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■夏の日の想い出・セーラー服の想い出(10)

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境内を見学していき、やがて講堂に来る。たくさんの仏像が並んでいても、大量の千手観音に圧倒された三十三間堂、美しい阿修羅像が強い存在感を放っていた奈良の興福寺とは違い、ここは「システム」を感じた。不動明王を中心とするグループ、大日如来を中心とするグループと見ていき、最後に金剛波羅蜜多菩薩の前に来た時、ボクは突然、仏様の方から何かエネルギーが飛んでくるような感覚を覚えた。
 
ボクは観覧の列から離脱して少し後ろに行くと、ポーチからマイメロのメモ帳と銀色のボールペンを出し、急いで今心の中に沸き上がってきたメロディーをABC譜でメモした。
 
書いていてちょっと途切れても、金剛波羅蜜多菩薩の静かな表情を見ると、その続きを書くことが出来た。何してるんだろう?という感じで倫代が寄ってきたが、ボクがα状態っぽい雰囲気でどうも楽譜を書いているようだということに気付くと、そっと見守ってくれた。
 
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ボクは5分ほどその場でメロディーを書いていた。倫代は講堂の出口の所まで行き、どうもうちの生徒たちの進行方向を確認してくれている感じだった。
 
ボクが満足そうにボールペンをメモ帳から離すと倫代が寄ってくる。
 
「できた?」
「うん。できた」
「行こう。ちょっと遅れたよ」
「ありがとう」
ボクは微笑んで、倫代と一緒に集団に追いついた。
 

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東寺の見学が終わると、バスで京都駅に移動して、男子が来るまでの間しばらくクラス単位のフリータイムと言われた。私たちのクラスは地下街で安いTシャツなどを物色していた。
 
しかし30分後、男子の方の遅れが回復できそうにないので、女子だけ先に新幹線に乗るという連絡が各クラス代表にある。元々人数が多いので、クラス単位で2便に分散して乗る予定であったのを、組み替えて先の便に女子を乗せ後の便に男子を乗せることになったとのことだった。
 
座席は急遽組み替えたので、多少クラスが入り乱れていた。この帰りの便ではボクは3列の席で、両隣は貞子と美枝だった。このふたりと一緒の場合、何が楽かって、何も話さなくても気まずくないのが楽である。しかし貞子は言った。
 
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「そういえば、この修学旅行中、冬は自分のこと『ボク』じゃなくて『私』って言ってたね」
 
「えー? だって女子制服だし」
「ふーん。。。でも『私』って言えるんだったら、ふだんも『私』って言えばいいのに」
「えー、男の子の格好してて『私』は無いと思うな」
「・・・じゃ、普段も女の子の格好してれば、いいじゃん」
「うっ」
 
「明日からも女子制服で授業に出るんだよね?」と美枝。
「今まで通りだよ。通学は女子制服で通学するけど、授業はワイシャツとズボン。
「なぜ、そんな中途半端なことする?」
「Sちゃんに女子制服姿を見られたくないから?」と貞子。
「うーん。。。見られちゃったら、見られちゃった時かなあ」
 
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「学年全員と先生達にも女子制服姿を晒しておいて、今更って気がするなあ」
「するする」
「うーん。。。」
「やはりみんなで取り押さえておいて、去勢するしかないかな?」
 

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翌日。私はふだん通り、女子制服で学校に出て行き、合唱部の朝練に参加する。そしてふだん通り、ワイシャツとズボンに着替えて教室に行くと、みんなから突っ込まれる。
 
「なんで、唐本、男の制服なんか着てるんだよ?」
「えー? 一応男子だし」
「修学旅行に女子として参加して、女湯にも入っておいて、今更男子を主張するのはおかしい」
「そうだ、そうだ」
「男子というのなら、女湯に入ったのを痴漢として告訴するぞ」
「えーっと、その辺は曖昧に」
 
と言って、ボクは笑って誤魔化した。
 
担任の先生からも
「君、女子制服で通学するんじゃなかったの?」
と言われた。
「あ、通学は女子制服ですが、授業はこちらで」
「うーん。何かよく分からんが、まいっか」

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Sはその日も休んでいた。ボクはクラスメイトの女子数人と「心配だね」と言い合う。先生に尋ねてみたのだが、どうも季節外れのインフルエンザのようで、なかなかな熱が下がらないということだった。
 
「インフルエンザじゃ、お見舞いにも行けないか」
「回復を祈るしかないね」
 
放課後、ボクはまた女子制服に着替えて音楽室に行き、通常の練習に参加する。それが終わって帰ろうとしていた時、担任の有川先生が音楽室に来て
 
「あ、練習終わった所かな? ちょうど良かった。警察から連絡が来て、月曜日に人命救助したのを表彰するからって」
「ああ」
 
ボクはそういう訳で、女子制服のまま、先生と一緒に警察に行った。署長さんからねぎらいのことばがあり、感謝状をもらった。なんだか新聞社の人が来ていて、感謝状を受け取るところの写真を撮られた。あはは。これ新聞に載るの??ちなみに感謝状の名前は「唐本冬子」になっていた。
 
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翌日金曜日。朝ご飯を食べていたら、父が新聞を見ながら
「へー、人命救助した女子中学生を表彰だって」
と言う。ボクは内心焦りながらも
「ふーん。そんなことがあったんだ」
などと言う。
 
「線路に落ちた女の子を助けたんだって。凄いな。あれ。名前が唐本冬子さんだって。お前と似た名前だな」と父。
「ああ、似てるね」
 
「あれ? これお前の学校の制服じゃないか?」
「ああ。ホントだ。そんな子がいたんだね。知らなかった」
「うちの苗字、そんなに多くないと思うんだけど、近くに他にもいたんだなあ」
と父は言っていた。
 
写真が小さいのが幸いして、それが私の写真であることに父は気付かなかったようであった。姉がニヤニヤしていた。母がじっとこちらを見ているのが少し気になった。
 
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その日もSは休んでいた。担任に様子を聞いてみると「熱は少し下がってきたらしいが、(今日は金曜日なので)大事を取って日曜まで休ませるらしい」ということだった。月曜からは出て来れるようで、ボクは安堵した。昼休みに家に電話してみたが、最初お母さんが出た後本人に代わってくれて、まだ少し弱い感じの声で
「あれ? 唐(から)ちゃんなんだ? 誰かと思った」
などと最初言った。
 
「ああ、これは電話する時のよそ行き用の声」
「へー。でもありがとう。なかなか熱が下がりきれなくて。今回はちょっときつかった」
「無理せず、お大事にね」
「うん。ありがとうね」
 
ということで電話を切る。
 
「どんな感じ?」
とそばで聴いていたクラスメイトの女子が訊く。
 
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「うん。まだまだって感じたね。後はひたすら寝て治すしかないんじゃないかな。でも月曜日には出て来れそうな感じ」
「それは良かった」
 
「でも、今冬子、わざと中性的な声で話したね」
「えっと、それはね。。。まあ、男の子からの電話じゃ、お母さんによけいな気を回されるかも知れないと思ったし」
と言って、頭を掻く。
 
「だったら、女の子の声で電話すればいいのに」
「うーんっと、それはね」
と言って、更に頭を掻いた。
 

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土曜日はいつものようにプールに行き、若葉と一緒に泳いだ。
 
「ごめんねー。合唱部の地区大会が終わったら水泳部の方に顔出すつもりだったんだけど、東部大会に進出しちゃったから」
「ううん。大丈夫。こちらの大会は8月だし。こうやって私と一緒に泳いでいる感じでは、けっこうスピード出てるし」
 
練習を終えて更衣室に引き上げようとした時、若葉が
「今日はちょっと私に付き合ってくれない?」
と言ったので、「うん」と言う。
 
私がここに着て来たセーラー服に着替えようとしたら
「あ、今日は、この服を着てくれない?」
と言って、少し大人びたパーカーと花柄の膝丈スカートを渡された。
 
「いいけど。制服じゃ行きにくい所?」
「うん。まあね」
と言う。
 
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若葉も少しお姉さんっぽい服を着た。そしてプールを出ると若葉は自転車置き場の方には行かず、そのまま通りに出てタクシーを停めた。
 
「どこ行くの?」
「今日は何も言わずに付いてきてくれない?」
「いいけど」
 
やがて、タクシーは何やら派手な色彩の看板が出ているホテルの並ぶ一帯に到着した。
 
「ここって・・・・」
「黙って付いてきてくれる約束よ」
と若葉は微笑む。何だかその微笑みにボクはドキっとした。
 
そして5分後、ボクたちはそんなホテルの一室に一緒に入ってしまった。
 

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「ここで何するの?」とボクは訊く。
「何する所かは知ってるよね?」と若葉。
 
「うん。でもボクは女の子とはセックスできないよ。そもそも立たないし」
「やりようによっては立つと思うんだよね。私にちょっと冬の身体を預けてくれない?」
「えー?」
「おちんちん立たないと、Sちゃんとセックスするのに困るよ」
「うーん・・・」
 
「それとこないだの晩、冬は言ったじゃん。私を気持ち良くさせてくれる男の子は絶対居るって」
「うん」
「冬はそれ、たぶんできるよね? 私を気持ち良くさせて欲しいの」
 
「・・・・・」
ボクは何も言わずにじっと若葉を見つめた。
 
「私ね。確かにちょっとトラウマがあって男性恐怖症な所あるんだけどさ。自分は今のままだと、男性に対して希望を持つことができない気がして。そういう自分を乗り越えたいの。それに友だちとして協力してくれない? 私どう考えても、普通の男の子とこんな所に来る勇気無いけど、冬は女の子だから一緒に居られるんだよね」
 
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「ボクたちの関係って友だちでいいんだよね?」
「うん。悪いけど、私、冬には恋愛感情は無いから」
「ボクも若葉や奈緒に恋愛感情は無いよ」
 
ボクたちはお風呂に交替で行ってシャワーを浴びた。先に若葉が浴びてきたが、ボクが浴室から戻った時、若葉はベッドの中にいた。多分裸だよな、とは思ったが、ボクもそのまま裸でベッドの中に潜り込んだ。
 
「抱いてくれる?」
「うん」
 
ボクは若葉を抱きしめた。でもキスはしなかった。今日キスはしないというのは、何となくその日の若葉との暗黙の了解だった。
 

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「よし。試してみよう」
と行って、若葉はポーチから生理用品入れっぽいのを出すと、その中から1枚コンドームを取り出した。即開封する。
「これ使ったことある?」と若葉が訊く。
「使われたことはある」
「ふふ。やっぱり冬ってそっちだよね」
 
と言うと、若葉はそれを自分の指にかぶせてしまった。
 
「当然、あそこに入れられたことあるよね?」と若葉。
「うん、まあ」
「よし。膝立てて、楽にしてよ」
「分かった」
 
若葉が布団の下の方に潜り込んでいく。
「入れちゃうよ」
「うん」
 
若葉の指が入ってくるのを感じる。先月奈緒にされた時以来だ。しかし次の瞬間、ボクは今までに感じたことのない不思議な快感を感じた。何これ?
 
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「何してんの?」
「前立腺を刺激してるの。どう?」
「気持ちいい・・・・」
「ふふふ。ほら立って来た」
「うん」
 
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■夏の日の想い出・セーラー服の想い出(10)

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