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■八犬伝(12)

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腕を組んで考えていた信乃は言いました。
 
「浜路は実の親のもとに連れて行こうと思う」
と信乃は言いました。
 
「実の親!?」
と浜路が驚きます。
 
「しのりん、私の実の親を知ってるの?」
 
(その呼び方は人前でやめろーと信乃は思う)
 
「浜路は、いや浜路姫は、里見義成公の御息女なのだよ」
と信乃(アクア)が言うと、浜路本人(姫路スピカ)、荘助(町田朱美)、道節(恋珠ルビー)、そして物事に動じない丶大法師(高崎ひろか)までが仰天しました。
 

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「だったら、信乃、そなたが浜路姫を安房まで送っていけ」
と丶大法師が言います。
 
「そうしようと思う」
「私が里見公に手紙を書くからお主はそのまま里見公に仕えろ」
「それでもいいかも知れない」
「そして浜路殿と夫婦になれ」
「それは無理だと思う。里見公の姫君なのに」
 
「なあに、里見公の息女とは知らずに結婚してしまったが、その後で出自が分かったと言えばいい。既にお前たち夫婦なのだろう?」
と丶大法師が言いますので
 
「いえ、私はまだ・・・」
と信乃が言い訳しようとしたものの、浜路は信乃に抱きつき
 
「私はもう身も心も信乃様と一緒です」
などと言います。
 
それで
「何でも奧手の信乃さんにしては珍しい」
と荘助が笑いながら言いましたし、道節も
「うん、それでよいよい」
と言います。
 
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それで、なしくずし的に、信乃は浜路と既に夫婦であるということになってしまったのです。
 
(丶大法師の手紙を読んだ里見義成公も笑って信乃と浜路姫の婚姻を認めた)
 

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なお数日後、戻って来た“本物の”眼代(溝口ルカ)は不在中に自分が事件の裁きをしたことになっているので仰天しますが、あらためて書類を確認し、夏引を再度取り調べて、眼代の代理?の処理で問題無いとしました。
 
また本物の眼代は木工作の遺体を再検分し、石で殴った跡が2ヶ所にあることに気付きます。夏引の供述とあわせて、夏引は致命傷を与えておらず、夏引が殴って気絶させた後、何者かが再度殴って殺害したものと判断しました。それで夏引を尋問した結果、犯人は奈四郎と断定します。それで夏引は死罪を免じられて、剃髪の上、開桃寺(*41)お預けとされることになりました。
 
(*41)開桃寺(“かいとうじ”現在の海島寺:読み同じ)は1380年に創建された古い寺だが、尼寺に変わったのは1500年頃と言われ、実は八犬伝の時代の少し後である。
 
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なお、剃髪というのは女性のみに適用された刑罰である。軽い罪の場合は剃髪されただけで後は自由というのもあった(男性なら百叩きとかに相当する)。寺院預かりになる場合は、一般に期限が定められたが(期限経過後はそのまま居てもいいし還俗してもよい)、重い罪の場合は、永久に出られない永預りというのもあった。
 

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語り手:浜路と信乃は木工作の葬儀をしました。夏引(なびき)の実子で、浜路の乳姉にあたる星子(宮地ライカ)も来て、浜路に
 
「私、浜ちゃんに死んでお詫びしなきゃいけないと思った」
と泣いて謝っていましたが、
 
「星ちゃんには責任はないよ」
と言いました。彼女は結婚しているので、その夫・奈倉電三郎(滝沢小股)(*42)も一緒に来て謝っていました。
 
浜路は信乃および星子夫婦と一緒に、開桃寺に移送される前の夏引にも面会しました。夏引は泣いて浜路に謝りましたが、浜路はこれまで自分を育ててくれたことを感謝し、何か不自由したら連絡をくれるよう伝えました。
 
「浜路と、しのちゃんも幸せにね」
と夏引。
 
「うん。ありがとう」
「女同士の夫婦というのも、あっていいよね。しのちゃんきっと浜路のいい奥さんになるよ」
 
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なんか誤解されてる!?
 
面会が終わってから、浜路も星子も笑いが止まらないようでしたが、信乃は憮然としていました!奈倉電三郎は
 
「もしかして、しのさんって男の人?」
などと訊きます。
 
「男ですけど」
 
「俺も浜路ちゃん、女の人と結婚したのかと思った!」
と電三郎は言っていた。
 

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(*42)今回の長時間ドラマでは、サワークリーム食パン(旧:ザマーミロ鉄板)から、マリナ&ケイナの他に、遠下美笑干と滝沢小股が参加した。
 
現在、サワークリーム食パンは全株をマリナが所有しており、マリナは同社の会長になっている。ただし経営は社長の板付中将に全てお任せし、マリナは基本的には口を出さない。
 
マリナが全株を取得した結果、サワークリーム食パンはオフィス・キロメートルの事実上の子会社になった。またオフィス・キロメートルには主として《乗っ取りに対する防衛》のため、§§ミュージックが10%出資したため、両社が§§ミュージックの関連会社になった。今回の出演はこういう背景もある。
 
遠下美笑干は遠上笑美子のそっくりさんだけど男!
 
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滝沢小股 (komatta) は、スカイロードの komatsu のそっくりさんだけど女!
 
というタレントである。滝沢小股(本名滝沢小鞠)は最近はそっくりさんの仕事より、マリ・ベーカリー(ここもマリナが34%の株を所有する)の店長としての仕事がメインになっている。彼女は見て女と思う人はまずおらず、普通に男性の店長と、お客さん(“彼”のファンのリピーターが結構いる)にも、お店のバイトさんたちにも信じられている。彼女は本当は女なのに男にしか見えないので、不本意ながら男子トイレを使用している(女子トイレに入って痴漢として捕まりそうになったこともある)。本人はFTMでもレスビアンでもないと言っている。(でも女の子からしばしばラブレターをもらう)。
 
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語り手:甲斐国守護・武田信昌公(藤原中臣)はこの事件を伝え聞き、指月院を訪れ、犬士たちに
 
「そなたたちは、このままここに留まって良い。何か不自由なものがあったら遠慮無く言ってくれ」
と言いました。
 
それで犬士たちは初めて安住の地を得ます。この後(穂北荘に移動するまで)2年ほど、犬士たちはここを拠点に活動することになりました。
 

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信乃と浜路は木工作の四十九日が終わってから、安房に旅立ちました。浜路はもうすっかり信乃の奥さん気分です(それとも信乃が浜路の妻?)。
 
ところで奈四郎は手下の媼内(吉沢蕾美)と一緒に逃亡していたのですが、お金のことで言い争いになり、ふたりは斬り合いになります。
 
ちょうどそこに信乃たちが来合わせて、奈四郎は媼内かと思って信乃に斬りかかります。ところが信乃(アクア)が刀を抜くより早く浜路(姫路スピカ)が自分の刀を抜いて、奈四郎を斬り倒してしまいました。
 
(媼内は逃亡して越後で船虫と組むことになる)
 
「しのりんを襲う族(やから)は私が許しません」
などと言っています。信乃はすっかり“しのりん”にされています。
 
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しかし信乃は、自分より早く浜路が刀を抜いたので、もしかしてこの子は、自分と手合わせする時、手を抜いてないか?本当は物凄く強いということは?と思ったのでした。
 
「これは先日私を襲った、追い剥ぎではないか」
と信乃は奈四郎の死体を見ていいます。
 
「だったら斬っても問題無いですね」
「うん。もし役人に訊かれたらそれできちんと説明する。しかし埋葬しよう」
 
と言って、信乃たちは穴を掘り、奈四郎の遺体を埋めて、一緒に念仏を唱えました。
 
かくして浜路は図らずも自分の養父の仇を討ったのですが、そのことには浜路も信乃も全く思いも寄りませんでした。
 

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語り手:その後のことです。
 
小文吾は鎌倉で毛野を探した後、越後に向かったのですが、ここで山賊をしていた船虫と遭遇。船虫は捕らえられて町民たちに手足を縛って放置する刑に処されます。ところが船虫が息絶える前に荘助が通り掛かり、刑罰を受けているとは知らずに助けてしまいました。
 
越後で領主の母・箙大刀自(えびらのおおとじ)が小文吾と荘助を捕らえます。実は箙大刀自の娘が1人は大塚の大石家、1人は千葉介自胤の妻になっていたので、荘助は刑場破り、小文吾は馬加大記殺しの犯人として捕らえたのです。
 
しかし2人は稲戸津衛(本騨真樹)に助けられ、ニセの首(船虫の一味の者)を双方の使いに渡し、小文吾と荘助は密かに逃がしてもらいました。そして2人は諏訪で毛野と遭遇。最初毛野と荘助が剣を交える展開があったものの、小文吾が止めに入り、事なきを得ます。
 
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「荘助待て!これは俺の許嫁だ」
「毛野も待て。こいつも俺たちの仲間だ」
 
小文吾は3年ぶりの毛野との再会に涙を流し、2人は抱き合います。その夜、小文吾は毛野と一夜を過ごしましたが、毛野は翌朝姿を消していました。置き手紙に「もうひとりの仇である籠山逸東太を討ってから戻ります」と書かれていました。
 
更に同年9月には、大角と現八が武蔵国穂北荘で道節と出会います。この地には結城合戦の残党などもおり、犬士たちの味方の多い所でしたので、ここに本拠地を移動することになります。
 
そしてここで小文吾が辻強盗をしていた船虫と遭遇し、とうとうこの女を捕らえました。そこに道節・荘助・現八・大角も現れ、船虫はついに彼らに殺害されます。(ナレ死!)
 
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一方、毛野は、扇谷定正夫人・蟹目前(川崎ゆりこ)に気に入られ、彼女から奸臣・竜山免太夫の殺害を依頼されますが、この竜山免太夫こそ、毛野がもうひとりの父の仇として狙っていた籠山逸東太(花貝パール)の変名でした。彼女はこれを美事に討ち果たして、本懐を遂げます。
 
それで毛野も道節たちに合流し、ここに親兵衛以外の7犬士が揃ったことになります。ただ、毛野は自分を熱く見詰めている小文吾に(こないだの夜はうまく誤魔化して“結ばれた”ように見せたけど、ずっと誤魔化し続けるのも難しいし)どう自分の性別を打ち明けようかと悩むのでした。
 
でもしばらく誤魔化し続けます!
 
ほかの犬士たちも、小文吾と毛野を夫婦として認めていました。
 
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文明15年(1483)1月、蟇田素藤(森原准太)と妙椿(坂田由里!)は館山城を幻術にて守り、里見家ではその対処に苦慮していました。
 
この月、年老いた里見義実(伏姫の父)(桜野レイア)は伏姫の墓参りに富山(とみさん)を訪れていて3人の刺客に襲われます。彼らは麻呂信時・安西景連・神余光弘の遺臣(遺族?)ということでした。
 
義実公の従者たちが倒され、もう終わりかと思った時、颯爽と乗馬にて現れ、刺客たちを倒し、老侯を救った若武者がいました。
 
それがこの年まだ9歳ながらも外見は15-16歳に見える犬江親兵衛(七尾ロマン)だったのです。
 
親兵衛は老侯を助け起こし、自分は八犬士のひとりであると名乗り“仁”の珠を見せてから
「ではまた」
と言って去って行きました
 
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そしてここに
 
“僕たちの戦いはこれからだ”
 
という表示があり、ドラマはタイトルロールに移る。
 

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孝 犬塚信乃:アクア
礼 犬村大角:常滑舞音
義 犬川荘助:町田朱美
信 犬飼現八:白鳥リズム
智 犬坂毛野:水森ビーナ
忠 犬山道節:恋珠ルビー
仁 犬江親兵衛:七尾ロマン
悌 犬田小文吾:西宮ネオン
 
伏姫:東雲はるこ
八房:常滑舞音
 
浜路1・浜路2:姫路スピカ
玉梓・船虫・妙椿:坂田由里
 
千葉介自胤:秋風コスモス
蟹目前:川崎ゆりこ
麻呂信時:日野ソナタ
赤岩一角・山猫:品川ありさ
丶大法師:高崎ひろか
安西景連:山下ルンバ
里見義実:桜野レイア
 
犬塚番作:今井葉月
馬加大記常武:花咲ロンド
十条音音:石川ポルカ
姨雪世四郎:原町カペラ
手束:中村昭恵
籠山逸東太:花貝パール
妙真:甲斐波津子
沼藺:甲斐絵代子
十条力二郎:水谷康恵
十条尺八郎:水谷雪花
 
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卒川庵八:大崎志乃舞
古那屋文五兵衛:佐藤ゆか
扇谷定正:南田容子
依介:山口暢香
簸上社平:高島瑞絵
 
網乾左母二郎:大林亮平
犬村蟹守:木取道雄
蟇田素藤:森原准太
稲戸津衛:本騨真樹
 
●♪♪ハウス
品七:城崎綾香
巨田助友:坂出モナ
畑上高成:羽鳥セシル
山中の童子:松梨詩恩
山林房八:湯元信康
粟飯原胤度:広沢ラナ
妻の水澪:水野雪恵
背介:神田あきら
犬江親兵衛(幼少時):白雪めぐみ
 
媼内:吉沢蕾美
本物の甘利:溝口ルカ
里見義成:中町リサラ
古河成氏:阪口有菜
 
女田楽:米本愛心・田倉友利恵・花咲鈴美・栗原リア・木原扇歌
 
綺麗所:桜井真理子・安原祥子・立花紀子・竹原比奈子・神谷祐子・山道秋乃・水端百代
 
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●サワークリーム食パン
亀篠:マリナ
蟇六:ケイナ
竃門五行:遠下美笑干
奈倉電三郎:滝沢小股
 
●信濃町ガールズ(登場順)
杉倉氏元:青木由衣子
堀内貞行:斎藤恵梨香
神余光弘:安原祥子
山下定包:桜井真理子
金碗八郎:三田雪代
糠助:鹿野カリナ
簸上宮六:太田芳絵
軍木五倍二:今川容子
執権・横堀在村:左蔵真未
曳手:大仙イリヤ
単節:美崎ジョナ
鴎尻並四郎:夢島きらら
戸牧:直江ヒカル
鈴子:古屋あらた
鞍弥吾:直江アキラ
渡部綱平:長浜夢夜
白井貞九:鈴原さくら
坂田金平太:立山きらめき
卜部季六:花園裕紀
茶店の主人・鵙平:鈴鹿あまめ
その妻・雀女:知多めぐみ
雛衣:木下宏紀
玉坂飛伴太:豊科リエナ
山神・月蓑団吾:三陸セレン
土地神・八党東太:山鹿クロム
屹足溌太郎:箱崎マイコ
赤岩牙二郎:夕波もえこ
泡雪奈四郎:篠原倉光
四六城木工作:山本コリン
夏引:薬王みなみ
星子:宮地ライカ
 
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語り手:明智ヒバリ
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武田信昌公:藤原中臣(起こし表示)
 
 
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八犬伝(12)

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