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■女子中学生のビギニング(2)

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京子さんが千里から笛を習う場所だが、別館!を使用することにした。それで京子さんが、千里の昼休みに合わせて別館に来て、30分くらい習うのである。
 
これには映子も付いてきた。
 
「へー。こんな所で練習してたんだ?」
と映子は感心している。
 
「こないだまで私が先輩から習ってたんだけどね〜」
と千里は言う。
 
それで千里がお手本を吹き、それに合わせて京子さんが吹くが、千里は
「映子ちゃんも練習しよう」
と言い、結局プラスチック製の龍笛を映子に持たせて、2人まとめて練習させた!
 
「えいちゃんも練習してれば、私が急用があったような場合に頼めるな」
と京子さんは言っていた。
 
確かに龍笛の“まともな”吹き手が3人居たら安心だ。
 
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(龍の7段階説で言うと、寛子さんは自分は龍(Level 7) の下の蛟(Level 6) だと言っていたし、循子さんは自分は蛇(Level 0)未満、ミミズ(Level -1) より下のビニール紐(Level -2 ?) と言っていたが、細川さんの龍笛も実は蛟の下の虹(Level 5) 程度である。それで細川さんは祈祷ではあまり吹かない。やはり若い巫女さんが下手なのはまだ許されるけど自分の年齢で上手くないのは顰蹙だからと本人は言っていた)
 
京子さんは9月中には通常使う曲を覚え、9月27日(土)から実戦投入された。
 
(この日は千里は文化祭で欠勤の予定だったが後述の理由により千里は出勤した。それで9/27-28の土日は1回交代で笛と太鼓を担当した。これも京子さんには凄く勉強になったようである)
 
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「ねね、こないだから思ってたんだけど」
と映子は言った。
 
「あの場所、“合唱サークル”の練習にも使えないかな」
「合唱サークル?」
「を、私と千里で作らない?」
「なるほどー!練習場所が無いから作れないと言ってたもんね」
「だから吹奏楽の大会には一緒に吹奏楽やって、それと別途で何人か集めて合唱もやる」
「何かどさくさに紛れて吹奏楽もやってと言われた気がしたけど」
「こないだみたいに大会の時の助っ人でいいよ」
「こないだ?」
 
「こないだの地区大会でフルート吹いてくれたじゃん」
「え?そんな覚えはないけど。私そもそもフルート持ってないし」
「はぁ〜〜!?」
 
吹奏楽の大会の助っ人をしたのは千里Rで、“この千里”は千里Bなので話が通じないのである。でもこの手の“話が通じない”のは千里に関しては小学生の頃から、よくあったことなので、映子はあまり気にしないことにした!
 
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千里は細川さんに聞いてみた。
 
適当な場所代を払うから、あの別館で昼休みに“合唱同好会”の歌の練習をさせてもらえないかと持ちかけたのである。
 
「それは構わないと思うけど」
と言って、宮司さんに聞いてみてくれたら、結局月3000円で使わせてもらえることになった。
 
「でもそれなら、あそこのピアノの調律をしてもらうよ」
と細川さんは言って、調律師さんが“たまたま”留萌に来た時についでに調律してもらった。要するに出張費の節約である!
 

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N小の合唱サークルのOGに声を掛けて、“合唱同好会”は結局こういうメンツでスタートすることになった。
 
映子(言い出しっぺで部長になることになった)、千里、穂花、佐奈恵、美都。これにP小出身で、たまたま話を聞いて乗ってきた、幸代と讃樹も加わった。
 
初期部員:−
Sop. 千里・穂花・佐奈恵
Alt. 映子・美都・幸代・讃樹
Pf.セナ!
 
セナは「女子の合唱団だよ。セーラー服着ていいよ」と言って引き込んだ(男の娘製造計画)。彼女?の参加で部員は8名になった。
 
第1回の練習は10月8日(水)に行った。
 
合唱同好会のビギニングである。
 
当面は「適当に歌おう」と言ってこの日は I wish の『明日への扉』を練習した。
 
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今『鋼の錬金術師』の主題歌として注目中の『メリッサ』を歌っている、ポルノグラフィティには良曲が多いので歌いたいという意見が出ていたが、ポルノを知らない子もあったので、検討課題とした(ちなみにこの時期はまだTamaが居て3人組だった時代)。
 

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「『アポロ』とか『アゲハ蝶』とか凄くいいよ〜」
「しっかし発音するのが恥ずかしいバンド名ね」
「とにかく目立つ名前を考えたらしい」
「確かに目立つけどね」
 
「でもバンド名では、コブクロも恥ずかしい」
「小渕さんと黒田さんでコブクロなんだけど、絶対確信犯(誤用)だよね」
 
「こないだ解散したけど(*1)、セックス・マシンガンズも言うのが恥ずかしかった」
「あれはイギリスのセックス・ピストルズというバンドを越えたいという命名だったんだよ」
「待って。セックス・ピストルズのほうがヤバい気がする」
「それは、あれのことよね?」
「きゃー」
 
「バンド名じゃないけど、ポケットモンスターとか、英語では凄い意味になる」
「今の瞬間、何を意味してるか分かった」
「ポケモンの映画がR18指定されちゃったりして」
 
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結局話は他の方向に行った。
 
(*1) セックス・マシンガンズはこの年(2003年)8月13日に解散した。しかし翌年4月4日に再結成した。その後、何度も活動休止と再開を繰り返している。
 

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顧問が必要だが、音楽の藤井先生にやってもらえることになった。それで生徒会に届けて、合唱同好会が発足したのである(同好会は部員5人以上と顧問の先生が必要:5名として署名した“発起人”は映子・千里・穂花・美都・佐奈恵)。
 
当面練習をするだけだが、留萌市のクリスマスイベントとかに出られないか交渉してみると先生は言っていた。
 
それで千里(B)たちは10月以降、昼休みにQ神社別館で、合唱同好会の活動をするようになったのである。
 

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時間を戻して、新学期スタート早々の8月25日(月)には、また変則時間割で実力テストが行われた。千里たちは夏休み中もずっと勉強会を開いていたので全員良い成績を取ることができた。
 
今回の勉強会グループの成績(括弧内は前回)
玖美子 1(1) 田代 2(3) 蓮菜 3(2) 美那14(22) 穂花16(25) 千里26(40) 恵香 32(43) 沙苗41(65) 留実子 58(74)
 
田代君に点数1点差で負けた蓮菜が悔しがっていた。
 
「次回逆転して雌雄を決しなければ」
「蓮菜が勝ったらどうするの?」
「雅文をお嫁さんにする」
「ふむふむ」
「雅文のちんちんを切り取って私がもらう」
 
などと言っていたら、
「チンコ切るとか気軽に言うな」
と鞠古君が言っていた。
 
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「いよいよ、ちんちん切る手術だね」
「凄い憂鬱なんだけど」
 

ということで、鞠古君はペニスを切る手術を9月3日(水)に札幌の##病院で受けたのである。
 
“切る”といっても、ペニスを丸ごと切断する訳ではなく、腫瘍ができている部分前後1.5cm 合計3cm ほどを切除して、その前後を繋ぎ合わる。田代君・千里・留実子の3人がクラスを代表して前日から学校を休み(公休扱い)、お見舞いに行った。
 
手術前に(手術中の勃起防止のため)打たれる女性ホルモンの注射を、鞠古君と間違って千里が打たれるなどという軽い?事故もあったが、手術は無事完了した。
 
彼が意識を回復した時は、お姉さんがからかった。
 
「手術は無事終わったよ」
「俺のチンコは無事?」
「うん。きれいに切り取って、その後はちゃんと割れ目ちゃんの形にしたから」
「えーーー!?」
「性別変更の申請書も書いといたから。明日にも市役所に提出するね」
「うっそー。俺、女になっちゃったの?」
 
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「嘘嘘。3cm短くなっただけ」
「良かったぁ」
「3cm短くなったんじゃなくて、3cmに短くなったのなら大変だったね」
「まあ3cmだと、立っておしっこできないだろうね」
 
神経が物凄く敏感な所にメスを入れたので、痛みが取れるには数ヶ月かかるらしかった。彼は手術の後、学校も1ヶ月くらい休んでいたが、自宅療養中はずっと和服を着ていたらしい。ズボンだと圧迫されて痛いからである。その間はずっと導尿していた。
 

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9月7日(日).
 
千里たち勉強会グループは漢字検定(漢検)を受けた。蓮菜や玖美子は高校生レベルの準2級を受けた。千里や恵香は、小学校卒業程度の5級を受けるか、中学程度の4級を受けるか悩み、結局2人とも両方受けることにした。
 
会場は市内のR中である。
 
実際に試験を受けると「分からーん」「こんな熟語見たこともない」と思う問題が多かった。5級も落ちたかも知れないなあなどと思ったが、玖美子はたくさん試験を受けることに意義があるんだと言っていた。試験というもの自体に慣れてないと、高校受験とかで緊張して実力が出せないと玖美子は言う。
 

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9月8日(月).
 
校内水泳大会が開かれた。北海道では8月中旬を過ぎるとかなり寒いのだが、S中のプールは屋内温水プールで通年使用できるので、この時期に水泳大会をしても大丈夫なのである(この週の水曜日にはR中、金曜日にはC中がここに来て水泳大会を実施した)。
 
個人種目のほか、クラス対抗リレー、部活対抗リレーなどの種目も組まれている。
 
千里は(女子)25mに出場した。
 
「千里〜、リレーに出ない?」
「無理〜。私25mやっと泳げるようになったのに」
 
真実を知っている玖美子がニヤニヤしていた。
 
でも沙苗は女子のクラス対抗リレー、女子の部活対抗リレーに出場することになった。
「いいのかなあ」
と本人は悩んでいたが、(マジで)今年やっと25m泳げるようになった沙苗なら、他のクラスや部活からクレームが出ることもないだろう。
 
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25m泳げない子のために“15m(歩行可)”という種目もあり、これに女子が40人くらいと男子が10人くらい出ていた。
 
女子25mは6組に別れていて、事前測定タイムで“平均分け”されている。つまり各組とも速い人から遅い人まで混じった状態で、レースは行われる。25mの事前計測タイムは千里の場合、25mを49秒で泳いだので、多分底辺くらいかなと思っていたら、(25m泳げた)女子76人中28位と言われてびっくりした!
 
ということで、千里は第2組の第6レーンで泳いだ(基本的に成績の良い人から順に、泳ぎやすい中央付近のレーンを使う)。
 
それで上位になりませんように、なりませんように、とゆっくり泳いだのだが、この第3組の3位に入ってびっくりした!タイムは51秒だった。それで賞状(各組3位以内)までもらってしまった。玖美子には「手抜きが酷い」と言われたが。ちなみに沙苗は40秒で6組の2位だった!(1位は水泳部の女子)
 
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クラス対抗リレーは3学年で9クラスあるので、1年の3クラスが泳いだ後、2-3年の6クラスが泳ぎ、タイムで順位が決まることになっている。1年1組女子は、尚子、沙苗、侑果、玖美子と繋ぎ全校3位だった。優勝は、麦美・伊都・佐奈恵・留実子とつないだ1年2組だったが「男子が入ってるのでは?」と言われていた。
 
留実子は
「男子水着を着て男子に出てもいいけど」
と言っていたが、
「そんなことしたら私が逮捕されるー」
と担任の緒方先生は言っていた。
 
部活対抗リレーでは、剣道部女子は、藤田→沙苗→武智→沢田、バスケ部女子は節子→房江→久子→数子、とつないで女子部活10チーム中、剣道部は6位、バスケ部は最下位だった(5チームずつ泳いでタイム決勝)。
 
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(バレー・バスケット・体操・柔道・剣道・テニス・卓球・ソフト・陸上・スキー、で10チーム。水泳部は圧倒的に有利なので出場せず。バドミントン部は出場辞退した)
 
なお“メドレーリレー”を実施しないのは、バタフライができる子がほとんど居ないからである。
 
今回の水泳大会では女子の見学者が7-8人いた。恐らく生理にぶつかったのかな〜?と千里は思った。でも留実子のように生理にぶつかっても平気で泳いだ子もいる。
 
千里もちょうど生理だったのだが、大会には子宮が無いので生理の無い千里Bが出場した!(やはり3人で話し合って誰がするか決めてるとしか思えない)
 

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9月11日(木)、
 
1年生は市外学習に出掛けた。
 
クラス単位、3台のバスに乗って出発する。1時間半ほど走り、旭川市郊外の道の駅で休憩した。トイレに行ったついてにお菓子などを買っている子たちもいた。
 
バスに戻った時、乗り口の所で人数を数えていたガイドさんが首を傾げている。あらためてバス内をいちばん後まで歩いて人数を数えるのだが悩んだ様子で、菅田先生に言った。
「すみません。どうしても人数が合いません。男子が1人少なくて、女子が1人多いのですが」
 
すると前の方の席に座っていたクラス委員の侑果が
「大丈夫です。男子が1人ラベンダードリンク飲んだら性転換しちゃっただけですから」
と言う。
 
「ラベンダーで性転換するんですか!?」
「過去や未来に飛んだりすることもあるみたいですよ」
 
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ということで、どうも問題無さそうということでバスは出発する。
 

そこから更に1時間半ほど走って富良野のファーム富田に行った。
 
富良野といっても、上富良野町・中富良野町・富良野市・南富良野町と4つの自治体に分かれている、この順番に北から南へ並んでいる。南富良野町の南側にある占冠村(しむかっぷむら)までが、ふらの農協に参加している。上富良野町の北側に。後に“日本一美しい村”として有名になる美瑛町がある(この時期はまだそのような広報活動はされていない)。
 
ファーム富田は中富良野町である。
 
レストランでお昼御飯を食べた後、園内を見学した。
 
ここはラベンダーで有名なのだが、この時期はさすがに終わっている。ラベンダーの見頃は7月である。しかしコスモスとマリーゴールドがたくさん咲いていて、きれいだった。
 
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「今日はひたすら自然と親しむ旅かな」
「農業を志す人が1人か2人は増えるかも知れない」
「でも留萌にも富良野のラベンダーみたいな目玉が欲しいね」
「畑にカラス脅かす目玉立ってるよ」
 
話が通じてない!
 

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女子中学生のビギニング(2)

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