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■夏の日の想い出・セーラー服の想い出(11)

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それが立つのは数年ぶりの感触だった。ちょっと触ってみたけど、何か自分のものではないものが大きく熱く硬くなっている感じがした。
 
「ここまで立ったら、あとはふつうにやって射精できるよ、たぶん」
「そうかも」
「やってごらんよ。見ててあげるよ」
「いや、いい。でもとっくに無くなったのかと思ってた勃起能力が残ってたことを知っただけで満足だから」
 
「そうだね。1回立ったから、次は好きな女の子か男の子と一緒にこういう所に来れば自然に立つと思うよ」
「あはは、ありがとう」
「これでSちゃんともセックスできるよ」
「あ。。。えっと。。。」
「今、私とセックスしてもいいよ」
「それはしない」
若葉は微笑んで頷く。ボクがセックスしたいと言ったら多分若葉は逃げていたろう。そんな気がした。
 
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「あとね。もし水泳部の方に来てくれて、毎日プールに入ってたら、タマが水冷されて、能力が向上するよ」と若葉。
「う・・・それは問題だ」
「問題があったら、また女性ホルモン注射打ってあげようか?料金サービス」
「いや、あれは勘弁」
「じゃ、錠剤の女性ホルモン剤、取り寄せてあげようか?格安料金で」
「いや、いいです」
 
「あ、そうか。どこかからホルモン剤は今調達してるんだよね?」
「してない、してない」
「ほんとに?」
「だって、ボクは女性ホルモンとか飲んだことないよ」
「それは絶対嘘」
「ほんとなんだけどなあ・・・」
「あんまり嘘ついてると、閻魔様におちんちん抜かれるよ」
「あはは、それありがたいかも」
 
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「まあいいや。じゃ、次は私を気持ち良くさせて」
「そうだね。約束だし」
「ちょっと手を洗ってくるね」
 
と言って若葉は指に付けていたコンドームを裏返しにしながら外し、持参していたビニール袋に入れて、ゴミ箱に捨てた。それから手を洗ってまたベッドに入ってきたが、ボクは裸体の若葉をとてもまぶしく感じた。いいなあ。こういう身体になりたい、と思う。
 
ボクは最初に優しく若葉の身体を抱きしめた。
 
「もう小さくなってる」と若葉はボクのおちんちんに触りながら言った。
「さすがに長時間立てておく能力は無いんだと思う」
「まあ入れる時だけ立ってれば使えるからね」
 
「そうだね。じゃ、誰か素敵な男の子にされていると想像しててよ。多分、若葉はたくましい男の子より、優しい男の子の方がいいよね?」
「うん。そちらがマシって気がする」
 
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ボクは身体を少し潜り込ませて自分の手が自然に若葉の股間に行くようにし、そっとその付近に触った。若葉がビクッとするのを感じる。やはり本当は怖がってるんだ!
 
「映画のワンシーンとか想像して。美形の優しい男の子と一夜を過ごすんだよ」
とボクは女声で言う。
「想像してみる」
 
ボクは彼女の秘部に指を進入させ、感触でその部分を見つけた。
 
自分が女の子になりたいから、そのためにさんざん女性器の構造を勉強した、その成果で、実物は見たことがないものの、だいたい女の子の構造は頭に入っているし、どう刺激すればいいのかも一応の想像は付いている。そもそもここ数年ボクはオナニーする時、女の子式のやり方をしていた。
 
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ボクは最初はゆっくり、そして少しずつ加速させてそこを刺激していった。
 
やがて若葉がボクを少し強く抱きしめてくる。そして
「お願い。あそこに入れて」
と言う。
「さすがにそれはダメ」
「指でいいから」
「それでもダメ」
「ちょっとだけでもいいから」
「分かった」
 
ボクは身体をさらに潜り込ませて、左手の中指をそっと、若葉の奥の方に少しだけ入れた。たぶんこの辺りかな?というところで手前側を押すようにする。それと同時に右手の方もグリグリと強く刺激する。
 
「気持ちいいよお」
我慢出来ないかのように若葉はそんな言葉をもらす。
 
「格好いい男の子としてること、想像想像」
「うん」
 
ボクたちは15分くらいそんな感じのことを続けた。
 
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やがて若葉がボクを一際強くぎゅっと抱きしめた。ボクは微笑んで左手の指の動きを止め、右手の指も刺激するスピードと圧力を落とした。そのままゆっくりソフトランディングさせる。
 
しばらくして若葉は口を開いた。
「ね。少し寝てもいい?」
「うん。ボクも寝ようかな」
「じゃ、抱き合ったままで」
「うん」
 
ボクたちはここに来る前に2時間泳いでいた疲れも出て30分ほど寝てしまった。
 

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「今日のことは、無かったことにしようよ」
と服を着ながらボクは若葉に提案した。
「うん。私もそのつもり」
と若葉は笑顔で言った。
 
「性に対する恐怖感、少し和らげられたかな?」
「うん。これで私、次恋愛したら今までより自然に行動出来るかも」
 
「あまり無理すること無いよ。彼が期待していることをしてあげたいと思っても無理。むしろ自分ができる範囲のことをするんだと開き直った方がいい」
「そうかもねー」
 
「若葉、もしかしたら1度、女の子と恋愛してみた方がいいかも。若葉ってバイっぽい気がするから、多分恋愛できるよ」
「ああ・・・」
「女の子同士なら性感帯も分かりやすいから、男の子とするよりHも気持ちいいよ」
「考えてみたら、今日のって女の子同士のHだよね」
 
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「ボクはその意識。ボク今日は自分でする時みたいにしたんだよね、実は」
「なるほどー」
 
「自分のをあまりいじったこと無かった?」
「したことはあるけど、こんなに気持ち良くなったことない。私、自分は不感症だと思ってた」
「気持ち良くなれるってのは分かったでしょ?時々してみるといいよ」
「そうだね」
 
「女の子同士の恋愛の方が若葉多分しやすいだろうし、それで、恋愛そのものに対するアレルギーを緩和できるよ」
「ほんとだね。あ、私、女子高に行こうかなあ」
「ああ、それもいいかもね」
「3年間女の子たちと疑似恋愛して、それで心を慣らしてから、それから男の子にもチャレンジしてみよう」
「うんうん」
 
「冬もさ」
「うん」
「女の子として生活することにもっと慣れた方がいいよ」
「そうだねー」
「高校に入ったら、バイトしてみたら? 女の子として」
「ああ」
「冬ってバッくれたら、絶対女の子じゃないなんてバレないもん」
「うん。やってみようかなあ」
 
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ボクたちはタクシーでプールの所まで一緒に戻り、それからさよならを言って各々の自転車で自宅に戻った。
 
翌日の日曜日もボクたちはまたプールで落ち合い、一緒に泳いだけど、ボクも若葉も昨日のことは一言も口に出さなかった。そしていつも通りに練習して、お互いのタイムを計り合ったりしていた。
 
でも、そのまま別れるのは何となく寂しい気がして、ふたりで一緒に街に出た。ゲームセンターでエアーホッケーをしたり、太鼓の達人をしたり、それからドーナツ屋さんで、カフェオレとコーヒーを頼んで、のんびりとおしゃべりした。
 
しばらく話をしていた時、ひとりでお店に入ってきた女の子と目が合う。
 
ボクは笑顔で会釈した。彼女もニコっと笑って注文を済ませると、こちらに来た。
 
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「ここ座って、座って」
と言って、同じテーブルの席を勧める。
 
「こんにちは。唐本さんでしたね?」
「うん。絹川さんでしたよね?」
「お友だち?」と若葉。
「うん。こないだの合唱部の地区大会で2位になった学校の部長さんだよ」
「へー」
「何となく数回遭遇したね」
「袖すり合うも多生の縁だよね」
「まさに、それそれ」
 

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ボクたちはすぐ打ち解けて、名前で呼び合うことにした。
「じゃ、私のことは和泉で」で絹川さん。
「じゃ、私のことは冬子で」と私。
「じゃ、私のことは若葉で」と若葉。
 
しばらくドーナツ屋さんでおしゃべりした後、カラオケに行こうよという話になる。ボクたちは近くのシダックスに入った。
 
若葉は「私、歌へただから見学してる」というので、ボクと和泉のふたりで交互に歌った。
 
和泉は『Jupiter』『明日』など平原綾香の曲を多く歌い、一青窈、Crystal Kayなども歌う。ボクは『COLORS』『traveling』など宇多田ヒカルの曲を多く歌い、椎名林檎、BONNIE PINK なども歌う。
 
「でも和泉ちゃん、声が凄くきれい」とボクは言った。
「あ、私も思った」と若葉。
「その声ってものすごい財産だよね」
 
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「うん。私、声ばかり褒められる」
「歌もうまいよ。情感がこもってるもん」
 
「冬子ちゃんは音程が凄く正確」と和泉は言った。
「8分音符でオクターブ近く上っていくところとかさ、かなりうまい歌手でも、途中の音の音程がけっこうアバウトじゃん。それがオペラ歌手みたいに正確にそれぞれの音を出してる」
「いや、正しい音で歌わないと気持ち悪いから」
 
「ああ、冬ちゃんも絶対音感があるのね」
「あ、ボク絶対音感は無いよ。これ相対音感」
「へー。でも相対音感で、こんなに正確に音程出せる人はかえってレアだと思うな」
 
「だけど、ボクたち割と音楽の好み近くない?」
「あ、そんな気はするね」
 
「絶叫系だよね」
「そうそう。それで歌の巧い人の曲が好き」
「うんうん」
「ああ、ふたりとも大きな声で歌う曲が好きみたいね」と若葉。
「好き」とボクと和泉は同時に言った。
 
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「でも、冬子ちゃん、自分のこと『ボク』って言うんだね。冬子ちゃん格好いいから、けっこうそれ似合うけど」
「あ、ボクが『ボク』というのは、ボク実は男の子だから」
「え?」
 
「あ、全然そう見えないよね」と若葉。
「でもホントに男の子なんだよ」
 
「えーーーー!?」と和泉は叫んでから
「ほんとに?」と小さな声で訊く。
 
「うん」とボクは笑顔で答えた。
 
「でも女子制服なんだ?」
「あ、これは、なしくずし的に認めてもらった」
「へー!」
 
「女の子になりたい男の子ってやつ?」
「うーん。女の子になりたいというよりは、元々女の子だと思ってる。でも若干世間に迎合して男の子の振りしてるところもあるかも」
 
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「冬の一人称の使い方って、少し変だよ。男の子の服を着てるときはボク、女の子の服を着てるときは私、と言うんだけど、私みたいにごく親しい子とだけいる時はボクを使うんだよね」と若葉。
 
「えへへ」
「ボクを使うのは、私と奈緒、有咲、貞子、美枝、くらいだよね」
「そんなものかなあ」
 
「じゃ、その親友ラインナップに私も入れてもらっていい?」と和泉。
「うん」
とボクは笑顔で言った。
 
「でも、むしろ親友の前で、私を使うべきでは?」と和泉。
「私も同感」と若葉。
「えへへ」
 

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■夏の日の想い出・セーラー服の想い出(11)

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