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■夏の日の想い出・1羽の鳥が増える(3)

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「あ、それでさ、ケイ」
とEliseは言った。
 
「先月出したスイート・ヴァニラズのアルバム、絶好調だよ。ケイありがとね」
「いえ、今回は私は何も作曲してないので、お礼はマリに」
「うん。ありがとう、マリ」
「いや、曲を書いてくれたリーフのおかげです」
と政子。
 
「あれって、リーフさんが書いたの?」
と光帆に訊かれる。
 
「そそ。営業政策上、クレジットはマリ&ケイ+リーフにしているけど実際にはマリ作詞・リーフ作曲。私は何もしてない。印税もマリとリーフで山分け」
「へー」
 
「可愛い曲を書くと思った。どんな人?」
と小風が訊く。
 
「女子高生だよ。富山に住んでいる」
「あ、去年、ローズ+リリーの富山公演で出てきたと言ってたね」
「そそ。ピンクゴールドのサックス吹いて」
 
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「あれ、七星さんが唆してあのサックス買わせたんだよね」
と政子。
「それで唆した七星さん本人もあのピンクゴールドのサックスが欲しくなってしまって、買って年末の自分の結婚披露宴で吹いたんだよ」
と私。
 
「なるほどー」
 
「あ。それで今回のアルバムが好調だから、秋頃に次のアルバムを出したいんだよね。音源制作は6月頃から始める」
「Eliseさん、復帰するんですか?」
「まだ無理。このアルバムまではAnna(Eliseの実妹)にやってもらう」
「産後すぐには演奏できませんよね」
 
「性転換手術の1ヶ月後にステージで歌った冬みたいな超人はそう居ないから」
「冬なら出産して3日で歌えそうだけど」
「無理だよー」
「ああ、やはり出産するつもりでいるんだ」
「そういう訳じゃ無いけど」
 
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「まあ、それで、また楽曲を書いてくれないかな。12曲ほど」
「アルバム1枚分か」
 
「じゃマリ、よろしくー」
と私。
「高級松阪牛のしゃぶしゃぶで手を打とうかな」
「まあいいよ」
「作曲はまたリーフに投げてしまおう」
「私が書いた詩をLondaさんに選んでもらって、それをリーフにメールで送りつければいいよね」
「そそ。期限は2ヶ月以内と書いといて」
 
「ちょっとリーフさんが可哀想な気がしてきた」
と小風。
 
「リーフは今頃くしゃみしてるな」
と政子。
 
「リーフさんって音楽系の高校か何かに行ってるの?」
「ううん。地元でも有名な進学校だよ」
「へー。でも音楽やるんだ?」
 
「あの子は歌が超絶上手い。声域も4オクターブあるから」
「それは凄い」
「あの歌で中学時代はコーラス部を全国大会に連れて行って3位入賞させた」
「すげー!」
「コーラスの全国大会3位って凄いね」
 
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「リーフがマリの歌に上手く曲を付けられるのは霊感がハンパ無いから、完全にマリの波動を読み取って曲を書けるからなんだよね。普通の人には私の代役で曲を書くのは難しい」
 
「へー。霊感が強いんだ」
「日本で五指に入る霊能者だよね?」
「うん。そう思う」
「えーー!?」
「高校生なのに?」
「いや、ああいう分野は凄い子は小学生くらいから凄いよ」
と美空が言う。
 
「小学2年生の時に誘拐された同級生を見つけ出して無事保護させたらしい」
「凄いね、それは」
 
「ついでに生まれた時は男の子だったのも、ケイと同じだからね」
と政子。
 
「何〜〜!?」
「でも既に性転換手術済み」
「高校生なのに!?」
「いやたまに居るよ。Rainbow Flute Bandsのモニカも高校生なのに性転換手術済みだし」
と音羽。
 
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「ちょっと待て。モニカって男の娘だったの?」
「あの子、女の子にしか見えないよね」
「上島先生もあの子がMTFって気付いてたよ」
と私。
 
「へー!」
「骨格が男の子の骨格だって上島先生は言ってた」
「上島先生って服の上から骨格を見通すの?」
「さすが、女遊びの達人!」
 
「でもケイの周辺って性別の怪しい人が多すぎる」
と音羽が言うが私は
「私はRainbow Flute Bandsとは縁が無いけど」
と言っておく。
 
「ここに居る人も、私と美空以外は全員怪しい気がする」
などと小風。
 
「小風は美空とラブってことないの?」
などと光帆が言い
 
「それは無い!」
と小風も美空も否定していた。
 

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「しかし早い内に性転換したというとさ、ケイもかなり早い時期に手術しちゃってるよな?」
とEliseは言った。
 
「それ時々言われるんですけどねー。私が性転換したのは間違い無く大学2年の時です」
と私は答える。
 
「いや、それは絶対嘘だ」
とElise。
 
「あ、やはりEliseさんもそう思います?」
と小風が言う。
 
「大学2年になってから性転換したという話はどうも怪しすぎる気がして」
 
「ノリ、そこの写真集取ってよ」
とEliseが言うのでLondaが出してくる。
 
「こんなものを見つけたんだよ」
 
「ああ、Eliseさんもそれ入手したんですか」
と和泉が言うので
「これ知ってたの?」
とLondaが訊く。
 
「うちの社長も持ってますよ」と和泉。
「何?もしかして蘭子の何か?」と小風。
「うん」
「なぜ私たちにも見せん?」と小風。
「いや、プライバシーかな、と」と和泉。
「芸能人にプライバシーは無い」と小風。
「ほんとにそれでいいの?」
「いや、とりあえず蘭子には無い」
 
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Londaが笑っている。
 
「で、何それ?」
と音羽が訊く。
 
「黒潮? これって、もしかして松原珠妃さんのデビュー作の?」
「そそ。歌が大ヒットしたんで、そのテーマで写真集も作られたんだよ、当時」
 
スイート・ヴァニラズは松原珠妃と同じ年にデビューしている。当時、珠妃は15歳、スイート・ヴァニラズは18歳である。まだギターとかベース練習し始めて3ヶ月でデビューしちゃったと言っていた。だから実はデビューシングルでは、メンバーは歌だけを歌っていて、演奏は吹き替えだったらしい。初期の頃はエアバンドだったんだよ、といつかLondaは自嘲気味に言っていた。
 
「ん?」
「ちょっと、この写真の子」
 
「それ、どう見てもケイだよなあ」
とElise。
 
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「松原珠妃の妹分ということだったらしい。黒潮の主人公は12歳なのに珠妃は16歳で年齢が合わなかったから」
とLonda。
 
「黒潮の松原珠妃の妹分って、鈴懸くれあちゃんかと思ってた!」
と光帆が言う。
 
「くれあちゃんは映画のナノ役として鮮烈なデビューしたからね。中学2年生であの演技力は凄かった。でもあの映画実は松原珠妃側とは全然関係無かったんだよ。映画の撮影日程が予定されていた珠妃の全国ツアーとまともにぶつかっていたから、事務所側は珠妃もピコも出せないと言った。ピコはそのツアーでヴァイオリン伴奏をしたから」
とLondaが説明する。よく知ってる!
 
「ピコ?」
「当時のケイの芸名だよ」と和泉。
「それでヴァイオリンがうまかったんだ!?」
 
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「ケイ、いったい幾つ名前を持ってる?」
 
「でもこの写真集出たのいつ?」
「2003年」
「というと、ケイは・・・小学6年生!?」
 
「ちょっと待て。ケイはヴァイオリンは中学生になってから練習し始めたなんて言ってなかったか?」
「このピコの件がバレるから、誤魔化してたんだよ」
「そういうことか!」
「なんて嘘つきなんだ!」
 
「でもこれバストがBカップはある」
「おちんちん・・・付いてないよね?これ」
「うん。付いてたら、こんなビキニになれない」
 
「つまり、ケイは小学6年生の頃、性転換済み、豊胸済みあるいは女性ホルモンを既に2年程度はしていたんだ」
 
「誤魔化してるだけだよお。胸も上げ底だし」
と私は言ってみる。
 
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「ヴァイオリンのことで嘘ついてたんだから、バストのことも本人の言葉は信用できん」
 
「それに多少誤魔化したって、そもそもこの体形が女の子の体形だよ」
「完全に平らな胸なら上げ底してもここまではできない。最低限Aカップ程度はあったはず」
 
「うんうん。多分、ケイは小学3年生頃までには既に性転換済みだったんだ」
「それは無いよぉ」
 
「だってケイが男の子であったことを示すような証拠が何ひとつ出て来ない」
「そうそう」
 
「2年くらい前だったかな。週刊誌が《性転換before/after》って特集組んで、性転換美人さん10人くらいの男の子時代の写真と現在の写真が掲載されてたんだけどさ、その時、ケイをその特集の目玉にして掲載しようとしたけど、どうしても男の子していた写真が発見できずにギブアップしたらしい」
と音羽が言った。
 
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「なるほどー」
「ケイは中学の卒業写真も高校の卒業写真も女子制服で写ってるからなあ。そもそも私も男装のケイって、高校の時に1度ワイシャツ姿を見たことがあるだけ。但し、その格好で本来男子禁制のはずの女子高の、門の所に立っていた警備員さんに何も咎められずに校舎まで来た」
と和泉。
 
「それって、男装に入らないと思う」
「女の子が単にメンズを着ただけでしょ?」
 
「ケイの学生服写真って、高3の時に写真週刊誌が載せた『男の子に戻ったケイ』
というやつだけだよね?」
と音羽が言う。
 
「でもあの写真、顔がピンぼけだったんだよ」
と小風。
 
「あれ多分校門から300mくらい離れたウィークリーマンションから超望遠で撮ったものじゃないかって、○○プロの調査部の人が言ってた」
と私はコメントする。
 
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「じゃあれ本物?」
 
「実は私にも分からない。長髪の男子高校生は珍しいけど、実は当時1年生の男子にも、別の事情で長髪にしている子がいたんだよ。その子なのか自分なのか私にもあの写真よく分からなかった」
と私。
 
「そもそも隣に写っていたマリは明らかに合成だったから、あの学生服写真も実際の所本物のケイかどうか怪しいと、世間では言っていたね」
と美空。
 
「あの合成はひどかったね。虫眼鏡で見るだけでつなぎ目が分かった」
 
「それに直後に別の写真週刊誌が、銀座で食事している美少女にしか見えないケイの写真を掲載したから、世間はやはりケイって女の子なんだ、全然男の子には戻ってないという方向に行っちゃった」
 
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男の子の格好をした私の写真を撮ったことのあるのは蔵田さんくらいだろうなと私も思った。でもその写真は樹梨菜さんに見つかって速攻で消去されたのであった。
 
「ケイが男の子の格好してた写真は、ケイのお母さんも持ってないって」
と政子が言う。
 
「小学校の入学式とか、あるいは七五三とかの無いの?」
とLondaが訊く。
 
「そのくらい古いのは紛失したり痛んじゃったりして現存しないらしい」
「うーん・・・」
 
小学校の入学式の時の写真は、父がカメラにフィルムを入れ忘れて!写っていなかったらしい。(そして入学式の日の夕方出席した民謡の演奏会で偶然の産物で小振袖を着た私の写真は残っている。この写真もまだ政子には見つかってないハズ)
 
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「その問題についてはこないだマリちゃんと少し情報交換したんだけどね」
と和泉が言う。
 
「やはり、ケイは生まれた時から女の子だったとしか考えられないという結論に」
 
政子もニヤニヤしている。
 
「それは無いけどなあ」
と私は言うが
 
「いや、そう言われた方が納得する」
と光帆は言う。
 
「あるいは生まれてすぐに性転換手術受けたか」
と小風。
 
「まさか!」
 
「いや、たまにあるらしいよ。生まれた子が男の子だったけど、女の子が欲しかったというので、お医者さんに頼んで、おちんちん取って女の子の形にしてしまうのって」
とEliseが言う。
 
「それは何かの妄想小説ですよ!」
 
「そんなこと無い。baby sex changeとかで、ぐぐってごらんよ」
 
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「それ大半はインターセックスのケースと眉唾すぎる情報ですよ。本当に普通の性転換しちゃったのは1980年代にドイツであった事例や、1960年代の『ブレンダと呼ばれた少年』の事例くらいだと思う」
と私は言ったが
 
「やはり、そういう実例があるのか」
とEliseに言われた。
 

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■夏の日の想い出・1羽の鳥が増える(3)

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