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連休中、雅きもの会館の地下ホールでは連日アイドルなどのライブがおこなわれ盛況だった。この期間、飲食店街は高めのお店が多いのでファミレスのサンデーファミリーやミスタードーナツにお客が集中した。
連休中に千里(ロビン)は今年も雅の振袖CMを撮影した。昨年よりシーンが増えている。
・楽焼きの湯飲みで濃茶を飲む所。
・書道をする所。
・碁石を碁盤に打つ所
・剣道をするところ
・藁を立てて試斬り(しぎり)をするところ
・大幣(おおぬさ)を振る所
・扇を持って舞をする所
・龍笛を吹くところ
・エレクトーンを弾くところ
・一人でバンド(ギター・ベース・ドラムス・キーボード)するところ
一人バンドはもちろん合成である。ロビン・夜梨子・グレース・ヴィクトリアで一気に撮影したとかではないと思う。多分。
今年は剣道シーンでは清香と一緒に出演した。また囲碁シーンではミヤと一緒に出た。ミヤはこのCM撮影直前に初段に認定され、現在免状申請中である。
このCMは連休明け5/6(木)から京都府内で放送された。
5月8日、JR西日本がICOCAを使った京阪電鉄(大津線を除く)との連絡定期券を発売開始。
5月8日が予定日の3ヶ月前なので、まゆりは5月10日(月)から産休に入った。
5月8日(土)、剣道の四教戦が行われた。京教はこういう陣容で臨んだ。
女子
先鋒:木里清香
次鋒:島根双葉
中堅:村山千里
副将:樋口えり
大将:シルキー
男子
先鋒:工藤公世
次鋒:高井龍馬
中堅:井出武蔵
副将:佐藤琢司(副部長)
大将:木村道長(部長)
もっともオーダーはあまり関係ない。今年も清香と公世が他チームの全員を倒して京教は男女ダブル優勝であった。双葉や千里は出番が無かった。新1年生の子たちも呆気にとられていた。
焼鳥屋さんで打ち上げをした。
フィンランドの製紙工場に機械一式が到着した。千里は山の雑木の類いを切って取り敢えず葉枯らしした。また昨年秋に切って葉枯らししていた木は麓に降ろして製材所に持ち込んだ。
製材所のラウカさんから言われた。
「あんたたち、ちゃんと植林はしてる?」
「植林ですか?」
「木を切ったら同じ数の植林をしないといけないんだよ」
「タリスネンさんに確認します!」
それでシルキーのお祖父さんに訊いて、もう10年以上使っていなかった“苗場”にスプルースの種を蒔いた。育ったところで山に植えることにする。
またシルキーのお祖父さんからは、お友達数人の林の伐採代行も頼まれたので、昨年作った地図でエリアを確認して、取り敢えず各々の林でスプルースや雑木を20本くらいずつ切った。まずは葉枯らしする。
5月16日(日)、雅きもの会館の地下ホールで、今年の振袖展示会がおこなわれた。今年もアイドルのミニライブをしたし、来場者全員にシルクのハンカチと神戸の洋菓子店のフルーツケーキをプレゼントした。また千里は今年も振袖姿で、藁を立てて日本刀の試斬りをした。千里に握手を求める来場者もたくさんいて、千里はたくさん握手をした。
来場者は満杯で、入りきれなかった人にはハンカチと洋菓子に振袖のパンフレットだけ渡した。
この展示会では振袖の仮予約が700入った(オーダーストップ)。予約できなかった人も7月にはあらためて、枠がある範囲で本注文を入れることは可能である。仮予約した人は本注文をしなかった(できなかった)場合でも既製服振袖を購入することが可能である。既製服は200着程度用意されている。半数が他の呉服店が制作したものであるが、残り半数は雅自身で1〜4月に製作したものである。。
5-6月:仮予約期間(5/16で既に締め切り)
7/1-8/15:本注文期間
12/10:お渡し期限
1/10:成人の日
5/15 までに入ったオーダーは通常の日程で処理され、だいたい2ヶ月程度で仕上がる。5/16からは特別製作体制に入るので、色留袖・訪問着などは注文受付を一時停止する。5/16-6/30 は振袖の注文も受け付けない、
5月18日、宮崎県で流行している家畜伝染病口蹄疫問題で東国原英夫知事が非常事態を宣言。
5月21日、金星探査機あかつきが種子島宇宙センターよりH-IIAロケットで打ち上げられた。12月に金星の近くまで到達することになる。この件はまた後に書くと思う。
この探索機は当初小型のM-Vロケットで打ち上げる予定でそれに合わせて機体を作ったが、M-Vが開発中止になったので大型のH-IIAで打ち上げられた。しかしH-IIAで打ち上げるには小さすぎるので、他の幾つかの人工衛星や実験機とセットで打ち上げられた。
(私は素人だからそう思うのだろうが複数の衛星をまとめて打ち上げて、それぞれの衛星を各々の独自軌道に乗せる技術って凄いと思う)
双葉と清香が3月に頼んだ振袖ができたので受け取ってきた。受け取りの際に試着、記念写真も自分の携帯で撮ってもらった。ふたりともお母さんに写真を送っていた。
5月22-23日(土日)、大学生剣道の関西大会が行われた。京教は次のようなオーダーで出た。
女子
先鋒:木里清香
次鋒:島根双葉
中堅:村山千里
副将:樋口えり
大将:樋口るり
男子
先鋒:工藤公世
次鋒:高井龍馬
中堅:井出武蔵
副将:佐藤琢司(副部長)
大将:木村道長(部長)
男子は四教戦と同じである。女子は最初の3人で準決勝まで勝ったが、決勝で同志社に双葉が敗れ、準優勝だった。
「ごめーん。私がストッパーになってる」
「いや、強い相手だから仕方無い」
一方の同志社側は「向こうが準決勝と同じオーダーだったから勝てた」「強い人が増えてる。今回勝てたのはラッキーだった」などと言っていた。
男子は準々決勝まで行って敗れた。昨年は2回戦敗退だったから大きな進歩である。
2日目は個人戦が行われる。千里・清香・双葉は決勝リーグまで行った。今年は千里が優勝、清香が準優勝だった。るり・えりも上位20名以内には入り全国大会に進出する。千里・清香・双葉は東西対抗戦にも出る。男子で公世は準優勝だった。龍馬君と武蔵君も全国大会に進出する。
全国大会と東西対抗戦は6月下旬におこなわれる。
フィンランドの千里(ローゼン)はイダルの町のケランという雑貨屋さんの20代の男性店長(オーナーの息子)オットーネンさんに持ちかけた。
「私はヤパニで事業をしている者ですが、スオミに支店を作ろうと思っているのですが、スオミの人の好みがよく分からないのでご指導をお願いできないかと思って。指導料に年間3万ユーロ(約400万円)お支払いします」
「何を指導してほしいの?」
と明らかに向こうは興味を示す。そもそも若い黒髪の女の子に声を掛けられたら悪い気はしない(色気の切り売り)。
「トイレットペーパーの硬さなんです」
「ほほお」
「たぶんヤパニライネン(日本人)とスオマライネン(フィンランド人)では好みが違うと思うから」
「そうだろうね!」
それで彼がスオミ産トイレットペーパーの開発に協力してくれることになったのである。
少し暖かくなってきたので、日本の千里(ロビン)は北海道組を動員し、北鹿島の東の入江に桟橋(さんばし)を設置し、浚渫(しゅんせつ)を行なって海底の土砂を取り除き、水深を確保して中型船でも入港できるようにした。浚渫(しゅんせつ)で出た土砂に関しては島の西側の海に幅100m. 奥行き50mの領域を区切り、水門も設置した上でそこに捨てた。この後もここは各地の土木工事で出た土砂の捨て場所とし、数年後には埋立地化するはずである。ここは2022年の『黄金の流星』の撮影では隕石の落下場所となり、ゼフィランたちの小屋が作られる。
また千里は、海女小屋跡の西側に青石に指導させて3つの養殖場群を作った。東側(海女小屋側)から順に牡蛎、スケソウダラ、ニシンである。各々の成育槽のサブ水槽では昆布も育てる計画である。水は昆布の生育槽を通ってから各々のメイン生育槽に流れ込む。昆布槽を通すことで水質の改善を図っている。生育槽は24分割されており、水温や日照時間の設定が1ヶ月単位でずれている。水温・日照時間のコントロールは桜水産のプログラムを利用させてもらう。このシステムや養殖場の構成そのものなどの技術供与の対価として年間2000万円を桜水産に払っている。
養殖場の排水は島の南側の斜面に作った水路を走ってから海に注ぐ。これによって南側斜面は暖められる。
千里は飲料水確保のため、海水の淡水化設備を作った。また雨水を溜めるために山の上のほうに貯水池を作った。取り敢えず島に積もっている雪をこの貯水池やその上方に運び、融けたら貯水池に溜まるようにした。
また千里は海女小屋の東側(養殖場と反対側)に工場の建物を立て、ここに木材の乾燥機や製紙機械を導入した。
(製紙業が千里のメイン事業になりつつある気がする)
また千里は50t級の運搬船を購入した。
また千里はこの島の山の上に風力発電用の風車を建てさせた。また海女小屋の裏手・山側にヘリポートを整備した(30m四方の平らな土地を作っただけ)。