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■女子バスケット選手の日々・2017オールジャパン編(3)

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ライブは12時開場13時開演で、シャトルバスも1台のバスで11:20と12:20の2回運行する予定だったのだが、実際にはお店の前には10時頃から人が集まり始める。仙台駅前も人数の増え方が予想以上なので、急遽バス会社と話し合いバス2台にして、10:20 10:50 11:20 11:50 12:20 と5回運行することにした。この時点で椅子席は無理と判断。昨日の午後並べていた椅子を、淳・紺野君・伊藤君・小野寺君・和実の父、の5人で搬出してもらった(和実の自宅に運び入れる)。
 
「工藤〜、ベルトコンベヤが欲しい」
と伊藤君が言う。
「すぐ検討する!」
と和実も答える。
 
そして★★レコードから貸してもらったロープを張る。
 
「そんなものがあったんだ!」
と和実が驚いている。
 
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「★★レコードさんから借りた」
「それは素敵だ」
 

外は雪が降っていて、この状態でお客さんをお店の外に待たせておくのは問題なので、予定よりずっと早く、10時半にはお店を開けた。
 
開店した時点では、メイドは和実とライムだけである。その2人が接客に専念することにし、調理は若葉と紺野君・伊藤君で対応する。紺野君と若葉がエスプレッソを作れるが、スチームミルクを使っていわゆるラテアートを入れるのは若葉にしかできない。若葉はローズ、リーフ、(レイヤー)ハートなど10種類くらいの模様を入れられるのだが、後で他の子が混ざっても違和感が出ないように、もっと簡単なデザインのものを含めて多様な種類の模様を作って行った。
 
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(後で和実の父が撮影していた写真を見ると実際には若葉は21種類の模様を作っていた)
 
この模様が好評で、いったんドリップコーヒーやカフェオレを頼んでいたのをカフェラテに変えて欲しいという要望が沢山きた!取り敢えず「今日は特別に対応します」と言って変更に応じる。既に1ドリンク飲んでいた人まで追加でカフェラテのオーダーをする。開演5分前までは携帯・スマホの使用を制限しないことにしていたので、これをたくさんSNSに投稿していたようである。
 
10:40頃にクロミが出てきてくれて、すぐ参戦する。彼女に接客を代わってもらい、和実もカフェラテ作りに回る。和実は20種類ほどのラテアートが入れられる・・・と言っていたがこちらもあとで確認すると38種類作っていた。
 
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10:50頃、ルシア、リズ、コリンがルシアの車に相乗りして出てきてくれたので、ちょうど第1便のバスが10:55頃到着したのにうまく対応することができた。この3人に接客を任せて、ライムとクロミもカフェラテに回った。ライムは6種類のラテアートが入れられるし、クロミも(普通の)ハートとリーフなら作れる。
 
「なんかカウントダウンライブの時より忙しい気がする」
「メニューが多いからね」
 
やがてマキコが起きてきたので、カフェラテ担当は和実・若葉・マキコ・ライムにして、クロミもオムライスとハンバーガーに回ってもらった。クロミも半熟の卵を焼けるので、こちらの生産能力がかなり上昇した。
 
11:20くらいからフードの注文が結構増え始める。唐揚げとフライドポテトは見かねて参戦した和実の母が揚げ、オムライスとハンバーガーは紺野君・伊藤君・クロミの3人で作る。もっとも半熟で卵を焼いてライスの上に乗せられるのは紺野君とクロミの2人である。オムライスの上に文字を書くのはコリンの担当にした。第1便のバスで来た人たちまでは希望を聞いて単語や絵を入れることができたものの、その後は個別対応困難になり、全て焼き芋の絵(ボニアート・アサドにちなむ)にさせてもらったが「可愛い」といって、結構好評であった。一方小野寺君にはエントランスの所に立っていてもらった。いかめしい顔の男性が立っているだけで、結構トラブル防止の効果がある。
 
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12:30にフード類はオーダーストップとなる。12:45にカフェラテをオーダーストップにする。本当は12:40に停めるつもりだったが、仙台駅からのシャトルバス最終便が12:42くらいに到着したので、その人たちのオーダーまでは受け入れた。12:52くらいにエスプレッソとジュースもオーダーストップにして、その後はドリップコーヒーとカフェオレ、ミルクと豆乳にさせてもらった。10代の子が多いだけに、オーダーの大半がカフェオレになった。
 
12:45以降手の空いた子がゴミ回収に回る。この時間帯はトイレに行く客も多い。列が凄いので2階のトイレも開放した。2階のトイレはこういう場合に使えるように1階からアクセスしやすい位置に設置している。共用だが表側に小便器、裏側に個室が並んでいる(メイド控室から利用しやすいようになっている)ので、アコーデオンカーテンを閉めて男女を分離する。そして女性客は通常は開放していない裏側の階段から誘導した。
 
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客がメイド控室に入り込まないように、リズが階段そばに立って見ていたのだが、性別が微妙な感じの客にも声を掛けたりする。
 
「ごめんなさい。私、ニューハーフなんです」
「でしたら、問題無いですよ。ごめんなさいね」
などという会話を5回もしたらしい!
 
1人、ニューハーフではない単純な女装者さんがいて、その人には申し訳ないですが、1階の多目的トイレをお使い下さいと誘導した。
 

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予定より5分遅れて13:05に開演する。
 
入場者は365人に達している(希樹が「1年の数だ!」と喜んでいた)。
 
カウントダウンライブではカラオケで歌ったのだが、この日は彼女たちの友人で作っているガールズバンドが友情出演して伴奏してくれることになった。このバンドはまだ名前が無かったのを急遽、エンパナーダと命名した。エンパナーダとは南米の具入りパンである。よくミートパイと紹介されるが、見た目は巨大な餃子である。
 
なお今日の音響と照明は★★レコード仙台支店の技術者さんがしている。社員なのでタダで使えるのが良いところである!
 
ボニアート・アサドは元々実はももクロのコピーをしていたので、この日の演奏も、最初に自主制作で制作していたCDの曲『リオデラプラタ−銀の川』と『やきいも』を歌った後は、ももクロの曲を多く歌う。
 
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ももクロの『Z女戦争』『行くぜっ!怪盗少女』と10代ならではの歌を歌い、
Dream5の『キラキラ Every day』『ハッピーデー』で元気よく、
Perfumeの『願い』(ヴァイオリン付き)と『Night Flight』で聴かせて、
Baby Metalの『ギミチョコ!!』『おねだり大作戦』で盛り上げてから、
ももクロに戻り『GOUNN』『天手力男』で戸惑わせる!?。
 
デビュー予定曲で東城誠一さん(実際に書いたのは樋口花圃さん)から頂いた『暖かい心』、賀茂&大裳(葵照子&醍醐春海)の『六合の飛行』を歌った上で最後はももクロの『ワニとシャンプー』で笑いを取って締めた。
 
アンコールで再度『リオデラプラタ−銀の川』を歌った。
 
MCを交えた1時間半ほどのステージは物凄い盛り上がりようであった。既にこの日が奏和の誕生日と知っていたファンも結構いたようでアンコールの時にプレゼントを渡す子もあり、奏和本人が受け取って「ありがとう!」と言って握手していた。
 
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(混乱防止と安全のため、次回からはプレゼントする人は事前申告制ということにさせてもらい公式サイトとクレールのサイトで告知した)
 

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観客の男女比は男子7:女子3という感じで、
 
「意外に女性ファンが多かったですね〜」
 
と和実は米長さんと話したが、この女性比率の高さは、このユニットがデビューした後も続き、女性ファンの多い女性アイドルユニットとして、ボニアート・アサドのひとつの特徴となっていく。
 
なお今回のギャラは365人入ったので事前の取り決め通りなら36500円であったが、和実はケイに電話して許可を取った上で「こけら落とし記念」と称して48000円払った(3分割できるように3の倍数にした)。ケイは人気があがったらもっと払っていいよと言っていた。プロダクションではマージンを取らずに全額を3人に還元したので
 
「お年玉!お年玉!」
と言って喜んでいた。
 
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彼女たちは実際には、伴奏者3人とあわせて8000円ずつ6分割したようである。
 
なお、会場で販売した自主制作CDやグッズの売上げは通常の規定通り処理することになる(自主制作なので売上げの約4割を本人たちを含む制作者グループがもらえる)。これについてはクレールはマージンを取らない。逆に最初の1ドリンク以外に客が注文したフードやドリンクの売上げはクレールが全額取りマージンの計算対象外である。
 

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オールジャパンは1月3日に2回戦の8試合が行われた。社会人選手権から勝ち上がった玲央美たちのジョイフルゴールド、暢子たちの40 minutesは今日の登場である。結果は下記の通りである。左側が1回戦を勝ち上がったチームで右側がこの日初登場のチームである。
 
中国(岡山H女)×−○高校(愛知J学)
北海(クロック)×−○社1(JoyfulGo)
関東(Rocutes )○−×大2(東京MH大)
九州(福岡W付)×−○W10(HighPres)
東海(岐阜F女)○−×W09(フリュゲ)
大4(東京W大)○−×大3(大阪HS大)
東北(山形D銀)×−○社2(40minute)
大7(茨城TS大)○−×大1(栃木K大)
 
今年は勝上り組と不戦勝組の対戦は4勝4敗であった。
 
第1試合は高校生同士の対決となったが、インターハイ覇者の愛知J学園の貫禄勝ちとなった。
 
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ジョイフルゴールドもクロックタワーに圧倒的な実力差を見せのて勝利である。クロックタワーには札幌出身の選手が多く、札幌P高校のOGも入っており、やはり北海道出身の選手が多いジョイフルゴールドとはお互い旧知の者も多い。試合前に手を振り合っていたし、終了後もハグしたり握手したりする姿が多数見られた。
 
ローキューツは大学2位の強豪東京MH大と激しい戦いをしたものの僅差で試合を制した。
 
福岡W大附属高校(旧福岡Q女子高)とプロのハイプレッシャーズの試合は白熱した試合となった。途中まではW大付属がリードしていたのだが、後半ハイプレッシャーズは控えポイントガードの松前乃々羽が意表を突くようなトリックプレイを連発。心理戦の経験が浅い女子高生チームを自滅に導いてしまった。
 
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乃々羽は「高校生相手におとなげないと非難されそうだけど、横綱相撲ができる相手ではなかった。彼女たちは強かった」とインタビューに答えて厳しい表情で語っていた。
 
岐阜F女子高はプロ下位のフリューゲルローストに快勝した。
 
東京W大と大阪HS大の大学生対決。この日奈々美はとうとうスターターに指名された。そして短い休憩をはさんで全ピリオドに出場。途中からマッチアップしてきた相手エースを翻弄。ひとりで30点あげる活躍で勝利をもぎとった。
 
40 minutesと山形D銀行は日常的に交流を持っており、お互いに選手を留学させたり、練習試合もたくさんしている。お互い手の内を知り尽くしている相手だけに実力と実力をぶつけあう試合となったが最後は4点差で40 minutesが勝利した。
 
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そして3日目の1月4日。とうとう千里が所属するレッドインパルスが登場する。
 
12:00,14:00からの試合はこのようになった。左が勝ち上がりチーム、右がプロ上位である。
 
愛知J学×−○W01(サンドベージュ)
JoyfulGo○−×W08(ステラストラダ)
岐阜F女×−○W03(ビューティーマジック)
東京W大○−×W06(ブリリアントバニーズ)
 
高校女王の愛知J学園もプロ女王のサンドベージュには全く歯が立たなかった。ビューティーマジックも岐阜F女子高校の挑戦を退けた。これで高校生チームは全部消えた。
 
ジョイフルゴールドはステラストラダを粉砕した。実際問題としてジョイフルゴールドや40 minutesはプロ中位くらいの実力を持っている。ステラストラダには千里の弟子・神野晴鹿がいるが、同じく千里の弟子で、晴鹿のことをよく知っている湧見昭子が張り付いて仕事をさせず、晴鹿のスリーはわずか2本に留まった。
 
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東京W大は恐らくプロ側がノーマークであった奈々美の活躍でWリーグ6位を倒し、BEST8に進出した。大学生チームがBEST8に進出したのは2013年の茨城TS大学以来4年ぶりである。ブリリアントバニーズの田原監督が「参った!」という顔をしていた。
 
16:00からの試合は次のようになった。
 
ローキューツ×−○W05(ブリッツレインディア)
ハイプレッシャーズ○−×W04(エレクトロウィッカ)
 
ローキューツはプロ5位のブリッツレインディアの横綱相撲に敗れた。今年のローキューツはBEST16で終わった。中心選手の須佐ミナミが悔しそうな表情でコートを見つめていたのが印象的であった。
 
そして・・・Wリーグ下位常連のハイプレッシャーズが上位常連のエレクトロウィッカに勝ってしまった。
 
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前半、乃々羽は昨日のW大付属で見せたような相手の意表を突くトリックプレイをどんどん繰り出し、まだ充分エンジンが掛かっていたとはいえないエレクトロウィッカの若手選手たちを翻弄。思わぬ大差が付いてしまう。エレクトロウィッカは後半ベストメンバーを投入して全力で追いかけるも、最後1点届かず、まさかの3回戦敗退となった。
 
エレクトロウィッカは昨年の準優勝チームであり、昨年もハイプレッシャーズと当たって、その時は76-44のダブルスコアで勝っていたのに、今年は61-60で敗れ去ってしまった。
 
試合が終わった時、花園亜津子も武藤博美も馬田恵子も顔面蒼白であった。加藤絵理も中丸華香も呆然としていた。一方勝ったハイプレッシャーズの乃々羽はこうコメントした。
 
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「プロの試合運びじゃないと非難されそうだけど、まともにやって勝てる相手ではないから、とにかく引っかき回した。多分同じ方法は2度は通じない」
 

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女子バスケット選手の日々・2017オールジャパン編(3)

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