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■春波(12)

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でもタックを解除した時、ちんちんの根元にハサミを当てたら、すごく切ってほしそうな顔をしていた。ほんとに女の子になりたいのだろう。歌音はあきらのお股を見て「いいなあ」とか「羨ましい」とも言っていた。
 
「20歳の誕生日前に睾丸は取っちゃいなよ」
「うーん」(悩んでる)
 
「そして23歳の誕生日に性転換手術」
「ぼくほんとに性転換手術しちゃったらごめん」
「それは受けていいよと最初から言っている。手術の立ち会いもしてあげるから」
「ありがとう」
 
「そして2人目の子供は歌音が産んでよ。最初の子供は私が産んであげるから」
「あまり産む自信無ーい」
「まず生理の練習から始めよう」
 
「睾丸の除去手術も見学させてね。何月に受けるの?」
「まだ予約とかしてないよー」
「早く予約しなきゃ」
 
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なお、あきらの精液も採取して冷凍保存したものが存在するのでそれを歌音の子宮?に投入すれば歌音は妊娠するはずである。最初の子供は自分が産みたいけど2人目は歌音に産んでもらおうかな?というのもあきらは考えている。
 
本人は産む自信無いなんて言ってるけど、歌音に子宮があるのは確実だとあきらは思っている。
 
千里さんは「歌音ちゃんの精子とあきらちゃんの卵子を結合させて歌音ちゃんの子宮に投入する手もあるよ」と言っていた。それでもいいかも!
 
(ファンの間でもこの方法は囁かれている。みんな歌音には子宮くらいあると思っている)
 
「でも歌音が子供を産んだら、戸籍には母:梨原可能、父:梨原じゅね、とかって記載されるんですか」
「日本の法律では男が子供を産むことは想定されていない。だから私が知ってる妊娠した半陰陽の人はみんな戸籍を女に訂正してから出産したよ」
「ああ」
 
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フェイのケースや蓮のケースである。
 
「夫婦の夫側が出産したケースではみんな書類上は妻が産んだことにした。奧さんの名前で産婦人科に入院して出産したんだよ」
 
青山広紀のケースや武石満彦のケース、杉村桂助のケースなどである。
 
「そうかその手があるか」
「だから可能ちゃんが出産する時はじゅねちゃんの名前で入院させればいい。もちろん妊娠中の診察も全部それで」
「それで行けばいいですね」
「ただし可能ちゃんが病院内で死ぬとやっかいなことになる」
「死なないようによく言い聞かせておこう」
 

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アイゼンのバイトさんたちの会話
 
「氷見の例の性転換電話ボックス、ドイルさんが処理して変なことは起きないようにしたらしい」
「残念」
 

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12月21日(土)、富山県高校バスケットの新人戦が始まった。例によってH南高校はシードされているので、最初の週(年内)は試合が無い。開会式にコーチとキャプテン及び谷町先生の3人で出て来た。彩が優勝旗の返還をした。選手登録はこのようにした。全員出場だが、背番号などはキャプテンの彩とコーチの晃で決めた。
 
4 水森彩(2) 162 SG(アヤ)
5 間鳥雅(2) 165 SF(マド)
6 金子百合(2) 170 C(リリー)
7 中沢優(2) 162 PG(ナカ)
8 琵琶恵美(2) 167 PF(エミ)
9 島田琴実(1) 168 PF コト
10 金井翔絵(1) 167 PF フライ
11 丸山志乃(1) 166 PF シノ
12 加藤夢見(1) 159 PG ユメ
13 愛宕優樹(1) 164 SG ユキ
14 橋本和世(1) 163 SF カズ
15 深田浩美(1) 162 SF ヒロ
26 平野窓香(1) 161 SF ラー
17 北川文美(1) 160 SF フミ
18 竹下叶(2) 153 SF(カナ)
-- 高田晃(3) 167 (ルミ)head coach
-- 花田瞳美(1) 165 ハナ assistant coach
-- 村上美鈴(2) 158 (スズ)manager
-- 岡崎玲花(1) 155 レイ trainer
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本当は瞳美もE級コーチの資格を取ったのでヘッドコーチになれるが
「私が指揮なんておこがましいです」
と言って今回は晃が指揮を執り、瞳美はアシスタントを務めることにした。スコアを付け、選手の稼働時間をチェックする。
 
トレーナーになってもらった玲花は琴実の友人である。
 

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12月22日(日)、ひとみが通う音楽教室でクリスマス会がおこなわれた。ひとみは『くるみわり人形』の『花のワルツ』を弾いたのだが、衣裳は先日父が買ってくれたドレスを着た。靴も一緒に買ったパンフスを履いた。髪は前日美容室に行って切ってもらったがすごく可愛くしてもらった。金色のイヤリングも着けた。
 
レッスンメイトたちも「可愛いね」と言っていた。
 

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12月21-22日(土日)、礼音は主として地上波のクリスマス番組、年末年始番組の撮影をたくさんした。朝9時頃から夜10時までフル稼働だった。でも舞音ちゃんが
「きららちゃんは夜10時で帰してもらえるからまだいい」
なんて言ってた。2年後が恐怖だなと思った。高校在学中でも18歳の誕生日をすぎると保護規定は無くなる!
 
舞音ちゃんとは秋にも一度一緒にスクーターのCMを撮ったが来年春からは1人で頼むと言われている。来年春に50ccバイクが廃止され、原付免許で乗れる新型スクーターが発売される予定なので、新しいスクーターは新たな配役でCMしたいらしい。朝日に向かって走る「舞音ちゃんごっこ」などのブームも起こした舞音ちゃんがこの4年間で積み上げたものが重たい!でも頑張るしかない!
 
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スクーターのCMに関しては「女性でも容易に乗れる」というイメージ戦略から、メーカーが女性タレントの起用を希望している。それで舞音ちゃんの後は薬王みなみで、というのが決まりかけていたのだが、この夏、みなみは転倒事故を起こした。幸い怪我は無かったものの、ゆりこ副社長が
「きらら、あんたやって」
と指名したのである。メーカーも
「きららちゃんならほとんど女の子同然だからOKです」
と言ったらしい。
 
ちなみに、きららはナプキンのCMもしたが、
「きららちゃん生理あるんですか?」
という質問には
「個人情報なのでお答えできません」
と返事しているらしい!
 
なんで返事できないんだ!?
 
(もちろん生理あるよね?)
 
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12月24日、礼音はこの日は主としてあけぼのテレビでたくさん番組に出演した。地上波は“立山きらら”としての出演が多いが、あけぼのテレビは“立山煌”としての出演が多いので気楽であった。地上波ではサンタガールの格好もしたが、あけぼのテレビではサンタクロースの扮装をした。
 

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24日、仕事が終わって寮に戻ってから礼音はオーリンを呼び出してチョコガナッシュケーキをあげた。
「いつも色々ありがとね」
「ケーキありがと。今日はクリスマスイブだし、クリスマスプレゼントで、礼音ちゃん完全な女の子に変えてあげようか?」
「それなんだけど、ぼく1年以上自分のちんちんに触ってない気がする」
「じゃもう要らないよね、取って捨てちゃう?」
「じゃなくて自分のちんちんに触れる時間を作ってほしいんだけど」
「そんなもの要らないのに」
「思ったんだけど、朝のウォーキングの間はちんちん使えるようにしてくれない?」
「歩くのに邪魔だよ」
「ジョギングの間は女の子でもいいからさ」
「しょうがないね。いつもおやつもらってるし。じゃ毎日ウォーキングの間は男の子」
「サンキュ」
 
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12月24日、ひとみはオーリンを呼び出してチョコモンブランケーキをあげた。学校が終わってから街で買ってきた。
 
「ありがとう!美味しそう!」
「いつもお世話になってるから。ポーラさんにもジョギングの伴走してもらってるし」
「クリスマスイブだし、クリスマスプレゼントにひとみちゃん完全な女の子に変えて戸籍の変更も申請してあげようか」
「それはしなくていい。今まで通り、体育の時間、身体測定の時、それと生理期間中だけ女の子にしてよ」
「OKOK」
「なんか夕方から朝学校に行くまでも女の子になってることが多い気がするんだけど」
「サービスサービス。寝る時も女の子のほうがいいでしょ」
「まあそれはいいや。朝は起きてから学校に行くまでは男の子にしといてくれない?」
「ちんちんなんて邪魔なのに」
「夜寝る時は女の子朝起きたら男の子ということで」
「まあいいや。してあげるよ」
「ありがと!」
 
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もっともひとみは“朝立ち”という現象を知らない(経験も無い)ので、それは要求しなかった。ひとみの睾丸は機能停止しているし、身体が女性ホルモン優位なので、当然朝立ちは起きない。(勃起自体しない)
 

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春貴は11月は舞花たちのチーム555の指導をしたが、舞花を通してH南高校3年生たちの進路を照会した。
 
原田河世 富山県内の大学を狙っている
綾野美奈子 金沢の大学を狙っている
鶴野五月 富山県内の専門学校を狙っている
津田秋奈 同上
藤永弘絵 金沢の大学を狙っている
高田晃 東京の私立大学を狙っている
 
晃は高校を出たら男に戻るつもりなので(戻してもらえると期待しているので)、できるだけ知る人の少ない場所でやり直したいようだ。つーちゃん忘れてなきゃいいが。
 
もっとも姉は言っていた。
「誰も知らない所で普通の女の子としてリスタートしたいのね」
「男の子としてリスタートするんだよ!」
「無理無理」
 
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それで春貴は彼女たちに打診したのである。
「受験勉強が忙しいだろうけど、ウィンターカップの決勝戦見て、もんじゃ焼き食べに行くという子は居ない?」
「行きます」
「勉強は大丈夫?」
「新幹線の中で勉強してます」
「新幹線の座席みたいな狭くて閉じられた場所は集中できるんですよ」
 
6人は12月28日早朝ウィングライナーの各々の自宅最寄り駅に行き、ウィングライナーで富山に移動。朝一番の新幹線に乗った。チケットは春貴が用意しておいた。
「すごーい。グリーン席だ」
「感染予防のため」
「交通費までおごってもらって良かったんですか?」
「私は無職だから、物好きのおばちゃんが知り合いの女の子6人を誘って東京旅行するだけ」
 
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9時過ぎ、東京に到着し、会場に向かう。チケットを出して入場し、11時からの女子決勝戦を見た。
 

「凄いハイレベル」
「あのベンチに座りたかったですね」
「まあ仕方無いね」
 
試合を見た後は予約していたもんじゃの店に行き、もんじゃ焼きを食べた。
「じゃ君たちは受験勉強頑張ってね」
「先生も新しい学校で頑張ってください」
「うん。いつか全日本、皇后杯で会おう」
「そういうのもいいですね」
 
晃が
「ぼくは男子選手になってて天皇杯の方に出るかも」
と言ったが、美奈子は
「無理無理。潔く女子選手になりなさい」
と言っていた。美奈子は一応女子トイレで通報されない程度には髪が伸びた。
 
晃はこの東京旅行では女子トイレを使っていた。3年間女子高生をしてきたのに、ほんとに男子に戻れるのかはかなり疑問だ。普通の男の子なら女子制服着ても男に見える。晃は女子制服着てるとちゃんと女子に見えていた。元々男性ホルモンが少なかったのだろう。この3年間で彼は女性ホルモンのシャワーを浴びたはずだ。胸もかなり大きくなっている。これだけ胸があればもはや男湯にははいれないだろう。彼は容貌が女に見えるから、男子バスケ部にはいろうとしても
「女の子は女子バスケ部へ」
と言われそうだ。
 
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12月28日(土)、ももくり(ピーチ&マロン)は熊本でキャンペーンのサイン会とミニライブを実施したのだが、ライブのゲストに立山きららが振袖姿で登場して熊本ゆかりの歌として『この道』『旅愁』を歌った。
 
(『この道』でアカシア並木や時計台は札幌だが、馬車で行ったのは熊本県南関町から福岡県柳川への道。『旅愁』は作詞者が熊本県出身)
 
きらら本人は最初、主役のももくりに悪いから出ないと言ったのだが、観光協会の人がぜひと言うし、ももくりも「お願いします」と言うので、持ち歌以外を歌うことにしたのである。ももくりと一緒に、よへほ節も踊った。
 

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12月31日、紅白歌合戦に“立山きらら”は紅組から登場し、黄色いドレスを着て『こだまの記憶』を女声で歌った。瞬間視聴率が凄かった。
 
しかし同日おこなわれた§§ミュージックの年越しネットライブでは、“立山煌”が紳士スーツで登場したっぷり男声で歌った。でもライブの途中で「ゲストの立山きららさんでーす」と言って早変わりで女子高制服風の衣裳で登場し、『君に声を掛けたかった』ほか3曲を可愛く女声で歌った。でもその後また早変わりで登山ルックに着替えて後半を男声で歌った。
 
 
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