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■夏の日の想い出・ボクたち女の子(18)
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ところで、この春に結婚した私の従姉・明奈であるが、夫の高岡亀平さん(♪♪ハウス白河夜船社長の長男)がこれまで大阪→北海道→福岡と、数年単位で転勤してきているので、1〜2年の内には、またどこかに転勤する可能性があったのだが・・・
彼の勤めている会社が10月1日付けで、九州電力と共同で、太陽光パネルや、太陽光を集光して光ファイバーで導き屋内照明にするシステム、家庭用風力発電システムなど新エネルギーのシステムを製造販売する会社を設立。彼はこの会社の技術課長に就任することになった。
つまり・・・彼は当面福岡から異動することは無い!
(どうも福岡で地元の女性と結婚したことから、この事業に投入されたようである)
明奈は内心、転勤族の彼氏と結婚することで、親元から離れられると、もくろんでいたようだが、少なくとも10年程度は異動することはなくなったようである!
姉の純奈の夫・布施暢彦さんは、北海道の出身で、北九州支店に転勤してきてからもう5年ほど経つので、そろそろ次の転勤の可能性がある。
「うちのが転勤になったら、母ちゃん父ちゃんのお世話よろしくねー」
などと純奈は妹に言っているらしい。
ちなみに白河社長(61)は自分の子供に事務所を継承させるつもりは無い。親子継承は頑張ってくれたマネージャーさんたちをないがしろにする行為だと彼は言っている。つまり適当な年になった所でマネージャーの誰かを社長にするつもりなのだろう。それで亀平さんは化学製品の会社に就職したし、弟の寿成さんは銀行に勤めている。彼も転勤族で、東京→仙台→福岡→金沢と2〜3年おきに飛ばされている。福岡で結婚した奥さんと現在は金沢暮らしである。
(要するに兄弟とも福岡の女性と結婚した)
常滑真音主演のドラマ『Girl from West』は9月7,14,21,28日と全4回の放送が終了。視聴率はひじょうに良かった。原作の筋を大切にし、変な結論を出したりせずに、微妙な三角関係を続けていく状態で終わっていたのも好感された。この手のドラマではしばしば原作を無視して、どちらかとくっつけたりしがちてある。そして、舞音は“セリフのある役”でも充分演技力が高いことを示した。
舞音は休みを取る間もなくお仕事をしていた。
7/19-8/10 熊谷で音源制作
-8/21 ライブ準備
8/22 ネットライブ
8/23-30 『Girl from West』撮影
8/31 ネットフェス
9/01-30 タロット制作
10/01-31 『八犬伝』制作
『八犬伝』制作中の10月13日(水)には、先日のアルバムからのシングルカットを含む、舞音の8枚目のシングル『人魚のスカート/犬と猫のルンバ』が発売された。4曲入りのマキシシングルである。
『人魚のスカート』
『犬と猫のルンバ』
『マネが布団でフットンだ!』(extended)
『くろ猫のサンバ』(carnival mix)
後の2曲がアルバム『くろ招き猫』からのシングルカットである。『マネが布団でフットンだ!』は、アルバム用のMVを制作していた時、編集でカットしていたものをかなり復活させ、演奏時間が5分を越える長い曲になっている。歌詞もかなり増えているが、これも元々あった歌詞である。
『くろ猫のサンバ』は“武蔵村山サンバ隊”というサンバチームの人たちと信濃町ガールズの三田雪代・太田芳絵・斎藤恵梨香・大仙イリヤの4人がこの曲にあわせてサンバを踊るシーンが収められている。信濃町ガールズの4人は全員黒猫の着ぐるみを着て躍っている。
『犬と猫のルンバ』は、舞音の楽曲ではおなじみ未来居住さんの作詞で福沢聖子(松本花子の舞音専用システム)作曲の作品。これは舞音が白黒ぶちの犬の着ぐるみを着て。水谷姉妹が黒猫と白猫の着ぐるみを着て、一緒にルンバを踊っている。
むろん『黒猫のサンバ』(水野歌絵作詞・琴沢幸穂作曲)へのアンサーソングである。
『人魚のスカート』はノノ・パパイヤさんの新しい製品“人魚のスカート”のイメージCMソングである。
CMでは冒頭、人魚(演:常滑舞音)がお店に
「私に合うズボンを下さい」
と言って入ってくる。ところが人魚にはズボンが穿けない!
それで店長(花咲ロンド)が
「お客様、スカートではいかがでしょう」
と言って、マーメードラインのスカートを出してくる。
するときれいに穿くことができたので
「嬉しい。これで王子様とデートしよう」
と言って、出て行くというストーリーになっている。
CMでは例によって色々な人が人魚の下半身がお魚になっているコスチュームを付けてこの“人魚のスカート”を穿いている。
登場したのは、原町カペラ・石川ポルカ、町田朱美・東雲はるこ・宮村尚子(この3人は『人魚姫』の出演者)、馬仲敦美、松梨詩恩と水森ビーナ!岡原襟花、恋珠ルビー(なにげに『シンドルバッド』の出演者)、アクア!!、UFOの3人。
更にWADOの央我君まで、フェイクバスト(と思う)に貝殻ブラを付けて、この人魚のスカートを穿いてくれて、WADOのファンの女子たちが
「きゃー、可愛い!!」
と悲鳴をあげていた。
「央我君って女装が似合いそうって前から思ってた」
という声が結構あがっていた。
そういう訳で今回のCMも出演者が豪華なので話題になったのである。シングルのMVでは出演者を§§ミュージック(と♪♪ハウス)のタレントさんの分だけにして編集していた。
ノノパパイヤのCMは10月頭から流れていたのだが、舞音のシングルは§§ミュージック内部の“発売衝突回避”の調整の結果10月13日に発売された。デイリーでは1位を取ったのだが、10/18発表のウィークリーでは2位に沈んだ。舞音のシングルがウィークリーで1位を取れなかったのは、集計対象外だったファーストシングル以来のことである。
この件は後述する。
五反野の女子寮では、7月13日から、2号館の建築工事が行われていて、一応完成は11月中旬の予定なのだが先行して地下駐車場が完成したので、10/11に引き渡され、早速供用開始した。
女子寮で車を使うのは高校を卒業しているメンバーだけなので(高校在学中は免許を取得しても原則として運転禁止)、去年くらいまでは敷地内の空いているところに適当に駐めていた。しかし今年はその高卒以上のメンバーも増えてきて駐車スペースが実は足りなくなってきていたのである。それで近隣の駐車場なども利用して、結構苦しい運用をしてきた。
そこで今回工事をするのを機会に地下駐車場を作ることにした。
地下駐車場は地下3-4階に相当し、出入りはカーエレベータを使用する。使うのが若い子ばかりなので、壁にぶつけたりする子は居ないだろうということで、この選択になった。地上に駐めるのは原則としてマネージャーやSCCのドライバーによる送迎などのみになる。但し、朝の通学時間帯は、地下駐車場でドライバーさんは待ち、寮生が乗車してから、カーエレベータで外に出て学校に向かうという対応を取る。カーエレベータは表側と裏側に2基×2セット作っている。混雑時間帯は上行きと下行きを分離し、送迎車は寮の裏側のエレベータで降りて、表側のエレベータで出て行く。
ともかくもこれでかなりの台数が駐められるので、近隣の駐車場の契約は今年いっぱいで解約することにした。
ΛΛテレビの昔話シリーズで、9月11日には新里耕児君主演で『ブーツを履いた猫』が放送された。“猫”は、14歳の大内小猫ちゃんが着ぐるみを着て熱演してくれた。この小猫の猫が、可愛かったというのでかなり評判となる。完璧に主役を食っていた。
9月25日の『銀河鉄道の夜』はUFOの主演なので、ファンたちがストーリーなどほとんど気にせず!熱い声援を送っていた。視聴率は物凄かった。アクア版シンデレラ、同浦島太郎、七浜宇菜主演ヤマタノオロチに次ぐ、このシリーズ4位の視聴率をあげた。
9月11日、大内小猫ちゃんの猫の演技が素晴らしかったのを見た花ちゃんは、ドラマを見終わったら即、コスモスに電話した。
「八房役なんですけどね」
「うん。昨日C大学に行って、犬のロボットの動き見てきた。あれは結構よくできてるよ。あれなら使えるんじゃないかと思うんだけどね」
「八房は舞音にやらせましょうよ」
「え〜〜〜〜!?」
「『犬と猫のルンバ』の犬の着ぐるみも似合ってましたよ」
と花ちゃんは言った。
10月9日の『ヘンゼルとグレーテル』は、WADOの主演で若春君が兄のヘンゼル、淳紀君が妹のグレーテルを演じたが、淳紀君の女装が物凄く可愛い!というので、ひじょうに受けた。
「こんなに可愛くなるなんて、もう淳紀君はこの後、女の子キャラでもいいんじゃない?」
「淳紀君を私のお嫁さんに欲しい」
などといった少し興奮気味のコメントが多数付いていた。
なお、残りのメンバー、大児と央我は魔女のところに囚われていた他の子供という役柄で出演していて、4人で協力して魔女を倒すというストーリーになっていた。ちなみに大児は男の子、央我は女の子の役をしていた。
またこのドラマでは、淳紀君と央我君が女の子のような声で話していたが、恐らくボイスチェンジャーを使っているのだろうと、みんな言っていた。
央我君はノノパパイヤのCMでも今月初めから“貝殻ブラをつけた人魚”のコスプレを披露していたので
「本当に央我君は女装が似合うね〜」
「淳紀君と央我君が女の子になって、男女2人ずつのユニットになってもいいんじゃない」
などというコメントも入っていた。
一週間後の10月16日(土)、WADOの新しいCDが発売されたのだが、ファンクラブの会報でも事前のCDタイトルが「未定」になっており、そもそも発売日が10/13の予定だったのが10/16に変更されたので、制作が遅れたのだろうなと多くのファンが思っていた。だいたい人気ユニットのCDを土曜日に発売すること自体が異例である。通常は統計が有利になる水曜日に発売する。
このCDの発売に関してWADOは前日の10月15日(金)に記者会見を開きますという告知をしたので、20組ほどの芸能記者たちが、記者チケットを発行してもらい、都内のホテルから行われたネット記者会見に参加した。この様子はネットを通して一般の人にも公開された。
会見場に4人が全員女装!で入ってくるので、記者たちもざわめくし、ネットで中継を見ていた人たちも、あるいは笑い、あるいは首を傾げていた。
4人はソーシャル・ディスタンスを置いて座ると、リーダーの若春が
「私たちの記者会見に接続したり、閲覧してくださってありがとうございます」
と言うが、その声が女の子の声のように聞こえるので、また騒然とする。
「それで今回の私たちのシングルですがタイトルは『ぼくたち女の子』です」
と言って、若春はPowerPointのスライドを表示させる。
『ぼくたち女の子』cw『スカート大好き』
というのが表示されるので、記者たちもネットで見ていた人たちも大爆笑となる。ここでみんな、彼らがこういうタイトルの曲をリリースするのに、わざわざ女装したのかと思ったのである。
「それで私たちは全員女の子になったので、名前も改名しました」
と言って、若春は“改名表”まで見せる。
W 若春(わかはる)→若南(わかな)
A 淳紀(あつのり)→淳子(あつこ)
D 大児(だいじ)→大菜(だいな)
O 央我(おうが)→央花(おうか)
「全員名前の先頭の音は変わってないんですよね」
と淳紀(淳子?)が補足する。彼も女声である。
「だから私たちのユニット名はこれまで通り WADOで」
と大児(大菜?)が言う。彼も女声である。
「名前の後ろの方が変わっただけだもんね」
と央我(央花?)。彼も女声である。
記者から質問がある。
「皆さん女の子のような声の出し方がお上手ですね。もしかして今回のシングルは全部女の子のような声で歌ったんですか?」
「はい、そうです」
「私たちは女の子になったので、今後は女の子の声で歌います」
みんな“女の子になった”はジョークだと思っている。
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