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■春枝(13)

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(C) Eriki Kawaguchi 2019-07-15
 
アクアは、ゴールデンウィークのドームツアーを終えた後、翌週は抑制気味に仕事をした。だいたい8時までには仕事が終わるように調整している。そして5月11-12日の土日には次のシングル『集団旅行/ラブ・キャンディ』のPVを撮影した。
 
『集団旅行』の撮影は長野県の安曇野でおこなった。信濃町ガールズのOG4人で結成したリセエンヌ・ドー(“黄金の女子高生”の意味)が共演している。アクア・葉月とリセエンヌ・ドーの6人で旅行しているイメージである。ここでアクアだけが男装で、葉月は女装、リセエンヌ・ドーも当然女装である。大糸線の列車を豊科駅で降り、美術館などの並ぶ坂を歩いて行って、昨年春に移転リオープンした八面大王の足湯などでも撮影している。そして旅館に入り、男子のアクアと他の女子5人は別の部屋に入るのだが、アクアがくつろいでいたら、他の5人が押し掛けてきて取り囲まれ、アクアが貞操の危機を感じて?たじたじとするという筋立てになっている。
 
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『ラブ・キャンディ』は安曇野から少し北上して、信濃町のナウマン象博物館で撮影している。一部野尻湖や戸隠神社の映像も入っているが、これはスタッフだけで撮影してきたもので、アクアや葉月たちは現地まで行っていない。
 
撮影終了後、リセエンヌ・ドーは東京に戻ったが、アクアと葉月、付き添いの高村友香・桜木ワルツは上越妙高駅に移動して新幹線で金沢に入った。次の週は学校を全休することにしている。
 
5月13日(月)は午前中金沢のテレビ局やFM局に出演し、午後からはかほく市のイオンモールに移動して、ここで『クイズ・メロディーでドン』の公開録画に参加する。わざわざ月曜日に公開録画をするのは、日曜日にアクアが出演する公開録画などしようものなら、ファンが殺到して暴動になりかねない!からである。
 
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その日の夕方は七尾市に移動し、旅番組の撮影をした。
 
豪華な“花嫁のれん”を見たり、食祭市場でお魚を見てお寿司を食べたり、前田利家が作った小丸山城の跡を見たり、また経営破綻して今月一杯で閉鎖される(ことになっていた)七尾駅前のパトリア内で頑張って営業を続けているパン屋さんをのぞいて、シナリオに無かったのだが、アクアたちもそこでパンを買っていた。
その後、和倉温泉の超有名旅館・加賀屋に行き、食事シーンを撮影する。
 
アクア・葉月・ワルツの3人と、旅番組ではわりと出番の多い片原元祐(今回のホスト役)の4人でこの旅館の豪華な夕食を取り囲んだ。
 
戸籍上は男子3人と女子1人(ワルツ)のはずだが、葉月はもう最近女装でしかスクリーンに登場しないし、アクアも半ば女の子みたいなので、まるで男1人(片原)と女3人のようなノリの会話になった。
 
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宿泊は、アクアは加賀屋別館の渚亭(1泊4万円)、片原さんは加賀屋の姉妹館“あえの風”(1泊6万円)に各々単独(という名目)で泊まったが、葉月・ワルツ・友香の3人は加賀屋の本館(3人で5万円)に泊まった。しかしそれでも3人は「豪華ぁ!」と感動していた。
 
なお、アクアが1人で単独で泊まるのは、本当は3人で泊まるからである!!「疲れてるからお腹が空く」と言って夜食を3人前頼み、朝御飯も3人分頼んでいる。旅館側は「高校生の男の子なら食べますよね」と言ってふつうに対応してくれた。なお番組で撮影した豪華な夕食を食べたのは、ジャンケンに勝った!アクアFである。
 

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ところでゴールデンウィークが終わった後から、アクアはNという女性芸能レポーターにしつこく付きまとわれた。アクアは実は女の子ではないか?といってずっとくっついていて、トイレに行くのにも困るほどであった。13日の撮影にもつきまとわれて本当に困っていたのだが、そこに醍醐春海が子供を2人連れて通りかかり、どうも追い払ってくれたようで、その後は姿を見なくなった。
 
しかし翌日朝のニュースでそのNが“痴漢”で逮捕されたというのを見てアクアは仰天した。ニュースの報道によると、Nはずっと「女性レポーター」を装っていたものの、実は男で、女湯を覗こうとした所を捕まったらしい。
 
「人の性別って分からないね〜」
と“アクアたち”はネットのニュースを見ながら話した。
 
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Nは結局アクアにしつこく付きまとっていた件でも取り調べられることになった(事務所が被害届を出した)。そしてアクアの事務所が被害届を出したら、他にもたくさん被害届を出す所が出て結構重大事件になってしまった。どこの事務所もレポーターと喧嘩して変なことを暴露されてはと恐れて被害届提出を控えていたらしいが、深夜タレントの私宅に無断侵入するなど、度を超した“取材”をしていたようである。
 
しかしみんな「まさか男とは思わなかった!」と驚いていたという。
 

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5月14日(火)は能登島に渡り、ガラス美術館・能登島水族館でテレビ番組の撮影をした。アクアは能登空港から羽田行きに乗って帰京した。
 
NTQ 5/14 16:45 (NH750 737-800) 17:50 HND
 
15日は学校に行くことは可能だったが、疲労を考えて休むことにし、お昼過ぎに高村友香が運転するボルボで成田空港に移動した。一方葉月もこの日は学校を休み、桜木ワルツが運転するアウディで成田に向かった。別途事務所から電車で移動してきたコスモス社長と合流する。それで、コスモス・アクア・葉月・桜木ワルツの4人で飛行機に搭乗した。
 
NRT 5/15(Wed) 18:30 (NZ090 787-9) 5/16 8:05 AKL (10'35)
AKL 5/16(Thu) 16:10 (TN0102 A340-300) 5/15 23:00 PPT (4'50)
 
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成田からニュージーランドのオークランド(AKL)に飛ぶが到着するのは翌朝8時である。オークランドで日中過ごし、ここで現地に予め入っていた三輪志保さんが若干の撮影をした。そして夕方にオークランドから今度はタヒチのパペーテ近くにあるファアア空港(PPT)に飛ぶ。この時、到着するのは日付が戻って前日15日の23:00になる。
 
いったん16日になったのにまた15日に戻るって面白ーいとアクアたちは言い合った。
 
15日の18:30に出て、同じ15日の23:00に到着したのなら、まるで4時間半でタヒチまで来たみたいだが、実際には日本は UT+9 タヒチは UT-10なので23時間半掛かっている。丸一日の旅である。
 
タヒチの5/15 23:00は日本時間では5/16 18:00なので、ホテルに入ったら軽食を取ってからすぐに寝た。
 
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翌日から撮影が始まる。桜井さんと助手の四家さん、そして山村マネージャーと今回事前スタンドインを務めることになった姫路スピカの4人はゴールデンウィークの直後からタヒチに入って一週間掛けて撮影に良さそうな場所を探していた。同じく桜井さんの助手の三輪さんもロケハンに参加していたのだが、オークランドでのアクアを撮影するために一時的に移動していた。
 
(PPT 5/13(Mon)9:00 - 5/14(Tue)12:55 AKL)
 
被写体代わりを務めてひたすらタヒチのビーチを歩き回っていたスピカは「日焼けした!」と言っていた。ほんとに黒く焼けていた。山村マネージャーも日焼けしていたが、アクアと会うと
 
「なんか変なストーカー女につきまとわれたんだって?」
とアクアの心配をしてくれた。
 
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「そうなんですよ。でも醍醐春海先生が助けてくださったんです」
「それはよかった」
「でもレポーターさん、女かと思ったら男だったらしいです」
 
「世の中、性別の分からん奴も多いからなあ」
「全くですね。女装男性も増えましたね」
 
と言うスカートを穿いた山村とリラコを穿いたアクアの会話を聞いて、ワルツは突っ込むべきなのか悩んだ。
 
山村もアクアも一応?男性のパスポートを使用している。
 

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撮影は5月16日(木)朝から18日(土)の夕方まで3日掛けておこなわれた。あちこち移動してたくさんの写真を取ったが、効率良く撮影できたのはスピカたちによるロケハンが充分できていたおかげである。
 
タヒチは2つの丸い火山島が地峡(タラバオ地峡 Taravao isthmus)でつながった、ひょうたん型の島である。大きい方をタヒチ・ヌイ(Tahiti nui 大タヒチ)、小さい方をタヒチ・イティ(Tahiti iti 小タヒチ)という。近くには太平洋戦争の時にアメリカの基地があった火山島・ボラボラ(Bora Bora)島、“バリハイ”のモデルとされるモウア・ロア(Mou'a Roa 888m)山のあるモオレア(Mo'orea)島などもある。
 
“バリハイ(Bali hai)”とは、映画『南太平洋』に出てくる魅力的な島である。このミュージカルは James A. Michenerの紀行文『南太平洋』をべースにオスカー・ハマーシュタイン2世らが脚本を書いたものであるが、バリハイというのは、その原案となったミッチェナーの紀行文にもあるもので、水平線の彼方に見えるのにどうしても辿り着けない島を意味する。実際にはミッチェナーはタヒチではなくヴァヌアツの主島Espiritu Santoから遙か海上に見えるアオバ島(Aoba)(別名Ambae この物語の主人公の青葉とは無関係!)をイメージして書いたらしい。
 
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この映画自体の撮影は実際にはハワイのカウアイ島でおこなっているのだが、バリハイのシーンの撮影には、マレーシアのティオマン(Tioman)島を使用している。
 

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アクアたちの撮影は1日目はタヒチ島内、2日目はモオレア島でおこない、3日目はまたタヒチに戻って撮影した。モオレアを真ん中に入れたのは天候不順などでタヒチに戻れなくなったりした場合に備えたものである。
 
(山村は万一の時はフランス海軍の輸送機をチャーターするから、などと言っていたが、彼なら本当にやるかもとアクアは思った)
 
アクアは実際にはM・F・Nの3人が交替しながら撮影されていて、特に男子水着になる所はM、女子水着になる所!はFがやっているが、撮影位置の再確認などもスピカと葉月が交替でやったので、今回の撮影では葉月の負担も比較的軽く、2年前のプーケットでの撮影のように葉月が倒れる寸前になることもなかった。
 
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帰りは直行便を使用した。
 
PPT 5/19(Sun) 7:15 (TN0078 A340-300) 5/20 14:05 NRT (11'50)
 
往復とも直行便を使えたらよかったのだが、週に2本(ファアア発=金・日、成田発=土・月)しかないので、片道はどうしても他の所(ロサンゼルスかオークランド)経由にするしか無かったのである。
 
成田空港からは迎えに来てくれた高村友香と河合友里の運転する車に分乗して事務所あるいは各々の自宅まで送り届けてもらった。
 
写真集は8月に発売する予定である。
 

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青葉は1月の丸山アイからの提案を受けて、3月までに★★ホールディング株を200万株くらい買おうとしたのだが、青葉本人が忙しいもので、結局3月までに40万株くらいしか買うことができなかった。そのことで千里2に電話してみたら
 
「青葉、自分で買おうとせずに証券会社の人に頼めば良かったのに」
と言われた。
 
「そうか、その手があったか!」
「若葉もそのくらい教えてあげればいいのに」
「若葉さん!?」
「あれ?青葉は、若葉から頼まれたんじゃないの?」
「アイさんから頼まれたけど」
「あの子も動いているのか!?」
「これ誰が音頭を取っているわけ?」
「さあ。でも“首謀者”は不明のほうがいいと思うよ。ラウンドロビンだよ」
「円環署名ね〜(*4)」
 
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(*4)現代ではネットワークのコントロールなどで使用されているラウンドロビン方式だが、元々は「円環署名」といって、昔、一揆などを起こすときに血判状の署名をドーナツ状(円環状)に書いたものをいう。そうすると先頭も末尾も無いので、署名を見ただけでは首謀者が分からない。
 

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青葉はこの40万株を1株平均1200円くらいで買っているのだが、株主総会の前には、5000円まで高騰していた。青葉は(今度は証券会社の人に依頼して)この40万株を全部売ってしまった。
 
つまり1200円×40万株=4.8億円で買ったものが、5000円×40万株=20億円で売れて約15億円の利益が出た計算になる。そして青葉は株主総会の後の株価を見て、今度こそ200万株買ってくれるよう証券会社の人に頼んでおいた。
 

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6月27日(木)の★★ホールディング株主総会。
 
冒頭に事業報告などがあった後、TKRの合併の件、役員人事の件を村上社長が“拍手で承認”してもらおうとしたのだが、ここでこの会社の経営権を取得しようとしているアメリカのファンド、ライオンペアズが質問をした。それをきっかけにして、次々と意見を述べる株主が現れ、結局役員人事について投票が行われることになった。会社から高速プリンターを持ち込み投票用紙を印刷、その間にシステム部のエリートSEが二重投票を防止するチェックシステムを組んでいた。
 
2時間ほどの投票・集計を経て、議長を交替した須丸元社長が結果を発表した。
 
「役員人事案については鈴木片子様提案の案が可決されました」
 
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それで村上社長・佐田副社長などが解任されてしまった。新たに選任された9名の新取締役はその場で話し合い、町添専務を新社長に選出した。それで町添さんが新たに議長席に就く。
 
株主総会の開会を宣言した平田総務部長、議長選任により議長席に就いた村上(前)社長、役員人事の議事を進めた須丸元社長、そして町添新社長と実に4人目の議長である。
 
町添さんはTKR副社長でもある朝田(後日専務に選任)に隣に座ってもらった。
 

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