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■夏の日の想い出・二足のわらじ(2)

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入寮して間もない頃、ドアノブに“おっぱい”の入ったビニール袋が下げてあった(*3).
 
接着剤で胸に貼り付ける仕様になっているようである。これまで女の子たちと一緒に楽屋で着替えていて、バストが無いのがちょっとコンプレックスになっていたので、着けてみようかなと思い貼り付けてみたら思った以上にリアルなのでびっくりした。
 
しかし貼り付けてから困ったことが判明した。
 
最初にバストが揺れると歩きにくいのでブラジャーを着ける必要があるが、今持っているブラジャー(←なぜ持ってる?)では入らない!それで取り敢えずスーパーの女性用下着コーナーに行き(こういう所に行くのは別に恥ずかしくない)、売場のお姉さんにサイズを測ってもらって、結局C65のブラジャーを5枚買った。
 
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「今までA60着けてたんですけど」
「この胸にAカップは無茶だよ。今まできつかったでしょう?」
と売場のお姉さんは言っていた。
 
「ワイシャツもきついんですけど」
「だろうね」
と言って、このバストが収納できる“ブラウス”も選んでもらい、それも3枚買った。
 

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(*3) 丸山アイの悪戯。“数日前まで”羽鳥セシルは男の子で、お股をタックし、胸にブレストフォームを貼り付けていたのを、健康診断に連れて行ってあげると言って連れだし勝手に性転換して女の子に変えてしまった。それでブレストフォームが余ったので、それを(手洗い・消毒の上で)ビニール袋に入れ、男子寮に無断侵入して適当な部屋のドアノブに掛けておいたのである。
 
アイは適当に掛けたので、それが誰の部屋かは知らない。
 

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ということで裕紀はブラジャーとブラウスの新しいのを買ったのだが、翌日朝、学生服が入らない!ということに気付く。
 
取り敢えずその日は体操服で乗り切ったが、すぐに“女性がコスプレで着る用の詰め襟”を買えばいい!ということに気が付く。それでコスプレ衣装を売っているショップに行って1着購入した。お店の人がサイズを計ってくれたので、ちゃんと入るサイズの詰め襟を買うことができた。
 
でもこれ胸が結構目立つんですけど!?
 
(Cカップの胸は目立って当然)
 
それでこの日以降、ブラジャーを着け、ブラウスを着て、コスプレ用の詰め襟を着て通学することになる。彼は元々パンツは女子用のショーツしか小さい頃から穿いてない。学生ズボンにしても、彼は女性体型なので男子用学生ズボンが入らず女性用の学生ズボンを穿いていた。だからこの日から彼は完全に女子用の服のみを着て生活するようになったのである。普段着も男物なんて持ってないし。
 
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本人は女性用の服を着ているという意識が無いけど!
 
信濃町ガールズの女子たちに早速胸があることを指摘されたが「パッドだよ〜」と言っておいた。学校では、男子更衣室ではなく“男の娘更衣室”で着替えるよう言われた。「いらっしゃーい」とセレン・クロムたちに言われた。
 

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ドアノブにはその後も時々、おやつとか、ルージュやマニキュアとか“栄養剤”とかの入った袋が下げられていた。寮はセキュリティが厳しいので部外者は入れない。ゆりこ副社長とかのプレゼントかなあと思いおやつは食べたし、化粧品はつけてみたし、栄養剤も飲んだ。結構仕事で体力を使うが、栄養剤を飲むと元気が出る気がした。
 
彼はブレストフォームの取り外し方が分からなかった。ずっと着けてるとかゆくなって炎症も起こしているっぽいのに外し方が分からないので困っていたのだが、2月下旬に直江姉(直江ヒカル/本名上田信希)に相談したら取り外してくれた。
 
彼女(でいいんかじゃないかなあ。女の子の香りがするし)は、接着剤で付けた“おっぱい”はエナメルリムーバーで取れるということも教えてくれた。なーんだ。タック外すのと同様に外せたのかと思った。
 
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「じゃ3ヶ月くらい着けっぱなしだったの?」
「はい」
 
実は半年間、着けっぱなしだったけど!
 
「炎症起きてるよ。半月くらいは着けないで肌を休めたほうがいいよ」
「そうします」
 
それで半月ほどは普通のバストパッドで乗り切った。その後はまたブレストフォームを使うようにしたが、週に1回は外して肌を休めるようにした。だいたい月曜日は仕事が無いことが多いので、日曜の夜に取り外し、火曜の朝に付ける。月曜日に仕事がある時はウレタン製のバストパッドで乗り切るようにした。
 

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しかし直江姉からは重要な情報を聞いた。ブレストフォームを裕紀の部屋のドアノブに下げていた犯人である。
 
「たぶん怪人Xのしわざ」
「何です?それ」
 
「セキュリティがかかっていて、部外者は入れないはずのこの寮内を闊歩する謎の人物。単純におやつとかくれる時もあるけど、可愛い服とかお化粧品とか女性ホルモン剤とか入れてあることもあるよ」
 
「服は見たこと無いな」
と正直に言ったのだが、もしかして、栄養剤と書いてあったものは本当は女性ホルモン??ぼく飲んじゃったけど!?
 
ということで、“栄養剤”が入っていたら必ず飲むようにした!
 

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そんな感じで1年間やっていたのだが2021年春、地方ガールズからの昇格試験に合格して、長浜夢夜(本名松元徳代)ちゃんが男子寮に入ってきた。
 
が、彼女はどこをどう見ても女の子にしか見えない。そして女子制服で学校に通っている。
 
「松元さん、どうして男子寮に入ったの?女子寮が満杯だから?」
「ううん。だってぼく男の子だもん」
「うっそー!?」
 
更に連休明けには、高崎ひろか・松梨詩恩の妹の水森ビーナ(本名柴田数紀)ちゃんが男子寮に入ってきた。
 
「柴田さん、どうして男子寮に入ったの?女子寮が満杯だから?」
「ううん。だってぼく男の子だもん」
「うっそー!?」
 
セレンちゃん・クロムちゃんたちの見立てでは夢夜ちゃんは多分性転換手術済。ビーナちゃんは性転換まではしてないものの、睾丸は取り、陰裂を形成して、おしっこが女の子の位置から出るように尿道短縮術を受けているのではということらしい。(陰裂形成しておしっこが女の子の位置って、ほぼ性転換済みでは??(*4))
 
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(*4) この時点でセレンたちは、数紀がペニスは温存したままその後ろに陰裂を形成し、おしっこもその中から出るようにしたものの、またヴァギナは作ってないと見ていた。ペニスがまだあるから一応男の子。でもペニスには尿道は残存しているものの膀胱とつながっておらず排尿機能が無いから事実上大きなクリトリス。彼女はバストもあるから、90%くらい女の子。。。と推測していた。
 

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ビーナちゃんが入ってきてから少しした頃のこと。夜中に突然館内放送があった。
 
「男子寮生は全員1階のレインボウルームに集まってください」
 
川崎ゆりこ副社長の声である。
 
取り敢えず1階におりてみる。レインボウルームってどこだろう?と思ったらセレンちゃんが「こっちだよ」と教えてくれた。1階の端にドアが虹色にペイントされた部屋がある。こんな部屋あったっけ?と思う。
 
中に入るとゆりこ副社長が点呼を取る。
 
来ているのは、自分とセレン・クロム、ビーナ、きらら、篠原君、である。
 
直江ヒカルは4月に高校進学するのを機に女子寮に移動している。妹のアキラはまだ男子寮にいるが、多分既に女の子だからここには来てないのだろう。長浜夢夜は最初から女の子である。木下さんも多分既に女子である。それで現在の住人9人の内、この6人が呼び出されたのだろう。
 
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ゆりこ副社長は宣言した。
 
「ではこれから皆さんのちんちんとたまたまを取ります」
「え〜〜!?」
 
裕紀は驚いたものの別にちんちんが無くてもいいなと思った。それでズボンとパンツを脱いで下さいと言われて脱ぐ。
 
ゆりこ副社長が大きなはさみを持っている、
 

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ちょっと待って。そんなんで切るの?麻酔とか掛けないの?
 
と思う内に、チョキン!と切られちゃった。
 
特に痛みは無かったが、お股に何も無くなっているのを見て(←元々お股には何も無かったということは?)、何かスッキリしたなあと思った。ベッドに寝せられて、お医者さんが何か手術しているようだった。
 
「はい、終わったよ」
と言われてみると、きれいな割れ目ちゃんができている。タックしているのと似ているけど、この割れ目ちゃんはちゃんと開ける。
 
「あぁあ。ぼく女の子になっちゃった。でもまあいいか」
と思う。
 
セレンとクロムは
「やったぁ、女の子になれた」
と言って喜んでいる。
「裕紀ちゃんも女の子になれて良かったね」
と言われた。
 
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「別に女の子になりたいわけじゃなかったけど、まあ女の子でもいいかな」
「明日からはセーラー服で学校に通えるよ」
 
裕紀はえ?と思った。
「セーラー服で通学するの〜?恥ずかしいよぉ」
 
「女の子になったんだから、当然セーラー服だよ」
とセレン・クロムは嬉しそうに言っている。
 
ビーナちゃんは
「ちんちん無くなっちゃったぁ」
などと言って少し戸惑っているようだった。
 

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「でも近い内に切るつもりだったんでしょ?」
「うん。手術の予約はしてた」
「だったら少し早くなっただけだよ」
「そうだよね。明日からセーラー服で通おうかな」
とビーナちゃんは言っていた。
 
きららちゃんが自分のポジションにわりと近いようだった。
 
「ぼく女の子になっちゃった。どうしよう?」
「女の子になりたかったんでしょぅ?」
「うん。それで睾丸も取ってた。でもぼく女の子の声が出せないんだよね。それなのに女子制服とか着てたら、変態と思われないかなあ」
「女の子の声は練習すれば出るようになるよ。勇気出してセーラー服で通学しよ」
「そうだなあ。勇気無いけど、女の子になっちゃったんだから仕方ないよね」
「そうそう」
 
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ひとりだけ泣いていたのが篠原君である。
 
「こんなの嫌だよう。僕女の子になんかなりたくなかったのに」
 
「女の子になっちゃったんだから諦めなよ。くらちゃんも明日から女子制服で通学しよ」
と言ってセレンとクロムが彼を慰めていたが
 
「女子制服は持ってはいるけど、女子制服着て通学するとか嫌だよう」
と言って彼はまだ泣いていた。
 
彼はゲイだと言ってたから、それならちんちん無いと困るんだろうなぁ。ぼくには、ちんちん必要だというのが、今一理解できないけど、などと思った。
 
そこで目が覚めた。
 

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ということで凄い夢だったようである。
 
でもこの後、ビーナちゃんは本当に女子制服で通学し始めたので、実際にちんちん切られちゃった(切っちゃった?)のかも、などと裕紀はセレン・クロムと話した。
 
この夢はセレンとクロムも見たらしく「せっかく女の子になれたと思って喜んでいたのに起きたらちんちん付いてたから、がっかりした」
などと言っていた。
 
でもセレン・クロムによると、ペニスが無くて割れ目ちゃんがあったら、たとえヴァギナが無くても性別変更は認められるらしい。だからどうもビーナちゃんは戸籍上の性別を女性に変更できる状態になったようである。
 
「膣がなくてもいいの?」
「vaginoplasty と vulvoplasty の違いだね」
とクロムは言う。
 
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「陰茎と睾丸・陰嚢・男性型尿道延長を無くし、恥丘・大陰唇・小陰唇・陰核・女性型尿道口を作るというのは一緒。ただvaginoplastyでは膣まで作るけど、vulvoplasty は膣を作らない。だからvulvoplasty は女陰形成術ともいう」
 
「へー」
 
「膣があれば男の人と膣を使用したセックスができるから、若くて体力のある人、男性との結婚を希望する人はこちらを選ぶべきだと思う。でも造膣は凄く痛いし完治までの期間が長い。膣を作らないなら痛みも小さく、完治までの期間も短い。でも男性とのセックスができない。だから年齢が高かったり健康に問題があったり、パートナーが女性といった人はこちらを選んでもいいと言われる」
 
「なるほどー」
 
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「だから裕紀ちゃんも、20歳くらいまでには性転換手術受けるんだろうけど、ちゃんとヴァギナまで造る方式で考えていたほうがいいよ。痛いけどね」
 
ぼくその内、そういう手術受けちゃうのかなあ。別に女の子になりたい気持ちは無いけど。でもうまく乗せられて受けちゃったりして。などと裕紀は思った。
 

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この夢を見た後、直江妹も6月上旬から女子制服での通学を始めた。
 
(彼女はあの夢の中には出ていなかったから元々女の子の身体だったのだと思う)
 
「ぼくも女子制服で通学したーい!」
とセレン・クロムは言っていた。
 
「裕紀ちゃんも女子制服で通学したいでしょ?」
「いや別に」
 
「ぼくたちの前で恥ずかしがらなくてもいいのに」
「取り敢えず寮の中は誰にも見られないし、女子制服着てなよ」
「それもいいかなあ。特に夏はズボンだと蒸れるし」
「そうそう。夏は絶対スカートがいいよね」
 

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夏の日の想い出・二足のわらじ(2)

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