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■女子大生・秋津島(6)

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「佳月ちゃんはその内、女の子になる手術受ければいいと思う」
と練習を見ていた4年生の女子・春佳が言う。
 
「女の子になる手術とかあるんですか」
「性転手術とかいうんだよ。毎年1000人くらいその手術受けて男から女に変わってるんだよ」
「へー」
「元々毎年生まれる赤ちゃんは男の子が50万人に対して女の子は48万人しかいないんだよ。だから本当は男の子が毎年1万人くらい女の子に変わらないと男女のバランスが取れないんだよ」
 
こういう算数的な話は幼稚園児たちには分からない。ただ男が多いから男が少し女に変わって丁度良くなるというのは分かった。
 
「私の従兄のお兄さんも去年タイに行って手術受けてきてお姉さんになったんだよ」
「タイ?」
「そういう国があるの。日本では手術できるお医者さんが少ないけどタイにはたくさんいるから、みんなタイに行くんだよ」
「へー」
「それでそのお姉さん、今年花嫁さんになったんだよ」
「わぁ」
「元々凄い美人でさ。昔から『あんたこんなに可愛いのに、男になるのもったいないよ。女の子になりなよ』とみんなから言われてたんだよ。それで本当に女の子になったのよね」
「佳月ちゃんも女の子になればいいね」
「ね」
 
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祭り前日、7月13日(金).
 
神社に電話が掛かってくるので、居合わせた巫女さんが取る。
 
「はい。三泊P神社です。はい、お世話になります。はい。はい!あらあ、それはお大事に」
 
それで巫女さんは拝殿で舞いの練習をしている子たちのところに行って言った。
「リナちゃんが風邪を引いて練習お休みしますって」
「え〜!?」
と女の子たちが言う。
 
「明日はどうなるんですか?」
「分からないけど、無理な気がするよ」
「じゃ5人で舞うんですか?形になりませんよ」
と指導役の恵那(6年)が言う。もうひとりの指導役の知代も困った顔をしている。
 
その時、知代は練習を見ている稚児役の男の子たちを見た。
「ねぇ、あんたたたちの誰か、巫女舞に入ってくれない?」
「え〜!?」
と今度は男の子たちが言う。
 
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「巫女衣裳着けてくれる人には、期間中特別に女子トイレの使用を許可するぞ」
「というか巫女衣裳着て男子トイレに入ってほしくないよね」
「巫女さんが男子トイレ使ってたって苦情が来るもんね」
「女子トイレなんてめったに体験できないぞ」
「普通なら痴漢として逮捕されるからね」
「われと思わん者は、いないか?」
「名誉女子の称号を授与するぞ」
「スカートと女の子パンティも授けるぞ」
「要らな〜い」
 
「でもひとり抜けたら初魚の儀はどうするんです?」
「3人でやってよ。3人でも何とかなるでしょ?」
 
しかし誰も名乗りでない。それで恵那が言った。
「だったらじゃんけん」
 
それで男の子4人でじゃんけんする。島君が負けた。
「じゃ島君ね。こちらに来て」
というわけで島は巫女さんに連れられて、社務所のいちばん奥の部屋に行く。ここは女の子たちが巫女衣裳に着替えるのに使っている部屋の隣である。
 
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「明日もここで着替えようね。女の子たちとは別の部屋にしよう」
 
同じ部屋だったら、こちらも嫌だが、女の子たちも嫌だろう。
 
稚児衣裳の水干(すいかん)と青い袴(はかま)を脱ぎ、下着だけになる。
 
(この袴は巫女さんの緋袴とは違いズボン型のものである)
 
「パンツに膨らみがあるね」
と言われる。
 
「ちんちんがあるので」
と島が答えると巫女さんはとんでもないことを言った。
「巫女になるには邪魔ね。取っちゃおう」
「え〜?」
 
しかし巫女さんは島のブリーフを脱がせると、ちんちんを掴み、くいっと引っ張って、取っちゃった!
 
え〜?ちんちんって、こんなに簡単に取れるものだったの?と彼は驚く。
 
「お祭りが終わったら返すね」
「はい」
「これ穿いてね」
と言われて白いパンツを渡される。なんか形がいつも穿いてるのと違う。まさかこれ女の子用だとか?と思ったが、取り敢えず穿いてみたらちんちんの無くなったお股にピタリとフィットした。なんか凄くいい感触。更にナイロン製のペティコートを穿いた。こんなの穿くの初めて。
 
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巫女衣裳を着る。
 
最初に白い襦袢(じゅばん)を着けてマジックテープのベルトで留め、赤い衿(えり)を着ける。これは衿のみのいわゆる伊達襟である。その上に白衣(しらぎぬ)を着けて腰紐で結ぶ。これは白い小袖である。留袖などとほぼ同じ形である。つまり足首のところまである。それに緋袴、赤い袴(はかま)を穿く。これまるでスカートみたい。そして最後に千早(ちはや)を羽織り、頭には金色の天冠(てんかん:ティアラ)を着けてもらった。
 
天冠はおとなの巫女さんは金属製のもの(パワーストーン付きのもある)を着けているが、重いので、幼女用のは厚紙に金紙を貼ったものらしい。(小中学生巫女さんたちの工作!)
 

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それで拝殿に行き、舞いの2列目に入った。佳月君がわりと上手いので後列に行き、島は広海ちゃんの左側で舞う。彼は女の子たちの練習をずっと見ていたし。2列目だと前の子の舞いを見ながら舞えるので何とかなった。
 
「上手くいった、上手くいった」
「あんた才能あるよ。このままうちの巫女にならない?女の子になる手術受けさせてあげてもいいよ」
などと言われる。
 
え〜?手術とかやだぁ。
 
「女の子になれば可愛い服たくさん着れるよ」
「今女の子になれば9月からスカート穿いて幼稚園行けるし」
 
ぼくスカート穿くの?(穿きたいのね?)
 
「君、下の名前は?」
「もとあきです」
「へー。長いし“アキちゃん”でもいい?」
「あ、はい」
 
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それで彼は“アキちゃん”にされてしまった。でも“アキ”だと、まるで女の子の名前みたい!
 
彼はこのあと、他の女の子たちからも“アキちゃん”と呼ばれるようになる。
 
この日はこのあと30分くらい練習を続けたが、最初は見よう見真似だった舞いもだいたい覚えて、手本を見てなくても、ちゃんと舞えるようになった。
 

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練習が終わって拝殿を降りる。
「みんなトイレ行こう」
という声があり、舞手の6人でトイレに行く。女の子たちは女子トイレに入る。アキは一瞬悩んだものの、佳月君が女子トイレに入るので自分も一緒に女子トイレに入った。
 
小便器が無く個室のドアだけが並んでいる様はどこか知らない世界に来たような気分である。
 
舞手が6人だがトイレの個室は3つなので最初の3人が入って残りの3人は外で待っている。この時3人はそれぞれのドアの前で待つのではなく、一列に並んだので、へーと思った。
 
やがて最初の3人が次々と出てくるので待っていた3人が入る。アキも中に入り、袴・白衣の裾・ペティコートをめくり、パンティを下げて便器に腰掛けた。
 
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ちんちん無いのにどうやっておしっこすればいいんだろうと思ったが、おしっこは出て来た。お尻の穴より前の方のポイントから出てくるが、凄く楽に出てくる感じがした。それはおしっこを“出す”というより“落ちて行く”という感じで、もし女の子になったら、やはりこんな感じでおしっこするのかなあ、と思った。
 
出終わった後誰かが「トイレットペーパーで拭いて」と言った。それでトイレットペーパーを少し取ると、おしっこの出て来た付近を拭いた。ああ、こうしないと下着を汚すよなと思う。男の子だとちんちんを振って雫を落とせるけど。
 
それでトイレを出た後、また一番端の部屋に行き、着替える。さっきの巫女さんが手伝ってくれたが彼は訊いた。
「あのお、ちんちんはいつ返してもらえますか」
「ああ、明日の本番が終わったら返すよ。今日はちんちん無いとズボン穿いてもトイレに困るよね。これ穿いて帰るといいよ」
と言われて茶色のフレアースカートを渡された。
 
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それで彼はそのスカートを穿いて家に帰った。
 
「高島さんが風邪でぼくが代わりに巫女舞に入ることになった」
と言うと
「いいんじゃない?それでスカート穿いてるのか」
などと母は言う。
「巫女さんが男子トイレに入ってたら苦情来るから女子トイレに入れるようにってスカート渡された」
「ああ、そうだよね」
 
「そうだ。あんた髪切りに行こう」
「うん」
 
それで母の車で町に出た。
 

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元々祭りの前に髪切ろうというのは言われていた。
 
アキはそれまで髪を切る時は町中の荻野理髪店という所に行っていた。旦那さんが荻野理髪店、奧さんが荻野美容室をやっていて、2軒のお店が並んでいた。この日も荻野理髪店に行くのかと思ったら母は隣の荻野美容室に連れ込んだ。
 
「すみません。この子の髪切ってください」
「はい。あら?島さんの所、お嬢さんいらしたんですね」
 
スカート穿いてたら女の子に見えるかも。
 
「今までは隣の荻野理髪店で切ってもらってたんですけどね」
「小さい内はそれでもいいけど、幼稚園くらいになったらうちに連れてきて下さいね」
 
それで彼は床屋さんって小さい頃だけで、大きくなったら美容室で髪切るのかなと思った。彼はこの後いつも美容室で髪を切るようになる。
 
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でも美容室つていろいろ床屋さんとは違っていた。まず髪を切る時、床屋さんみたいな傾く椅子ではなく普通の椅子に座って切った。また、シャンプーする時、床屋さんは俯いて頭を洗っていたが、美容室では仰向けで髪を洗うので「へー」と思った。
 
しかし何よりも髪を凄く可愛くされた!
 

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家に帰ると父が「可愛くなったな」と喜んだ!
 
「風邪で休んだ女の子の代わりに巫女舞に出るんだって」
 
「へー。スカートも似合ってるし、この機会に女の子になる手術でもする?」
と父は言っている。
「取り敢えず夏祭りが終わってから」
と母。
 
夏祭りが終わったら、ぼく女の子になる手術受けるの?
 
「女の子になるなら名前も変えないと」
「それはアキで」
「あ、可愛いんじゃない?」
 
ということで彼はこの後家の中でもアキと呼ばれるようになる。
 

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その後、普通に晩ご飯を食べ、お風呂に入る。彼の家はご飯は椅子に座って食べるのでスカートでも特に問題無かった。しかもフレアースカートは足を動かしやすい。
 
お風呂に入ってあらためてお股をみるが、ちんちんは無くなったままである。普通に身体を洗うのと同じようにお股も洗った。
 
「着替え置いといたよ」
と母から声を掛けられた。
「ありがとう」
 
それでお風呂からあがり、バスタオルで身体を拭き、下着を着けようとすると、パンツは女の子用である。これ穿くのかと思うが気にしないことにして穿く。シャツも襟元にリボンが付いてて女の子っぽい。気にせず著る。パジャマがキティちゃん?でも気にせず著た。前合わせがいつも著ているゲキレンジャーのパジャマと左右逆なので戸惑ったが、ホック留めなので何とかなった。
 
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きっと彼が髪を切っている間に母が買っておいたのだろう。
 

それでその日は寝た。翌日、起きてからトイレに行く。最初立っておしっこしようとするがパジャマのズボンに開きが無い。そもそもちんちんも無いことを思い出す。それで便器に座ってして、ちゃんとその後を拭いた。朝御飯を食べてから出掛ける。昨日穿いたスカートを穿いていった。靴も昨日買ってもらった、きらりんレボリューションの靴てある。巫女さんがウルトラマンの靴履いてたら変かもね。
 
「なんか可愛い髪になってる」
とみんなに言われた。
 
昨日の巫女さんに巫女衣裳を着せてもらう。今日は髪に垂れ髪のヘアピースも付けられた。そこに母が来て、お化粧をしてくれた。鏡を見て「きれーい」と思った。ついでに記念写真も撮った。
 
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拝殿の下に行って他の子たちと一緒にスタンバイする。高校生のお姉さんたちが鈴を持って巫女舞をしていた。その後、お偉いさんたちが玉串を捧げる儀式があり、それから出番である。他の子たちと一緒に昇殿し、5年生の翠花さんの笛と知代さんの太鼓の音に合わせて舞いをした。
 
拝殿を降りると「お疲れ様〜」と言われて、御祝儀袋をもらい控室に戻った。
 
御祝儀の中身は100円玉10枚である。これはお札(さつ)で渡すと大抵母親に「預かっておいてあげる」などと言われて、取り上げられてしまうから。わざと小銭にしているのである。100円玉なら、子供たちが自分で自販機のジュースとか買うのに使える。
 

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アキはクレン何とかという濡れティッシュみたいなものでお化粧を落としてもらい(クレンジングというんだよ)、巫女衣裳を脱いでTシャツとスカートに戻る。
 
(君、何か忘れてない?)
 
そして他の女の子たちと一緒に出店で鈴カステラを買い、自販機のコーラも買った。その日はずっとスカートを穿いていたので、トイレは他の女の子たちと一緒に女子トイレを使った。佳月ちゃんもスカートを穿いてて、やはり女子トイレを使っていた。
 
出店で買ったものを「エアコンがあるし」と言って、みんなで三泊会館の中に行き食べた。椅子に座るが、この時佳月ちゃんが
「アキちゃんスカートで座る時はひざをくっつけて」
と言った。
 
「私もよくお母ちゃんに注意される」
「結構筋力使うよね」
などと女の子たちが言っている。アキも膝を付けてみたが、これを維持するのはけっこうきついぞと思った。
「男の子は足を閉じようとするとちんちんが邪魔になるけど、ちんちん無い人は邪魔なものが無いからちゃんと閉じられるはず」
と佳月ちゃんは言っている。
「佳月ちゃんはちんちん無いの?」
「ないしょ」
 
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ちんちんがあるなら「あるよー」とか言えばいいしわざわざ「内緒」と言うのは、実は無いからかもと思った。でも佳月ちゃん、可愛いし、ちんちんなんて無いかもね。
 

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女子大生・秋津島(6)

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