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■女子大生・春の小川(2)

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2009年4月1日、イーグレット美術館が新館でリニューアルオープンした。オープンの式典には、白井館長、千里など美術館関係者の他、市長さんや地元選出の県会議員さん、市内の他の美術館や博物館の人なども来てお祝いをしてくれた。
 
白井館長が来賓を案内して館内を回っていたが、来賓たちはこけしの部屋、だるまの部屋、ひな人形の部屋で感嘆し、常滑焼きの部屋やソフビの部屋で微笑み、最後は二十八部衆の部屋で驚いていた。
 
「玄関が西洋のオリンポス12神のブロンズ像だから最後は東洋の28神の木彫り像ですね。12は1年の月の数で、28は1月(ひとつき)の日の数です。また28は兵庫県の都道府県コードです」
「おぉ」
「この部屋には来年くらいに二十八部衆の親玉の千手観音が来て像の数は29になる予定です。兵庫県の市の数が29個、町の数が12ありますね」
「おお」
「まあ偶然ですけどね」
「あははは」

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しあわせ工務店で受注していたものの未成であった住宅は3月末までに全て竣工した。
 
千里は大手のハウスメーカーと契約し3丁目工務店(しあわせ工務店の継承会社)の技師たちに研修を受けさせて、軽量鉄骨工法のライセンスを取得。今後は原則としてユニット工法か軽量鉄骨工法のみに限定して注文住宅の建築受注を再開することにした。翌年には重量鉄骨工法のライセンスも取る。こういう工法に不安のある人に実物を見てもらうため、姫路市の北部、旧有明町の工場跡地を購入。ここにモデルハウスを建てた。見に来た人は
 
「これがユニットなんですか?」
などと驚いていた。
 
ユニット工法なんて50年くらい前からあるのになかなか普及しない原因のひとつは日本人は概して狭い土地に家を建てようとするためユニット部品では“収まらなく”なってしまう問題があった。しかしミンタラ配下のハウスユニット製作所“ユーニン”では狭い所にも設置できる70cm幅のトイレユニットとか団地サイズの小さめ居室ユニットとかも作っているので大抵の間取りをユニットの組み合わせだけで作れてしまう。
 
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それで3丁目工務店は5月には4件の注文住宅を受注。全て6月中に竣工した。建て替え案件も古い家を大力工務店を使って1日で崩してしまうので驚いていた。その後もだいたい月に4-5件の受注があった。
 

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千里はイーグレットの旧工房の土地を白井さんから4000万円で購入し、ここにユニット工法でマンションを建て、住宅の建て替えをする人の仮住まい・荷物置き場として安価に提供することにした。これを“白鷺ハウス”と命名したが、とても好評だった。また顧客の家財運搬のため、大力運輸という会社を立ち上げた。後の播磨工務店・緑組である。3丁目工務店から“人間の”スタッフを5人ほどこちらに移籍した。移籍したのは主として電気関係に強い人(電気工事士の資格所有者や電器店での勤務経験がある人。感電に強い人ではない!)で配線関係や家電品(エアコンや洗濯機など)の取り外し・設置をしてもらう。
 
ここは3丁目工務店以外ではコネでしか仕事を受けない。一般の引越の受付はしていない。タウンページにも載せていない。
 
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なおイーグレット跡地のマンション“白鷺ハウス”にはエレベータ・“動かせる歩道”があるので、それで荷物を運ぶことができる。また屋根のある駐車場から直接内部に入れるので雨が降っていても荷物を濡らす心配が無い。ここは引越のためのマンションである。
 

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千葉大学に合格した東の千里は3月中旬、母を連れて千葉に出てくるとまず大学に行って入学手続きをした。そのあと母を連れて不動産屋さんに行くと市内北部のボロアパートを契約した。大学にはかなり遠いので母が訝っていたが、千里(ブレンダ)は自転車で通うと言っていた。自転車でも20分くらいかかりそうである。しかしグレースにはブレンダの意図が分かった。ここは東関東道の千葉北ICに近いのである。つまり貴司に車で会いに行くつもりで、大学から遠くてもインターチェンジに近いアパートを借りたのだろう。しかもこの付近なら市の中心部から大きく外れるので駐車場代も安いだろう。
 
千里は月末に新幹線で大阪に行き貴司とデートした上で引越のためにいったん北海道に戻った。そして4月6日に再度千葉に出てくると、雨宮先生と会った。約束してたのかなと思ったらどうもそうだったようで、雨宮先生と一緒に車屋さんに行く。スポーツタイプの車を多く取りそろえているお店である。ここでブレンダはインプレッサを買った。やはり千葉−大阪間を頻繁に走るつもりで走りの良い車を買ったのだろう。この手の車を選ぶなら、やはり雨宮は良きアドバイザーだろう。雨宮はフェラーリとかを勧めていたが、2シーターでは車内セックスできないから4シーターにしたと見た。
 
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ブレンダと行動をともにしているゆきがグレースに電話して来て言った。
「ブレンダは何考えてあんなボロアパート契約したのかな」
「私もあの子の頭の中身は分からないことが多すぎる」
「あのアパート、絶対雨漏りが酷いよ。雨漏りした跡とかもあったし。私あんなところに住みたくない。グレース何とかならない?」
「んじゃ千葉司令室に住んでもいいよ」
 
ということで、ゆきは大学から歩いて10分ほどで行けるマンションに住むことになった。
 
そういう訳で結果的には大学の授業も主としてゆきが受けることになる。そもそも青は中学時代もずっと冬眠していたし、高校3年間もほとんど授業に出ておらず出ていたのはほぼゆきだったから、大学の授業もブレンダにはよく分からないものだったろう。結局ゆきが受けるしかなかった。ブレンダは“算数”は得意なので2桁×2桁の掛け算を暗算できるが、もう6年間ほとんど勉強してないのではどうにもならない。「鳴くなウグイス平安京」とか「水兵リーべ僕の姉」とか言ってたし!(どういう周期律表だ?)
 
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ブレンダは毎日ジョギングしたり近くの体育館でシュート練習したりして体力作り的なメニューをこなしていた。
 
東の千里の本格的バスケ競技復帰は12月になり、ゆきの方もその間は再度基礎トレーニングをするかたわら、Golden six で音楽活動もしていた。
 

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佐藤玲央美は入る予定だったチームが親会社の倒産で消滅してしまい、何をしたらいいのか分からないまま習志野市のアパートで無為な生活をしていたが、その日は本でも買おうと新宿に出て来た。通りすがりにスポーツ用品店を見る。
 
「少し身体動かさないと駄目だなあ」と思い、中に入って眺めていたとき、剣道の竹刀に目が留まった。
「あ、これいいかも」
と思う。バスケットのボールは体育館がないとダメだが竹刀ならどこでも振れるし。玲央美が見ていたら店員さんに声を掛けられる。女子用の竹の竹刀を選んでもらう。カーボンのほうが丈夫で長持ちしますよと言われたが、実際に試合に使うわけでもないから、丈夫さは関係ないだろうと思い、安い竹にした。それとダンベルを持ちレジに行くと、ばったりと橋田桂華に遭遇する。
「剣道やるの?」
「ううん。ただのトレーニング」
「今どこに居るの?」
「習志野〜」
「へー。そうだ。高田さんから、レオちゃんと連絡が取れないかと聞かれたよ」
「ああ」
「メールでもしときなよ」
「そだね」
 
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実はこの時期、バスケット女子U19コーチの高田は複数の代表候補選手の所在がつかめず困っていた。特に佐藤玲央美や村山千里は関東方面に居るようだという情報までは掴んだものの、具体的な住所や所属チームが分からず、メールは届いてはいるようであるものの返事も無くどうしたものかと思っていた。
 
グレースはブレンダが使用している携帯のクローンから高田コーチに電話した。
 
「村山君!全然メールの返事とかも無いんで心配してたよ」
「何か所在の掴めない子が何人かいるようですね」
「君も含めてね」
「コーチ、一度橋田桂華と会って下さい。あの子は筑波大学に行きました。彼女が多くの子との接点を持ってます」
「分かった」
「それと私と佐藤は必ず合宿に参加しますから、私たちのことは心配しないで、他の子を何とか捜し出してください」
「うん」
 
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高田は橋田桂華からも「佐藤と村山は必ず来る」という話を聞くことになる。これは実は美鳳が保証していたものである。
 
またグレースは高梁王子(たかはし・きみこ)が留学中のアメリカの高校の名前を高田コーチに伝えた。
 
「ありがとう。橋田君と会ってから渡米してみるよ」
 

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ロビンは4月5日(日)までラッキーブロッサムのツアーをやっていた。一部はジェーンやグレースが出ているが8割くらいはロビンである。
 
「また夏休みによろしくー」と言って別れる。5日最終日は札幌だったが、その夜はライブが終わった後ジンギスカン屋さんで打ち上げがある。「もう高校卒業したんだし。いいじゃん」などと言われてお酒も飲まされたが、たくさん飲ませようとするゆまから幣原さんが守ってくれたので飲んだのはサッポロビールをコップで2杯と北海道ワインをグラス1杯だけで、ロビンはあまりきつくなかった。でも体液を共有している夜梨子は酔ったようで「こらぁ、未成年飲酒!」と怒っていた。
 
ロビンは運動するので筋肉が多くお酒に強いが、夜梨子はそんなに筋肉が多くないので酔いやすい。
 
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(人間の筋肉には結構な水分が含まれるが脂肪には“油と水”であまり水分が含まれない。水分が多いほど、同じ量飲んでもアルコール濃度は小さくて済む。また筋肉にアルコールを分解する作用がある。一般に男性のほうが女性よりお酒に強いのはそのせいである。更に身長が高いほど肝臓も大きい。だから190cmのラグビー男子は一気飲みができても150cmのスポーツしない女性が一気飲みすると死亡しかねない)
 

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