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■春回(8)

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控室に戻り、下着とユニフォームを交換する。用意しておいた福井名物のおそばを食べた。福井県は西日本ではあるが、そば文化圏である。
 
1回戦は9時半からの組と10時半からの組があったのだが、H南は9時半からの組だった。春貴は早いほうの組で良かったと思った。レベルの高い所の試合を見たりする前に自分たちの試合ができるからマイペースでプレイできた。
 
実際10時半からの試合を見学していた部員たちは「みんな強いね」などと言っていた。
 

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さて、1回戦が終わったあとでおそばを食べていたのだが、お昼になると何人も「お腹空いた」と言うので、高田晃・藤永弘絵・竹下叶の3人にお金を渡してパンを買ってきてもらい、みんなで食べた。毎度高校生の食欲は旺盛である。
 
食べながらキャプテンが言った。
「何か強い所ばかりだけど、私たちも1回戦勝ったんだから結構強いですよね」
「うん。君たちは強い。午後も頑張ろう」
と春貴は言った。
 

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午後から準々決勝が行われる。ここで石川2位の学校と当たった。インターハイに出たこともある学校だが、そういう情報は部員たちには言わない。思いっきりプレイさせるだけである。
 
しかし試合開始早々立て続けに得点され、あっという間に8−0である。しかしここから美奈子の連続スリーが決まり、8−6まで追い付く。向こうは当然美奈子に凄い警戒する。向こうのキャプテンが美奈子に付いた。そのあと双方4点ずつ取って12-10となり、ここで夏生がスリーを入れて12-13とこちらの1点リードで1Qは終わった。
 
第2Q、百合を投入する。するとリバウンドの半分くらいがこちらのボールになる。得点力は落ちるものの、こちらのボール支配時間が長くなり、結局17-18と、またもや1点リードでこのクォーターも終わる。前半で29-31とこちらの2点リードである。
 
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向こうは守備がひじょうにうまく、こちらは相手の制限エリアにはなかなか入れない。しかしその分こちらはミドルシュートやスリーを撃つ。美奈子・夏生に加え、1年生の彩もスリーを放り込み、第3Qは点取り合戦的になったものの、24-27とこちらが3点のリード、ここまでの合計で53-58とこちらの5点リードである。最終Qも点取り合戦的になったが、23-22と向こうは1点挽回しただけ。総計76-80で何とか勝つことができた。
「嘘、勝ってる」
「負けたと思ったのに」
「相撲に負けて勝負に勝つという奴だな」
「強い相手だったぁ」
 
しかしそれで準々決勝に勝ち、H南高校は準決勝に進出した。
 

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その日も昨夜と同じホテルに泊まる。この日の夕飯には福井名物のソースカツ丼を食べた。
 
「ソースカツ丼って流儀がいくつかありますよね」
「そそ。岡山方式は、御飯にカツを載せてから、ドミグラスソースを掛ける。福井のはカツをソースの入った中に潜らせてから御飯の上に載せる」
 
「私はカツ丼って卵とじのしか知らなかった」
 

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さて、日曜日の午前中・準決勝の相手は長野1位のチームである。
「長野1位かぁ」
「私たちも富山1位だよ」
「そうか。私たちも強いよね」
「うん、頑張ろう」
 
それで夏生(SF)・河世(C)・美奈子(SG)・五月(PG)に梨央(C)というメンツで出て行く。
 
相手は無茶苦茶強い。特に向こうのセンターは「こいつ本当に女かよ」と思うほどがっちりした体格で、175cmくらいありそうである。
 
しかし河世と梨央のダブルセンターがよく守る。そして美奈子も夏生もスリーを入れる。それで結構競っていく。向こうはそれほど強いとは思えない相手に手こずるのでイライラしているようだ。プレイがややラフになり、ファウルが増える。キャプテンが審判から注意を受け、それで少しはファウルが減ったが、第4Qの途中で向こうの大黒柱・175cmのセンターが5ファウルで退場になってしまった。
 
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これでゲームバランスが崩れてしまった。この時点で8点差付けられていたのだが、美奈子と夏生が3本続けてスリーを入れ、逆転してしまった。その後、しばらくシーソーゲームが続いたが、最後は交代要員で出した彩がフリースローをもらい、きっちり2本とも決めて、こちらの1点差で勝つことができた。決勝点を入れた彩がみんなにもみくちゃにされていた。
 
それでH南高校は北信越大会の決勝に進出する。
 

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この日のお昼は焼鳥にしたが、みんな1人12-13本食べていた。(おにぎりも3-4個食べていた)。
 
女子3位決定戦の後、女子の決勝と男子の3決が同時に行われる。H南高校の相手は新潟1位のG学館だった。インターハイの常連校である。試合前の練習を見て松夜が「凄い強い。勝つ方法が存在しない気がする」と言ったので、春貴は言った。
「まあ相手が全員風邪でダウンでもしてない限り。千試合やっても1回も勝てないだろうね」
「そんなに強いですか」
「でもこんな強いチームには練習試合申し込んでも断られるよ。それが対戦してもらえるんだから、純粋に胸を借りるつもりでぶつかって負けてきなさい」
「ああ、そのくらいの気持ちがいいですね」
 
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それでこちらは夏生−河世−美奈子−五月−梨央というメンバーで出ていくが確かに全く勝負にならない。そもそもほとんどボールを支配できない。どんどん得点されるし、パスカットされるし、こちらは向こうの制限エリアには全く入れてもらえない。1Qではかろうじて、美奈子がスリーを1本入れただけの25-3 である。第2Qでも夏生のスリーが1本入っただけの22-3。前半で47-6。第3Qでも彩がスリーを入れただけの24-3。最終Qも再び美奈子のスリーが入っただけの26-3。後半は50-6, 総計で97-12と完敗であった。試合が終わって審判がG学館の勝利を告げた後、でも向こうの選手たちはこちらの選手と握手してくれた。
 
ロビーに出てから高岡C高校の矢作先生が言った。
「あんたたち凄いじゃん。G学館のレギュラー組から12点も取るなんて」
「そんなものですか」
と夏生が訊く。矢作先生は言った。
「私たちは準決勝で80-22だったけど主力を温存してて控え組だったからね。G学館はインターハイで120-0の試合したこともあるよ」
「あはは。点取れて良かった」
「うん。あんたたちは強い。向こうの得点も2桁で抑えたしね」
 
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着替えてから男子の決勝を見たが凄いハイレベルだった。
 
表彰式に臨む。夏生が準優勝の賞状、松夜が記念の楯を受け取った。
 
バスで帰還する。
 
この日はフラミンゴに戻ってから、残念会!?と称してお好み焼きをたくさん食べた。卵を60個、豚肉を4kg消費した。(君たち、お好み焼きというより肉だけ焼いて食ってないか?)
 
もっとも氷見に戻るバスの中でも、ミスドのドーナツを部員18人で100個食べたのだが!
 

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6月23日(金)の「霊界探訪」では、各地に“おじいさんの時計”が設置された件、実際に人形美術館の本館・七尾分館・ムーラン伏木店に設置された時計の映像、ムーランで昨日のパンが3個500円で販売されるようになったこと、昨日の水車饅頭やケーキなども割引き販売されること、朝6時のあんぱんサービスの件、定点観測で特に菓子神社でおみくじを始めたこと、ベンチやテーブルのある休憩所を設置したこと、またドイルが産休明けになったこと、そして“幽霊コンビニ”は発見できなかったことの報告、高速に巨大芋虫の件はそのように見える場所を発見したこと、対策がなされたので、もう見えなくなったことも報告された。
 
明恵は補足した。
「夜間車で走っていると、ゲシュタルトの混乱で、このようにありもしないものが見えることがありますが、ただの気のせいです。そんなものがいるわけないと思って平常心で運転を続けましょう。でも次のPAとかで5分でいいから仮眠とか取ったほうがいいです。せめてトイレに行ってお茶でも飲みましょう。やはり疲れている時にこういうものは見やすいです。一番危ないのは急ブレーキや急ハンドルで避けようとすることです。それは大事故を招きかねません」
 
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しかしおみくじの筒を振る少女巫女には「可愛い!」という声があがっていた。
 
(テレビで人気の神様!)
 

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モスラが見える所は、該当箇所の映像は流れたが、ほとんどの視聴者には何も見えなかったようである。しかし「確かにモスラが見える」という声も10件ほどあった。その人たちがみんな「改善後の現場写真には何も見えない」と言った。やはりライトの増設は効果があったようである。
 
番組内で言及した“霊能力の高い人”はドイルのことと思った人が多かったが、実は“つーちゃん”だった。
 

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夏頃、某お弁当店“アイゼン”でのバイトさんたちの会話
 
「番組では『幽霊コンビニは発見できませんでした』とか言ってたけど実際にはドイルさんが処理して、もう出現しないようにしちゃったみたいね」
「うん。全く噂を聴かなくなった」
「ドイルさんもよけいなことを」
 
その筋ではこのような噂があった。
 
・産業道路を夜中走っていると、もう消滅したはずのコンビニ“タイムリー”がある。
 
・車を駐めて入ってみると普通に営業してる。
 
・中華まんとコーヒーを買い、イートインで食べているとなぜか眠ってしまう。
 
・気が付くともう朝でそこにはコンビニなど無く、廃墟の中のボロ椅子に座っている。
 
・夜中は男物を着ていたはずが、気付いた時は女物のワンピースとかレディススーツ(スカートタイプ)とかを着ている。
 
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・最初から女装だった場合は身体が女性化している!
 

アイゼンにはしばらくして、カズエちゃんという可愛い男の娘が入社してきた。美人で女の子にしか見えない。「君ほんとに男?」と訊かれて健康保険証を見せていた。彼女は性転換も済んでいるらしい。「最近の子は早く手術しちゃうよね」と副店長のメリー(*11)が言っていた(メリーもかなり早い部類だと思う)。カズエちゃんは四輪とバイクの免許を持っているので取り敢えず配達の仕事を頼むことにした。
 

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(*11) この人は前のお店では“カルーセル”と名乗っていた。フランス語のカルーセルが英語ではメリーゴーランドなので、そこからメリーにした。だからMary ではなくmerry.17歳で去勢し、22歳で性転換手術を受けている。
 
社長(玉梨乙子)は割腹!があり、宴会で女装したおっさんにしか見えないが、事実上お店を任されているメリーはスリムで女にしか見えない美人である。彼女はお店の内部では“部長”と呼ばれている。
 
玉梨乙子が社長で桜安芸那(*12)が会長だが、このふたりは開店中は!お店にはあまり顔を出さない。(怪しすぎるから顔を出すなとメリーから言われている)
 
この店のバイトは通常男の娘しか採用しない!?
 
この店には登山用具のアイゼンがぶら下げてあり、メニューにも砂防新道弁当とか美女平弁当とかあり、登山好きの人のお店に見えて、実はインドのカーマ(ローマ神話のキューピッド)が日本では愛染明王に相当することから来ている。
 
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オカマ→カーマ→愛染明王→アイゼンである。
 

カズエちゃんは大学4年生だが、単位はほぼ取って後は卒論を書くだけらしい。彼女はなんでも設計会社に内々定していたいたものの、事情でそこに入れなくなったらしい。
「女装癖がバレたのかな」
とみんな噂していたが
「いやきっと男装癖がバレたんだよ」
という少数意見もあった!
 
しかし彼女は美人で歌もうまいことから、お弁当のお得意様だったバス会社から勧誘されてバスガイドになることになった。在学中はお弁当のアイゼンでバイトし、卒業後バス会社にはいる。バス会社で勧められて大型二種免許も取得を目指すことになった。女性のドライバーは女性の団体さんから希望されることがあるのでとても貴重である。戸籍上男であることは申告したが「あんたならバレない、バレない」と言われて不問にされた。性転換まで終わっているのならお客さんと一緒にお風呂にも入れるから何にも問題無いと課長さんは言っていた。
 
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「性別って変更できるんじゃないの?」
「少し時間が掛かるみたいです」
「時間掛かってもいいじゃん。変更しちゃいなよ」
「そうですね」
 
それで母のお許しをもらい、弁護士さんに相談して申請することにした。母にはヌードを見せたが
「きれいに女の子になったね」
と言われた。母と一緒に山中温泉にも行った。
 
彼女は女子として大学を卒業することになりそうである。髪もいったん短く切っていたものの卒業までにはセミロングに戻すことができた。
 
 
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