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■春化(1)

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(C)Eriko Kawaguchi 2020-05-10

 
2019年春。
 
坂口理都は、今春から中学に進学したものの、お父さんの転勤に伴い、ちょうど進学に合わせるタイミングで、茨城県から東京の棒那市に転校してきた。
 
親は中学に進学する理都のために学生服を買ってあげていたのだが、理都はお祖母ちゃんからもらった進学祝いを使って、棒那市内の衣料品店でセーラー服を作ってしまった。
 
理都が「転校してきたので遅くなりましたがセーラー服作って下さい」
と衣料品店で言うと、お店のお姉さんは何も疑問を持たずに理都の身体のサイズを計ってくれた。お店では大急ぎで作ってくれたので、理都は入学式前日にその服を受けとることができた。
 
そして入学式の朝、理都は、これで通学すると親の前で宣言したのである。
 
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「あんた本当にそれで登校するの?」
と母親が呆れたように言ったが、
「もらった生徒手帳に書かれた校則には、男子が女子制服で登校してはいけないなんて書かれてないよ」
と理都は開き直って言った(普通そんなことまで書かない)。
 
実際には、入学式が終わった後、教室で担任の先生は理都を見て言った。
 
「あれ?坂口さん、女子だね?」
「私が男子にみえますか?」
「ごめん、ごめん、書類が男子になってたよ。訂正しておくね」
 
それで理都の学籍簿上の性別は女に変更されてしまったのである!
 
理都は普通に女子トイレを使用したし、体育の時間の着替えでも普通に女子更衣室で着替え、柔軟体操も女子と組んでやっていた。
 
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新学期早々の身体測定も堂々と女子と一緒に受けたが、この学校は女子はシャツ(またはキャミソールなど)は脱がなくてもいいので、ブラジャー(もちろん着けている)内に入れた粘着性のシリコンパッドで充分に誤魔化すことができた。
 
理都はいわば転校生のようなものなので知っている子はいない。しかしクラスメイトの女子たちとすぐ仲良くなった。
 
「リトって変わった名前だね」
「英語のリトルか何かから?」
「私、リトマス試験紙を連想した」
「なぜリトマス試験紙に?お父ちゃんが『TO LOVEる−とらぶる』の登場人物から取ったらしいよ」
「結城梨斗は男の子じゃん」
 
ちょっとギクっとする。
 
「ああ、ララと勘違いしてたらしい」
「だったら、本当はララちゃんになるはずだったのか」
「うちの姉ちゃんは、月紗(つかさ)で、『いちご100%』からとったらしい」
「マンガ姉妹か」
「それ間違って淳平にならなくて良かったね」
「女の子で淳平はちょっと可哀想だね」」
 
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理都は体育の時間に(女子にしては)高い運動能力を指摘された。
 
400mを62秒で走り
 
「坂口さん、陸上部に入って鍛えたら、これ大会で上位に入るようになるよ」
と体育の先生から言われたが
「パスします」
と答えた。
 
「でもリトちゃん運動神経いいね。陸上でなくても何か部活に入らないの?」
とクラスメイトから言われる。
 
「私、きついのきらーい」
「まあ確かに練習はきついよね」
 
それでもリトは春の中体連で卓球部と女子サッカー部(たまたま日程がぶつかっていなかった)から助っ人を頼まれ、卓球部の団体戦ではbest8進出、個人戦では3位になる活躍をして個人戦では賞状までもらってしまった(さすがに少し良心が咎めた)。実は小学校時代も卓球をしていたからできたのである。それでも卓球では上位の都大会には進出しなかったのでホッとした。
 
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しかしサッカーでは元々強い中学だったので優勝して都大会に進出してしまった。
 
「リトちゃん、準決勝の4点取ったのとか凄かった。正式にサッカー部に入らない?」
「ごめーん、きついの嫌いだからパス」
 
さすがに毎日一緒に練習してたら女でないのがバレるよねと理都は思った。
 

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少年は母親と一緒に不安げな顔で診察室に入ってきた。医師が
「何かとても困っているということですが」
と尋ねると母親は
 
「先生に見せてごらん」
と少年に言う。少年は恥ずかしそうにズボンを脱ぎ、トランクスを脱いだ。医師は一瞬声をあげそうになったが、何とか抑えることができた。
 
「生まれた時からこういう状態ですか?」
と医師は尋ねた。
 
「先月までは普通の男の子でした。それが先月の22日に突然無くなってしまったらしくて」
 
「突然無くなった?」
と医師は予想もしない答えに戸惑いを隠せなかった。
 
「誰も信じてくれないと思うんですけど」
と言って少年は語り始めた。
 

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最近痴漢が出るという噂があり、この少年、H君はバレー部で帰りが遅くなる女の子2人の用心棒を買って出て、一緒に帰っていたらしい。それで3人でその日の20時頃、学校を出て2人が住んでいる集落へと歩いて行っていた時、《それ》は“出た”のである。
 
(2019.7.22 の東京地方の日没は18:54 日暮19:30 天文薄明終了20:36 月出22:08. この日の天気は曇りであった。そのためこの時間帯はもう日暮れも過ぎてはいるものの本来はまだ空は明るいはずが、曇なのでかなり暗い状態だったと思われる)
 
コートを着た男が街灯の下に現れる。女の子2人は「キャー!」という悲鳴をあげて逃げて行ってしまった。H君はガードしていた女の子たちに逃げられて、俺はどうしたらいいんだ?と思ったものの、元々正義感が強いし、スポーツ万能でバレー大会でも何度も表彰されたことがある子である。その“痴漢”に向かっていった。
 
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噂では痴漢は、突然コートの前をはだけると、下は真っ裸らしい。そして女の子を脅してパンツを奪うという。実際、クラスの女の子でパンツを取られと言っていた子がいた。
 
H君は男のそばまで行ってから男に向かって言った。
 
「あんた何してるの?」
 
男はH君を見て言った。
 
「なんだ男か?」
「あいにくそうだけど」
 
「だったら気が進まないけど、チンコ寄こせ」
「はぁ!?」
 
「俺は女の子からはパンツをもらうが、男のパンツをもらっても仕方ないから、代わりにチンコをもらうことにしている」
「何それ?」
 
「おとなしくチンコを渡せば良し。さまなくば・・・・」
「チンコとか渡せる訳がない」
 
「そうか?だったら」
と言った途端、男はそれまで170cmくらいの背丈だったのが、突然3mくらいに巨大化した。H君は急に恐くなった。
 
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逃げる。
 
彼は100mを13秒で走れる俊足だ。大抵の人は彼に追いつけない。
 
しかし男はすぐにH君に追いつき、彼をその場に押し倒した。
 
「何する?」
「あまり抵抗しないほうがいいぞ。痛い目に遭うから」
と男は言い、彼のズボンのベルトを手で引きちぎるとズボンを下げる。そしてトランクスも下げると彼のおちんちんを掴んだ。
 
「やめろ!」
とH君は叫んだが、男は構わずグイッとそれを引っ張った。
 

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男は立ち上がり
「じゃな。次は可愛い女の子パンツ穿いてスカートでも穿いてきたら、パンツもらってやる」
と言うと、悠々とした足取りで去って行った。H君は何も無くなった股間を見て呆然としていた。
 

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「それでその後、どうしたんですか?」
と医師は尋ねた。
 
「その場でたぶん30分くらい呆然としていたんですが、このままでは寒いし、こんな所見られたら、こちらが痴漢と思われると思って」
 
「ですよね」
 
「それで取り敢えずパンツ穿いてズボン穿いて、家に帰りました」
とH君。
 
「でもこの子、そのこと何にも言わなかったんですよ」
と母親は言う。
 
「だって恥ずかしくて」
とH君。
 
「それはそうだろうね」
 
「次の日、一緒に帰っていて逃げ帰った女の子たちから『大丈夫だった?』と訊かれたんですけど、『ああ、俺が怒鳴りつけたらこそこそと逃げて行ったよ』と言っておきました」
 
「なるほど。でもちんちん無いと不便じゃなかった?」
 
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「不便です。立って小便できないから、毎回大の方に入らないといけないし」
「だよねぇ」
 
「あと腕力か出なくなっちゃって」
「ああ、睾丸が無いから」
 
「それでこないだのバレー大会では思ったようにプレイできなくて負けちゃったんですよ。普段の練習でもパッとしないから、スランプか?とコーチから言われて」
 
「男性ホルモンが筋肉を作るからね。マスターベーションは?」
 
医師の質問にH君はチラッと母親を見たが、医師も男性だしということで開き直ったのか答える。
 
「できなくて辛いです」
 
「うん。睾丸が無くなったからと言って性欲は無くならないんだよね」
と医師は同情するように言った。
 

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3日くらい前にH君の父親がふざけて、彼のちんちんを掴もうとしたが、空振りしてしまう。それで『お前チンコどこやった?』とか言われて、彼が恥ずかしそうにしているので、母親は席を外した。それで父親と2人で話して、やっと親の知る所となったらしい。H君が泣いていたので、母親は彼をハグした。それでお前も聞いておいたほうがいいと言われ、父親が説明したものの、夢か冗談かと思った。結局、母親も彼のお股を見せてもらい衝撃を受けた。
 
父親は警察に届けようと言ったが、警察が信じてくれる訳が無いとH君は言った。それもそうだという気がした。でも病院に行ってみようということになった。H君は父親に付いてきて欲しそうだったが、何かムニャムニャ言って逃げるので、やむを得ず母親が付き添って病院に来たらしい。
 
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医師は取り敢えず検査しましょうと言った。それでMRIで腰の付近のみならず身体全体の撮影をした。尿や血液なども検査した。心理的な検査?まで受けさせられた。
 
結果については本人を外して、医師は母親とだけ話した。
 
まず尿や血液の検査から、男性ホルモンの比率が極めて低く、ホルモン的にはほぼ中性状態であることが分かる。それ以外の異常は見られない。MRIで調べた所では体内には睾丸あるいは卵巣のようなものも見られず、それどころか外性器を切断したりしても残るはずの前立腺も見られず、むろん子宮な膣なども見られず内面まで完全に中性であることが分かった。
 
「痛みは無いんですよね?」
と医師は確認する。
 
「全然痛くないそうです。もし、そのぉ、おちんちんを切られたりしたら激痛がありますよね?」
 
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「もちろんです。いちばん神経が発達している部分を切れば痛みは3〜4ヶ月続きます。でもそもそも切ったような跡も見られないんですよ。あの状態は最初から性器が欠落して生まれて来た人ででもあるかのようです。ペニスの根部なども見当たらないです」
 

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「それで私も女なので、よく分からないのですが、例えばおちんちんを作る整形手術とか出来るものなのでしょうか?」
 
「それはできますよ。ペニスを事故で失った男性のためにそれを形成する手術はあります。ただ、人工的に作ったペニスはその形であるだけなので、立っておしっこしたりするのには使えますが、本来の男性のペニスのようにふだんは小さくて性的に興奮したら大きくなってという訳にはいきません。いつも同じサイズ・硬さなので、基本的には女性との性交に使用できて、普段あまり邪魔にならないぎりぎりのサイズで作ります」
 
「それで子供を作ることは?」
「それは無理ですね。睾丸がありませんから、精子を作ることもでききません。男性ホルモンも生産されませんから、それは内服薬などでずっと摂り続ける必要があります」
 
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「それは何年くらい飲み続けないといけないんですか?」
「一生です」
と医師は言った。
 
「そんな。何て可哀想な!」
と言ってから母親は尋ねた。
 
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