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■夏の日の想い出・ジョンブラウンのおじさん(7)

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XANFUSの件で世間が騒然としている中、ローズクォーツのタカが12月7日、結婚式を挙げた。
 
タカは、芸能記者から
「おふたりとも花嫁姿ですか?」
などと訊かれるのを
「すみません。それやると、彼女のお父さんから結婚を認めてもらえないので」
などと言って、かわしていた。
 
式および披露宴は都内のホテルを使用したが、「しろうと歌合戦」が人気番組として定着していることもあり、招待客100人ほどの大規模な披露宴となった。
 
マキは2011年12月10日に結婚しており、この時に私とマリが披露宴で歌唱したのが、ローズ+リリーの公の場での3年ぶりの歌唱となって、その後の活動再開につながっている。サトは1年ほど前、2013年12月29日に結婚した。ヤスは元々ローズクォーツに参加した時点で既に結婚していた。
 
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挙式は神式で行われ、マキ、サト、ヤス、私に、Ozma Dreamのふたりも参列している。麗さんは白無垢、タカは紋付き袴で挙式に出た。
 
少し休憩時間を置いて披露宴が始まる。披露宴の入口では色打掛け姿の花嫁と紋付き袴姿のタカが並んで出席者を迎える。そして全員入った所で、サトが編集してくれたスライドショーが上映される。高校時代の貴重なふたりのツーショット写真(体育祭のものらしい)、お茶目で混ぜられているタカの女装写真(高校の男子部で行われたミスコンのもの)、などには歓声が上がっていた。そのあとローズクォーツの生演奏にあわせて、本振袖に着替えた麗さんと紋付き袴のタカが入場してくる。ここでギターはジュリアが代わりに弾いている。
 
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ふたりがひな壇に就いたところで、新郎側・新婦側双方の挨拶が行われる。新郎側の挨拶はUTPの大宮副社長、新婦側の挨拶は麗さんが所属している羽田空港のCA部門の部長さんがしてくれた。そして乾杯の音頭は★★レコードの加藤課長が取った。
 
披露宴には「しろうと歌合戦」の司会者ヨナリン、アシスタントの川崎ゆりこ、上島先生と春風アルトさん、鈴鹿美里、槇原愛とシレーナ・ソニカ(覆面の魔女)、スターキッズのメンバー、★★レコードからは梶原さん・氷川さん・加藤課長が来ている。余興では花婿自身も参加してローズクォーツの『カウントダウン』と『小豆島・天使の道』を演奏した。むろんボーカルはOzma Dreamであり、私がそちらでは歌わないことで、現在ローズクォーツの正ボーカリストは彼女たちであることを印象づける。一方、私はマリとふたりでローズ+リリーの『恋人たちの海』を歌って祝福している。
 
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「これでローズクォーツはボーカル以外、全員既婚者になった訳か」
と上島先生が言う。
 
「高校時代に出会ったふたりが34歳にもなってやっと結婚したというのはロマンですね」
と私が言うと、上島先生はハッとしたような顔をした。
 
あ、このネタで何か曲を書くな、と私は思った。
 
「だけどさっきローズクォーツが歌った『小豆島・天使の道』って可愛い曲だね」
「ワンティスの『トンボロ』のPVでもあそこを使いましたね」
「そうそう。比較している人がよくいたけど、内容的には全く異なる歌だから」
 
「でも桜島法子さんの曲って、坂井真紅(さかい・まこ)ちゃんに提供している曲にしても可愛いのが多いですよ」
と私。
「彼女は結果的には歌手としてより、作曲家として才能を発揮しはじめた感じ」
と上島先生も言う。
 
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『小豆島・天使の道』はローズクォーツが11月に発売した2年ぶり3枚目のオリジナル・アルバム『アイランド・リリカル』の中の曲で、ローズクォーツのオリジナル・アルバムとしては初めて10万枚/DLを突破している。この曲は特に個別ダウンロードの多かった曲である。このアルバムの楽曲は全て霧島鮎子作詞・桜島法子作曲とクレジットされていた。
 
「あれは霧島鮎子さんと桜島法子さんが2人で1年がかりで全国の島を渡り歩いた時に書いた曲で、発表の機会を探っていたらしいんですよね。たまたま★★レコードの氷川さんが桜島さんと雑談していた時にその話が出て、ぜひローズクォーツで歌わせてという話になったんですよ。向こうも坂井真紅に歌わせるのには合わないしと思っていたらしくて」
 
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「僕にはできない仕事だなあ」
「私にもできないです! 歌われている島の中には行くのに数日がかりって島も幾つかありますし」
 
舳倉島などは輪島からの船が1日1便しかないものの、島には宿泊施設などは無いから、誰か適当なコネを使って民家に泊めてもらうしか無い。孀婦岩などはそもそも近くを通る定期航路が存在しないのを、たまたま企画された豆南諸島経由で小笠原を訪れるツアーに参加したものらしいが、小笠原の各島を巡るオプショナルツアーと組み合わせたので合計2週間の旅程だったらしい。父島に2泊した以外はずっと船上生活である。
 
「そんなに休暇もらえないもんね」
「通信途絶するところが多いですから」
 
私にしても上島先生にしても、いくつかのレコード会社から24時間以上の通信途絶はしないようにしてくれと言われている。
 
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「ふつうの人だと資金的にも厳しい」
「ええ、一般の勤め人や主婦にはできないです」
「船酔いする人にも無理だよね」
「彼女たち船酔いはもう開き直ったと言ってましたよ」
 
「アルバムに同梱した写真集がまた凄いね」
「ええ。あの写真集目当てに買った人も随分あったみたいです」
 
CDにはCDケースサイズ40ページにも及ぶ写真集が付いていた。あまりにも内容が凄いのでふつうの写真集サイズで120ページくらいのものを出版しないかという話も出ているようである。
 
「しかしRose Quarts Plays Sex Changeはミリオン行っちゃったし、氷川君はローズクォーツの事実上のプロデューサー的な位置になってきたね」
 
「でも自分はあまり市場的なことは考えていない。単に自分の好みで提案しているだけだと言ってますけどね、本人は」
「彼女の自由にさせてあげている加藤君、そしてそれを素直に受け止めているタカ君たちやケイちゃんたちも、いいんだと思う」
 
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「でも『アイランド・リリカル』のような良心的なアルバムが10万枚で『性転換ノススメ』のような、冗談みたいなアルバムが100万枚というのは個人的には、いいのかなあとは思いますけどね」
 
「そのあたりは仕方ないよ。良い作品と売れる作品はある程度割り切らないといけない」
と上島先生は言う。
 

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上島先生と色々な話題で盛り上がっていた時、司会をしていたUTPの悠子が
 
「それではここでサプライズゲストです!」
というと、ドアが開いて5人の美女がレオタード姿で入ってくる。
 
「RoseQuarts Plays Sex Changeのキャンペーンに登場した性転換美女の5人です!」
と悠子が言うと、思わず歓声があがるが、花婿のタカはあんぐりとした表情、花嫁の麗(うらら)さんは、あからさまに嫌そうな顔をする。
 
5人はいつの間にかピアノの所に座っている雨宮先生の伴奏で『ふたりの愛ランド』を歌った。スポーツをしているおかげで肺活量もあり高音の出る千里がケイのパート(石川優子パート)、やや声が低い花村唯香がマリのパート(チャゲ・パート)を歌った。後の3人はコーラスである。雨宮先生はピアノもとても上手いのだが、このように人前で演奏するのは極めて珍しい。
 
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その美しい歌唱に大きな拍手が起きる。
 
「はい、自己紹介して」
と雨宮先生が言う。
 
「歌手の花村唯香です。性転換してから1年10ヶ月ほど。女の子の身体って調子いいわよ。あなたも性転換してみない?」
 
「ダンサーの近藤うさぎです。性転換してから10年ほど。もう男の子だった頃のことは忘れちゃった」
 
「一般人という建前の仮名C子です。性転換したのは高校生の時です。多分8年くらいかな。おちんちんなんて無い方がいいですよ。皆さん取っちゃいましょう」
と言ったのは千里である。
 
「一般人と主張している匿名希望です。性転換したのは2年ちょっと前です。まだ籍は入れてないけど、同棲しているフィアンセがいます。向こうの両親にもお嫁さんとして認めてもらってます。あなたも性転換して幸せをつかみましょう」
などと言ったのは和実である。
 
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「元歌手の新田安芸那です。性転換してから15年くらいかな。今は引退して一般人。ごく普通のそこら辺に居る子持ちママです」
と新田安芸那は言ってから
 
「タカ子ちゃん、なんでそんな男の人みたいな格好してるの? 結婚するんでしょ? ちゃんと可愛いお嫁さんにならなきゃダメじゃない」
と言う。
 
「待って。俺、男だから花婿なんだけど」
とタカ。
「嘘ついちゃだめ。タカ子ちゃんは可愛い女の子なんだから。よし、みんなでお色直しに連れて行こう」
 
すると雨宮先生がピー!と笛を吹き、5人の性転換美女軍団はひな壇のタカを拉致すると「ちょっと待て〜。やめろー」と叫んでいるタカを強引に連行して会場の外に出て行った。
 
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「えーっと、花婿さんがお色直しに行っちゃったみたいですけど」
と司会の悠子は言ってから
 
「ちゃんと花婿のまま戻って来るんでしょうか?」
と不安そうな顔で言う。
 
「もし花嫁になって戻って来たら離婚です」
と本当の花嫁の麗さんが言う。
 
「でも私もお色直ししてきます」
と言って、拍手で送られて退場する。
 
そして15分ほどの後、会場のドアが開き、音楽が鳴るなか、千里と近藤うさぎに両脇を抑えられたピンクのウェディングドレス姿のタカが戻って来る(どうも一番腕力のある2人が徴用されたようである)。ちゃんとメイクもきれいにされているし、胸にはバストパッドが入れられていて、けっこうな胸がある。
 
「きゃー!」
という声が会場内に響き、芸能記者たちが寄って行って写真を撮る。
 
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そこに遅れて白いウェディングドレス姿にお色直ししてきた麗さんがお姉さんに付き添われて入ってくる。しかしピンクのウェディングドレス姿のタカを見て、眉をひそめる。
 
悠子がタカにマイクを向けるとタカは
「麗、ごめん。強引に押さえつけられて着替えさせられた」
などと言っている。
 
「花嫁さん、安心して。こちらの花嫁さんにあってはならない、おちんちんも除去しちゃったから安全な初夜が迎えられるから」
と近藤うさぎが、そのマイクに割り込んで言う。
 
「それ初夜には困るのでは?」
と悠子が心配そうに言う。
 

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すると麗さんは怒ったようにして近づいて行き
「このまま離婚式に移行する?」
などと言う。
「あと5分猶予をちょうだい」
とタカ。
 
結果的にピンクと白のウェディングドレス姿のタカと麗さんが並んだので、芸能記者が盛んにフラッシュを焚く。参列者の中にも寄ってきて写真を撮っている人がいる。
 
その時千里がタカの背中に回ると、糸か何かを切ったようである。うさぎとふたりで左右の袖を持って引くとあっという間にウェディングドレス姿のタカがタキシード姿に変身する。
 
「おお!」という声が上がる。
 
和実がタカの顔にクレンジングを使って素早くメイクを落とす。うさぎがタカの履いていたパンプスを脱がせ紳士靴を履かせる。ウェディングドレスの麗さんとタキシード姿のタカが並んだので、それをまた芸能記者が写真に撮る。今まで座っていた参列者が何人か近づいて来てやはり写真を撮る。
 
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「ではキャンドルサービスです!」
と司会の悠子が言い、花村唯香がふたりにライターを渡す。麗さんも笑顔で受け取る。場内の照明が落ちる。それでふたりは各テーブルの燭台に火をつけてまわった。
 
いつの間にか雨宮先生と「5人の美女」のテーブルも用意されていて、全員パーティー用のドレスを着ている。タカはそこにキャンドルサービスする時に「勘弁してくださいよ」と言っていた。すると雨宮先生は「インドでヒジュラが結婚の祝いの余興をするようなものよ」などと言う。
 
「ついでにタカちゃんもヒジュラに入らない?」
「お断りします」
 
ちなみに披露宴が終わるよりも速く更新されたスポーツ新聞系のニュースサイトには、白いウェディングドレスの麗さんとピンクのウェディングドレスのタカが並んだ写真が掲載され「ローズクォーツのタカ、レスビアン婚?/披露宴中に性転換。XXXは除去済み!?」などという見出しが躍っていた。
 
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