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■女子大生・春の小川(6)

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合宿が終わった後、千里は九重に尋ねてみた。
「ああ、榧(かや)ならいっぱい生えてるよ」
「取り敢えず1本切っといて」
 
それで千里は碁盤が取れるサイズの榧を1本伐採、取り敢えず葉枯らし(現地での自然乾燥)させた。半年くらい葉枯らししてから麓におろし、製材して碁盤の製作所に持ち込めばミヤは来年の春頃までには榧の碁盤を入手できるだろう。千里は彼女に電話し
「うちの岡山の山に榧が生えてたから取り敢えず1本伐採させたから。来年の春くらいまでには榧の碁盤が手に入るよ」
と伝えてあげた。
「嬉しい!」
「だから来年の春くらいまでに初段を取りなよ」
「ありがとう。頑張る」
 
それで千里は岡山・広島で榧(かや)の植林も進めることにしたのである。
 
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また榧でも碁盤の材料として最高級品とされるのは九州南部に分布する日向榧(ひゅうが・かや)だが、九州は虚空の勢力圏なので千里が手を出すことはできない。千里が九州でしているのは、長崎県北部(虚空の本拠地は長崎県南部の長崎市)での、はまち・まぐろの養殖、種子島と大隅半島での、うなぎの養殖だけである。
 

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京平は“お母ちゃん”の気配を感じて、伏見のお山を降りると町中を歩き、1軒の大きな家に辿り着いた。ところが彼がその家の門を通過すると全然別の家に飛ばされた。
 
戸惑っていると玄関が開き、
「京平よく来たね」
と千里(夜梨子)が声を掛ける。
「入って入って」
「うん」
 
それで中に入る。
「京平、きつねうどん食べる?」
「きつねうどんって、きつねのお肉が入ったうどん?」
「違うよ、キツネが大好きな油揚げが入ったうどんだから、きつねうどんと言うんだよ」
「良かったぁ」
と言って、キッチンのテーブルで美味しそうに食べている。
 
「ぼく油揚げ大好き」
「そうだろうね。これも食べなさい」
と言って稲荷寿司を2個載せた皿を出すと、それも美味しそうに食べていた。
 
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食べ終わった所で千里は京平を3畳のサービスルームに連れて行く。ここはカーペットが敷いてあり、レゴ・デュプロのバケツが置いてある。
 
(デュプロは低年齢の子用のレゴで通常のレゴの倍のサイズのブロックである。ジャスト2倍なので通常のレゴとも組むことが可能)
 
「お母ちゃんとこれして遊ぼ」
「うん」
 
それで京平はこの日は3時間ほど千里とデュプロで遊んだのである。
 

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「この部屋は京平の部屋にするから、お母ちゃんが居ない時でも勝手に入ってひとりで遊んでていいから」
と千里(夜梨子)は言う。
 
「うん。でもおかあちゃんいないときはどうやってこのいえにはいるの?」
「お母ちゃんが居ない時でもこちらの小桃は居るから入れてもらって」
「うん。こももさん、よろしくー」
「うん。京平君よろしくー」
 
「お姉ちゃん、この辺のキツネさんとは少し違うみたい」
「うん。私は北海道のキタキツネなんたよ」
「へー。」
 
「でもぼくおかあちゃんのにおいをかんじておうちにきたらべつのいえにきちゃったんだよ」
「京平が最初に行った家には赤の千里が住んでる。私は黄色の千里」
と言って夜梨子は黄色い腕時計を見せた。
「あか?きいろ?」
「千里は何人もいるからね。でも時計のベルトの色で見分けられるんだよ」
「へー」
 
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実際には京平はこのあと多数の千里たちにさんざん欺されることになる!
 
「2年前に“一の峰”で最初に京平と会ったのは青の千里だよ」
「ふーん」
 

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「でもどの千里も京平のお母ちゃんだからね」
「わかった。でもあかとかあおってどんないろだったっけ」
と京平がきくので千里はレゴのバケツから
「これが赤、これが青、これが黄色」
と各色のブロックを取ってみせた。
 
(京平は男の子ではあるが、人間並みの視覚を持つので、青と黄色の区別が付く)
 
「赤の千里は忙しいけど、黄色の私は少しは時間があるから、できるだけ京平と遊んであげるよ」
「うん」
 
その後、京平はおおむね毎週木曜日の朝にこの家にやってくるようになった。そして午前中いっぱい千里と遊んで、お昼にきつねうどんと稲荷寿司を食べてから伏見のお山に帰った。帰りはだいたい小桃が送って行った。手を繋いだ小桃と京平を夜梨子が南邸に転送し、そこから小桃が1kmほど歩いて伏見稲荷の鳥居のところまで連れて行くと京平はあとはひとりで帰れると言った。
 
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夜梨子は午後は國學院の授業に出るが、午前中はわりと時間が取れるので京平と遊んであげていた。京平は実は一度お昼過ぎにここに来て「お母ちゃんはお昼からは学校だよ」と言われたので、その後朝来るようにした。でもその日は小桃が遊んであげたし、お稲荷さんとかも作ってあげた:この家はいつも油揚げを切らさないようにしている。
 
ちなみに小桃は青と黄色を識別できる(“一族”のキタキツネのメスにはこういう子が結構居る。オスはダメである。青と黄色を見分けきれない)
 

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2009年4月10日、天皇(明仁天皇)・皇后(美智子)夫妻が金婚式(ご結婚50周年)を迎え、宮中で祝賀行事等が挙行される。
 

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東の千里も西の千里も4月13日(月)から授業が始まった。夜梨子が通う國學院の神職研修所は9日から授業が始まっている。通常の神社の跡取りさんは大抵東京の國學院大学か伊勢の皇學館大学に行くので、ここに来ているのは会社勤めなどをしていたのが、急遽継いで欲しいと言われて短期間で神職の資格を取りにきたという20-30代の人が多かった。9割が男性である。しかしほとんどが男性で年齢も高いというのは花絵さんからも聞いていたので夜梨子は気にせず授業に集中した。でも巫女さん出身という女性も3人居て、少し心強く感じた。もっともその3人は全員後継者の奧さんあるいは婚約者ということだった。
 
(セリアがM神社の宮司にバイトしていた神社から留守番とか頼みたいから神職の資格を取ってと言われたと説明したのも、M神社の宮司さんには、きっと宮司の子供か孫の婚約者なのだろうと思われている)
 
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しかし千里も含めて女性4人は巫女出身なので、ある程度神社のことを知っているが、大多数の男性受講者には全く予備知識の無い人が多く、神社とお寺の違いとか、お経と祝詞(のりと)、僧あるいは坊さんと神職(しんしょく)あるいは神主(かんぬし)、山門と鳥居、お布施(ふせ)と初穂料(はつほりょう)、合掌と拍手(はくしゅ)とか、また神社の建物で、鳥居・御手洗(みたらし)、拝殿と神殿とか、ほんとに基本的なことから講義は始まった。
 
拝殿は分かっても神殿が分からない人が多く“天照大神(あまてらすおおみかみ)”を読めない人も多かった。「てんしょうたいじん?」などと言ったりしていた。罔象女神(みずはのめのかみ)は巫女出身者以外全滅だった。でもこんな人でも1年後には多分神主の卵くらいには進化する。
 
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なお花絵は1年コースで権正階を取得したが、千里が入ったのは2年コースで2年間学ぶことで正階(および明階試験の受験資格)を取得する。1年後に直階や権正階がもらえたりはしない。(通信制の大阪國學院には1年後に直階、2年後に権正階が取れるコースがあるが、宮司が急死したりして、緊急に後継者にならなければならなくなった人のみが対象:取り敢えず1年後に直階をもらって禰宜をしながら更に1年通信制で勉強し続け権正階を取って宮司になる、ということができる:直階では禰宜にしかなれない。宮司になるには最低権正階が必要)
 
※神職の階位
浄階>明階>正階>権正階>直階
 
なお、千里が入ったコースを修了した後、明階の試験を受けるためには2年間の神社勤務も必要だが、それは和也との話し合いで、姫路の立花K神社でその勤務実績をさせてもらうことにしている。なおこの2年間は神社に勤務すればいいだけであり、職種を問わない。神職でなく、巫女や事務員でも構わない(トイレ掃除でもいい!)。ただし和也はここを出たら千里を立花K神社の権禰宜(ごんねぎ)に任命すると言っている。でも留萌の常弥は留萌P神社の権禰宜にも任命すると言っている。千里も“ジェット権禰宜”になることが濃厚である。
 
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しかし巫女出身の他の女性はみんな笛を吹いていたと言っていた。千里が“白雪”で短い曲を吹いてみせると
「うまーい」
「凄く力強い龍笛の音だ」
と感心された。
「ほんとに龍が寄って来そう」
 
「それ笛も凄くいい笛だという気がする」
「北海道の古い民家で囲炉裏(いろり)の上に100年あった竹で作られた龍笛なんですよ」
 
この煤竹は北海道の初山別村で得られたものだが、竹が無い北海道の民家の囲炉裏の上に竹が使われていたのはきっと何かこだわりがあったのだろう。
 
「すごいね」
「こういう天然煤竹は今ではほぼ入手不能らしいですね」
「だろうね」
「古い民家でも囲炉裏が無かったりするよね」
「大正以降の家ならストーブかコタツですよね」
「ストーブの上に100年でもいいけど、ストーブは場所を動かすからなあ」
 
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現在の留萌三泊P神社の囲炉裏の上には竹の天井を設置したのであそこがまた放火されたりしない限り!、100年後には煤竹ができる可能性がある。また岸本メイは2000年頃に建てた那須の自宅に囲炉裏を作り、その上に竹の天井を組んでいるので2100年頃に煤竹ができる可能性がある。
 

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國學院の授業は、きーちゃんに密かに撮影させ、このビデオをロゼが1日分(約4時間)を平均2時間程度に編集し、これをロビン、グレース、ヴィクトリア、アイリーン、ジェーン、セリアも見て勉強した。また教育大の授業も月夜が撮影し、夜詩子(スモールy)が編集して、これを夜梨子・ロゼ・グレース、シルビアが見てそちらの勉強もした。
 
(ゆきも8月以降、4け月遅れで國學院の授業を見る。8月まで待つのは7月までは忙しいため。この件後述)
 
グレースの負荷が大きいが、通常の業務が忙しいのでこういう勉強をすること自体、よい気分転換になっていたようである。ヴィクトリアは「神職講座だけでお腹いっぱい」と言って、教育大の授業はパスしていた。
 
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ロゼは神職講座の編集作業で6時間くらいかかるが、これまで3年間昼間は暇だったから頑張るといってやっていた。夜詩子は「私高校の授業あまり受けてないから物凄く勉強になる」といって頑張って編集作業をしていた。
 
夜詩子は2006年の11月に夜梨子からコピーされたので高校1年の10月の授業までは受けた記憶があるが、その先は高校にほとんど関わっていない。
 

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