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忘れもしない小学校の2年生の時のことだった。その夜、私は半分寝ぼけながらトイレに立った。熟睡するたちなので夜トイレに行くのは珍しい。
いつものようにパンツを降ろして便座に腰掛ける。私は半分眠っている。
ポチャン。
物体が落下して水音を立てた。
ただ不思議なのは便をしたような感じが全然しなかったことである。
何か違和感を感じて私は落下したものを見つめた。男の子セットだった。
しかし私は半分まだ寝ていたのでそのときは既になにも考えずに排水のボタンを押してしまっていた。
慌てて拾い上げようとしたがもう間に合わず、それは流れていってしまった。
私は突然女の子になったりしたらお母さんに叱られるかな、とちょっと不安になった。
(1980年代の作品)