【青葉物語・大きく加筆修正した部分】(1)

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以下は特に大きく加筆改変した部分である。
 

■ロマンティック街道での写真撮影
春花(27)
http://femine.net/m/read.php/aoba/aoba9_47.htm
 
山村マネージャーはスケジュールもハードであることから、葉月ひとりではアクアのボディダブルは無理だと主張。それでもうひとり姫路スピカも参加させ、スピカがアクアの男役のボディダブル、葉月が女役のボディダブルをすることになった。最近スピカはかなりアクアのボディダブルにかりだされているが、やはり演技力のある人にしか代役は務まらないからである。この年はスピカは自分自身のタレント活動での収入より、アクアの代役としての報酬のほうが金額的に上回ることになる。
 

■アクアの自動車免許取得
春花(5)
http://femine.net/m/read.php/aoba/aoba9_25.htm
 
昨年と同様にミニアルバムの制作をすることになるのだが、楽曲を揃えるのにどっちみち少し時間が掛かる。それでアクアは、運転免許を取ってくることにした。
 
これから半月ほどは、できるだけ仕事を入れないようにしてもらい、高校の授業が終わった後、毎日自動車学校に行くことになる。本当は合宿で取りたい所なのだが、龍虎は一応高校生なので、さすがに学校を休んで自動車学校の合宿に行くわけにはいかず、通学で取ることになった。
 

■アクアの引越
春花(28)
http://femine.net/m/read.php/aoba/aoba9_48.htm
 
最初は3月末に引っ越すつもりだったのだが、その時期は引越する人が多いので、引越業者さんも忙しい。それでオフシーズンの11月にやってしまうことにしたのである。通学は大変になるが、仕事が終わった後帰宅するのは楽になる(多分)。
 

■感染対策緊急会議
春牛(11)
http://femine.net/m/read.php/aoba/aoba9_87.htm
 
2020年2月25日(火)、青葉・千里(高岡)、冬子・若葉(東京)、和実(仙台)はZoomを使用した緊急会議を開いた。
 
冬子にしても千里しても1月の段階では今回の新型コロナは2002-2003年に大流行し、旅行業界に多数の倒産を出したSARSクラスのものと認識していた(それでもかなり大変なものだと考えていた)。しかし2月上旬の札幌雪まつりでクラスターが発生し、2/13には国内で初の死者が出た段階で、これは100年前のスペイン風邪レベルの人類存亡にも関わる、凶悪なウィルスかも知れないという認識を持った。
 
(2月14日時点での中国の感染者は63865人・死者は1381人、当時国別第2位の患者数であった日本は患者数253人・死者1人である。ちなみにSARSの時は世界の患者数8096人・死者774人で、これを既に大きく上回っている)
 
2月15日福島、2月16日東京のローズ+リリー公演では入場者全員にマスクとポケットティッシュを配布するとともに、入場ゲートに赤外線サーモグラフィシステムを設置して、体温の高い人の入場をお断りした。咳をしている人は、たとえ喘息や花粉症だと本人が主張してもお帰り頂いた(強面の社員を並べて対応)。また、公演中は声援禁止・私語禁止・手拍子禁止・立ち上がり禁止でクラシックコンサートのように、静かに聴いてもらうことにした。
 
2月23日の津幡公演に関しては、同様の入場管理をするとともに、会場に次のような改造をすることで実施しようと考えていた。
 
・防音を犠牲にして大量の窓を壁に開け、換気扇を設置して強制的に空気を入れ換える。
 
・トイレの扉は自動開閉・自動ロックに。トイレットペーパーのホルダーカバー撤去
 
・トイレの便座は自動的に紙製便座シートが出てくるタイプに。
 
・入口にゲートを作り1人ずつ通過してもらって、赤外線で高温を検知したら自動的に閉まる
 
この改造は2月12日に発注した。改造費用としてムーラン建設には無理を言う分のお詫び料を含めて冬子が1億円支払った。播磨工務店・ムーラン建設はアクアゾーンの建設を一時中断してこの改造をわずか10日間でやってくれた。
 
このほか座席にビニール製のついたてを大量に並べて飛沫感染を防止することにした。特に座席の後ろには全てついたてを並べることにして、必死についたての確保に走った。
 
しかし、2月21日に石川県でも初の感染者が出たことで、冬子たちは断腸の思いで23日のローズ+リリー津幡公演の中止、そして以降の全ての公演中止を決定した。そして一段落した2月25日午後にネット会議をしたのである。
 

この日の会議では、津幡アリーナ、クレール青葉通り店、若林公園の感染対策について話し合った。
 
「取り敢えず津幡のアクアゾーンは開業を無期延期することにした」
「若林公園の体育館その他の建設も適当な時期まで延期することにした」
「津幡の屋内テニスコートと屋内グラウンドゴルフ場も建設延期」
「火牛アリーナでやったようなトイレ改造を、クレール本店でもやってもらったんだよ」
 
「津幡のジョギングコースは、安全確保のため、壁の上部と床部に空気の通る場所を作ることにした。雨風避けは天井から50cm下に新設した棒の下から垂らす。あと、猪避けの扉は全開放することにした」
 
「それ若林公園でも同じことしたい。そちらの工事が終わったらその工事した人たちを仙台に回してくれない?」
「OKOK」
 
「ムーラン津幡店はトレーラーを地下に入れずに体育館の前で営業しようかな」
「ああ、それがいいね」
 
その他4人は感染防止のため様々な対策を話し合った。ローズ+リリーの公演で使用する予定で大量に調達したビニールのついたてが余っているのは、若葉が全国のムーランで使いたいと言って取り敢えず200枚購入、和実もクレールとテナントさんで使いたいと言って300枚購入した。
 
またクレール若林店は大幅に座席数を減らして“ソーシャル・ディスタンス”仕様にした。クレールでこれがすぐできたのは、元々客室の広さに対して客が極端に少ない!というこの店の特性(?)が幸いした。
 

■津幡スポーツセンターの感染対策
春牛(16)
http://femine.net/m/read.php/aoba/aoba9_92.htm
 
ジョギングコースも放送され、この放送以降、ここでジョギングする人が急増した。一般の道路と違い、自動車の心配をしなくて済むのが良い。しかも雨雪に関係無く使えるし、コロナ対策で空気の通りをよくしているし、クマ侵入対策までしていたドアは結局全て開放した。またスマホによる予約制にして、ジョギングコースに一定以上の人数が入らないようにした。このため、全てのドアにゲートを設置してQRコード認証で入るようにした(ゲートを飛び越えれば中に入れるがそこは良識に任せる)。
 
体育館の利用料は6-9h/9-12h/12-15h/15-18h/18-21h/21-24h/0-3h/3-6hの各時間帯ごとに個人は220円・グループなら1100円(いづれも中学生以下半額)だが、意外に会社が終わってから21-24hの時間帯に練習に来る人や、朝練で6時から来る人も結構あった。こんな時間帯に使える体育館は他には無いのである。
 
ただし当面は5人以上の団体の利用は不可とし、あくまで個人の利用限定とした。
 
なお体育館地下のスポーツクラブは4月営業開始予定であったが、コロナの影響で開業延期(時期未定)となった。
 

■“桃香”の帰還
 
春気(14)
http://femine.net/m/read.php/aoba/aoba9_70.htm
 
1月5日に高岡から戻って来た後は、桃香はずっと季里子の家に居てくれて、季里子の両親からも、ほぼ婿として受け入れられ、季里子はしばし幸せな気分で過ごしていた。
 
1月11-13日の連休、桃香は
「学習塾の高校受験直前講座の助手のバイトすることになった」
 
と言って
 

更に桃香は1月18-19日のセンター試験で試験監督のバイトをすることになったということで事前説明の17日も含めて3日間でかけていった。先日の学習塾からの紹介らしい。
 
桃香は試験最終日の夕方、1月19日には
 
「これこないだのも含めてもらったお給料」
 
と言って、8万円の入った封筒をそのまま季里子に渡してくれた。
 

■気球旅行
春気(16) 撮影準備、撮影開始
http://femine.net/m/read.php/aoba/aoba9_72.htm
春気(17) 博多から湯田温泉
http://femine.net/m/read.php/aoba/aoba9_73.htm
春気(18) 津和野から生口島
http://femine.net/m/read.php/aoba/aoba9_74.htm
春気(19) 小浜から下呂温泉
http://femine.net/m/read.php/aoba/aoba9_75.htm
春気(20) 下呂温泉・東京
http://femine.net/m/read.php/aoba/aoba9_76.htm
 
撮影は1月20-25日に気球が飛ばしやすく風景が比較的日本と似ているオーストラリアで撮影し、その後、1月27日から2月3日まで日本ロケをおこなう。
 
この時期、中国で新型コロナウィルスが猛威をふるっていることが報道され、他の国にも飛び火しないかと不安が高まっていた。そこで、観客であるが、オーストラリア又はニュージーランド“在住”の東アジア系の人で“昨年12月以降国外に出ていない”人を2000人以上、それ以外の人で、やはり国外に出ていない人4000人程度を希望者を募って招待し、無料公演をおこなった。
 
日本の8月の風景を描く映画を南半球で1-2月に撮影するというのは理にかなっている。
 
1.27(設定8.10)博多 出発点。
1.28(設定8.11)湯田温泉・津和野 120/160km
1.29(設定8.12)生口島 120km
1.30(設定8.13)小浜 270km
1.31(設定8.14)下呂温泉 140km
2.01(設定8.15)東京・所沢 220km
2.02-03予備
 
そしてその夜は偶然その日行われた花火大会を見ることになる。この花火大会は、日本の花火職人集団をオーストラリアに連れていき、向こうで撮影したものである。花火玉は飛行機での運搬ができなかったので、11月の内に船便でオーストラリアに送っていた。しかしフランツ役のミハエルにしても、ヨゼフ役のリョーマにしても迫力ある花火大会を間近で見て、かなり感動していたようであった。この撮影では多数の一般見物客(という設定の東アジア系エキストラ)も写っている。浴衣を着たお嬢さんたちの姿は風情がある(オーストラリアは夏なので浴衣で撮影できた)。中に日本刀を腰に差した和服の男性も混じっている!
 
どんどん降下して、山の中に不時着してしまう。このシーンもオーストラリアでの撮影である。日本だと冬山になってしまう。
 
この岐阜でのシーンは日本で撮影したものとオーストラリアで撮影したものがモザイクのように組み合わさっている。それで統一感を出せるのがハリウッド仕込みのこの撮影チームである。
 

これで撮影は全完了したので念のため引き留めていた他の俳優さんたちが帰国することになる。ホテルのロビーで記念写真を撮った後、河村助監督が
 
「日本では今日は節分なので無病息災に豆を配りますね」
と言って、大豆の炒り豆の袋を配った。
 
「これ何?」
とミハエルが訊くのでアクアは
「無病息災のおまじない。えっと、Sound health and no desease かな」
「no dsease いいね!」
とミハエルも喜んでいった。リョーマが「Give me one more」と言うので美高鏡子さんが、豆のパックを4人(ミハエル・リョーマ・アクア・葉月)にもう2個ずつくれた。
 
ブラジルに帰るリョーマ、ドイツに帰るミハエルをアクアと葉月はまるで本当の兄たちと別れるような気分で成田で見送った。
 

■クレールの感染症対策
春牛(18)
http://femine.net/m/read.php/aoba/aoba9_94.htm
春牛(19)
http://femine.net/m/read.php/aoba/aoba9_95.htm
 
感染症対策だが、クレール青葉通り店のビル自体のエントランスの所にアルコール消毒器を置いている。感応式で水道の蛇口みたいな仕組みで、手を差し出せばアルコールが噴出して手を消毒してくれる。またマスクをしていない客には無料でマスクを配布し、店内ではマスクを付けて過ごして欲しいということにした。実はマスク目的で来店している人も若干いるようだが、それは構わない。また入口に赤外線による体温チェックシステムを作り、熱のある人は入店拒否する(自動でゲートが閉まる)。このため、店の入口に警備員を立たせている。
 
クレールの店内には強制換気システムを作り込んでウィルスが室内に漂っている状態にならないようにしている。この仕組みは若林店にも作り込み、若林店でもマスクの無料配布をしている。飲食の際はマスクはつけられないが、飲食が終わって歓談したり、お勉強やお仕事などする人はマスク付けておいてねと案内している。
 
クレールの店内は青葉通り店の場合、本来4人掛けのテーブル70個で定員280人なのだが、そもそもテーブルの数を約3分の1の24個に減らし、テーブルの間隔を大きく開ける。そして各テーブルは最大2名とし、3人以上が席に着くのを禁止した(幼児連れの客を除く)。そしてテーブルの周囲に透明ビニールで仕切りを作り、店内は強制換気でかなり強い空気の流れがある。排気はボイラーの中を通すようにし、ウィルスが絶対ビル外に出ないようにすることで、周囲のビルの理解も得ている。そしてこのクレールを絶対安全空間にすることで、他の店舗の安全性も確保する戦術を採ったのである。
 
美容室トワイライト、§§グッズのお店、に関しては各々の店内で客を待たせないようにし、予約制とした上で、予約より少し前に来た人はクレール店内で待ってもらうことにする。そしてスマホで順番が来たことが表示されてから店内に入ってもらうことにした。美容室はセット席のある人数しか中に入れないし、§§グッズのお店も1度に店内に入れるのは1人だけとし(友人や恋人・家族は2人まで可)、買物は5分以内に済ませて次の人に譲ってもらうことにした。
 
パン屋さんも店内に1度に入るのは1人だけとして外で待つ人も5人以内(列は“横向き”に並んでもらい2mの間隔をあける:床にテープで位置表示)。それ以上待ち行列ができる場合はクレール店内で待ってもらう。そのため整理券発行機を設置し、クレール店内に順番が来た人の番号を表示するようにした。パンは全て個包装で、ガラスケースの中におき、番号を伝票またはスマホで指定して店員に伝える。
 
クレールも、美容室・§§ショップも、パン屋さんも支払いは原則としてPayPay等のスマホ決済である。現金の受け渡しを無くすことで感染防止に努める。カードにしても客が自分で挿入あるいはタッチする方式で、店員は絶対にカードに触らない。
 
またクレール自身、パン屋さん、ムーランルージュも予約して先に商品を袋詰めしておき、来たらすぐ受け取れるようにするパターンを設定。繁忙時間帯以外ではデリバリーも積極的におこなう。クレールもテイクアウト用のランチセット、ティータイムセットなどを作った。カフェラテ自体、ミルクの注ぎ口を使用して模様を作るものだけとし、コーヒースティックでお絵描きするタイプは当面の間、使用しないことにした。
 

そしてメイドさんの衣装だが、和実がいうところの“プラスチックスタイル”に進化させた。
 
プラスチックスタイルというのは、元々永野護『ファイブスター物語』に出てくる“ファティマ”(巨大戦闘ロボット“モーターヘッド”をその搭乗者が操縦する補助をする人造人間。多くは女性)が着る服のスタイルである。物語当初に多くのファティマが着ていたのはデカダンスタイルと言って、女学生のような可愛い感じの衣装だったが、ある時点で、人間を惑わすような可愛い服は禁止という法律ができて、代わりにファティマが着るようになったのがこれである。無機質で未来的なデザイン。ファンにも不評だったが、魅力的でない衣装という設定だから仕方ない。
 
クレールで採用した“新メイド衣装”は、服の袖は、てのひらの途中までを覆い、シルクの手袋(実は内側はゴム)をしている。顔はフルフェイスヘルメット!だが、頭部はけっこうファッショナブルなデザインで、各メイドの好みで、王冠や動物・花・飛行機など様々な形が作られている。実は3Dプリンタで作ったものである。顔の部分は透明プラスチックになっており(それでプラスチックスタイルと称する)、普通のマスクよりはるかに感染防止効果が高い。外側と空気を遮断しても大丈夫なように実は服の中に空気ボンベが内蔵されている。いわば簡易宇宙服である!口元が見えるので、普通のマスクよりお客さんには好評だった。実は1着10万円製造費が掛かるのだが、若葉が「プレゼント」と言って、寄付してくれた。
 
ボトムはスカートではなくパンツであり、とにかく一切肌が露出しないようになっている。ただしパンツの上に白いミニフレアースカートをオーバースカートしている(実はエプロンを兼ねていてこまめに交換・洗濯)。
 

クレールのメイド以外のスタッフや、テナントのスタッフがしているマスク、また客に配布するマスクは、2月の段階では若葉がインドネシアに所有している工場で緊急に生産させたものを輸入していた。
 
実は“販売しない”のであれば衛生用品の輸入は手続きがとても簡単で関税も不要である。(輸入品を日本国内で“販売する”場合はかなり大変なので、その作業はしなかった。中国の友好企業からも頼まれてそちらには有料で大量にインドネシアから輸出したが、そちらも今回は特例で関税なしで輸出できた。その後もインドネシアの工場は交代制で24時間フル稼働させていると言っていた)
 
3月に自前のマスク工場(富山)が稼働すると、インドネシア分はインドネシア国内優先、一部をシンガポールなど困っている国向けの出荷に切り替えた(最終的には輸出を停止し、インドネシア国内専用になった)。若葉は富山の工場が稼働し始めた所で宮城県内にも(千里と共同出資で)第2マスク工場を建て始め、これは4月下旬に稼働開始した。富山工場と同様に副産物として、エタノールも生産する。
 

青葉通り店のビルのトイレは基本どこにも触らずに使えるようにしている。トイレのドアは自動ドアである。個室ドアは手をかざすだけで開き、中に人がいれば自動的にロックされる。個室から出る時も手かざしである(便器に座っている最中は反応しないようにロックされている)。便座のふたは自動開閉。流すのも自動あるいは手かざし。便座除菌クリーナーを置いている。トイレット・ペーパーホルダーのカバーは全部取り外してペーパーだけが露出している状態にした。
 
これらの改造は若林店も含めて1000万円ほどかかったようだが、若葉が「大した金額じゃないから出しとくね」と言っていた。
 
清掃員の人たちには講習まで受けさせた上でマスクと手袋・ゴーグルの完全防備で2時間毎に全館清掃してもらっている。ビル内の店員さん、スタッフは全員毎朝検温の上、簡易検査キット(若葉が調達してきたが厚生労働省未承認!らしい)によるウィルス・チェックをしている。美容師さんやスタジオ技術者、スポーツ洋品店やパン売場の人達も全員マスク・手袋着用である。ビル内自体が、強制換気で常に換気扇が動いていてわりとうるさいのだが苦情は出ていない。
 
若林店でも3月からこの体制にしている(若林店のトイレ改造は2月24日(月)に臨時休業しておこなった)。テーブルの数もぐっと減らして、青葉通り店同様透明ビニールによる仕切りを作った。若林店のメイドは3月上旬からプラスチックスタイルに進化した。
 
おかげで4月末時点では若林も青葉通りも感染者は出ていない。ふつうのインフルエンザの罹患者が2人出て、この人たちには治るまで休んでもらった(休業中も給料は普段と同額を出す)。
 
更に若林店には、ドライブスルーを設置した。千里が所有する“若林植物公園”の駐車場(450台駐車可能)が偶然にも若林店に隣接しているので、そこで順番に待ってもらい、待ってもらっている間にオーダーしてもらって、渡し口でどんどん渡していく。支払いは例によって原則としてスマホ決済である。予約しておいて、駐車場まで来たら連絡してもらい、そこにメイドが商品を持っていくパターンも採用した。(スマホ決済の端末を搭載したスクーターを使用)
 
(実を言うと、一部千里が所有する“端切れ”の土地と和実が所有する土地を等価交換して、クレールの駐車場と公園の駐車場が直接つながるようにした)
 
ちなみにフルフェイスヘルメットをしてスクーターに乗るのはむしろ適法なので“プラスチックスタイル”のメイド衣装のままスクーターに乗るのは全く問題が無い!
 
このやり方は広い駐車場が確保できるから成立した方式だが、結果的に若林店の売上はコロナ騒動の前の倍になった!
 

(地下通路には)
強制換気なので常に微風が吹いている。
 
(女子寮の地下)
コーヒーメーカーと自販機を置いたランチルーム・エアロバイクなどを置いたウェルネスルーム(どちらも作るには作ったがコロナ問題を考慮して閉鎖)、
 

■吉田の新人研修
春牛(19)
http://femine.net/m/read.php/aoba/aoba9_95.htm
 
本来は8人入る部屋に布団の距離を開けて敷いて3人だけ泊めるようにしているらしい。夜間も窓は開放である!(閉めるの禁止)
 
(研修は講師1人と研修生3人の最大4人で、吉田は結局伊川さんたちと一緒である。講習室も窓とドアを開放している)
 
いったん渡した制服は(感染症予防の問題もあり)返却されても廃棄になるということだったので、何ならもらっておく?と言われて伊川さんも「折角だからもらっておきなよ」と唆したのでもらってしまったのである。
 

■美映のストレス生活
春牛(14)
http://femine.net/m/read.php/aoba/aoba9_90.htm
 
(チームは結局このインフル騒動の後、活動休止になってしまう)
 
春牛(20)
http://femine.net/m/read.php/aoba/aoba9_96.htm
 
(もっともコロナ禍のせいでチームは3月以降活動を休止した)
 
■小林芳雄・北里ナナの発売記者会見
 
春牛(20)
http://femine.net/m/read.php/aoba/aoba9_96.htm
 
2020年5月13日(水)“小林芳雄”の初ミニアルバムと北里ナナの6枚目のシングルが同時発売され、§§スタジオからのライブネット中継で発売記者会見が行われた。
 
記者たちも各々自社の適当な部屋でZoomを使って§§スタジオとつながり、質問などができるようにしている。司会役は元★★レコード技術部の技師で現在はサマーガールズ出版に所属している則竹である。システムに強い人ということでコスモス社長から指名されて司会をすることになった。彼は3月の復興イベントのネット中継でもシステムの管理者として参加している。
 
 
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【青葉物語・大きく加筆修正した部分】(1)