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■夏の日の想い出・二足のわらじ(3)
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2021年7月、ビデオガールコンテストが行われ、また2名男子寮に入寮者があった。
鈴原さくらちゃんは長浜夢夜ちゃんに近い感じ。どう見ても女の子にしか見えない。立山きらめき(後の・立山煌)ちゃんもまだ声変わりしてないということで女の子みたいな声である。本当は去勢してるか、女性ホルモンしてるのでは?と思った(←自分がまだ声変わりしてないことは棚に上げている)。
裕紀はまた不安になった。自分が歌手デビューとかできるとは思えないけど、信濃町ガールズしていること自体が楽しい。だからデビューできなくていいから信濃町ガールズを続けたい。
でもやはり信濃町ガールズ続けるなら男の子やめないといけないのかなあ。
(↑元々男の子だったのかどうかがかなり怪しい気がするが)
セレンとクロムは今は女性ホルモンで男性化を抑えているという話である。彼らは中学生のうちは去勢手術はダメと親から言われているらしい。だったら中学卒業したら、去勢して男の子からも卒業するのかな。
ぼくはどうしよう?とかなり悩んだ。
そして色々考えてみたものの、自分はやはり男の子だと思うし、女の子として生きていく自信は無い気がした。
それで悩んだ末に、2020年春から始めて2年経つ2022年春を機に退団して普通の高校に進学し「普通の男子高校生」に戻ろうかなと思い、花ちゃんに退団の申し入れをした。でも花ちゃんからは
「もしかして性転換手術受けて、普通の女子高生になりたいの?手術のあと3ヶ月くらいお休みあげてもいいよ」
と言われて
「どうしよう?」
と言ってしまった!
2022年2月12日(土) §§ミュージックは信濃町ガールズの地方生から本部生への昇格試験を実施し、下記のメンツの昇格を決めた。
東海林椿希(中2) 山形県酒田市
長岡飛鳥(中2) 島根県雲南市
藤真理奈(中3) 宮崎県都城市
鳴田あゆな(中1) 愛知県碧南市
杉本ひかり(小6) 兵庫県丹波市
糸川穂美(中1) 福井県越前町
隅田可愛(小6) 東京都豊島区
小野寺雪(中1) 北海道北斗市
石田一絵(中1) 佐賀県有田町
基本的には2022年4月加入ということになるので、4月付けでこちらの公立中学に転入してもらう。中学3年の藤さんは私立高校に進学してもらうので女子寮から通学が容易な高校のパンフレットを渡し、できるだけ早く進学先を決めてほしいと伝えた。そこと交渉して(成績が合格水準にあれば)入れてもらうことにする。
小学6年生の杉本ひかり・隅田可愛については、卒業式で進学先の中学の制服を着たいだろうから早急に制服を作ってもらうことにし、(2/12)すぐ採寸して発注した。他の子は明日(2/13)採寸することにする。
小野寺さんと石田さんは昨年10月の昇格試験で昇格保留になっていた子で今回は昇格の意志を電話で確認しただけで昇格を決めたので、試験は受けていない。この2人は2/12午後に、Honda-JetのRed, Silver を飛ばして熊谷に連れてきた。一方不合格になった子はその日の内に、Tiger, Blue, Yellow を使って各々の自宅最寄り空港に送り届けた(保護者の車で来ていた2人はそのまま車で帰った)。
それで合格した7+2人は2/12夜はホテル赤城に泊まった。普段は合格した子を先に返して、不合格の子を翌日帰すのだが、今回は試験の科目が多く遅くまで掛かったこと、そして無試験合格者を含めて一緒に説明をしたかったので順序が逆になった、
2/13朝から合格者を昨日歌唱テストをした小ホールに集めた。冒頭川崎ゆりこは合格者の前に立ち、いきなり言った。
「やりたい人?」
何の前提も無しである。しかし藤真理奈が大きな声で
「はい!」
と言って手を挙げた。
川崎ゆりこは満足そうに
「うん。いいお返事だね。君英語得意?」
と訊いた。
「はい、得意です」
と即答する(後でハッタリだったことがバレて突っ込まれる)。
「だったら、フランス語とドイツ語の勉強して欲しい。詳細は後で高柳から連絡される」
「はい、頑張ります!」
藤はこの説明会の後、映画の出演の話と聞いて驚いたものの頑張りますと言ってまずはドイツ語講座をすぐ受講開始し、1ヶ月後には今度はフランス語講座も受けることにした。1ヶ月ずらすのは頭の中が混乱しないようにするためである。
彼女は更に急浮上した映画『黄金の流星』で映画に慣れるのを兼ねて無線技士の役で出ることになり、モールス信号まで必死に覚えることになる。
彼女は足に傷があり、今回のオーディションもパンツルックで受けたのだが、通信士の役はズボン姿、もうひとつの映画のほうはロングスカートと聞いて安心していた。
彼女は“広瀬みづほ”の芸名をもらった。
また彼女は「芸能活動しやすい高校に進学したい」と言ったので、恋珠ルビーなどが進学予定の葛飾区E学園に進学することを決め、模試の成績表を実家に居るお兄さんにFAXしてもらい、2/14(月)に特例の面接を受けて合格内定した(事実上の自己推薦入試)。
しかし模試の成績表を見て
「英語の成績あまりよくないじゃん」
と信濃町ガールズの進学のお世話している佐々木春夏から突っ込まれた。でも
「自腹で英語講座も受講して頑張ります」
と言っていた。
(彼女には引越費用に加え映画(お気に召すまま)のギャラを前払いで渡している。むろんドイツ語とフランス語講座の受講料は映画の制作委員会が払っている。後日『黄金の流星』のギャラも追加で払った:それで彼女は4月も5月も“最低保証”が適用されなかった)
さて、説明会の席で藤が川崎ゆりこ副社長とのやりとりで、明らかにチャンスを掴んだのを見て、他の8人は自分たちが今から入るのがどういう世界なのかかなり理解したようである。
8人は感じた。
“待っているだけの人は永久に待っているだけだ”
と。
この後、コスモス社長の短い挨拶の後、ベテランの玉雪梓紗マネージャーからタレントとしての心がけ、アクア担当高村友香マネージャーから守秘義務について、サブテスクの美咲瞳から業務上の連絡のこと、そして信濃町ガールズ担当の佐々木春夏から生活規律について、説明があった。
佐々木からは3月27日(日)までに入寮してほしいという説明があったのだが、小学6年生の隅田可愛が言った。
「私、今の小学校に女子寮からでも通学できると思うんです。今日入寮してもいいですか?」
「うん。いいよ。すぐ連絡しておくね」
それで隅田可愛はこの日の夕方には五反野の女子寮に引っ越してきてしまった。彼女はその時点から信濃町ガールズとして扱われるので、3月頭の震災復興イベント(ノーギャラ!)にも連れて行ってもらえることになり"春野わかな"の芸名をもらった。
隅田→春のうららの隅田川→春野、という発想らしい。“わかな”はむろん“君がため、春の野に出でて若菜摘む、我が衣手に雪は降りつつ”から。
午前中の説明会が終わると、昨日採寸しなかった7人の(転入予定中学校の女子制服の)制服採寸が行われた。
「だいたい卒業式・終業式が終わってこちらに来た時にはお渡しできると思います」
と佐々木さんからは説明があった。
お昼を食べてから、即入寮する隅田可愛、高校の手続きがある藤真理奈以外の7人を飛行機で送り届ける。次のように飛行機を飛ばした。
Tiger:熊谷→庄内(東海林)→函館(小野寺) “期待組”
Yellow:熊谷→小浜(杉本)→出雲(長岡) “男の娘組”
Red:熊谷→小牧(鳴田)→佐賀(石田) “PM組(後述)”
Silver:熊谷→小松(糸川)
藤真理奈(都城)は高校の面接を受けてその結果を聞いて、15日(火)にホンダジェットで宮崎空港に送り届けた。
2021年10月末時点で、芽が出る見込みがないので引退・退団したいとコスモスや副寮母(音楽部長)の花ちゃんに申し出ていたのは下記9名(A契約4名B契約5名)である。
2016-2.山口暢香(2003)“リセエンヌ・ドオ”
2016-3.門脇真悠(2003)“大崎忍”
2016-5.高島瑞絵(2003)“リセエンヌ・ドオ”
2017-1.柳田章枝(2003)“石川ポルカ”第4代ロックギャル
2018-2.上野有里絵(2005)“今川容子”
2018-7.松田志帆(2005)“青木由衣子”
2019-4.諸田望美(2003)“太田芳絵”
2019-5.広原恵美(2005)“左蔵真未”
2020-*.末次一葉(2006)“花園裕紀”
2018年度ロックギャルコンテスト1位たった原町カペラも引退したいと言っていたのだが、8月に出した2年ぶりのアルバムが5万枚も売れ、その中からシングルカットした『湖の伝説』は初ゴールドとなる11万枚も売れて、本人もやる気を出し、引退は撤回した。
そして原町カペラ同様“優勝したのに売れてないし最近放置されてる”と思っていた石川ポルカも、11月17日に出したシングルが8万枚売れてゴールドには達っしなかったものの『もう少し頑張ってみようかな』といって引退を撤回した。
太田芳絵は完全に辞めるつもりで大学に進学しようと共通テストを受験した。しかし受験勉強をしていて自分は今高校の授業にも全然付いていけてないのに、大学の授業なんてさっぱり分からないのではと不安を感じた。そんな時、コスモス社長から言われた。
「芳絵ちゃんを買ってくれるブロデューサーさんがいて、新しいドラマに出てくれないかと言われたんだけど、どうする?大学通いながらでもいいよ」
自分の演技を評価してくれた人がいたのが嬉しかった。それで分からない大学の授業をぼーっと聞いているよりまだタレントの仕事を続けようと思い直した。そして大学には行かないことにし、引退も撤回した。
そういう訳で11月頭の段階から昇格試験を実施するまでの間にポルカと芳絵が引退・退団を撤回して、引退予定は7人になっていた。それで昇格試験は8人合格させることにした。しかし上位に女の子にしか見えないけど男の子だったという子が混じっていたことから結局9名合格させた。
3月9日(水) "VOS" - "Voice Of Synergy" or "Vent d'or feat.Shinobu" 名義のアルバム『夏の最後のバラ』が発売された。
収録されているのは下記24曲である。
アイルランド民謡(4)
Londonderry Air『ロンドンデリーの歌』
The last rose of summer『夏の最後のバラ』(通称:庭の千草)
Irish Lullaby『アイルランドの子守唄』
Siuil A Run『シューラ・ルーン』
ウェールズ民謡(4)
Hen Wlad Fy Nhadau『わが祖先の地』(ウェールズ語)
The Ash Grove『とねりこの木立』
Calon Lan 『カロンラーン(清らかな心)』(ウェールズ語)
Ar Hyd y Nos『夜もすがら』(ウェールズ語)
スコットランド民謡(8)
Flower of Scotland『スコットランドの花』
Scotland the Brave『勇敢なるスコットランド』
The Bluebells of Scotland『スコットランドの釣鐘草』
Comin' thro' the Rye『麦畑』(スコットランド方言)
Chopsticks『トトトの歌』
My Bonnie『マイボニー』
Annie Laurie『アニーローリー』
Auld Lang Syne『蛍の光』
イングランド民謡(8)
God save the Queen『神よ女王を守り給え』
Scarborough Fair『スカボロフェア』(old melody)
Long Long Ago『ずっと昔』
London bridge is falling down『ロンドン橋』
Sing a song of sixpence,『6ペンスの歌』
Here We Go Round the Mulberry Bush『お洗濯の歌』
Home, Sweet Home『埴生の宿』
Green Sleeves『グリーン・スリーブス(緑の小袖)』
『スカボロフェア』は良く知られている「ラーラ・ミーミミ・シドシラー」のほうではなく古いメロディーのほうである。
ラシラ・ソラシ・ドーレドーシー、ラシド・ドシラ・ラドレミー、ラミーミ・ファ#ミレ・ミララ・ソラシ、ドーレド・シラミ・ミファ#ソ#ラ
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