村光陽作曲)である。チェンバロで伴奏しているのは花園裕紀。五衣唐衣裳を着たままチェンバロを弾く様子がビデオには映っている。
 
セレンが「この子ピアノ上手いからチェンバロ行けますよ」と推薦したし、十二単でチェンバロというのが絵になるので弾かせたが、ひじょうに上手いのでプロデュースしている雨宮先生がご機嫌だった、
 
先生は彼が男子であることに気付かなかったようである。
 
もっとも裕紀はチェンバロはピアノほど強弱が出にくいのでかなり戸惑っていたが数回の練習で弾きこなした。
 
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シングルの音源制作は例によって、感染防止対策上の問題と、舞音が忙しすぎるのもあり、だいたい演奏と歌が別録りである。今回の演奏収録の時は、暇な!大崎忍に代理ボーカルをさせて収録している。忍はもう卒業間近であまり授業が無いので、制作に参加させた。
 
「でも演奏の収録は昼間にやるんですね」
「夕方からは舞音ちゃん、テレビ局とか雑誌の取材とかCM撮影とかに行くから時間取れない。木下ちゃんや谷口ちゃんがリハーサル役に借り出されるから演奏できなくなるし」
 
「ぼく舞音ちゃんの代役やってと言われてだいぶ女装させられてる。恥ずかしい」
と谷口君が言っている。
「本番と同じ衣裳着けてないとライティングを確認できないからね」
 
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「忍ちゃんも高校卒業したら舞音ちゃんのリハーサル役やってよ」
「たぶん時間は取れそうな気がします」
 

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「でもルーシーちゃん、こんな寒い時期によく短いスカート穿いてますね」
と忍は言う。
 
「ぼくはショートスカート大好き。ロングスカートはオナニーしにくいから嫌い」
「それが理由なんですか〜?」
「女にロングスカート穿かせるのはオナニー防止のためなんじゃないかなあ」
「そうですか?」
 
(男の子ってすぐオナニーの話するんだから!いやらしいわね!!)
 

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「最近の若い男の子でロングスカート穿いてる子がいるけど、男はむしろショートスカートを穿くべきだよ。オナニーしやすいように」
「そういうもんですかね」
 
「昔はショートスカートというのは男の服だった。ショートスカートはオナニーしやすいから穿いてたのだと思う」
「確かにショートスカート穿いた男性の絵とか割と残ってますね」
 
「近代の女性はショートスカートを穿くことでオナニーできるようになり、性の解放が進んだんだよ」
とルーシー。
 
「面白い見解かもしれないです」
と忍も言った。
 

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「てもルーシーちゃん、立つんでしたっけ?」
などと谷口翼が尋ねる。
 
「睾丸取ってるから立つわけない」
「取ってても性欲あるんですか?」
 
「睾丸は性欲の増幅器であって睾丸が性欲を作っている訳ではない。性欲は生物としての根源的欲求だよ。性欲と性的エクスタシーこそが菩薩の境地であると仏典には書かれている」
 
「マジですか?」
 
「それに立たないペニスは立つペニスより気持ちいいんだよ」
 
「よく分からない世界だ」
と篠原君。
 
「ペニスは勃起すると感覚が鈍くなるから気持ち良さが激減する」
とルーシー。
 

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「君も最高の気持ち良さを味わうために玉を取ろう」
 
「嫌です。それ絶対嘘ですよ」
と篠原君。
 
「翼ちゃんも玉取ってから気持ち良くなったでしょ?」
とルーシー。
 
「ぼく睾丸取ってません」
と谷口翼が言うと、他の4人は顔を見合わせた。
 
「君、嘘を言ってはいけない」
「ほんとですよー」
 
谷口君にはほとんど男性的な発達が見られない。一応声変わりはしているもののハイトーンで女の子の声と思えば女の子の声に聞こえる。顔や足のむだ毛はあまり生えないらしい。自分で顔のむだ毛を剃ることはなく、美容室に行った時に剃ってもらう程度で事足りる。
 
女性体型である。男物のズボンが入らないのでいつもレディースパンツを穿いている。雰囲気も凄く優しい。但し舞音の代役をする時以外、個人的には女装しているところは見たことが無い。下着も男物を使う(と本人は言っている。でも自分の身体に適合するブラジャーのサイズを知っている)。女性不感症である。
 
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社員寮に入る前は、彼の友人女性(多数)がよく彼の部屋に泊まっていっていたが、もちろん何も起きない。単に宿泊所にされていただけである。
 
「だったらすぐ取るべきだな」
とルーシー。
 
「翼ちゃんは男性化しないようにオナ禁でもしてるの?」
と忍が訊く。
「オナニーくらいしますよー」
「どのくらい?」
「月に2〜3回しますけど(←そんなにするの多いかな?と思っている。実はもう何年もしてない)」
「それはオナ禁してるのとほぼ同じだ」
と篠原君も言った。
 

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