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■女子大生・夏の恋(2)

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7月1日の9時頃、留萌P神社・姫路立花K神社の北町社・上町社の各拝殿前左右に竹または笹が立てられる。拝殿の鈴の所には短冊がどっさりと筆ペン・ボールペンも用意される。七夕の行事が始まる。
 
姫路で竹を採ってきたのは夜梨子に指示された九重、留萌で笹を採ってきたのはロゼに指示された白石である。
 

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西日本新鮮産業は敦賀市郊外に食品工場を建設した。たつの市や留萌に作ったのと同様のもので、かいわれ大根・もやし・豆苗・アルファルファなどを製造する。
 

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7月になったので、雅では振袖の本注文受付を開始した。同時に今年も製作進捗状況のページを公開した。受付可能数として表示したのは下記である。他社からの縫い子派遣数、季節労働者の数がほぼ確定したことから枠は先に定めた数字より少し大きくなっている。
 
本友禅 200
準友禅 100
友禅風 800
振袖21特 300
振袖21 500
 
友禅風の数字が昨年実績と同数であるが、実は本友禅・準友禅の数が大きく減っており、その分の戦力をプリンタ染めに回しているのである。去年は本来はまだ高級品を縫うには力不足の人にも高級品を縫ってもらっていて、その分上手な人が指導のために物凄く時間を取られている。去年それで“指導してもらった人”は今年は準友禅に投入される。
 
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7月2日は金曜日なので、第八西海丸は今週2度目の航海をおこない、北鹿島に樹木を運んで行って紙製品を持ち帰った。これまでは製紙プラントを1日3時間くらいしか動かしていなかったのだが、これて6時間動かせるようになる。ただこれまではたくさん作っても販路が無かったのだが、そのメドがたったので生産量を増やしたのである。ここは騒音を気にしなくていいのが良い所である。
 
ここまで島本が作った料理
 
6.08 回鍋肉
6.15 クリームシチュー
6.22 海老チリソース
6.29 肉ジャガ
7.02 ビーフストロガノフ
 
もっともピーフストロガノフはみんなご飯に掛けて食べていた。
「このカレーあまりからくないね」
などと村山などには言われた。
 
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彼はビーフストロガノフなんて料理は食べたことがなかった。(そもそも村山家の食卓に牛肉が載ることが無い:玲羅はロゼ家に居るおかげで、スキヤキや青椒肉絲(ちんじゃおろーすー)にもありついている。ビーフ・ストロガノフやローストビーフも食べている)
 

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飛鳥は3日(土)は事務所で電話番をしたが、暇だった!電話なんて全くかかってこなかった。今時みんな用事があれば携帯に掛けるかメールするだろうから、一般消費者相手の商売以外では、固定電話に掛けてくる人なんていない。固定電話回線はFAXとコンピューターの通信用以外には
使い道が無い。パソコンもFAXも使わない人だと固定電話を引かない人も多い。(翌週からは波多たちと同様、販売支援になった)
 
7月4日(日)は波多と一緒に補給の仕事をした。9時半に事務所に出て行き、午前中はジャスコに行ってお買い物をする。お昼を食べた後、尾鍋さんの車で三泊崎山のヘリポートに行く。
 
「道路の両側に壁があるんですね」
「ヒグマ侵入防止用らしいよ。ここはよくヒグマが出るから」
「こわっ」
「年間30頭くらい駆除されている」
「そんなに出るんですか!」
「それで今年ヘリポートを作った時にこの壁も作ったんだよ。だからこの道は歩いて通るの禁止ね」
「はい」
 
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万一帰りにお迎えの車が来てなかったらこの番号に掛けてと言われて電話番号を渡された。実はロゼの電話番号である!
 

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午前中に買った食料や雑貨をヘリに積み込む。それでヘリは離陸し、ほんの10分ほどで鹿無島に到達。着陸した。
 
ここには3軒の家があり全部老人夫婦が住んでいるが、内1軒の吉田さんはしばらくお留守らしい。お爺さんが旭川の病院に入院していてお婆さんもそれに付き添っているということだった。
 
残る2軒、田中さん・中村さんの家に物資を届ける。波多が田中さん、島本が中村さんの家に物を届け、各々家のお掃除をしてゴミを回収する。それから懐中電灯をチェックして、電池が弱ってないか調べた。
 
「お姉ちゃん、ストーブが点かなくなってて」
と言われるので見てみる。
「ああ点火の電池がなくなってますね」
と言って電池を交換した。ついでに給油もしておく。他に家の中の灯りの類いがちゃんと点くか点検した。奥の部屋の蛍光灯が1本、点きはするが傷んでいるのでワット数を確認し、次回来たときに交換することにした。
 
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その後で島本は中村さんのお婆ちゃんの入浴介助をした。たいていはひとりでできるものの、浴槽への出入りにヘルプが必要だった。それが終わったところで、波多と交替する。こちらで飛鳥が中村さんのお婆ちゃんの入浴をしていた間に波多は田中さんのお爺ちゃんの入浴をしていた。交替して波多が中村さんのお爺ちゃん、飛鳥が田中さんのお婆ちゃんの入浴を支援した。こちらは背中が洗えないというので洗ってあげた。
 

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お風呂が終わるとその浴槽のお湯を使って洗濯をする。
 
「今の若い人はこんな洗濯機知らないかも」
と言われたが、洗濯機は二槽式である!
 
飛鳥も波多もこんなもの初めて見たが、何とかなった。電動ポンプで浴槽のお湯を吸い上げ洗濯を回す。いったん脱水槽に移して脱水を掛ける。それからホースをつなぎ水道の蛇口を開けて水を溜め、すすぎを掛ける。また脱水する。二層式を使っているのは水を節約するためらしい。この島はとにかく水が貴重である。(実は全自動の操作が分からないからじゃないの?)
 
そして脱水が終わったら家の中に干す。外に干さないのは、海鳥に糞を落とされないためらしい。それに冬の間は外に干すこと自体が不可能である。家の中はエアコンがあるから結構乾く。また室内に干すことで室内に適度な湿度も与えられる。夏は暑さを和らげてくれる。
 
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その後家の中の物の移動などをして4時頃作業を終える。それでヘリコプターで留萌に戻る。
 
迎えの車が来てない!
 
飛鳥が渡されていた電話番号に電話する。若い女性が出た。
「はい」
「あのお、カンピ北海道留萌支所の者ですが、鹿無島にヘリコプターで補給に行ってきたのですが、帰りの車が来てないのでお迎えをお願いできないかと思って」
「ああ。今崎山ですか?」
「はい。何か池のようなものがある近くのヘリポートです」
「今行きますね」
「はい」
 
(この池は灯台跡に水が溜まったもの:古くはここにニシン油を入れて灯りを燃やしていた)
 

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電話をして5分ほどで日産ノートに乗った18-19歳くらいの女性(ロゼ)が来る。
「乗って乗って」
「ありがとうごさいます」
 
「この近くにおられるんですか?」
「ええ。家がこの麓(ふもと)付近なんですよ」
「へー」
 
2人が車に乗った時、近くの林から熊が出てくるのでギョッとする。が熊はすぐに倒れた。運転席の女性が電話する。
「ああ、西風?崎山の灯台近くにヒグマが転がってるから処分よろしく」
 
「何で熊は倒れたんだろう」
と波多が言うとロゼは
「ああ。気功ですよ。合気道の親戚ですね」
と言う。
「あなたが倒したんですか?」
「熊くらいは簡単ですよ。象(ぞう)は自信無いけど」
「気功って熊が倒せるんですか?」
 
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千里は町の許可を取って夏の間に鹿無島の全域で工事し、島に降った雨が全部浜近くに作ったプール“浜池”に流れ込むようにした。ここから電動ポンブで小原池に揚水する。これと淡水化プラントのお陰でこの島の水問題はほぼ解決する。水にゆとりができたことから鹿無島の住宅の洗濯機は秋には全自動に置換されることになった。実は二層式の修理用部品が入手しづらくなっているのが問題になっていた。この島は洗濯機を含めて家電品が壊れた時に電機屋さんが見に行くのも大変である。
 
北鹿島のほうでは水田に合鴨を放して排水に鴨の糞尿が混じるようになったことから、水田の排水を集めて浄水した小沼の水を海女荘・龍荘・狐邸のお風呂に使うのをやめ、お風呂には麓沼から取った上水道の方を使うようにした。小沼でも浄水してるから大丈夫ですよという意見はあったが。女狐たちが「上水道にしてほしい」と要望した。小沼の水はトイレと掃除にだけ使用する。
 
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(どうでもいいが、下水処理場に見学に行くと最初に美味しい水とかお茶とかもらうよね)
 

7月4日(土).
 
大学生剣道の京滋大会が行われた。京都府と滋賀県の大学の大会である。京教はこういうオーダーで出た。
 
女子
先鋒:木里清香
次鋒:島根双葉
中堅:村山千里
副将:樋口えり
大将:樋口るり
 
男子
先鋒:工藤公世
次鋒:高井龍馬
中堅:井出武蔵
副将:佐藤琢司(副部長)
大将:木村道長(部長)
 

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女子は準決勝まで最初の3人で勝った。決勝戦の相手は毎度おなじみ同志社である。どちらもオーダーを組み変えた。
 
同志社:平口/椎田/山本/林葉/南野
京教育:島根/木里/村山/えり/るり
 
向こうの監督が「しまった」という顔をしているが椎田さんは嬉しそうである。先鋒戦は双葉が勝ち、次鋒戦は向こうの4年生、最強の椎田さんが清香と対戦する。なかなかいい勝負だった。両者何度も打ち合うが1本にならない。しかし延長戦の終了間際、椎田さんの胴が決まり、この1本で椎田さんの勝ちとなった。椎田さんは勝ちはしたものの不満そうだった。できたら面で勝ちたかったのだろうが、勝ちは勝ちである。
 
中堅戦は千里が勝ち、副将戦は向こうが勝って、2:2で、るりと南野さんの大将戦に優勝の行方は掛かる。実力的には向こうが上なので、あぁあ、また準優勝かと千里も双葉も思った。ところが、るりが意外に健闘したのである。最初1本取られたものの4分で1本取り返した。そして終了間際、るりは相手から小手を奪った。
 
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それでこちらの勝ち、近畿大会に続く優勝となった。るりの大殊勲だった。
 
主将の清香が優勝の賞状をもらってきた。
 
なお、なお男子は3回戦で敗れてBEST16であった。
 
大会の後は南邸で打ち上げをした、今回は浜田先生が資金提供してくれたのでオージービーフの焼肉であった。4年生が飲み物も提供してくれた。
 

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7月5日(日).
 
剣道の昇段試験が行われ、るり・えり・明美、龍馬・武蔵などは四段になった。シルキーは初段になった。
 

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7月5日 - 2011年7月の地上アナログテレビ放送停波及び地上デジタルテレビ放送の完全移行を前提に、日本放送協会(NHK)や民間放送地上波テレビ放送局127社はアナログ放送で放送される全番組をNHKと日本民間放送連盟の申し合わせにより画角16:9サイズのレターボックス放送に移行。
 

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7月7日(水)の夜はどこの神社でも七夕の〆の行事をした。
 
竹・笹に結ばれた短冊を回収し、ネガティブな願い(誰々は死んで欲しいの類い)を除外して神前に提示し、ご祈祷をする。これは立花K神社では権禰宜の花絵がした。留萌P神社では禰宜の和弥がした。留萌では笛は善美、太鼓は常弥、姫路では笛は弓佳で太鼓は越智であった。なお上町社の分も北町社でまとめて処理された。
 
ご祈祷が終わったあとは、短冊は竹・笹と一緒にお焚き上げした。
 

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波多と飛鳥は6月23-24日は初デートで旭川・富良野に行った。翌週の6/30-7/01は、ゲームセンターで少し遊んだ後、留萌市内の飛鳥のアパートでのんびり過ごした。
 
飛鳥は実家は増毛町(ましけちょう)にあるが、高校を出た後、本人としては札幌に出たかったものの「女の子はあまり遠くにやりたくない」と言われ!?、留萌市内の飲食店に勤めた。1年ほど調理助手をしていたが、運搬船の調理係をしてくれないかと言われ、留萌と舞鶴を結ぶ運搬船に乗っていた。実はそれで“船舶調理師”の受験資格ができたので、試験を受けて船舶調理師になった。
 
2年間運搬船の仕事をしたあと、祖母が病気で倒れたので仕事をやめて実家に戻っていたが、祖母は健康を回復したので、また留萌に出て来てホームセンターに勤めていた。またそば屋さんの配達のバイトもしていた。実はそのホームセンターで一時期西口さんと一緒だったので、今回の仕事に誘われたという。勧誘時点で「健康保険証が出る月15日以上の勤務」という口約束があったらしい。ホームセンターは週3日で保険証が無かった。ここ2年ほどは保険料の高い国民健康保険だったので辛かったという。
 
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女子大生・夏の恋(2)

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