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■福引き(12)

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急に不安になった里子は自分が手術を受けた病院に電話してみた。
 
つながらない・・・。
 
バスでその病院のある町まで行き、探していくのだが、見つからない!うそ。。。だって、あの病院で先月末に診察を受けて女性ホルモンの処方箋も書いてもらったのに!?
 
近くを通りかかった27-28歳くらいの若い女性に尋ねる。
 
「済みません。この付近に**クリニックってありませんでしたっけ?」
「ああ、その病院なら5年くらい前に潰れましたよ」
「5年前ですか?」
 
「なんか患者が望んでない手術を受けさせられたとかで、患者から訴えられて揉めて、裁判は結局どうなったのかな? 覚えてないけど、保険医の指定を取り消されて、病院を畳まざるを得なくなったみたい」
 
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女同士で年齢も近そうな気安さからか、女性は敬語を使わずに話す。しかし、まあ、あの闇討と手術やってたら、訴える人も出るだろうな、と里子は思った。
 
自分が福引きをした商店街は10年前に無くなっていた。そして性転換手術を受けた病院は5年前に無くなっていた。
 
自分はもしかして男の身体のままだったりしないかな?と思って近くのコンビニでトイレに入って確認したが、身体は女の形である! うーん。。。
 

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里子が色々考えながら帰宅したら、紀恵が何だか神妙な顔をしている。
 
「どうかしたの?」
「あのね、あのね、こんなのが来てた。昨日届いてたんだと思うけど、昨日は郵便受け見なかったから気付かなかったの」
 
などと紀恵が言う。
 
「何?」
と言って受け取る。
 
「繰戸里子様宛になってたのにうっかり開封しちゃった。ごめんね」
「うん。別にそれは構わない」
 
と言って、その大型の封筒から中身を取り出す。何これ?
 
《婚姻届受理証明書》
夫・香茂紀恵、妻・繰戸里子。
 
右当事者の婚姻届は、証人****及び****の連署にて届けられた所、本職は審査の上、平成**年9月**日、これを受理した。よってここに法律上婚姻は成立したこととなる。
 
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右証明する。
平成**年10月**日
日本国政府戸籍事務管掌者
**市長****
 
「どういうこと、これ? 何で受理されちゃったの?」
 
里子は一瞬、自分の戸籍の性別変更の戸籍への記載が遅れている内にこちらが先に通ってしまったのではと考えた。しかし戸籍の変更は9月の上旬に済んでいる。処理が遅れた所でも中旬くらいまでには全部書き換わっている筈である。
 
この婚姻届けは9月23日に出されている。後先になったとは考えられない。
 
その時
「ごめんなさい」
と言って、紀恵が土下座した。
 
「何?どうしたの?」
とびっくりして里子は訊く。
 
「私、実は戸籍上は男なの」
と紀恵は言った。
 
「は!?」
 
「私ね。生まれた時は紀理(のりみち)と言ったの。それで高校までは男子として通学していたんだけど、大学に進学したのを機に女の子として生活するようになって。それで名前も20歳すぎてすぐに紀恵(のりえ)に変更したの」
 
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「ちょっと、ちょっと、何の冗談?」
 
「名前は紀恵になってるけど、まだ性別は変更してなくて男のままだったの。それで私が男で、さとちゃんが女だから受理されてしまったんだと思う。普通は数日で受理されるのが時間が掛かったのは、私の名前が女名前だから戸籍の原本を参照したりして確認に手間が掛かったせいだと思う」
 
里子はくらくらとして、その場に座り込んだ。
 
「それ本当なの?」
「ごめんなさい。ずっと黙ってて」
 
「じゃ、のんちゃんも性転換してたの?」
 
「それが・・・・今年性転換手術するつもりでいた所で、さとちゃんと知り合ってしまって。手術受けに行くタイミングを逃してしまって」
 
「ちょっと待って」
「だから、私、まだ男の身体なの」
 
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「えーーーーーー!???」
と里子は叫ぶ。
 
「だって、だって、毎晩一緒に寝てるじゃん。お風呂にも何度も一緒に入ったじゃん」
 
「ごめんなさい。アレは隠していたの」
「隠せるもん!?」
 
紀恵は暗い顔をした。
 
「武士の情け。私、自分でもその存在が嫌でめったに触らないの。ましてや、大好きなさとちゃんには絶対に見られたくないから、お布団の中だけで」
 
「うん」
と里子は答えたが、半分も今の状況を把握していなかった。
 

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それでまだ日は高かったがカーテンを閉めて、お布団に入ることにする。
 
最初に里子がお風呂に入り、布団の中で待機する。その後、紀恵がお風呂に入り、布団の中に入ってきた。
 
「自分でも触りたくないから、さとちゃんには触らないで欲しい」
「いいよ」
 
それで紀恵は里子の唇にキスした後、たくさんあちこちにキスする。乳首も舐める。それでお互い興奮してきた後、紀恵は里子のクリちゃんを刺激した。
 
感じる。。。気持ちいい。
 
それで少し濡れて来たかな、と思っていた時、何かが身体の中に侵入してきた。
 
う・・・・。
 
やがて紀恵はそれをゆっくりと出し入れする。
 
あはは。結局、自分って男の人とセックスすることになっちゃったのか。でもいいよね。婚姻届で、紀恵が夫・自分が妻ということにしたんだから。妻になるって、結局、こういうことなんだろうし。
 
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でも・・・何だか、気持ちいいじゃん!これ。
 
紀恵のピストン運動はかなり長時間続いた。里子は自分が男性時代に女の子の身体に自分のものを入れてこういうことをしていたことを思い出していた。あの時よりも今の方が気持ちいい気がするのは何故だろう。セックスの快感なんて男の方が絶対大きいと思っていたのに。実は女の方が気持ちいいのだろうか? あるいは別に好きな訳でもない女の子と快楽だけを目的にセックスするのと、愛している人とのセックスは別物なのだろうか?
 
そうだ。「愛している人」だ。紀恵は。
 
たとえ男であったとしても。性別なんて関係ない。
 
里子は紀恵との「初めて」の男女型セックスをしながら、そんなことを考えていた。そして突然自分がこのパラレルワールドに来てしまった理由が分かった気がした。それは多分、紀恵と結婚できるようになるためだ。
 
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と思ってみたが、すぐに思い直す。
 
そんな馬鹿なー。だいたい自分と紀恵が結婚できるようにするのなら紀恵の方が性転換した方が合理的だったはず。紀恵は多分女の身体になりたいのだろうから。
 

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紀恵は結局10分以上ピストンをした上で、やっと逝くことができたようであった。
 
「逝けた?」
と里子は訊いた。
 
「何とか。これしたの、もう10年ぶりくらいだったから」
「へー。10年前に女の子としたことあったんだ」
「えへへ。私、女の子になっちゃってからは、ヴァージンだったけど、女の子とは実は経験あった」
 
「まあいいんじゃない?紀恵は童貞は捨てていても処女はキープしてたんだ」
「うん」
 
「私も逝けた気がするよ」
と里子は言った。
「ほんと?よかった」
と紀恵は嬉しそうに言った。
 
「さとちゃん、寝てていいよ。その間に私出るから」
と紀恵。
 
「出るってどこに?」
と里子。
 
「だって、私、男なんだもん。さとちゃんの恋人ではいられないよね?」
と紀恵は言うが
 
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「別れたいと言うのなら許さないよ」
と里子は言った。
 
「さとちゃん・・・」
 
「のんちゃん、私のこと嫌い?」
「ううん、好き」
「私ものんちゃんのこと好きだよ。お互い好きなら、それでいいじゃん。性別なんて関係無いよ」
 
そう言って、里子は紀恵に熱いキスをした。
 
そして紀恵のおちんちんを弄りながら言う。
「いやん、やめてよー、触られたくない」
と紀恵が抵抗していたが。
 
「これどうやって隠してたの?」
「えへへ」
 

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「でもさ、私」
と里子は語り始める。
 
「突然女になっちゃった時、最初はとにかくショックで、その内悲しくなって。のんちゃんが来てくれる直前までひたすら泣いてたんだよね。でものんちゃんと一緒に女の子レッスンしていく内に、女の子って楽しい!と思うようになって」
 
「そうだね。女の子は楽しいし歓びだよ」
と紀恵は言う。
 
「だから、私、のんちゃんが女の子として生きたくなったのが分かるような気もする」
 
「ふふ。まあ私の場合は生まれつきだけどね」
「へー」
 

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紀恵は布団の中では、嫌がりながらもおちんちんを触らせてくれたが、布団の外では絶対にそれを里子の目に触れさせなかった。
 
「だって私も女の子だもん。おちんちんなんて無いんだよ」
「確かに見たことないなあ」
 
「でも良かったのかなあ。戸籍上も私たち夫婦になっちゃった」
と紀恵は言うが
 
「もしかしてさ、婚姻成立で、のんちゃん、性別を変更できなくなったのでは?」
と里子は少し気になっていたことを口に出してみる。
 
「うん。離婚すれば変更できるけどね」
と紀恵。
 
「離婚は許さない」
と里子。
 
「私もさとちゃんとの婚姻の維持を優先する。だから性別の変更は諦めるよ。一応女名前だから、日常の生活には特に不便は無いしね」
 
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「なるほど。性別の変更を保留して、名前だけ変えちゃう手もあるのか」
「そうしている人、結構多いよ。私、女名前だから、銀行口座もクレカも全部性別女で登録してるし」
 
「へー、凄い!。だけどさ」
と里子は言った。
 
「うん?」
 
「のんちゃんの元の名前が紀理(のりみち)って。それ音読みしたら《キリ》だよね?」
「あはは、それに気付かれたか」
 
「のんちゃんの苗字が香茂(かも)だけど、東北の方言で、おちんちんのことをカモって言うよね?」
 
「小学生の頃、たいがい、からかわれたよ。カモキリだから、お前その内、カモを切っちゃうんだよな?って」
 
「で、カモを切る予定は?」
と里子は訊いた。
 
「私のおちんちん、あった方がいい?取っちゃった方がいい?」
と紀恵は訊き直した。
 
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「付いてた方がいい。それで私のヴァギナに入れてよ」
「まあ、さとちゃんがそう言うのなら、当面手術は保留だな」
 
「タマタマはあるの?」
「さあどうかしらね。その内、分かるといいね」
 
と紀恵は謎めいた微笑みをする。その表情は肯定にも否定にも読めた。でももしタマタマがまだあったとしても多分機能停止しているだろう。紀恵の体形は女性ホルモンを長年摂っている結果としか思えない。
 
しかし自分たちの結婚って、見た目は女性同性婚なのに、染色体的には男性同性婚だったのか!と思い至る。神式で結婚式を挙げたけど、神様が苦笑していたかも知れないなとも思った。
 
「のんちゃん、もしかして絶対にあの付近を私に見せない気?」
「当然。だって私、女の子だもん」
 
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と明るい笑顔で紀恵は言って里子にキスをした。
 
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