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■女子高校生・冬の宴(2)

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9時頃、村山さんの家に泊まっていたまゆりが来て言った。
「千里ちゃんから伝言。彼女は用事があってもう少し留萌に留まるから、先に帰っててって。パイロットさんには彼女抜きでも飛ぶように伝えてあるらしい」
ということだったので、そうさせてもらうことにする。まゆりもまだ帰りのチケットは取ってないということだったので、同乗することになった
 
それで和弥・花絵・まゆりは、10月30日(月)の昼前に、村山家の運転手・夏川さんの運転するカローラで留萌を出て、旭川空港に向かった。
 
「そういえば夏川さん、米沢さんと交換になったんですか?」
「そうなんですよ。元々米沢が姫路には付いて行くことになってたんですよね。それが成り行きで逆になってたのを本来の配置に戻しました。それに私、寒い所が好きだし」
「へー」
「夏川さん、北海道の出身?」
「新潟ですけど2月生まれなんですよね」
「それは寒い中で生まれたね」
「だから熱いのは苦手です」
「だったら姫路より北海道に居たいかもね」
 
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和弥・花絵・まゆりを乗せて、ビーチ400XPは神戸空港に飛ぶ。
 
「まゆりちゃん」
と和弥は機内で彼女に声を掛ける。
 
「うん?」
「精液を渡すからさ、男の子2人作ってくれない?」
「いいよ」
 
「よし。話が決まったら、指輪買いに行こう」
と、花絵はふたりに言った。(花絵は変なプロポーズの言葉もあるもんだと思った)
 
「花絵さん!?」
「和弥はまだ無収入だからね。出世払いで指輪代は貸しとくよ」
「そういえば和弥さんに禰宜の給料払ってなかった」
「出勤してないんだから払わなくていいよ」
 
それで神戸空港到着後、3人は迎えに来ていた米沢(コリン)さんに頼んで神戸の三宮まで連れて行ってもらった。
 
阪急百貨店(神戸阪急)に入る。
 
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「さて、どこに入る?」
 
ここには、ティファニー、4℃、ミキモト、タサキ、ブシュロンなどのお店が並んでいる。
 
ミキモトやタサキがあるのを見てまゆりが言った。
「私の誕生石は真珠だよ」
 
すると和弥は言った。
「よし。ダイヤの指輪を選ぼう」
 
花絵は言った。
「私のカードは限度額500万円だから」
「返済が大変そう」
などとまゆりは言っている。しかしそれで結局3人はティファニーに入っちゃったのである。予約していなかったので改めて予約を取り直し、1時間後に再訪することにする。その間、6階に行き、軽く遅めの昼食を取った。そして予約時間に再度ティファニーに行く。花絵は言った。
 
「婚約指輪というのはね、女が石を決めて男がリングを選ぶんだよ」
「なるほどー」
 
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それでまゆりは0.9ctのVSクラス・Fカラーのダイヤを選んだ。ほぼ同じ値段で1.0ct Hカラーのと少し迷っていたが「小さくても品質の良いのがいい」と言ってこちらにした。サイズより品質を取るというのは、まゆりらしいなと和弥は思った。
 
ct:カラット
 
ダイヤモンドのカラー
DEF 無色透明
GHIJ ほぼ無色
KLM かすかな黄色
NOPQR 非常に薄い黄色
 
ダイヤモンドのクラリティ
I (Inperfection)
SI (slightly included)
VS (very slightly included)
VVS (very very slightly)
IF (internally flawless)
F(Flawless)
 
最近は I を1-3に、SI,VS, VVSを各々1-2に細分したりもする
 

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なお指輪は石が1個だけの、いわゆるソリテアにする。
 
「愛する人はひとりだけだからソリテアがいい」
とまゆりは言っていた。
「このくらい大きな石ですと1個だけで充分立派ですよ」
とお店の人も言っていた。和弥も「0.3ctが3つ並んでるより0.9ct 1個の方が豪華だよな」と思った。
 
リングは和弥がプラチナのストレートリングを選んだ。
 
「ウェーブは単に曲がってるだけみたいに見えるし」
と和弥が言うとまゆりも
「私もそう思ってた」
と言うので、お店の人は困ったような顔をしていた。実は和弥たちより少し前に来てさっき指輪を決めて出て行ったカップルが「可愛いし」と言ってウェーブを選んで行ったのである。
 
代金は120万円弱で花絵がカードで払った。
カードを見て
「もり・はなえさんとおっしゃるんですか」
とお店の人が驚いていた。
 
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阪急を出てから、村山家の運転手・米沢さんのアクセラで姫路に移動する。
 
和弥は立花K神社で昇殿して留萌に作った遙拝所の写真を提示し、遙拝所を作ったことのご報告を神前にした。これで留萌に作った遙拝所も完成した。また3人は境内にある旭岳神社とP神社の遙拝所にも拝礼した。
 
「うん。この遙拝所はちゃんと“通って(とおって)”いる」
とまゆりは言っていた。
 
「でさ、こちらの神社、11月は七五三の参拝客がたくさん来ると思うのよ。土日だけでも和弥君、ご祈祷頼めない?男の神主を喜ぶお客さん多いし」
 
「分かった、金曜日の夕方来て日曜の夜に伊勢に戻る」
 
「じゃ私が車で送り迎えするよ」
とまゆりか言うが
「体力的にきついし、その間、神社が留守になってしまう」
と花絵が指摘する。
 
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コリンが言った。
「村山から指示されております。私が送迎します」
「ほんと?だったらお願い」
と花絵が頼み、和弥は11月は毎週コリンの車で伊勢と姫路を往復することになった。
 
「ちなみに米沢さんって何歳?」
{494歳ですが}
「お茶目な人だ」
 
ほんとなのに、とコリンは思った、コリンは1512年8月の生まれである。但し運転免許証では1972生まれの34歳ということになっている。まゆりも実際には34歳なのかなと思ったようであった。花絵は彼女をかなり前から見ているので、ひょっとしたら44歳かもと考えた。どっちみち和弥が彼女に転ぶ可能性は無いだろうとふたりとも思った。
 

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千里はP神社の秋祭りの後、一週間、神様のお留守番を務めたが、そのあと大神様と常弥に許可を取り、神社の西側(海寄り)に、50人入る結婚式場と最大200人入る宴会場を建てた。本格的な冬が来て雪が積もる前に建てたかったのだが、何とか間に合った。姫路のも留萌のも、材料は奈良県産の檜。千里が自分の山から切り出させたものである。
 
千里は奈良県・兵庫県・岡山県なとで、山奥にあり、木を切っても人間にはとても搬出できないような林を多数買っている。そういう所からの木の伐採・運搬は関西組にとって良いレクリエーションになっている。但し一度に運ぶのは4本までと命じている。一度に10本運んでいて、うっかり落とした子がいたからである(チンコ叩き100回の刑に処されていた:彼は男を廃業したのではと少し心配である)。
 
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「こんな大きな物を作ってもこんな田舎では使う人が居ないよ」
と完成した建物を見て常弥さんは言っていたが
 
「取り敢えず和弥さんの結婚式に」
と千里は言っておいた。
 
「ああ」
「その後は常弥さんの結婚式に」
「僕達は今更式はあげないよ」
 
実は千里は立花K神社に建てたものと同じサイズの物を建てさせたのである。ふたりがどちらで結婚式をあげるのかは分からないが、どちらでも施設の優劣が出ないようにしたかった。しかしこの結婚式場はその後、市会議員のお孫さんの結婚式などにも使われた。こんなに多人数入る式場は留萌には他に無いので、ここが利用されたのである。宴会場は学校や漁協関係の式典やパーティーなどにも使用された。なんだかんだで年間30回くらい使用されて、神社にとっては良い収入源となった。蓮菜の親戚がやっている民宿にお料理は受け持ってもらい、そこの別館に近い扱いとした。一応“三泊会館”と命名した。(姫路のは立花会館)
 
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またP神社では“町内のよしみ”で、杉村真広と桂花の結婚式を挙げてあげたので、それをきっかけにレスビアン・カップルの結婚式を多数挙げてあげることになり、道内のあちこちから人が来た。内地からわざわざ来る人もあった。
 
(真広と桂花が住んでいる杉村家の別邸はC町の高台にある。到達するのにヒグマの出る領域を通過するので車以外でのアクセスは困難である。真広はマタギさんを護衛に雇っている)
 
「男同士では子供作れないけど、女同士のカップルなら子供も産めるし、いいんじゃないの?」
などと常弥は言っていた。
「原理が分からん」
「でも桂花ちゃん、妊娠してるし」
「あの2人どうやって妊娠したのかな」
 
多分真広の男性時代の精液を使ったんだろうなと千里は想像していたが、桂花が元男性というのは千里も知らない。しかし桂花が妊娠していたからこそ常弥はふたりの結婚式を挙げてあげたのである。なお、この2人は法的には桂助(桂花)が夫で真広が妻である。桂花は“杉村真広”として留萌市内の産婦人科にかかっている。
 
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10月30日(月)に留萌から姫路に移動した和弥は11月5日(日)まで姫路に留まり、11月3日はこの神社の例祭の行事もまゆりと一緒に執り行ったが、11月3日(金)の祝日(先負・ひらく)の午後には立花K神社で結婚式が行われ、これを和弥が結んであげた。例によってまゆりが
「お客さんは男の神主を喜ぶから頼む」
と言ったので引き受けたのである。(午前中の例祭の神事は宮司のまゆりが中心になり進めた)
 
「女の花婿や男の花嫁もいる時代なのに」
と和弥は言っていたが。
 
なお、K神社では3日が例祭だが、神様会議に行っていたK大神は3日朝にお戻りになった。
 
「いつの間にこんな大きな結婚式場作ったの?」
と和弥が驚く。
 
「9月に千里ちゃんが建てた」
「留萌にも同じサイズの式場、建ててますから、おふたりの結婚式はどちらででもできますよ」
と千里は言った。
 
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「祭主はじゃんけんで」
「自分の結婚式を自分で挙げるの〜?」
「自分で自分の手術をしちゃうお医者さんもいますよ」
「そういや、フランスで自分で自分の性転換手術をしちゃったお医者さんがいたらしいね」
「位置的に難しそう」
「器用ですね」
 

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なお、この日の結婚式では、高校時代にここでバイト巫女をしていた現・女子大生の恵美さん(20)と花絵で三三九度を行った。式の途中で行われる巫女舞は、高校生巫女の弓佳さん(高3)・和枝さん(高2)と千里(高1)で舞った。弓佳さんと和枝さんは
「わっ立派な結婚式場ができてる」
と驚いていた。
「君たちの結婚式もぜひここで」
「使用料はいくらですか」
「うちでの結婚式は最低3万円からあとは財力とお気持ちで」
「私は最低の3万円コースだな」
「巫女舞は入らないかもしれないけど」
「ああ。バイト代が出ませんよね」
「でもホテルなんかで挙げるよりはるかに安い」
「料理は実費でね」
「記念写真は出入りの写真屋さんに頼むなら2万円ね」
「へー」
「自分達で撮るならただですね」
「そのあたりもお財布と相談で」
 
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なお、写真は姫路市内の杉山写真館というところと契約している。近くの中学校の入学式・卒業式の写真も撮っている、技術力の高い写真屋さんである。記念写真を撮る場所は結婚式場の中に確保されており、金の屏風が立っている。この屏風は、まゆりたちの両親(平田照星・光子)が結婚した時にあつらえたものらしい。
 

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