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■女の子たちの卒業(5)

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(C)Eriko Kawaguchi 2015-09-19
 
貴司は夢を見ていた。
 
芦耶とデートしていたら、彼女が「ホテルに行こうよ」と言う。貴司は今あれがちゃんと立つかどうか全く自信が無かったのだが、あまり拒否するのも変である。それで半ばなりゆきでホテルに入ってしまった。お互いシャワーを浴びることにして、まずは芦耶がシャワーを浴びてくる。そして貴司もシャワーを浴びてくる。果たして立ってくれない。困ったなあと思って色々いじってみるも、どうにも立たない。あまり待たせてもいけないので取り敢えず身体を拭いてバスルームから出て行く。
 
芦耶はベッドの中で待っている。貴司のを見て
「あれ〜、まだ立たないの?」
と言って貴司の毛の中にある棒に触る。
 
「これってどこまでがあそこの毛で、どこからがお腹や足の毛なのかなあ」
「さ、さあ、そういうのは考えてみたこと無かった」
 
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確かに千里とした時、千里の毛はあの付近だけで、お腹も足もつるつるだったよなあと思い起こす。今ベッドの上で毛布の中に隠れている芦耶の女体もそんな感じなのだろうか。
 
「まあ男の人は毛の手入れとかもしないだろうしね」
「さすがにそんなのは聞いたことない!」
 
その時、ブーンという音がするので見ると、向こうの方で千里が電動草刈り機で庭の草を刈っていた。
 
「千里、何してんの?」
と貴司が訊くと
 
「庭の雑草がたくさん生えてるから草刈りしてんのよ。男手があったら男の人がしてくれるんだろうけどなあ。私の彼氏は浮気症だから、きっとどこかの女の子とHなことしてんじゃないかなあ」
と千里は男みたいな声で答えた。
 
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しかし。。。何か最近千里って言葉がきつくないか?
 
「しかしよく生えたなあ」
と言って千里はずっと草刈りをしている。10mほどの幅の庭の左側4mほどは既に草刈りが終わっている。千里は右側の方の草を刈っていき、やがて中央付近のうずたかくなっているあたりに草刈り機を入れる。
 
その付近に1本背の高い草が生えていた。他の雑草はみんな高さが20-30cmなのに、それだけ2m近い高さがあるのである。
 
「なんかひょろっと伸びた草だね」
と言って千里はその草を草刈り機で切ってしまった。
 

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その時、貴司の股間に激痛が走った。
 
「痛っ」
 
「どうしたの?」
と言って千里がこちらを見る。
 
貴司はハッとした。いつのまにか自分の毛が全部無くなっている。足の毛も腹の毛も、そして陰毛も全部剃られて真っ白い肌が露出している。それはまだいいのだが、股間に存在したはずのアレまで無くなって股間は何もないツルツルの表面になっているのである。
 
「僕のチンコが無くなってる!」
と貴司が言うと、千里が
「ん?」
と言って今草刈り機で切った雑草?を手にしている。
 
「あ、それ僕のチンコだ!」
「あら。ごめーん。雑草と間違って刈り取っちゃった」
「それ無いと困るよぉ」
「うーん。無くなっちゃったものは仕方ないんじゃない?」
「そんなあ。だいたいおしっこはどうすればいいんだよ?」
 
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「女の子と同じように座ってすればいいんだよ」
「ひー」
「そうだ。もうおちんちん無いんだから、穴の開いたパンツ穿く必要は無いよね。女の子と同じように穴の開いてないパンティを穿けばいいんだよ」
「いやだぁ」
 
「ズボンも前のファスナー必要無いよね。横ファスナーとかそもそもファスナーのないズボンも穿けるよ。いっそスカート穿いてもいいかもね」
「そんな。スカートなんて穿きたくないよぉ」
 
「あ、いっそ女の子になっちゃったら?そしたら堂々とスカート穿けるよ」
 
「でも僕が女の子になっちゃってもいい訳?」
「その時は私が自分のおちんちんを貴司に入れてあげるよ」
「え?千里おちんちんあるの?」
 
「そりゃ私男の子だもん。ちんちんくらいあるよ。ちょっと試してみる?」
 
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と男の子の声で言った千里は貴司の上に乗っかかってきた。千里のちんちん(?)が貴司のお股に当たる。
 
「わ、わ」
 
「うーん。困ったな」
「どうしたの?」
「これ、大きくしたこと無いから、どうすれば大きくなるのか分からないや」
「あ、それなら僕が分かると思う」
 
それで貴司は千里のおちんちんに触ると、いじったり揉んだりして大きくしてあげた。
 
「すごーい。こんなに大きくなったの初めて見た」
「大きくなったこと無かったの?」
「うん。よし。これで貴司に入れられるね」
 
それで千里は貴司にそっと入れて来た。
 
ひー。何?この感覚。
 
貴司は初めての入れられる経験に何か頭がおかしくなりそうな気分だった。頭が壊れそうだ。
 
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千里はその後貴司の中におちんちんを出し入れして10分ほどで逝った。
 
「疲れた〜。これ大変なんだね」
「うん。わりとそれって疲れるんだ。気持ちいいから頑張るけど」
「男の子って大変だなあ。やっぱり私、男はやめて女になろうかな」
 
「でも千里も女の子になったらこのあと僕たちどうすればいいんだろう?」
「それはレスビアンになるしかないね」
 
「ひゃー」
「でも貴司もおちんちん無くなったら、さすがに浮気できないよね」
「うーん。浮気のしようがないと言うか・・・」
 
「じゃ、それでもいいかもねー。じゃ、貴司私の奥さんになってね」
「僕が千里の奥さんなの!?」
「貴司、私の赤ちゃんも産んでよね」
「僕が産むの!??」
 
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そこで目が覚めた。
 
貴司はおそるおそる自分の股間に手をやり、そこにちゃんとアレが付いているのを確認すると「良かったぁ!ちゃんと付いてる」と思ってホッとした。
 

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3月6日から8日まで東京・富山・京都で公演をして、3月9日は3日ぶりの旭川となった。千里は朝からシューター教室をした後、職員室に行ってあらためて先生たちにC大学の合格を報告した。
 
「おめでとう。これで行き先が確定したね」
と担任の先生、教頭先生、宇田先生から祝福してもらった。
 
「ところで村山君は何日までうちに出てくるんだっけ?」
と教頭先生から訊かれる。
「シューター教室が12日まで、正確には13日の朝までやるので、それが最後の登校になります」
「ほんと頑張ってるね!」
「でも学校からもたくさん賞を頂きました」
 
「村山君、プロバスケット選手になるよね?」
「え〜?」
と言って宇田先生の顔を見ると宇田先生は笑っている。
 
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「本校の名誉生徒にという話もあったんだけど、これからきっとプロとして活躍するだろうから、その後でいいのではということで、理事会の申し送り事項に記載されたから」
「あはは。でも教頭先生にも、宇田先生にも、ほんとにこの3年間お世話になりました」
と千里は笑顔で2人に挨拶した。
 
自分は宇田先生と会っていなければ、そもそも高校にも入れなかったからなあと千里は3年前のことを回想する。むろん高校に入っていなかったらDRKの活動に関わることもなく、雨宮先生たちとも出会ってないのである。自分は宇田先生との遭遇でまさに人生が変わったのであった。
 
性転換手術も受けられたかどうか分からないよなあ。
 
と千里は更に思う。ふつうの人には性転換手術の代金を調達するのは物凄く大変である。泰華さんもやはり資金調達の目処が立たなくて性転換手術の予定を入れられないようなことを言っていた。自分の場合は、雨宮先生のおかげで音楽活動に関わることになり、おそらくはそれで手術資金を得ることができたのだろう。
 
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と考えていたら《たいちゃん》が
『うん。それで合ってる』
と言っていた。
 

9-12日(月火水木)は朝と放課後にシューター教室をした。12日の放課後は実質最後の本格的な練習なので、暢子・薫に協力してもらって彼女たちにディフェンスされている状態でシュートするというのを全員30本ずつやった。暢子や薫もこれがこの高校での最後の練習である。シューター教室の生徒の人数が多いので、晴鹿やソフィアの相手は暢子や薫がしたものの、結里・智加・久美子の相手は、揚羽・リリカ・志緒といった面々がしてくれた。昭子の相手は夏恋がしてくれた。
 
結果は、晴鹿12, ソフィア8, 結里6, 智加5, 久美子7, 花夜1, 昭子6という成績であった。
 
また花夜は放課後の教室には出られないので朝練の時に蘭が相手してくれたのだが、30本中1本入れることができた。彼女もN高校レギュラー組の蘭を相手に何とか1本入れることができたことで物凄く喜んでいた。
 
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「この結果だけから言うと、今度のインターハイのシューティングガード枠はソフィアと久美子確定で、もうひとりが結里と昭子の争いかなあ。但し智加が急成長すると分からない」
 
などと見ていた南野コーチが言う。むろんこれは結里と智加に発破を掛けるのに言っている。南野コーチと宇田先生は実は久美子が「ラッキーガール」っぽくなっているのでSG枠に入らなくてもPGまたはSF枠で出そうと話し合っていた。実は雪子のバックアップPGもどうにも定まらないのである。
 
「昭子は出られないのでは?」
「性転換すればいいよ」
「よし、昭ちゃん性転換しよう」
 
と志緒が言うと、昭ちゃんはドキドキしている様子だが、向こうのコートで練習していた水巻君が「勘弁してー」と言っていた。
 
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最後に模範演技として千里が暢子相手にやると30本中24本入れる貫禄を見せた。
 

「晴鹿ちゃんの12本って千里さんが24本入れたの考えると少なすぎる気がする」
とその日の帰り、偶然駅で一緒になった久美子が言っていた。
 
「晴鹿も今日はセーブモードになってたね」
「え?どうして?」
「彼女としてはもうシューター教室の最後となった今の段階では、自分の力をここで見せつけるのは有利にならない。控えめに見せておいた方がインターハイでうちとF女子高が当たった時にいいでしょ?」
 
「そっかー。もうインターハイのことを考えているのか」
 
「久美ちゃんインターハイまで頑張って鍛えて、スモールフォワード枠で大阪に行きなよ」
「私、やはりスモールフォワードの方ですかね?」
「うん。性格的にはそっちだと思う。ソフィアも微妙なんだけどね。絵津子がSFだから、ソフィアはSGに回らざるを得ない」
「ああ、SFになると、えっちゃんの交代要員か」
「そうそう。えっちゃんに見劣りしないくらいのプレイをしなくちゃ」
「さすがにえっちゃんには勝てないです」
「むしろえっちゃんを蹴落としてスターターの座をぶんどるくらい頑張ろう」
「きゃー」
 
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と言って久美子は考えていたが
「私もえっちゃんも同じ高校1年生だもん。追い抜ける可能性はありますよね?」
と言う。
「うん。スターターに入れるべきかどうか先生たちが悩むくらいでないと、インターハイには行けないよ」
と千里は言い
「私、頑張ります」
と久美子は力強く答えた。
 
昨年4月に入ってきた時は、1年上の永子たちと似た感じで、ただ練習熱心なだけの子だったが、この子は1年で完全に「戦力」に成長したな、と千里は思っていた。特にウィンターカップ決勝戦で大活躍したのが本人としても物凄く大きな自信になっている。
 

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13日朝も早朝からシューター教室をして、千里は旭川N高校バスケット部での活動を終えた。
 
「じゃこれで終わりー。みんなこの後頑張ってね」
と千里が言うと、拍手があり、久美子が千里に花束を渡してくれた。教室の生徒みんなでお金を出し合って買ってくれたらしい。
 
「みんなありがとう」
 
更に南野コーチからウェストポーチ、白石コーチからはドリンクホルダー、宇田先生からはウィンドブレーカーを頂いた。
 
「みなさん、ありがとうございます」
 
「じゃ頑張ってね」
「はい。みんなは高校三冠を目指してね」
と千里が言うと
「まだ出てきてない部長に代わって、それ副部長の私が約束します」
と雪子が力強く言った。
 
揚羽は今日の朝練に顔を出すと言っていたのだが、出てきていない、揚羽も朝はあまり強くないようである。
 
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