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■女子高校生・夏はスカート(9)

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和弥が姫路と留萌に遙拝所を作る方針を決めたことから、千里Rはまず留萌に行き、P大神に紹介してもらった中島さんという宮大工さんにお願いして、P神社内に正確に姫路を向けた方角に小さな祠を建ててもらった。材料は兵庫県の自分の山から九重に切って来させた檜である。ミンタラ木材で製材してもらった。この中島さんの作業を万奈に手伝わせた。
 
次いで千里は中島さんに大小2つの祠を作ってもらった(万奈が手伝った:木材を指定のサイズに切ったり、ほぞを組むのは全部万奈がした)。材料はA大神から頂いた江差ヒバである。これを立花K神社の境内に並べて正確に旭岳と留萌三泊を向けて万奈に設置させた。
 
中島さんへの謝礼(700万円)は、P大神が払ってくれた。(この代金には材料代が含まれていない。純粋な手間賃+万奈の指導料である)
 
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千里は姫路市内の白鷺楽器という楽器店に行くと、ヤマハの洋銀フルートを買った。
 
「今まで白銅とかをお使いでした?」
「いえ。妹がこれまでファイフとか龍笛とか吹いていたのがフルートも覚えたいと言うもので」
「なるほど」
「私自身は YFL-714を使っているんですけどね」
「だったら、この機会にお姉さんの方もグレードアップしてハンドメイドの製品とかお使いになりません?」
「そうだなあ」
「これとか、わりと扱いやすいですよ」
と言って1本のフルートを渡される。
「吹いてみていいですよ」
と言われるので千里は軽く『アルルの女』のメヌエットを吹いてみる。凄く吹きやすかった。千里はこれまでカバードキィのフルートを使っていてリングキィは初体験だったのに問題無く吹けた。
 
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「714とかご冗談がきつい。プロの方でしたか」
「私、吹奏楽部とかにも入ってないんですけどね」
「でも完全に吹きこなしておられる」
「これは宮澤の製品ですか」
と千里は訊いてフルートの管体を見るが、宮澤ではないようである。OFHという文字と丸に十のマークが入っている。
「あんたするどいよ。僕は以前宮澤にいたけど10年くらい前に独立したんだよ」
と50歳くらいの男性が言っている。
「あ、太田さん」
 
「あのぉ、もしかしてこのフルートを作られた方ですか」
「正解、あんた気に入ったから、そのフルートあげるよ」
と男性は言うと、お店の人に札束を渡している!
 
それで千里は結局この素敵なハンドメイドの総銀フルートをタダで頂いてしまった。千里はこのフルートに桃の絵のシールを貼ったのでこのフルートを“銀桃 silver peach”と呼ぶ。
 
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男性からは名刺も頂いた。“太田フルート工房・代表・太田公春”と書かれていた。管体に書かれていたOFHはOta Flute House らしい。住所は姫路市内である。それで千里は太田フルート工房の代表さんと知り合いになったのである。千里はこのあとしばしば彼からフルートの試奏を頼まれることになる。
 
ともかくも千里はこの日買った洋銀フルートを宅急便で玲羅に送ってあげた。岡山の桃も一緒に詰めたので玲羅はきっと「お兄ちゃんに桃を送ってもらった」と両親には報告するだろう。
 

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数日後、荷物が届いたというので、玲羅は千里(R)にお礼の電話をして来たのだが、その電話の途中で母が代わった。
 
「ねえ、千里、頼みがあるんだけど」
 
またお金の話かなあと思ったら、やはりそうだった。
 
「市営住宅の家賃半年ほど滞納してたら、これ以上払わないと出てもらうというのよ」
「家賃って幾らだったっけ」
「月5000円なの」
「じゃお母ちゃんの口座に送金するよ」
「私の口座に送金されると別のが引落しされてしまう危険がある」
 
つまりあちこち払ってないのがあるわけだ。電気代とか電話代とか水道代とか。
 
「じや玲羅の口座に振り込むから玲羅からもらって」
と言って千里は玲羅の口座に10万円振り込んだ。玲羅には
「ラケット代を取っていいよ」
と言ったので、玲羅は新しい卓球のラケットを買った上で残金を母に渡したようだ。ともかくもそれで村山家は市営住宅を追い出されずに済んだようである。(玲羅によると電気も“復活”したらしい:玲羅はよく神社で携帯やゲーム機を充電している)
 
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川添慎(さくら)は、6月下旬から土日は野球の応援にチアとして動員されていたが、E高校は7月上旬には負けてしまった。
 
夏休み前に就職担当の先生との面談があり、
「君は男子として就職するのか女子として就職するのか決めなさい」
と言われた。さくらはそのことを考えた事がなかったので
「夏休みの間に考えます」
と返事しておいた。
 
慎は剣道が強いことから実は警察に入らないかと誘われていた。警察官になるのも悪くないかなと本人も思っていた。でもそれは男としてだよなと慎(さくら)は思う。女子として就職するのなら、自分は何をするんだろう。
 
バスガールとか
「皆様、右手に見えますのが神戸ポートタワーでございます」
とかやったりして。
 
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あるいはスチュワーデス、じゃなくて今はCEとか言うんだっけ?(きっとCAね)
「自動的に膨らみますが、膨らみがたりない場合は息を吹き込んでください」
とか。でも飛行機に乗ってあちこち飛び回るのも楽しそうだなあと思う。
 
あるいは看護婦さんとか。白衣の天使とかもいいなあ。でも注射とかうまくできるかなあ。あまり自信無い。間違って患者さん死なせちゃったどうしよう?
 
などと考えているうちに思った。
 
自分は制服のある仕事が好きなのかも。また人を助ける仕事をしたいのかも。
 

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7月下旬には玉竜旗で博多まで行って来た。慎(さくら)は男子チームで参戦したのだが、行くのは女子チームと一緒に7/23に移動した。そして24-26の女子の試合を見て、27-29の男子の試合に出た。
 
帰りは男子チームと一緒に30日に戻ってきたが、8月1日には今度はインターハイで京都に向かった。チームは出場できなかったが、慎は男子の個人戦に出る。女子顧問の宮古先生が付き添ってくれた。
 
うっかり?女子制服を着てきてしまったが、道具検査では
「男子の基準で検査お願いします」
と言い、男子の検印をもらった。係の人はマネージャーか何かが男子部員の道具を持ち込んだと思ったようであった。
 
宿舎は先生とは別のホテルのシングルである。でも夕飯は先生と一緒に具だくさんの湯豆腐を食べた。
 
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初日は個人戦の1〜4回戦がある。慎はホテルを出る時「白い道着を着てもよい」と言われたことを思い出し、一度着てみるかなあと思って着てみた。白でも紺色と特に変わりないじゃん、と思った。
 
試合のほうは、この日は順調に勝ち上がった。お昼、お弁当をもらって食べた後、会場ロビーに居たら、H大姫路の工藤さんたちから「ラーメン食べに行くけど一緒に行きません?」などと誘われる。彼女とは話したい気がしたので一緒に行った。
 

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「昨日は女子制服着てましたたね」
と言われる。
「春の大会で工藤さんが強い相手をどんどん倒してると聞いて『女に負けたらちんちん切って女にならなくちゃ』なん言ってたら自分もきれいに負けたから『さあ潔くちんちん切って女になってもらおうか』とか言われたんですよ。それだけの話だったはずが、いつの間にか僕は女に負けたからちんちん切って女になったらしいという噂が立ってて、トイレも女子トイレ使うように言われるし、更衣室も女子更衣室使うように言われて」
と慎(さくら)が言うと、谷口春恵ちゃんが
「羨ましい」
などと言っている。この人は女の子になりたい男の子??身体はがっちりしているが、少し優しい雰囲気があるし。そもそも“はるえ”なんて名前を付けたのは親もその内女の子にするつもりだったのかなあ。
 
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「じゃ、18歳の誕生日が来たら女の子になる手術受けようか」
とか言われてたりして1?
 
慎(さくら)は言う。
「それで、ぼくは別に性転換してません。ごめんなさいとみんなに謝罪して男子生徒に戻ったけど、混乱させたお詫びにと言って、女子制服で一週間登校したんですよ。でもそれでかえって女子制服着るのに味しめちゃって」
「ああ」
「女の子してると、なんか快適なんですよね。レディスサービスとかなんとか言って、優遇してもらえるし、可愛い服を着られるし、男の子におごってもらえるし、何か女子生活にはまってしまった気がする」
「ああ、それはもう本当に性転換するのは時間の問題だな」
 
「自分でもそんな気がしてきてる。姫路の不思議な女医さんに1日限定で女の子にしてもらったら凄く調子よかったです。それでプール行ったら楽しかったし。1日限定で女の子になったとか信じてもらえないと思うけど」
と慎(さくら)が言うと、工藤さんと村山さんが
「いやそれとても信じる」
と言ったので、慎(さくら)のほうが驚いた。
 
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「男の子時代は、ちんちん切るなんてとんでもないと思ってたけど、今は別にちんちん無くなっても構わない気がするし。むしろ無い方がいいような気もするし」
「それは既に精神的には女の子になってしまってるかも」
「ああ。そうかも。そうだ。女子制服着てる時の身分証明にといって、こんなの作ってもらったんですよ」
と言って“川添さくら”の生徒手帳を見せた。
「わあもう女子生徒なんだ」
「ぼく本人は別に女子にはなってないんだけどね」
というと工藤さんも自分の生徒手帳を診せてくれた。セーラー服姿の写真が転写されており“くどうきみよ・性別:女”と記載されている。
「ぼく自身は女子では無いんだけど、君は女子にしか見えないから男子の生徒手帳を持ってたら自分のものと思ってもらえないからとか言われて生徒手帳の上では女子にされちゃった」
「まあきみちゃんが自分は男ですと言っても誰も信じないね」
と村山さんが言っている。
「川添さんも見た目女子にしか見えないから女子の生徒手帳で問題無いと思うよ」
とも村山さんは言っていた。
 
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そういえば、ぼくは男子制服着てても男子名義の定期券でトラブったな、と慎(さくら)は思った。
 

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女子高校生・夏はスカート(9)

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