広告:ここはグリーン・ウッド (第1巻) (白泉社文庫)
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■夏の日の想い出・砂の城(1)

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2023年2月中旬、アクアは今年最初の“昔話シリーズ”の制作をおこなった。
 
プロデューサーは言った。
「この役はアクアちゃん以外にできる人はいないよ」
 
アクアは台本を見て言った。
「結局女装なんですか〜?」
 
「だからアクア以外にはできないね」
と相手役の揚浜フラフラは言った。この物語はストーリーの半分くらいがアクアとフラフラだけで演じる。長時間のツーショットに耐えられる人は少ない。羽田小牧が「ぼくには無理」と言ったとか?

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それで今回のタイトルは『たのきゅう』である。四国の民話だが、秋田にも類話があるらしい。民話というと全国に多数の類話があるものが多いが、この物語は類話の少ないのが特徴らしい。恐らく近年になって成立したものなのだろう。
 
ある所に“たのきゅう”という役者(演:アクア)が居ました。(田能久右衛門とも)
 
彼はある時、母が病気という手紙を受け取り、田舎に戻ることにしました。遠い道を行き、あるところで夕方山を越えようとしたら言われます。
「山を越えるのは明日になさい。この山は化け物が出ます」(村人:江藤レナ)
「でも私は急いでるんです」
と言い、たのきゅうは山を越えてから、向こうの村で一泊しようと思いました。それで山道を登って行く。すると道の先に男性の姿を見て、たのきゅうはほっとしました。彼は少し速歩で歩き、やがて男性に追い付きます。彼は男性に声を掛けました。
「お疲れ様です。でも寂しい道ですね」
すると男性(演:揚浜フラフラ)は振り向きました。すると男性には目がひとつしかありませんでした。通常目がある場所には何もなく、鼻の上のほうに大きな目がひとつだけあるのです。
「ほんと寂しい道やね。化け物でも出そうだ」
と男は言う。たのきゅうは驚いたものの、ここは怖がったりするような素振りを見せてはいけない。気を強く持たねばと思い、気持ちを落ち着かせようと水筒に入れているほうじ茶を飲もうとしました。ところが男は言いました。
「わっ、お茶はやめてくれ。俺はお茶の匂いは苦手だ。特にほうじ茶みたいな焦げた匂いは凄く苦手なんだ」
「あ、すみません」
と言ってたのきゅうはお茶を飲むのはやめました。
 
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(原話ではタバコを吸おうとした。諸事情により変更)
 
「俺はこの山に住む“太郎坊”という者だ。あんたは?」
「私は“たのきゅう”と申します」
「何とタヌキか」
 
たのきゅうは間違いを訂正すべきかどうか悩みました。男は言いました。
 
「俺は人は取って食うがタヌキだけは食わん。まずいからな」
 

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語り手の麻生ルミナが現れて解説をします。
「北海道では色んな動物を食べるヒグマがタヌキだけは食べないそうです。ですからヒグマの巣の近くにタヌキの巣があったりします」
「また本州ではたぬき汁には、おいしいたぬき汁ときずいたぬき汁があるという言い伝えがありました。このまずいのが本物のタヌキで、おいしいのはタヌキと姿がよく似ているアナグマだろうと言われています。そういう訳で、タヌキというのは、とてもまずいらしいです」
 

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たのきゅうは、どうやらタヌキに間違われて良かったようだなと思いました。男は言いました。
「タヌキなら色々なものに化けられるだろう?化けてみてくれないか?」
「いいですよ」
と言って、たのきゅうは役者の得意技で色々な者に変装してみせました。
 
(アクアの変身ショー)
 

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お百姓

お殿様

医者

浪人

虚無僧(こむそう)

忍者

同心

お坊さん

神主さん

三味線弾き
 
「面白い、面白い!女には化けれんのか?」
「女ですか?へいへい」
 
(アクアの変身ショー vol.2)
BGM:アクア『オールシーズン・コスプレ』(舞音のカバー)
 

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町娘

お姫様

鳥追い(流しの芸人)

花魁(おいらん:高級芸者)

尼さん

巫女

大原女(頭に荷物を載せてる)

舞妓さん

海女

官女


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看護婦!?

フライトアテンダント

水泳選手(当然女子水着)

バレリーナ

割烹着姿

ウェイトレス

社長秘書

振袖娘

メイドさん

掃除のおばちゃん

バトワイザーガール

女教師

アイドル歌手

ライダースーツ姿

バスガイドさん

新体操選手

十二単(じゅうにひとえ)

ローブ・デコルテ


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ビキニの水着

ウェディングドレス(白青ピンクの3種類)

白無垢

明治の女学生

セーラー服

女子高制服

ビジネススーツ
 
コスプレシーンは放送時間では5分程度だが、撮影には丸2日を要した。“たのきゅう写真集”として発売され、2023年の写真集売り上げトップとなる!(後述の砂浜写真集(2023年の2位)なんて費用数億掛けてんのに!)
 

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「面白い面白い!」
と太郎坊はほんとに楽しそうでした。
 
「実は俺も化けてるんだよ。本当の姿を見せてやる」
と言って太郎坊は大きな“うわばみ”(大蛇)に変身しました。(ここはCG)
 
「凄いですね」
とたのきゅうは言いました。
 
「ところで俺の苦手はお茶、特にほうじ茶だけど、お前の苦手は何だ?」
と太郎坊が尋ねます。
 
「私の苦手ですか?そうだなあ、小判が苦手ですね」
「へー。不思議なものが苦手だな」
「小判のあのキラキラ輝くのが気持ち悪くて気持ち悪くて」
「ほほお」
 
たのきゅうは夜中過ぎまで太郎坊と話ながら歩き、峠で別れました。早朝向こう側の村に辿り着きます。
「あんた夜中にあの山を越えて来なすったのか?」(こちらの村人:銀山武政)
「はい、急ぐもので」
「あの山はお化けが出るというのに」
「そのお化けが苦手なものが分かったんです」
と言って、たのきゅうは村人に太郎坊がお茶の匂い、特にほうじ茶の匂いが苦手なことを教えてやりました。
 
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それて村では山向こうの村と協力して山を越える道にほうじ茶を撒きました。それで太郎坊は山道を越える人を襲うことができなくなったのです。
 

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太郎坊は怒りました。
 
「あのタヌキめ、俺の苦手なものを言いふらしたな」
 
それで太郎坊は苦労してタヌキの家を捜し出しました。
 
「やい、タヌキ、よくも俺の苦手なものをバラしたな。これでもくらえ」
と言って、たのきゅうの家に小判が大量に降ってきました。
 
「きゃー、気持ち悪い、いやだあ、助けて」
とたのきゅうが叫んでいるので
「ざまあみろ」
と言って太郎坊は帰って行きました。
 
そしてたのきゅうは小判のおかげで良い薬も買うことができて、お母さんの病気も良くなったということです。めでたし、めでたし。
 
たのきゅうの母を演じたのは、アクアの本当の“育ての親”志水照絵(48)。この撮影のために福井県から出てきてくれた。アクアのコスプレは楽しそうだった。ウェディングドレスとかは並んで記念写真を撮ってもらっていた。
 
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おかげで、たのきゆうはお金持ちになったと結ぶパターンが多いが、うわばみを最後まで騙しきったことから役者としての自信が付き、大物役者になったと結ぶパターンもある。
 
撮影に使用した大量の小判は樹脂で作り金色ペイントしたものである。小判で部屋が埋もれる感じにするためにプラモなどを作る会社に依頼して10万枚もの“小判”を作って撮影した。小判のサイズは約7cm×4cm×0.1cmで、畳1枚に約500枚の小判が敷ける。だから6畳の部屋に3000枚敷けるので、10万枚で高さ3cmである。本当に部屋を埋めるためには高さ1mとして300万枚の小判が必要になる。1枚を100円で作っても費用が3億円掛かる。
 

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2023年3月1日(水)、アクアの31枚目のシングル『水の流れ』が発売された。
 
『水の流れ』(アクアのアクアCM曲)
『王の剣』(海幸彦山幸彦・挿入歌)
『星の光』(ドラマ主題歌)
 
今回のシングルのセールスは予約のみで100万枚を突破しており、デビュー以来の連続ミリオン記録をまた更新した、しかしそれにも関わらず売上ランキングでは1位を取れなかった。1位を取ったのは新興の◇◇エージェンシーからデビューした“20年に1度の大型新人”16歳の渡辺ランラのデビュー曲『甘いパラソル』である。
 

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コロナに関するコンサート規制に関して、2月に規制が大幅に緩和されたのを受けてデビュー記念1万人コンサートを開くなど10億円規模といわれる凄まじい宣伝費を掛けて売り出した大型新人が僅差で1位を獲得した。連続1位が途切れたことに高村マネージャーが「プロモーションに問題がありました」と言ってコスモスに進退伺いを出したが、むろんコスモスは慰留した。
「高村さんに落ち度は無いよ」
と言った。当のアクアは
「そんな連続1位なんて永遠に続くものではありません。ランラちゃん頑張ってね」
と大人のコメントを出した。
 
もっとも新興プロダクションからのデビューということもあり、業界にはあまり好意的ではない意見も多かった。
「10億円の宣伝費ってその10億円でCDを100万枚買ったのでは?」
「全部で無いにしても多分半分は自分で買ってる」
「デビューイベントもかなり動員(無料券配布)してる」
 
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実際ひとりで複数枚買うことが困難なレコチョクのランキングでは10位以内に入れなかったのである。またデイリーではランラが1位だったがウィークリーではアクアが抜き返して1位になった。これはアクアファンが危機感を持って多数買ったためではと思われた。おかげでこのシングルはあっという間に140万枚を超えた。
 
しかし大型コンサートを背景に渡辺ランラが大きなセールスを上げたことから、ゴールデンウィークに大型コンサートを企画する事務所も相次いだ、但し§§ミュージックでは「WHOから何らかの宣言が出るまでは解禁しない」とコメントした。
 

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それでも3月中旬に熊本でアクアの突発・生ライブが行われたという情報が広まると、「解禁に向けてのテストイベントだったのでは」という見方も広がった。
 
「夏休みに公開される映画のワンシーン撮影だったらしい」
「アクアが大物歌手の前座で歌うというシナリオで大物歌手役は作曲家の大宮万葉が務めたらしい」
「みんなアクアの後で歌う役を嫌がって、大宮先生が出ることになったらしい(*2)」
「大宮先生はNコンでソプラノソロ歌って全国1位になったことがある(*1)」
「そんなに上手いんだ?」
「シンガーソングライターになったら?ってだいぶ言われたらしいよ」
「しかし大宮万葉は今月9日に赤ちゃん産んだばかりのはず」
「それでよく歌うなあ」
 
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(*1) 実際は本番でソロを歌ったのは控えの2年生で、青履は表彰後のパフォーマンスで歌ってその神がかり的な歌唱に物凄い拍手を受けた。審査員長が思わず金杯を渡した。
 
(*2) 本編では登場シーンしか映ってないが完全版で全歌唱が流れ「すげー」と言われた。「これならアクアの後に歌っても文句無い」という評価が多かった。むろん「荒城の月のメロディーでどんぐりころころ」も流れた!
 

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3月1日にはVOS(- "Voice Of Synergy" or "Vent d'or feat.Shinobu" )のアルバムも発売された。昨年イギリス民謡だったので今年はアメリカのフォークソングの類いを演奏することにした。
 
Clementine『愛しのクレメンタイン(雪山讃歌)』(*3)
The bear in the forest『森のくまさん』
Grandfather's clock『大きな古時計』(ブルーグラス風)(*6)
Green,Green 『グリーングリーン』(*4)
Home on the range 『峠のわが家』
Old MacDonald Had a Farm 『ゆかいな牧場』
Yankee doodle 『ヤンキードゥードゥル(アルプス一万尺)』
John Brown's body 『ジョンブラウンの身体(リパブリック讃歌・太郎さんの赤ちゃん)』(*5)
Under the spreading chestnut tree 『大きな栗の木の下で』
I've been working on the railroad 『線路は続くよどこまでも』
The little brown jug 『茶色の小瓶』
The Tennessee Waltz『テネシーワルツ』
Bury me not on the lone prairie 『駅馬車』(*9)
She Wore a Yellow Ribbon 『幸せの黄色いリボン』
Puff the Magic Dragon『パフ(トムとスージーの歌)』(*7)
Red River valley 『レッド川の谷間』(*8)
Yellow rose of Texas 『テキサスの黄色いバラ』
Old folks at home (Swanee River)『故郷の人々(スワニー河)』
Beautiful Dreamer 『夢路より』
Jeanie with light brown hair 『金髪のジェニー』
camptown races 『草競馬』
Oh,Susanna 『おぉスザンナ』
Dreaming of home and mother 『旅愁』
bicycle built for two 『2人乗りの自転車』(*11)
Mollie Darling 『愛しのモーリー(冬の星座)』(*10)
 
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