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■夏の日の想い出・3年生の新年(9)

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(C)Eriko Kawaguchi 2012-11-28  
日曜日は各曲の練習だけして収録は北海道から戻ってからにすることになった。また私は時々自分のスタジオ・8階の青龍を抜けだし、6階の麒麟に行って、鈴鹿美里の録音の方にも立ち会い、いろいろ指導したりもしていた。実際その日は半分くらい麒麟に居た。鈴鹿美里の録音は一応日曜日で終了した。(ミクシングとマスタリングは月曜日以降、スタジオの技術者さんにお任せする)
 
月曜日、私と政子、上島先生と下川先生、スターキッズの5人に最近時々演奏に加わってもらっているチェロ奏者の宮本さんとその友人の弦楽器奏者の香月さん、宮本さんや鷹野さんの友人でパイプオルガン奏者の山森さん、話を聞いてパイプオルガンに触りたいと言ったヤスとサト、どうせ春休みだし北海道で蟹を食べたいと言った琴絵・仁恵、同じ理由で付いていくと言った上島先生の奥さんの春風アルトさん、それから★★レコードの氷川さん、ホールでの録音作業はやはり専門家に頼んだ方がいいということでお願いすることにした音響会社の麻布さんと助手の有咲、という総勢20人で、羽田から千歳へと飛んだ。
 
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付き添いで人数が膨れあがった感じだったが、ヤスとサトには録音用機材の運搬などを手伝ってもらった。仁恵と琴絵もギターやコントラバスなどの楽器を運んだ。
 
機内では政子は窓の外の景色を眺めていたが、私と有咲、琴絵・仁恵は、しゃべりまくっていたし、上島先生と奥さんも仲よさそうに話していた。上島先生たちは、昨年の支香さんとの浮気騒動以来、夫婦関係がかなり良くなった感じである。あれ以来浮気も控えているようだ。雨降って地固まるになればよいがと私は思っていた。雨宮先生などはいつまでもつかしらねなどと言っていたが。氷川さんは麻布さんとあれこれアメリカやヨーロッパの音楽シーンについて話しているようであった。
 
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新千歳空港からホールに直行し、ホールのスタッフの方からパイプオルガンの説明を受ける。それを山森さん、月丘さん、ヤス、サト、私に上島先生・下川先生、ついでに仁恵の8人で聞く。山森さんが少し弾いてみて、私と仁恵が左右に立ちストップ(音色選択ボタン)を操作した。こういう大きなパイプオルガンは演奏する時に最低1人はストップを操作する助手が必要である。
 
実際のオルガンの音を聴いた所で私は譜面の調整をした。私自身も演奏台に座り、仁恵にストップを操作してもらって少し弾いてみたりして雰囲気を確認する。
 
「ああ、やはりこの曲はアコスティックで行くね」と上島先生。
「この音を聴いたら電気の音は使いたくなくなりました。せっかくエレキギターとかも持って来たのに申し訳ないですが」と私。
 
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結局スターキッズのアコスティックバージョンに準じて演奏することになる。
 
近藤さんはアコスティックギター、今日はギブソンJ-185を持って来ておられる。月丘さんは会場付属のスタインウェイ・コンサートグランド D-274、鷹野さん・香月さん・宮本さん・酒向さんは持参のヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ・コントラバスを弾く。宝珠さんは愛用の楓製フラウト・トラヴェルソである。そして山森さんにパイプオルガンを弾いて頂く。ストップの操作は仁恵にしてもらうことにした。
 
一度簡単に合わせてみるとギターとフルートの音が他の弦楽器やオルガン・ピアノに負けてしまうことに気付く。そこでギターとフルートを2本にすることにした。ギターは万能プレイヤーのヤスに弾いてもらうことにし、予備で持って来ていたギブソンJ-45をヤスに弾いてもらい、もう1本のフルートは私が吹くことにした(念のため私もフルートとウィンドシンセ、政子も自分のヴァイオリンを持って来ていた)。私が演奏に加わるので全体のバランスはサトに見てもらうことにした。(下川先生も色々指示してくれた)
 
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結局、弦楽四重奏にギター2本・フルート2本、ピアノとパイプオルガンが加わるというアンサンブルになった。
 
私が譜面の調整をしている間に、ヤス・サト・月丘さん・上島先生に下川先生、ついでに仁恵まで、代わる代わるオルガンの演奏台に座り、試し弾きをしていた。一応エレクトーンの演奏グレード5級を持っている仁恵は『トッカータとフーガ・ニ短調』を弾いて「うまい、うまい」とヤスに褒められていた。仁恵は「こんなの一生に一度できるかどうかの体験だ」と嬉しそうにしていた。
 
ちなみに琴絵は政子と春風アルトさんと3人でひたすらおしゃべりをしていた。
 
麻布さんと有咲は、キーボード組のオルガン試し弾きを利用して音響の調整をしていた。音響確認用にステージで近藤さんにギター、鷹野さんにヴァイオリン、宝珠さんにフルート、宮本さんにピアノの音を出してもらっていた。
 
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そんな感じで1時間15分ほどが経過してから『言葉は要らない』の楽器演奏の収録を始めた。みんな上手いし前日スタジオで充分練習していたので、調整した譜面で1回だけ練習した後本番とし、1発でOKにはなったが、念のため3回演奏・収録をした。
 
その後、下川先生も『ネオン〜駆け巡る恋』にパイプオルガンの音を入れたいということで、その部分を山森さんに演奏してもらって収録する。
 
また『アコスティックワールド』もやはりパイプオルガンを入れたアコスティックアレンジで収録を行った。
 
また私と政子の歌自体もこのホールで録っておいた方がいいと麻布さんが言ってくれたので、『言葉は要らない』と『アコスティックワールド』、それに念の為『ネオン〜駆け巡る恋』も私と政子のデュエットのみの版、それに臨時編成のコーラス隊、宝珠さん・春風アルトさんに仁恵、という3人の合唱を加えた版とを収録した。
 
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そんな感じで11:50になったので、大急ぎで撤収した。
 

お昼はぞろぞろと20人で蟹料理店に行く。今はシーズンオフなので冷凍の蟹になったが、それでもみんな美味しい・美味しいと言ってたくさん食べていた。政子など凄い勢いだった。食べ殻を入れる壺は政子専用に1つ置いていたのがあっという間に一杯になり2度交換してもらった。
 
「ところで今日の費用とかはどういう処理になるの?」と琴絵。
「経費で処理できる分は処理して、それに馴染まない部分は私のポケットマネーということで。航空券代やここの食事代をコトに請求したりはしないから安心して食べて」
と私は笑って言う。
「よし。食べるぞ!」
 
「あ、私の分は上島に請求してね」
と春風アルトさんは言うが
「春風アルトさんはコーラスでお仕事してくださったから経費ですよ。後で演奏料をお支払いしますから、口座をメールしてください」
と私は答える。
「あ、それいいな。へそくりにしよう」
 
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「雀の涙程度になると思いますので、あまり期待しないで下さい」
「うん、平気平気。現役時代は、半日掛けて新幹線で行って歌って御礼が和菓子だけってのもあったよ」
「それ、菓子箱の底に小判が入っていたりしないんですか?」
「しないしない」
 
「今日何も仕事してないのは俺だけかな?」とサト。
「音のバランスを見てもらいましたし、荷物を持ってもらいました」と私。「あ、私も楽器運んだ」と琴絵。
「うん。だからサトもコトもスタッフということで」
 
「でもパイプオルガンなんて、普通弾く体験できないわあ」と仁恵。
「教会とか大学とかでオルガン教室みたいなの開いている所もあるけどね。でもこういう大規模なのは、なかなか使えないよね」
 
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「僕も貴重な体験させてもらった。パイプオルガンとかカリヨンとかはそもそも公共の施設っぽい所にあるから、触れないし、専任の演奏者でさえ、演奏すると大きな音を立てるから、練習がなかなかできないんだよね」
と下川先生。
「カリヨンなんて、町中に響きますからね。ミスったらミスも町中に響く」
とヤス。
 
「でもそれは全国放送の生放送でのミスの方がもっと恥ずかしいですよ」
「確かに」
「冬が生放送でピアノ弾いてる時に悪戯してみたけど、ミスらなかったね」
と政子。
「あれは必死で我慢したよ」
と言って私は苦笑した。
 

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食事の後は、スケジュールの詰まっている人はすぐ帰り、時間のある人はゆっくり帰ることにする。上島先生はせっかく北海道まで来たから、曲の着想を得るのに2〜3日ドライブでもしてから帰るということだったので、奥様とふたり分の帰りの航空券だけ渡して別れた。琴絵と仁恵、山森さんと下川先生の4人は1泊して明日帰るということだったので、氷川さんにホテルの手配をしてもらい、琴絵にホテル代と食事代を概略でまとめて渡し、また帰りの航空券を配った。スターキッズのメンバーと宮本さんと香月さん、ヤスとサトの9人は今日の最終便で羽田に戻るということだったので航空券だけ渡す。
 
そして私と政子、氷川さん、麻布さんと有咲の5人がすぐ帰ることになった。
 
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「上島先生もスケジュールは詰まっているでしょうけど、ずっと東京の御自宅に籠もっておられると、なかなか新しい着想が得にくくなるでしょうから、良い刺激なんでしょうね」と有咲。
「お忙しいけど、けっこう旅に出ておられますね。締め切りの迫っている担当はヤキモキのようですが」
と氷川さん。
「以前はお一人で行っておられたのが最近は必ず奥様を連れて行かれますね」
と私。
「そうなんです。夫婦円満なのは、精神的に安定して良い作品を書けるでしょうし、こちらとしては助かります。先日もスイスにおふたりで行かれましたね」
と氷川さん。
 
「僕は次に海外旅行ができるのは、今の会社が潰れた時かな」
などと麻布さん。
 
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「マーサも旅したくない?」と私は訊いてみる。
「そうだなあ・・・色々美味しいものが食べられるのはいいね」と政子。
「どこかで食べたいものある?」
 
「うーんとね・・・・沖縄のゴーヤチャンブルでしょ」
「うんうん」
「富山の鱒寿司に」
「ああ」
「柳川で鰻のセイロ蒸し」
「いいね」
「広島のお好み焼き、富士宮やきそば」
「あ、どちらも好き」
 
「あ、台湾でも中国でもいいけど本場の中華料理食べてみたい」
「あ、いいね」
「後は、今回の北海道は蟹がシーズンオフだったから、リベンジしたい」
 
「なるほど。マーサさえ良ければ、一緒にそういう旅しない?」
「あ・・・お仕事か?」
「そそ」
「そうだなあ。お腹いっぱい食べさせてくれるなら、歌ってもいいよ」
「よしよし」
と言って私はキスをした。
 
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「ということで、氷川さん、プランをよろしく」
「分かった!」
氷川さんは政子がこんな簡単に全国ツアーに同意するとは思っていなかったようで、かなり驚いた感じであった。蟹をたくさん食べた効果だなと私は思った。
 
「じゃ、沖縄・福岡・広島・静岡・富山・北海道、それに台湾といった感じでしょうか」
と政子が言った内容を書き出してから確認するように言う。
 
「あ、そんな感じです。実際の宿泊は、マリが食べたいものがある場所ということで」
「ええ、そのあたりはどうにでも」
 

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「麻布先生、もしお時間取れたら、PAをお願いできませんか?」
「うん。いつ頃?」
「7月から8月に掛けてだと思います」
「ああ、そのあたりなら調整きくよ。ライブハウス?ホール?アリーナ?」
「多分ほとんどホールになると思います。2000から3000くらいのキャパかな」
「了解」
 
そういうわけで、突然、ローズ+リリーの全国ツアーが決まったのであった。
 
「でも君たちの演奏って、こないだ埼玉で聴いたのと今日ちょっと聴いただけだから、もし良かったらそれ以前にもどこかでライブやるなら見学できない?」
と麻布さん。
 
「今月23日に名古屋のチェリーホール2800席、5月5日に宮城県ハイパーアリーナ6000席の公演予定があります。名古屋の方は今日伴奏してもらったスターキッズですが、宮城の方は先月埼玉で伴奏してもらったローズクォーツです」
「ああ、それは両方見たいな。僕のスケジュールは・・・・ふさがってるけど、何とかして見に行くよ。愛弟子のライブだし」
「よろしくお願いします。PAコンソールの近くで見た方がいいですよね」
「うん」
 
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「ということで氷川さん、麻布先生と助手の町田さんの分のチケットをPA席のそばでお願いできますか?」
「うん。宮城はどうにでもなるし、名古屋はPA席の後ろを1列空けておいたからそこでよろしいですか?」
「うん、そこがいちばんいい」
 

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東京に戻った翌日からは★★スタジオでローズ+リリーのシングルの音源制作の続きをする。『言葉は要らない』と『アコスティック・ワールド』は札幌のきららホールで録音したもの(昨日の内に麻布さんがミックスダウンしてくれている)をそのまま使うことになったので、残るは『君の背中に愛を贈る』
『確率の罠』『ヘイ・ガールズ!』『ネオン〜駆け巡る恋』である。
 
この4曲は電気楽器を使って演奏するので、近藤さんのエレキギター、鷹野さんのエレキベース、月丘さんのキーボード、それに酒向さんのドラムスと宝珠さんのウィンドシンセ/アルトサックスとなる。
 
技術的には難しい曲が無いのですんなりと収録は進み、1日目で3曲の収録が終わり、2日目に残り1曲も午前中で収録が終わってしまった。
 
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「なんかすんなり進みすぎた感じ」
「みなさん、うまいから」
「仮ミクシングするので、みなさんお昼食べてきてください」
と言って、政子とスターキッズのメンバーを外に出し、私はひとりで今日収録した曲の仮ミクシングをした。昨日収録した曲は昨夜のうちに仮ミクシングしている。
 
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■夏の日の想い出・3年生の新年(9)

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