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■女の子たちの性別変更(8)

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仮ミクシングして聴いてみる。確かに旭川のスタジオで作ったのとは見違えた感じがする。演奏に関してはあの時録音した部分が全体の9割を占めているのにちょっとしたアレンジの変更と編集でこうも変わるものなのか。
 
「凄く良くなったというのが分かります」
とみんな言う。しかし雨宮さんは悩んでいる。
 
「『子猫たちのルンバ』と『鈴の音がする時』の間奏にギターソロが欲しい。『ユーカラ夜想曲』の間奏にはフルートが欲しい」
 
と言って、その場で五線紙に音符を書いていく。
 
「ギター演奏を入れるんなら、ギタリストを居残りさせておけばよかったですかね。でもフルートもあるんですね。打ち込みしますか?」
などと三島さんが言うが
 
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千里は
「ギターは琴尾ができるので彼女に弾かせてもらえませんか?フルートは私が吹きます」
と言った。
 
「楽器は持ってきてる?」
と雨宮さんが訊く。
 
「フルートは持って来ています。ギターはスタジオのを借りられますよね?」
と千里。
 
「あんた用意が良いね!」
 
それで旭川で収録した時に梨乃が使用していたのと同じフェンダーのギターを借り出してくる。
 
「梨乃が持ってたのと違うような」
と蓮菜。
 
「色が違うだけで同じものだよ」
と美空。
 
「へー!」
 
美空が設定を調整してから蓮菜に渡す。
「ありがとう!美空ちゃん」
 
それで雨宮さんが書いた間奏を千里と蓮菜が演奏して収録する。聴いてみると本当に凄く格好良い曲に仕上がっていた。
 
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「よし。これで完成!」
「後はこれを再度ミクシング、マスタリング」
 
「9時までに出来る?」
と雨宮さんが技術者さんに言う。今時計はもう午前4時過ぎである。
 
「やります」
「じゃ、よろしく」
 
わあ、大変そうと千里たちは思った。
 

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「君たちは、お疲れ様でした」
「雨宮先生ありがとうございました」
「OKOK」
 
「ホテル取ってるから、連れて行くね」
と三島さんが言う。
 
「ありがとうございます」
 
「誰か私と一緒のホテルに来たりはしない?」
と雨宮さん。
 
一瞬顔を見合わせたが、蓮菜が
 
「淫行で捕まりますよ」
と言うので、雨宮さんも笑って手を振って帰って行った。
 
「あの手の誘い文句はあの先生のジョークだから気にしないでね。それにあの先生、実際には女性ホルモン飲んでるから立たないという噂だから、ホテルに行っても撫でたり舐めたりされるだけだとは思うけどね」
と三島さんが言う。
 
「でも本気にしちゃう子いそう」
「うんうん。特に歌手デビューを熱望してる子とか。一晩お付き合いしたら有利にならないだろうかって考えちゃう」
 
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「あの先生はむしろ自分と関係のある女の子は絶対に売らないみたいよ。公私の区別が厳しいんだよ」
と三島さん。
 
「なるほどー。結果的に逆効果か」
 
それで三島さんにホテルまで連れて行ってもらい、ひたすら寝た。
 

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起きたのはもうお昼近くであった。麻里愛・蓮菜・花野子にメールすると、麻里愛は折角東京に出て来たので、CDや楽譜の物色をするということだった。帰りの航空券はオープンにしてもらっているが麻里愛は今日の最終便で旭川に戻ると言っていた。花野子は横浜の親戚の家に寄って行くということだった。また蓮菜は好きなアーティストのライブが偶然今夜あるのでそれを見て明日帰ると言っていた。
 
「東京までも行けないと思って諦めていたのよ」
「チケットは取れるの?」
「うん。それは取れる。あんまり売れてないから」
「なるほどー」
 
千里は何をしようかなと思い、とりあえずチェックアウト時刻ぎりぎりの12時になってからホテルをチェックアウトし、お昼を食べようと新宿駅の方へ行く。すると、バッタリと思わぬ顔に出会う。
 
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「あれ、千里ちゃん」
「こんにちは、橘花ちゃん」
 
それは旭川M高校のバスケ部エース、橘花であった。
 
「千里ちゃんもウィンターカップ見に来たの?」
「ウィンターカップ? 今やってるんだっけ?」
「うん。24日から29日まで」
「わっ、見たい! 今日何時から?」
「今日はもう終わっちゃった」
「あらぁ!」
「もし良かったら明日、一緒に見に行かない?」
「うんうん。何時から?」
「第1試合が10時、第2試合が11時半。明日は準々決勝の4試合。AコートとBコートで2試合ずつ」
 
それで翌朝9時に千駄ヶ谷駅で待ち合わせることにして別れた。お金がいるなと思い、手近なATMで取り敢えず5万円降ろす。それから美輪子に電話して、ウィンターカップを見たいのでもう一泊してから帰りたいと告げる。
 
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「ウィンターカップって何だっけ? フィギュアスケートか何か?」
「バスケだよ」
「ああ、それで。いいけど、お金足りる?」
「うん。取り敢えずATMで5万降ろした」
「どこに泊まるの?」
「何も考えてない。ネットカフェとかに泊まれるよね?」
「ホテルにしなさい!」
 
ということで美輪子が新宿のホテルを予約してくれたので、そちらに行ってチェックインし、宿代を払う。そのあと蓮菜に電話したら、一緒に渋谷にでも行かない?というので、そちらに移動して109を見た。
 
「でもなんて109なの?」
「東急がやってるから」
「そうだったのか! 語呂合わせなんだ! じゃ本当はトウキューって読まないといけないの?」
「いや、ここはイチマルキューでいいよ」
 
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「でも今年東京に3度も来て、自由時間が取れたのは初めてだよ」
と千里は言った。
 
「ああ、前回もハードだったみたいね」
 
千里は9月に東京に来た時は夜中に到着して、夜通しLucky Blossomの練習を聴きながらスタッフの人たちとお話をし、翌日は夕方まで鮎川ゆまとひたすらお話をして夕方の便で旭川に戻っている。
 
11月に来た時は、またLucky Blossomの人たちやスタッフさんとお話をしてからファーストライブを見て、その日はホテルに泊まったものの、翌日は谷津さんから呼び出されて、大量にテーブルの上に置かれた歌手志願の女の子たちの履歴書の中から有望な子を探し出す、などというののお手伝いをしたのである。(この時のオーディションでデビューしたのが大西典香であるが千里は自分が拾い出した履歴書の人かどうかまでは覚えていない)
 
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109の他にも色々お店をのぞいた後、ライブに行く蓮菜と別れて千里はホテルに戻りお風呂に入って、8時頃に寝た。
 

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ところが夜11時頃、電話で起こされる。
 
「あ、蓮菜、おはよー」
「千里の所は朝?こちらは夜だけど」
「どうしたの?」
 
「いや、私今夜はネットカフェに泊まろうと思ってたんだけどさ。身分証明書を出してというから生徒手帳見せたら、18歳未満は深夜の利用はダメって言われちゃって」
 
「ああ、そういうものなんだ! 私もネットカフェに泊まるつもりだったのに。どうすんの?」
「千里の部屋に泊めて」
「へ?」
 
ホテルの人に言って部屋をひとつ取る?と言ったのだが、ホテル代までは持ってないというので(ネットカフェで1000円で朝まで過ごす魂胆で、三島さんからもらった交通費もライブのチケット代やグッズ代で使い込んでしまったらしい)、結局「バレないよね?」などということにして、蓮菜は千里のホテルまでやってきた。
 
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「私、フェイスタオルの方には手を付けてないから、お風呂入って身体はフェイスタオルの方で拭くといいよ」
「サンキュー、助かる」
 
蓮菜がコンビニでおやつを大量に買って持ち込んでいたので、結局それを食べながら1時頃までおしゃべりしてから、同じベッドに並んで寝た。蓮菜はライブでかなり興奮したようで、楽しそうに公演の内容を話していた。
 
「ところで千里はレズっ気は無いよね?」
「ないつもりだけど。蓮菜は?」
「ないつもりだけど、寝ぼけて千里を襲ったらごめんね」
「うむむ。でも田代君とは何回くらいしたの?」
「8回した。千里は?」
「こないだのクリスマスの時が6回目」
「まあクリスマスはするよね」
「蓮菜たちは?」
「したよ」
 
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「でも札幌と旭川だと交通費がたいへんでしょ?」
「そうなのよね〜。お小遣いあまり無いし。千里たちも大変でしょ?」
「うん。だいたい旭川でデートすること多いから、貴司が来る時は自分で払って帰りは私が切符を買うようにしてる」
「なるほどね。私たちは旭川と札幌で交互に会ってるんだよね」
「なるほど、なるほど」
 
お互いの恋愛のことを話している内にいつの間にか眠ってしまっていた。その晩は猫がダンスしている夢を見た。
 

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朝起きたら、蓮菜はまた詩を書いているようである。
 
「お早う」
とだけ声を掛けてから、部屋の外に行き、お茶を2つ自販機で買ってきて、ひとつ蓮菜の前に置いた。
 
「さんきゅ」
 
眺めていると蓮菜は校正をしている最中っぽい。
「恋歌だね」
「うん。昨夜、デートの交通のこととか話したでしょ? それでちょっと書いてみた」
 
レターパッドの一番上には『君に続く道』というタイトルが書かれている。
 
「これ仕上がったら、また曲を付けてよ」
「うん、いいよ」
 

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コンビニで朝御飯を買って来て食べる。千里がバスケットのウィンターカップを見に行くと言ったら、蓮菜も見ようかなというので、チェックアウト後、一緒に千駄ヶ谷の駅まで行った。少し待つと橘花が同じM高校1年バスケ部の伶子と一緒にやってくる。
 
「そちらもバスケ部だっけ?」
「あ、こちらは彼氏がバスケ部」
「ほほお」
「千里も彼氏がバスケ部だよね」
「ああ、その件は北海道中のバスケ関係者が知っている」
 
「でも、試合中にキスした丸刈りの女の子は亡くなったという噂も広がっている」
と伶子が言う。
 
「えーー!?」
「まあ、こないだの新人戦になぜ出てなかったのかというのから、そういう話に発展したんだろうね」
と橘花が笑いながら言う。
 
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「それでN高女子チームで今回活躍していたシューターはその人の妹だという噂」
「亡くなった原因は癌で、丸刈りにしてたのはその治療の為だとか」
 
「人の噂って怖い!」
 
 
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