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■夏の日の想い出・龍たちの伝説(1)

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聖子F(葉月F)はその日、情報処理の授業を受けていた。
 
「そういう訳でデータを電気信号として送る場合、伝送経路の近くで強い電界が発生したりして、ノイズが入ることがあります。それで電気信号を受けとった側では、受けとったデータが正しいかどうか検査をする必要があります。上位レベルではCRCといってもっと厳しい検査をするのですが、下位レベルでも“パリティ・チェック”というのをします」
 
「これはデータを送る時、各々のバイトにパリティビットというのを付加しておきます」
 
「例えば 11100000 みたいに1が3個・奇数の場合は1を付加して 111000001 にし、11001100 みたいに1が4個・偶数の場合は0を付加して 110011000 にします。するとパリティビットまで入れると必ず1の個数は偶数になる訳です。それで受信した側で1の数を数えてみてもし奇数だったら、伝送中の事故でビット落ちが発生したことが分かるので、再送を要求する訳です。これは偶数にするので偶数パリティと言いますが、奇数に揃える奇数パリティで運用される場合もあります」
 
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と先生は言っていた。
 
聖子Fはノイズが乗るって、「そういうことをおざなりにしては困ります」というセリフを言おうとした時、近くで誰かがおにぎり食べてるのを見て、「そういうことをおにぎりにしては困ります」と、うっかり言っちゃうようなものかな?などと考えていた。
 

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青葉は6月に『作曲家アルバム』の撮影で東京に出て来た後は、8月1-4日に出てきて、やはり私とラピスラズリと一緒に作曲家の先生たちの所を巡った。今回取材したのは下記の先生たちである。
 
山上御倉・吉住尚人・吉野鉄心・関沢鶴人
 
これで10月放送分まで確保できることになる。今回一気に4人の取材になったのは、8月分とと9月分をまとめて収録したからである。9月分は最初9月上旬に取材する予定だったが、夏休み中の方が中学生のラビスラズリは動きやすいので、8月下旬に撮影しようかという話もしていた、ところが8月23日にアクアのライブがあるので、私がその前後は時間が取れない。それで一時は8月12-13日頃にしようかとも言っていたのだが、青葉が8月1-2日に東京に出て来て、また12-13日に出てくるのも大変である。それで8月頭に2ヶ月分まとめてやってしまおうということになったのである。
 
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今回は、まず前回の取材で積み残しになっていた、山上御倉さんを訪問する。先生は万葉歌人のコスプレをなさっていて
 
「僕の歌を何か歌ってみて」
といきなりおっしゃるので、町田朱美が
「銀(しろがね)も 金(くがね)も玉も何せむに勝れる宝、子にしかめやも」
と答えて
「よしよし」と言われる。
 
先生は気さくな方で、田中晶星さんと似たような感じでリラックスして取材することができた。保坂早穂さんが歌ってヒットした『夜10時のシンデレラ』が指定されていたのでラビスラズリの歌唱でお聴かせしたが、先生は「君たち本当にうまいね」と言われ、ぜひアルバムにでも入れてと言われたので了承した。
 
吉住尚人さんは、ローズ+リリーのデビューのきっかけになった“お騒がせユニット”リリーフラワーズ(現在生死不明!)の後見人となっていた人である。1970-80年代にフォーク歌手として活躍した人だが、1990年代以降は作曲家としての活動が音楽活動の大半を占めている。リリーフラワーズは失敗だったが、その後売り出したベビーブレスはそこそこ売れたし、最近では芙蓉茶(ハイビスカス・ティー)という女性3人組をプロデュースしている。先生はベビーブレスが歌った『木恋湖の想い出』を指定しておられたのでラビスラズリに歌わせたのだが
 
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「君たち本当にうまいね」
と言い、ぜひアルバムか何かにでも入れて欲しいと言われたので入れることを約束した。
 

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吉野鉄心さんは今や演歌界の大御所である。上島先生が不祥事を起こして活動を縮小し、上田正さんも昨年末に亡くなって、現在吉野さんを超えるようなビッグネームは見当たらないし、それに続くのも海野博晃さんくらいである。
 
今回ラビスラズリに歌わせたのは、馬佳祥先生作詞・吉野鉄心作曲で雛田アケミが20年ほど前に歌った『裏磐梯の夜』である。町田朱美が
 
「私もアケミです」
と言うと
「おお、そうだった。ではぜひこの曲を君たちのアルバムに」
と言われてしまった!
 
関沢鶴人さんは現在はポップス・ライターとして知られ、多数のアイドル歌手にも楽曲を提供しているが、10年ほど前にピューリーズに楽曲を提供する前は演歌作曲家として知られていた。しかし最近ではほとんど演歌は書いていない。
 
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「なんか僕はもう洋楽の頭になってしまって演歌のメロディーが出て来ないよ」
などとおっしゃる。
 
ラビスラズリに歌わせたのはそのピューリーズが歌った、先生の記念すべき最初のポップス作品『舞い戻ったカモメ』だったのだが、ラピスが本当に良い歌唱をするので、またまた「ぜひこれを君たちのアルバムに」と言われてしまった!
 

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そういう訳で、ラビスラズリは各先生から「ぜひアルバムに」と言われた作品を収録するため初アルバムを出すことになった。収録作品は下記である。
 
『恋のバカンス』(ザ・ピーナッツ/岩谷時子作詞・宮川泰作曲)←東堂千一夜 
『黒潮』←木ノ下大吉
『駆けるスカイロビン』←東郷誠一
『港町・恋の町』←山本大左
『四つの鐘』(with 雪渡知香・新里好永)←すずくりこ
『涙のロックンガール』←松居夜詩子
『みちのく恋の花』←海野博晃 (八雲春朗作詞作品で高倉竜が歌い2014RC大賞の金賞受賞) 
『愛の白い時間』←後藤正俊
『原宿行進曲』←田中晶星
『夜10時のシンデレラ』←山上御倉
『木恋湖の想い出』←吉住尚人
『裏磐梯の夜』←吉野鉄心
『舞い戻ったカモメ』←関沢鶴人
 
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アルバムタイトルは『懐メロVol.1』である。多分Vol.2を作ることになる。
 
なお、下記の先生の指定曲はシングルに収録した。
 
『赤いセンターライン』←東堂千一夜
『夢見るからくり人形』←東城一星
 

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秋風コスモスは、私の所に来て、ラビスラズリの“ファーストアルバム”がカバー曲構成になるのは良くないと言った。私もそう思ったので、話し合った結果、オリジナル曲で構成したアルバムを先に作り、その後で『懐メロ』をリリースしようということにした。
 
それで8月中旬から9月中旬まで1ヶ月ほど掛けて、ラピスラズリの初オリジナルアルバム『紫色の光』を制作したのである。
 
楽曲はラピスラズリのメインライターである花園光紀さんが3曲提供してくれた(花園光紀は実は3人の作曲家の共同ペンネーム)ほか、私(マリ&ケイ名義)、千里(琴沢幸穂名義)、花ちゃん(紅型明美名義)、秋風メロディー(阿木結紀名義)、青葉(大宮万葉名義)、が1曲ずつ書いた上で上島先生にも1曲お願いし、松本花子作品・夢紗蒼依作品・桧山羽麗作品を1曲ずつ入れて12曲にした。
 
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伴奏については、ちょうどKARIONのアルバムの伴奏収録が終わっていたトラベリングベルズにお願いした。全体的な指導も黒木さんにお願いしている。(10月28日発売)
 
そして続けて9月中旬から10月上旬に掛けて『懐メロVol.1』の制作をした。こちらの伴奏は、マリナの出産時期に掛かるローズクォーツにお願いした。ローズクォーツは元々懐メロが大得意なので、監修も彼らにお願いした。普段無口な(実はリーダーである)マキが若い2人に
 
「いや、ここはこういう感じなんだよ」
 
と熱心に指導し、(恐らく)オリジナル曲が好きな人たちにも受け入れられる作品群に仕上がったようである。結果的にラビスラズリは、年齢の高い層にも知名度が広がることになる。(11月11日発売)
 
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ところで丸山アイは7月にそれまで住んでいた大田区内のマンションを引き払い、中野区の城崎綾香のマンションに引っ越したのだが、その時、綾香に言われて、しぶしぶ綾香がいうところの“ガラクタ”を処分することになった。
 
何やら怪しげなものが多い。
 
空中歩行器は千里に渡したが、千里は粗大ゴミに出しちゃった!
 
地球破壊爆弾はアクアに渡したがアクアは《こうちゃんさん》を呼んで「危ないから、どこかに捨てて来て」と言ったので、彼は太陽の中に放り込んできたらしい(しばらく黒点として観測された!)。
 
自動性転換機M→Fは城島ゆりあにあげた。「私今更手術するつもりないし」などと言っていたが「これは痛くない(はず)だから」と言うと、おそるおそる股間に装着して両手でスイッチを入れる(片手ではスイッチが入らない仕組み)約1時間ほどの後、無事女性になることができて「夢みたい」と喜んでいたので、アイは、人を喜ばせるのは良いことだと思った。
 
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自動性転換機F→Mは、Rainbow Flute Bandsのマイクにあげた。彼は喜んで股間に装着し、スイッチを入れた。2時間ほどで、女の股間が男の股間に変化したので「嬉しい!ちんこは素敵だ。女の子とセックスしまくろう」などと言っていた。アイは、本当に人を喜ばせるのは良いことだなと思った。
 
自動オナニーマシンの女性用は音羽に渡したら「これいい!もう1個ほしい」となどというので、急遽もう1個制作して渡した。音羽と光帆で楽しんでいるようである。アイは、やはり人を喜ばせるのは良いことだと思った。
 
自動オナニーマシンのふたなり用はフェイにあげた。実際これを使える人はフェイくらいしか思い当たらなかった。フェイも「これいいね」と言っていた。
 
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「ところでこの箱に書いてあるAOMって何?」
「ああ、Automatic Onanism Machine だよ」
「へー。英語ではオナニズムなのか」
「そうそう。Onanie はドイツ語」
 

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大量に製造してしまった、自動オナニーマシンの男性用は、ムーラン建設の作業員さんたちにでも使ってもらってと若葉に言い、まとめて彼女にあげたが若葉はアイの言う事故率0.1%というのを信用せず、全廃棄したようである。全部若葉に渡したつもりが1個、棚の隙に落ちていて、それを見たキャロル前田(引越の手伝いに来てくれていた)が
 
「ボク去勢した後もわりと立ってたんですけど、最近全然立たなくなっちゃったんですけど、これなら逝けますかね?」
 
と尋ねた。
 
「あげるから試してみなよ」
とアイが言うので自宅に持ち帰って使ってみた。
 
それで彼は2年ぶりくらいに性的な絶頂を経験することになる。それで恍惚の気分になっていたら突然激しい痛みがする。
 
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何が起きたんだ?と思って見てみたら、ちんちんが切れてる!
 
「うっそー!?」
と思ってアイに電話したらすぐ来てくれた。すぐに麻酔を打って取り敢えず痛みが無いようにする。
 
「ごめーん。希に事故が起きることがあるって言うの忘れてた」
「ちんちん切れちゃったんですけど、どうしたらいいですかね」
「キャロルちゃん、ちんちん要らないんでしょう?」
「将来は女の子になりたいけど、まだ心の準備が。それに半分だけ切れて半分残っているのは困ります」
 

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「じゃ治療してあけるよ」
「お願いします」
 
それで横になる。
 
「治療して女の子の形にする?男の子の形にする?」
「あのぉ、男の形にしてちんちんはあるけど玉はない状態というのできます?」
「できるよ。ヴァギナは作る?」
 
「どうしよう?」
「悩むなら作ってあげるよ」
「え〜〜!?」
 
そういう訳でキャロル前田は、ちんちんもヴァギナもある状態に改造されてしまった。(ほとんどアイの実験台にされている)
 
「卵巣もあるから、生理の処理は毎月ちゃんとしてね」
「え〜〜〜!?」
 
「あと男の子とセックスする時は妊娠したくなかったらコンドーム付けさせること」
「ボクが妊娠!??」
と彼は焦ったように言う。
 
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「すみません。まだ心の準備ができないので、せめて妊娠しないように」
「仕方ないなぁ」
 
それでアイは再度彼の性器を調整する。いったん完全な女にした後再度完全な男にし、再度女に変える途中で停めて、ペニスはあるが睾丸は無く(正確には睾丸が卵巣に変化する直前で停めたので未分化の性腺がある)、浅いヴァギナのみある状態にした。浅くてもこの程度なら男性とのセックスは充分可能なはずである。
 
「ああ、このくらいは素敵です」
と彼は喜んでいた。バストも膨らみかけの感じだし撫で肩でボディライン自体は以前より女性的になったので、わりと気に入ったようである。
 
「やはり人が喜ぶようにするのはいいなあ」
とアイは思った(AOMが事故を起こしたことは既に忘れている)。
 
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夏の日の想い出・龍たちの伝説(1)

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