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■女の子たちの性別変更(3)

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それでふたりでお布団の中に入る。まずは抱きしめあってキスをする。
 
「友だちで彼氏とよくHしてる子の中に、フェラした後はキスしてくれないってぼやいてた子がいたよ」
「自分のペニスと間接キスになるからな」
「貴司はいつもキスしてくれるね」
「千里が可愛いから」
 
貴司は最初千里の乳首をいじっていた。
「これ、春頃からすると、けっこう成長してる気がする」
「測定誤差もあるんだろうけどトップとアンダーの差が去年の暮れ頃から3cmくらい開いてるみたい。カップひとつ大きくなった感じかな」
 
「うん。そのくらい大きくなったよ、これ。もう充分Aカップでしょ?」
「サイズ的にはAカップには足りないんだけどAカップのブラでは少し辛いんだよね。だから最近は付けるの最低でもBカップ」
「やはり」
 
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貴司は乳首も舐めてくれた。舌で乳首をコロコロとされると、物凄く気持ちいい。それだけで脳逝きしてしまいそうな気分だ。
 
やがて貴司は、おそるおそるという感じで千里のお股の所に手をやる。
 
「やはり女の子の形だ。これ隠しようがないよね?」
「もし私にヴァギナが付いてたら、貴司、そこに入れてもいいよ」
 
貴司は少し迷っているようだった。しかしやがて「よし」と言ってお股の割れ目ちゃんを開いて、中に指を入れてくる。
 
「この中に入れるの初めて」
「ふふふ」
 
「この少し堅い所、クリトリス?」
「想像に任せる」
「けっこう湿ってるね」
「自然に湿度が出るんだよ。さっきお風呂できれいに洗ってるけど、どうしても臭いはするからごめんね」
「ううん。大丈夫」
 
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そう言いながら貴司は割れ目の中を指でまさぐっていたが、やがてハッとするような様子があった。
 
「ここに穴がある気がする」
「そこには悪いけど、指じゃなくて、おちんちんで最初は入れて。私、貴司の指にヴァージンささげたくないから」
「うん」
 
「あれ付けるからちょっと待って」
と言って、貴司は自分の荷物の中から避妊具を取りだした。開封して装着する。
 
「じゃ、入れていい?」
「どうぞ。私の旦那様」
 
貴司は指で場所を確認しながら、また大きく堅くなっている棒を千里の中に入れてきた。
 
ひゃー。
 
思ったよりスムーズに入った。念のためローションは投入しておいたのだが、さっきからかなりHな気分になっているから濡れてくれたのかなと千里は思う。貴司が強くキスする。舌を入れ合い絡め合う。千里も心臓がドキドキ言ってるし、脳内がカァッと気持ち良い物質で満たされる気がした。
 
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やがて貴司はスマタでやった時と同様に腰を動かして出し入れをする。これはそんなに気持ち良くもないなと千里は思った。でも貴司が気持ち良さそうだからいいよね、そう思ってギュッと抱きしめる。
 

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さっき一度フェラで逝っていたからだろう。結構な時間がかかった気がしたが、やがて貴司は再度千里の中で逝った。その瞬間貴司が脱力して体重を千里の上に掛ける。千里は再度貴司をしっかり抱きしめた。
 
しばらくしてから、またキスしてくれた。
 
やがて身体を離し、千里と並んで寝る。
 
「今、僕千里のヴァギナに入れたんだよね?」
「もし私にヴァギナが存在していればそうだと思う」
「ヴァギナじゃないの? まさか後ろの穴?」
「後ろの穴じゃないことだけは保証する」
 
「じゃ、やはり千里のヴァージンもらったんだ」
「私としては4月にした時に貴司には既にヴァージンをあげたと思ってる」
「確かにそうかもね」
「どこに入れるかなんて些細なことだよ。セックスしたことでお互いにあの時、処女と童貞を卒業したんだよ。私たち」
 
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「そうだよね」
「今日のって、スマタと比べてどうだった?気持ち良かった?」
「あまり変わらない気がした」
「じゃスマタでいいね?」
「いや、今度からはこちらに入れさせてよ。ちゃんと付けるからさ」
「ふふふ」
 

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「でもやはり、ほんとに女の子になっちゃったんだ・・・」
「私はずっと変わらないけど」
「そうなの?」
「でも、何だか女の子たちの噂では、私が性転換手術を受けにタイに行った時に貴司が親族として付き添ってくれたという話になっているっぽい」
「えーー!?」
「噂って、怪しい話ほど真実味を帯びて伝わるから。秋の大会の時のも、私たち裸になってセックスしているところを見つかって厳重注意受けたって話になっているみたいだし」
「うっそー!」
 
と言ってから貴司は
「やはりタイに行って手術したの?」
などと訊く。
「私は海外に出たことないよ。パスポートも持ってないし」
「じゃ国内で手術?」
 
「女の子たちの別の噂では私は中1の夏に札幌の病院でおちんちんを切ったということになっているみたい」
「それ、鞠古の話と混線してない?」
「うんうん。ほんとに噂って適当だよね。私、そもそも性転換手術なんて受けてないのに」
「こら、どさくさに紛れて嘘つくな」
 
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「でも私が本当の女の子だって思っててくれていいよ。どうせ21歳くらいでちゃんと手術受けて本当の女の子になるつもりだし」
「いや、既に本当の女の子なんだよね?」
「うん。そう思ってていい」
 
「また分からなくなった!」
「ふふふ」
 
ふたりはその後、お布団の中で並んだまま、バスケの話とか友人の話などを楽しく話した。キスはたくさんした。時々千里が貴司のおちんちんをいじってあげるので、貴司のおちんちんはずっと大きく堅くなったままだった。貴司もたくさん乳首をいじってくれた。
 
最後にもう一度結合した後、ふたりとも裸のままで眠ってしまった。
 

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朝、貴司はヴァイオリンの音で目が覚める。
 
千里が貴司が以前使っていたヴァイオリンで『愛の喜び』を弾いている。但し朝なので、近所迷惑にならないよう消音器を使用している。
 
演奏が終わると貴司はパチパチパチと拍手をした。
 
「だいぶ腕を上げた。移弦ができるようになってるし」
「うん。少し頑張ったかな」
 
「もし僕たちが結婚できたら、こうやって毎朝起こしてくれるといいな」
「さすがに私は貴司のお嫁さんにはなれないだろうけど、ヴァイオリン弾ける子と結婚したら、こうやって起こしてくれるかもね」
 
「でもお嫁さんになれる身体になったんだろ?」
「さすがに貴司のお父さんが認めてくれないよぉ、元男の子だった奥さんなんて」
「説得するよ」
「それに私赤ちゃん産めないし」
 
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「別に子供は居なくてもいいし、どうしても欲しければ養子をもらってもいいと思う」
「あまりそういうこと言わないで。私、期待したくなっちゃうもん」
 
「・・・・」
「取り敢えず20歳過ぎてから話し合わない? もしその頃まで私たちの関係が続いていたら」
「うん」
 

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翌週末。2月に本大会がある全道新人大会の旭川地区予選会が行われた。
 
千里は初めてN高女子の選手として参加する。試合前の練習時間に男女入り乱れてコートで練習していたら、
 
「あれ?今回例の男子チームに参加してた丸刈りの女の子は居ないね」
「ああ、あの子、3年生だからもう新人大会には出ないんだよ」
 
などと近くで話していた人たちがいた。こうやって勝手な噂は生産されていくわけだ!
 
練習が終わった後、休憩していたら、ポンと肩を叩かれる。M高校の橘花だった。
 
「髪伸ばしたの?」
「うん。それに今回から女子チームに参加するから」
「おお!」
「私が男子チームに参加してたらトラブルの元だって言われて」
「そりゃ女子が男子チームに入っていたら相手もやりにくいから」
「当たるのは決勝戦だね」
「ちゃんと勝ち上がってきてよね」
「そちらもね。勝負楽しみにしてるから」
 
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と言って千里と橘花は笑顔で握手した。
 

1回戦はあまり強い所ではないので、久井奈や千里・暢子たち主力は休ませて控組を先発させた。高校に入ってからはまだ実戦経験の少ない1年のメグミをPGで出し、2年のSFみどりにバックアップをさせる。1年の寿絵をPF的に使い、どんどんゴール下に攻め込ませる。秋の大会でSGとして出たもののほとんど得点できず、本人も「私3ポイント苦手〜」などと言っていた2年の透子もこの試合では比較的伸び伸びとシュートを撃ち、2ポイント3ポイント合わせて3割くらい放り込んでいた。センターは2年の麻樹である。身長は180cmもあり女子バスケ部で一番背が高いのだが、おっとりした性格なので普段は留実子の交代要員という位置付けに甘んじている。
 
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試合は80対12で勝ち、主力組の出る幕は無かった。
 
2回戦は旭川市内の女子チームの中では最強と評価されているL女子高である。今年は春の大会でも秋の大会でも、思わぬ所に敗れて出場できなかったもののいつも千里たちのN高校とインターハイ女子代表を争っているチームのひとつである。もっとも、向こうもこちらのことを「常勝校なのに春の大会も秋の大会も取りこぼしたな」と思っているだろう。
 
当然こちらは最強布陣で行く。PG.久井奈 SG.千里 SF.穂礼 PF.暢子 C.留実子 という先発である。
 
千里は対戦して「すげー強い!」と思った。こちらが最初立て続けに3ポイントを決めると、すぐにマッチアップを変更して、いちばん強そうな子(後で確認すると溝口さんという人だった)が千里をマンツーマンでマークするようになる。実際第1ピリオドだけでシュートを2度も停められた。それで、こちらも無理せず暢子にパスして、中に飛び込んで行ってシュートを決めるパターンも使用する。
 
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元々秋の大会ではフィジカルに強い留実子と暢子を使って、近い所からどんどんシュートするパターンで勝ち進んだのだが、今回はそれに千里が遠くから撃つパターンが増えて攻撃の幅が広がっている。千里・暢子・久井奈さんの間のパスは、ほとんど失敗しないので、結果的に3人の中の誰かが攻撃の起点になる形で得点を奪っていった。
 
最終的には69対58で勝った。うち千里が27点、暢子が24点取っている。得点の4分の3をこの1年特待生コンビで稼いだ。
 
「でも千里の得点分が無かったら負けてた所だった。この大会前に千里をこちらに獲得できてて良かった」
などと久井奈さんが言っていた。
 

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一方男子の方では、1回戦でいきなり強豪と当たり苦戦した。終始相手にリードを許し、もうダメかと思っていたところで最後の最後に北岡君の3ポイントが決まって延長戦となる。そして延長戦でもシーソーゲームとなったものの、何とか1点差で勝つことができた。
 
「村山〜、もう一度性転換して男に戻る気は無い?」
などと真駒さんに言われる。
 
「おちんちんなんて付いてるのめんどくさいです」
 
「村山、男子のスピードに慣れてたら女子のスピードは遅く感じない?」
と北岡君から訊かれる。
 
「どうでしょう。今日の相手は全国区だからというのもあるかも知れないけどそんなに遅く感じなかったです。もっとも私が元々遅いからかも」
「確かに!」
 
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男子の2回戦はそこそこに強い所で、北岡君も真駒さんも1回戦での消耗が激しすぎて精彩を欠いたものの、その分氷山君が頑張り、白滝さんも真駒さんに代わってゲームのコントロール役として活躍し、最終的には15点差で勝利した。
 
男女ともに翌日の決勝に進出する。
 
そして2位までは道大会に行けるので、これで男女とも道大会への進出確定である。
 

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女の子たちの性別変更(3)

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