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■夏の日の想い出・天使の歌(11)

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高崎ひろかが私に言った。
 
「母が寮母をするのはいいですけど、寮母って激務だと思うんですよ。特にタレントさんって早朝から深夜までお仕事があるから。私も高校3年間あそこで暮らして、知世子さん、よくやってるなと思っていました」
 
「誰かもうひとりくらい入れる?」
 
「食事の支度とかは全然問題無いと思うんです。買物も母は好きだし。栄養の成分計算は、血糖値高いと医者から言われて以来ちゃんとやっていたので、だいたい暗算でできると言っています。ちゃんとPCのソフトでやってもらいますけど」
 
§§ミュージックのタレント、研修生は(肥満にならない範囲で)ダイエットは禁止である。初期のタレントさんが無理なダイエットをして生理不順を起こしたりしたので新宿信濃子さん、上野陸奥子さん、紅川さんが話し合ってBMI規制を導入している。そのため寮で出される食事は結構なボリュームがある。
 
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「茶碗を洗うのとかお掃除とかは研修生に当番でやらせればいいし。ただ休憩の時間が取れて、何かの時は代わってあげられる人がいたらいいと思うんですよね」
 
などと言っていた時、近くで月原マネージャーと打合せをしていた山下ルンバが言った。
 
「私も研修所からわりと近い所に住んでるし、時々でも顔出すようにしようか?デビューするからといって大量に仕事がある訳でも無さそうだし、時間が取れた時に私が行って、その間、ひろかちゃんのお母さんには休んでもらうとか」
 
すると月原が言った。
「和恵ちゃん(ルンバの本名)、いっそそこに住んだら?」
 
「え〜〜〜!?」
 
「家賃要らないよ。むしろお手当もらえるよ。ね、ケイさん?」
と月原。
 
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「そうだなあ。仕事の分担量にもよるけど、それで最低12万は払っていいよ」
「やります!」
 
それでルンバは今まで借りていた綾瀬駅近くのワンルームマンション(家賃6万)を解約して、紅川さんの家に天羽亜矢子と一緒に住むことにしたのである。それでルンバは§§ミュージックとサマーガールズ出版の双方からお給料をもらうことになる。
 
なお、ルンバはひろかたちの1つ上の学年で、ルンバとひろかは実は同じ高校に通っていた仲であり、天羽亜矢子とも旧知である。
 
それで話はまとまってしまい、ベンツの慣らし運転もルンバに頼むことにした。なお、天羽亜矢子は運転免許を持っていなかったので2月にこちらで費用を出して合宿に行き取ってもらったが、若葉マークの人にベンツの運転は危なすぎる。取り敢えず若葉の間はタレント・研修生を乗せるのは禁止と言ってある。
 
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ルンバは(ドラマなどで免許の必要な仕事もあったりするので)16歳で二輪免許、18歳で普通免許を取っており、四輪だけでも既に運転歴は3年近い。走行距離は20万kmを越えている(現在更に大型二輪と中型免許・牽引免許も持っている)。
 
小柄な女性で運転がうまい人はわりと貴重なのでドラマの運転シーン吹き替えは結構こなしている。実はアクアが主演する『少年探偵団』のアクア(小林少年)が車を運転するシーンは彼女が吹き替えている。
 
彼女は8万円!で買ったというエクストレイル(NISSAN XTRAIL-S 1998cc 4WD 5MT) と2万円!!で買ったというカワサキZZR400 を所有しており、その自分のZZR400とエクストレイルも研修所に駐めておくことにした。駐車場代が浮く!と言っていた(それで彼女は家賃と駐車場代と合わせて8万円も節約できることになった)。しかしバイクもわりと大きいし、エクストレイルなどとっても男性的な車なので「誰か男の人、来てる?」と初期の頃、随分研修生たちに騒がれた。ついでに男の娘説も出ていたらしい!
 
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ローズ+リリーのアルバム『戯謔』の音源製作はだいたい3月いっぱいまでで完了した。制作に関わる人数を絞り、更に多重録音などもできるだけしなかったことから、掛かった費用は2000万円くらいで、こんな低予算で作ったのは2012年の『Rose+Lily after 4 years, wake up』以来ではないかという気がした。
 
その後ふつうにマスターを作り、4月30日、平成最後の日に発売した。この発売にあたってはマリがまだ産休中ということで、私と氷川さん、鱒渕の3人だけで記者会見を行った。アルバムの中から『Cat People』と『ポーコ・ア・ポーコ』をショートバージョン(実は私が書いたオリジナル歌詞の部分)で、『H教授』はフルバージョンで演奏した。例によって、私とマリの立体映像で歌った。
 
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『Cat People』は嘆美で、『ポーコ・ア・ポーコ』は意味深ですね、と記者さんたちにはけっこううけていた。
 
「十八禁にならないギリギリくらいの線を狙ってみました」
と言うと笑いがあった。
 
『H教授』については、『宇宙恋愛伝説』以来の長い歌ですねと言われた。あれはかなり途中を端折って演奏して12分もあるのである。当時発表したのは12分バージョンだが、後からマリが頑張って“忘れてしまっていた”部分を補って制作した《完全版》は30分以上もある。
 

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2019年5月14日(火).
 
この日はあやめが生まれて100日目になり、いわゆる「お食い初め」の儀式をした。紅白の大きな餅を用意し、あやめに普通の食事を食べさせる真似をする。あくまで真似だけであって、離乳食はもう少し後から始めることにしている。
 
この日は私の両親、政子の両親、萌依夫妻と子供たち、麻央夫妻、そして正望がマンションに来て一緒にお祝いをした。佐野君(麻央の夫)がLumixを使ってたくさん写真を撮ってくれた。
 
そしてこの席で私は以前からの約束に従って、あやめを私の養女にしたいと言い、全員の承諾を得た(個別には既に話をしている。やはり政子のお父さんとの話がいちばん大変だった)。養子縁組の届けはその日の内に区役所に提出し、あやめは中田あやめから、唐本あやめになった。
 
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そういう訳で、あやめは実母:中田政子、養母:唐本冬子、という“2人の母”を持つことになり、政子と私の双方の相続権を持つことになる。実はそれが最大の目的である。
 
正式に婚姻することのできない本坂伸輔さんと里山美祢子さんの間の2人の娘が、先に美祢子さんが養子にして、更に本坂さんが養子にしているので、その双方の相続権を持つのと同様である。
 

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2019年5月21日(火).
 
★★レコードの村上社長は某テレビ局の取材に答えて、現在★★レコードがTKRを吸収合併する方向で、関係各方面と交渉していることを認めた。
 
この件に付いては、市場は「織り込み済み」であったので、株価の動きは特に無かった。しかし2月の騒動の後1800円ほどまで高騰していた★★ホールディングの株価は3月末の権利確定日に3400円まで高騰。権利落ちの後いったん3000円まで落ちたものの、その後Lion Pairsが経営権取得のためTOB(株式公開買い付け)をするのではという憶測もあり更に高騰して現在4600円まで到達している。しかし★★ホールディングが公表している2018年度の営業実績予測値から算出される“理論株価”は1100円程度であり、本来の実力から4倍以上の高価格で、投機状態になっていることが分かる。
 
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ひとつ間違うと物凄いババ抜きゲームになる可能性もある。
 
しかし6月末の株主総会までの間に更に高騰するという見方も多かった。
 

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6月上旬。
 
クロスロードっぽい集まりを政子の実家でおこなった。私のマンションでやっても良かったのだが、向こうは“仕事場”なので、仕事関係の人が来訪する場合もある。それで誰も来ない所でのんびりやろうということにしたのである。集まったのはこういうメンツである。
 
桃香・早月・千里(千里1)・由美
萌依(妊娠9月)・梨乃香・清代歌
若葉・冬葉・若竹・政葉
 
これに若葉の母、政子の母、私の母もサブテーブルに陣取り、主として子供たちと遊んでいた。
 
千里1は物凄く元気になっていた。非常に力強いオーラを持っており、これなら2番や3番とそう見劣りしないのではないかという気もした。彼女が書いた最近の作品も見せてもらったが、“醍醐春海復活”という感じであった。
 
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「何があったの?」
「信次のムラーノに乗って、佐賀県の唐津から石川県の能登半島先端、宮城県の牡鹿半島まで走り回ったら“古い友人たち”に会えたんだよ」
 
要するに2年前の東京駅で“死んだ”時に失った、眷属たちとのコネクションを回復したということのようだ。おそらくそれで霊的な能力を取り戻したのだろう。
 
「それで自分のアテンザに乗り直して、東北地方の太平洋岸を北上して金華山まで行ってから出羽三山まで行ったら、私がここ2年ほど忘れていたことを思い出した」
 
と千里は言う。
 

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「出羽から帰ってきた時、千里の表情がまるで違ってたから、復活したなと思ったよ。千里はここ2年ほど本当に変だった」
と桃香が言っている。
 
「だいたい千里はレスビアンなんだから、男と結婚するなんて言い出すのがおかしかったし」
 
ん!?
 
それで見てみると、千里が少しし恥ずかしがるような視線で桃香を見てる。まさか“この千里”は桃香が好きなのか?
 
ひょっとして記憶とかまで失っていた間に、桃香がいいように教育して、桃香のことを好きになるようにしてしまったとか!?
 

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「でも日本全国走り回ったり、出羽三山みたいな大自然の中に身を置いたことで精神的な力を回復したんじゃないの?」
と政子が言う。
 
「それはあるかもね」
「冬も出羽三山に行ってみる?」
「千里の話を聞いてたら、私は1時間で遭難死亡しそうだ」
「まああそこは死んでも構わないような人と既に死んじゃった人の集団だからね」
などと千里は言っている。
 
「山が危険なら海に行く?」
「海というと北極海を泳いで横断とか?」
「それは3秒で死亡する自信がある」
と私は言っておく。
 
「まあ、時間が静かに流れているような島でのんびり過ごすのもいいかも」
 
「南鳥島とか」
「えっと、取り敢えずスーパーとかある所がいいな。電気が使えて」
 
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「じゃ、宮古島は?」
「ああ」
「行ったことある?」
「ある。いい所だと思った」
 
と言いながら私は先日発売したCDの中の曲『出現』で歌い込んだ八重干瀬のことも考えていた。あれ実物を見たいなとも思う。
 
宮古島には紅川さんの実家がある。紅川さんは4月中に残務を片付けてから5月の連休明けに宮古島に移住した。
 
「じゃ、冬、そこに行ってみようよ」
と政子は言った。
 

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紅川さんに連絡して、そちらの民宿か何かで長期間滞在できる所ないですかねと訊いたら、「うちに泊まるといいよ」とおっしゃるので、お世話になることにし、政子・あやめと一緒に3人で行ってくることにした。
 
詩津紅・妃美貴の姉妹にマンションのお留守番を頼み、6月24日(月)、羽田から2時間半掛けて那覇に飛ぶ。沖縄本島では2泊して、美ら海水族館・首里城などをのんびりと見学する。政子は「沖縄って御飯が美味しい」と言って、ゴーヤチャンプルー、タコライス、ジューシー、ラフテー、と、ひたすら沖縄の食を満喫していた。
 
6月26日(水)に那覇空港からまた1時間掛けて宮古島に飛んだ。
 
この時私は窓側の席に座っていたのだが、那覇を飛び立ってすぐ、窓の外に物凄く美しい環礁を見た。
 
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「凄いきれいな環礁がある」
と言うと政子は
「ああ。宮古島に行く時はいつも見えてたね」
と言った。
 
飛行機で移動する時は、たいてい政子を窓側に乗せていたのだが、今回は「冬、たまにも窓側に座ってごらんよ」と言って、私を窓側に乗せ、政子は通路側に座ったのである。
 
通りかかったフライトアテンダントさんに尋ねると「ルカン礁ですよ」と教えてくれた。私はその紺碧のラグーン(礁湖)を持つ完全に円形の環礁を見えなくなるまで見ていた。
 

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宮古島では紅川夫妻に歓迎された。
 
今この家に住んでいるのは、紅川夫妻、紅川さんの母・花子(82)、紅川夫妻の娘・毬藻夫妻と2人の子供、哲夫・美優であった。
 
「離れを使って下さい。数年前、息子一家が戻ってきた時に建てたものですが、息子は福岡に行ってしまったので、空いているんですよ」
と紅川さんは言っていた。
 
例の泡盛作りの製造所を作ったものの倒産して、福岡に戻ったという人だろう。
 
それで私と政子・あやめはその離れに入らせてもらった。食事は母屋の方で出しますから、インターホンで呼びますねと言われた。
 

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夏の日の想い出・天使の歌(11)

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