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■春化(3)

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さて、番組の方である。
 
「では再現ドラマをしてみましょう」
とレポーター役、“おにぎり”の明太子(めんたいこ−ちなみに相棒はカツ夫)が言い、ローザ+リリンの2人は右手の方から神社前に向かって歩いて行く。神社前の街灯がある所に、痴漢役のピン芸人・“芸人クラウド”がコートを着て、サングラスに帽子をかぶって待っている。
 
セーラー服を着たケイナとマリナが近づいて行く。男を発見して驚くような顔。ここはなかなか演技力があるのを見せる2人。2人の内ケイナが「キャー!」と言って逃げて行ってしまった。
 
マリナが取り残される。
 

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セーラー服姿のマリナは逃げて行ったケイナの背中を見送ってから、男に向かいあって言った。
 
「お前は何だ?」
 
すると男(芸人クラウド)はいきなりコートの前を開いてみせる。すると裸である。本当に裸を映しちゃうのが、さすが深夜番組である。むろん放送の時はあの付近はモザイクを掛ける。
 
「なんだ小っこいな」
とマリナは言った。
「小さいって誰と比較してるんだよ?」
とクラウド。
 
「私の方が大きいよ」
と言って、マリナは自分のスカートをめくり、あれを見せる。(ここも放送時はモザイク)。
 
「何と!お前男だったのか!?」
「男で悪いか?」
「なんで男がスカート穿いてる?」
「スカート穿いて暮らしますという契約書にハンコおしちゃったから」
 
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これは事実である。もっともケイナもマリナもその契約がまさか10年以上続くとは思いも寄らなかった。
 
「変な契約だな。だったら、お前チンコ寄こせ」
「はあ?」
「俺は可愛い女の子からはパンティをもらうことにしているが、見苦しい男からはチンコをもらうことにしている」
「なんでそうなる?」
 
「いいから寄こせ」
と言ってクラウドが寄ってくるので、マリナは逃げた。しかしクラウドに追いつかれて押し倒される。そしてスカートをめくられて、クラウドにちんちんを掴まれ引っ張られる。
 
マリナは
「ああ、チンコが無くなってる!」
と声を挙げた。
 
痴漢(?)役のクラウドは、
「じゃな。次は可愛い女の子パンツ穿いてスカートでも穿いてきたら、パンツもらってやる」
と言って立ち去っていった。
 
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(後で視聴者から「マリナちゃんこの日もスカート穿いてたのに」と突っ込まれた)
 
ここまでで再現ドラマの撮影は終了である。放送時は最後にCGで作った、何も無い股間の状態を映すことになっている。
 
(放送後、マリナさんは本当にちんちん無くなったんですか?という問合せがたくさんテレビ局に来た。実際問題としてローザ+リリンについては、最近性器を見せる芸をしていないので、実は性転換あるいは去勢しているのでは?という疑惑が囁かれていた)
 

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「まさか本当にチンコ掴まれるとは思わなかった」
と撮影が終わってからマリナは言った。
 
「すんませーん。ついノリで」
とクラウド(本当はプロデューサーが唆した)。
 
「でもチンコ取られなくて良かったな」
とケイナ。
 
「お前がチンコ取られる役すれば良かったのに」
とマリナ。
 
(痴漢と対峙して、ちんちんを取られる役はジャンケンで決めた)
 

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この番組が放送された後、ローズ+リリーのマリがマリナの所に電話して来て
「マリナちゃん、ちんちん無くなっちゃったのね。ヴァギナはあるの?」
などと言った。
 
「あれはテレビの番組ですよぉ。本当にちんちん取る訳ないじゃないですか」
「それは残念。いい病院紹介してあげるから性転換手術を受けなよ。お金無かったら貸してあげるし」
「いえ、私は性転換するつもりとかありませんから」
 
マリからの電話はさすがに無碍に切れないし、マリナは対応に苦労した。結局、気づいたケイがやめさせてくれたようであった。ケイは最後に電話を代わって「ごめんね。マリが変なこと言って」と謝っていた。
 

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その夜、マリナは夢を見た。物凄い現実感があったのだが、多分夢だと思う(ことにした)。
 
マリナは病院に来ていて、医師の診察を受けているようである。
「では見せてください」
と言われて、マリナはスカートをめくり、パンティを下げてその付近を見せた。
 
医師はそこに付いているものを触って随分いじっていた。定規を当ててサイズを計ったりもしている。そしてやがて言った。
 
「このおちんちんはもうダメですね。手術して取りましょう」
「え〜!?」
「今から手術します。大丈夫です。簡単な手術ですから。30分もあれば終わりますよ」
「ちんちん取られたら、私はどうなるんです?」
「ちんちんが無かったら女性と同じですから、性別を女性に変更すればいいです。裁判所に提出できる診断書も書きますよ」
 
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「困ります。私、女になんてなりたくないです」
「そうですか?でもこのちんちん取らないと命に関わりますよ」
「何か人工的にちんちんを作ることはできないんですか?」
 

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「一応、ちんちんを無くした男性のための人工ペニスもあるにはあります」
と言って、医師はカタログを見せた。
 
「これはロボコップ型、これは鳥型、これは白鳥型」
 
「ロボコップ型は嫌です。まるで機械じゃないですか」
「ロボコップはロボットですから」
 
(ロボコップは正確にはサイボーグである。ロボット(アンドロイド)ではない)
 
「鳥形って何も無いじゃないですか」
「鳥にはペニスがないので。鳥はペニスがなくてもちゃんとセックスしてますよ。穴と穴を合わせて精液を流し込むんです」
 
「なんか凄く嫌です。白鳥型ってこれジョークですか?」
 
バラエティで、白鳥の湖のパロディで男芸人が白鳥の首が生えているチュチュで踊る時に使うような、いわゆる白鳥パンツの形である。
 
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「機能はしっかりしているんですけどね。白鳥の頭の所だけ取り外せば、ちゃんと女性にインサートできますし」
 
「もっと人間らしいおちんちんがいいです」
「だったら、ケイナさんのおちんちんを移植しますか?」
「それ私はいいですけど、ケイナはどうなんるんです?」
「ケイナさんはおちんちん無くてもいいでしょ。あなたを置いて逃げたような人のこと心配する必要ないですよ。では手術を始めます」
 
いつの間にかケイナがそばに居て手術台に乗せられている。マリナも隣の手術台に乗って横になる。
 
「では手術を始めます」
と医師は言った。
 
「今マリナさんからもう使えないおちんちんを切り取りました。廃棄します」
と言って医師は金属製の膿盆に載った臓器っぽいものをゴミ箱に放り込んでしまった。医師がスイッチを入れるとキューンという刃が回転するような音がする。
 
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「そのまま下水に流すと苦情がくるので細かく粉砕するんです」
などと医師は言っている。
 
俺のちんちん粉砕されて下水に流されちゃったの!?股間を見ると、そこには何も無くなっている。まるで人形のお股のようなツルツルの形である。
 
「今ケイナさんのおちんちんを切り取りました。これをマリナさんに移植します」
それでおちんちんとタマタマがケイナのお股にくっつけられた。お股が男の形になるのでマリナはホッとする。
 
「でもケイナはちんちん無いままですか?」
「じゃ代わりに女の形に改造しましょうか?」
「棒も穴も無い状態よりはマシかも」
 
「ではサービスでケイナさんは女の形に変えます」
 
それで30分くらい待つと
「終わりました。これでケイナさんは女と同じですから、おふたり結婚できますよ」
 
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結婚!?ケイナと?そりゃケイナは大事な相棒だけど。あいつとセックスすることになる!?
 
マリナは巡業先で、ふたりが同性愛の夫婦と勘違いされてダブルルームを用意されていた時のことを思い出していた。
 

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そこで目が覚めた。ドキドキしながら、マリナは自分のお股に手をやる。ちんちんもタマタマもあるのでホッとする。念のためトイレに行き、便器に座って(長年の女装生活でもう座ってするのが習慣になっている)、ちゃんとちんちんから排尿した。
 
ここでギョッとする。
 
明らかに、ちんちんが自分のものではない!
 
まさか本当に自分のは捨てられちゃって、慶太(ケイナの本名)のを
移植されたんだったりして?
 
トイレから出て居間で取り敢えずコーヒーを入れていたらケイナが彼の寝室から出て来た。
 
(2人は同じマンションで共同生活をしているが、ただの友人であり、恋人や夫婦ではないので寝室は別である。2LDKのマンションの2つのベッドルームを各々が使用している)
 
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「変な夢見た」
とケイナが言う。
 
「どんな?」
とマリナは訊いた。
 
「痴漢に取られて、学(マリナの本名)のチンコが無くなったから代わりに俺のを移植すると言われて、チンコ取られちゃうの」
 
「へ、へー!」
と言いながら、マリナは内心焦っている。
 
「それで慶太(ケイナの本名)はチンコ取られてどうなったの?」
「棒も穴も無いのは可哀想だと学が言ったからさ、だったら女にしてやると言われて女に改造されちゃった」
 
「夢でよかったな。本当に改造されてたら大変だ」
「全くだよ。女の格好する芸をもう10年以上やってて、洋服なんかも男の服は全然無くなったし、彼女にも振られたし、運転免許の写真も女にしか見えないような写真だし、ヒゲやスネ毛も脱毛しちゃったし、トイレも女トイレにしか入れなくなったし、女湯にも5回入っちゃったけど、俺は男だし、女になる気なんてないから」
とケイナは言った。
 
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マリナは、自身としてはこのまま社会的にほぼ女として暮らしていてもいいかなという気が少ししているのだが、ケイナにはそういう傾向は全く無いよなとは思っていた。彼は女装している以外は完全な男である。
 
マリナは言った。
 
「まあ取り敢えずトイレにでも行ってきたら?」
「そうだな」
 
それでケイナはトイレに行った。トイレのドアが閉まってから10秒もしない内にトイレから
「うっそー!!?」
という大きなケイナの声がした。
 

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坂口理都の中学のサッカー部は5年ぶりの都大会進出を果たしたものの、1回戦で昨年の準優勝校Z中学とぶつかってしまう。健闘はしたものの1点差で敗れてしまった。しかし相手校のキャプテン・米崎さんが試合終了後に理都の所に来て言った。
 
「あんた強いね。またやろうよ」
「再戦いいですね」
 
それで2人は握手して別れたが、その後の顧問同士の話し合いで、夏休みくらいにでも練習試合をすることになった。
 
しかしこの試合で理都は強豪から3点も取ってハットトリックを決めたことから、試合を見ていた都中体連の幹部さんの推薦で、都中体連主催の強化合宿に招集されることになってしまった。
 
理都はサッカー部に正式の籍が無かったし、本当はもう登録の期限が過ぎていたのだが、特例で登録証を作ってもらえることになった。
 
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それで理都は「坂口理都・平成19年1月21日生・女・棒那市立F中学サッカー部所属」という登録証が(電子的に)発行されたのである。
 
ちなみに理都は「坂口理都・女・1年1組」というF中学発行の生徒手帳も所有し、それで「坂口理都・女・12歳」と記載されたバスの定期券も持っている。
 
しかし理都は密かに「合宿はやばい気がする」と思った。
 

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