[*
前頁][0
目次][#
次頁]
Jは健康診断を受けるために病院に行った。
内科のドアを開けて中に入ると、服を脱いでと言われる。
ワイシャツとアンダーシャツを脱いだら、下も脱いでと言われた。
ズボンを脱ぐと、全部取ってと言われる。
ちょっと恥ずかしかったが、靴下とパンツも脱いだ。
完全に全部取って下さいと言われる。
Jは戸惑った。全部脱いでるのに。
看護婦さんが「ちゃんとしてくださいよ」といい、Jの肩の所に触れた。するとパラパラと皮膚がはがれていく。
そしてはがれた皮膚の下に白くてきれいな肌があった。
「あれ、こんなものを着ていたのだろうか」
Jはびっくりした。
全身の皮膚が剥がれていく。
胸のあたりの皮膚が剥がれると、その下から
脂肪のいっぱいつまった胸がぷるんと飛び出して来た。「え!?」
そして、看護婦さんの手がおまたの付近まで来る。「あ」
Jは思わず声をあげた。そこにあった突起物はまるごと一式、外側の皮膚と一緒にとれてしまい、すっきりした形になってしまった。
皮膚が足の先まで取れてしまうと、看護婦さんはその外側の皮膚を
ポイとゴミ箱の中に捨ててしまった。「はい座って」
Jは椅子に座ったが、おもわず足をきれいに閉じて座ってしまった。
しかしきれいに足を閉じる時、なにもぶつかるものが無かった。
(2003.6.18)