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■夏の日の想い出・3年生の冬(9)

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(C)Eriko Kawaguchi 2012-10-14  
私は1日に大阪でローズクォーツの新年ライブをやった後、ローズクォーツの他のメンバーおよび美智子と一緒に、東京にも戻らず大阪伊丹からそのまま新千歳に飛んで、東京から飛んできた政子・氷川さんと合流する。その日は更に旭川まで行き旭川市内のホテルに泊まり、翌2日からキャンペーンである。
 
旭川のホテルで政子は「遊ぼ・遊ぼ」と言ったが、私は「年越し徹夜だったから眠たい。寝せて」と言う。
「しょうがないなあ。じゃ寝てていいよ。私勝手に遊んでるから」
「はいはい」
 
ということで私は眠らせてもらった。けっこう寝た所で政子に揺り起こされる。
「ねえ」
「どうしたの?」
 
「私、冬のあそこに魚肉ソーセージを立てて、おちんちん切断ごっこして遊んでたんだけどね」
「変な遊びするね」
「それでね、それでね、おちんちんを切った後、残りのソーセージが中に入り込んじゃって」
「ん?」
「うまく取れないんだけど、どうしよう?」
「え〜〜!?」
 
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私は一気に目が覚めた。確かに中に入り込んでる感触がある。指を入れて摘まもうとするのだが、つるっと滑ってなかなか出ない。
 
「これ病院に行かなきゃだめかなあ」と政子。
「そんな恥ずかしいこと勘弁。新聞に書かれて、私たち謹慎食らうよ。ネットにも書かれて何十年も先まで記録が残るよ」
「それはいやだな・・・」
 
私は青葉に電話を掛けた。
「ごめーん。深夜に」
「うん。いいよ。どうしたの?」
 
私は恥を忍んで青葉に状況を説明した。青葉は笑っていた。
 
「横になって、楽にして、携帯を子宮の上に置いて」
「了解」
 
私が横になり、携帯を「仮想子宮」の上に置いて力を抜く。青葉のパワーが携帯を通して流れ込んでくるのを感じる。1分もしないうちにソーセージはヴァギナから飛び出してきた。
 
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「サンキュー!青葉」
「あまり変な遊びしないようにね」
「うんうん。夜中に御免ね」
「うん。おやすみなさい」
 
ということで、青葉のおかげで私たちは世間に恥をさらさずに済んだのである。
 
「このソーセージどうしよう?」
「あ、食べるよ」と政子。
「食べるの?」
「だって私たち、お互いにいつもクンニしあってるのに」
「そりゃそうだけど」
「じゃ、頂きます」
と言って、政子は私のヴァギナから飛び出してきたソーセージを美味しそうに食べた。
 

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翌日、私たちは6人で午前中旭川市内の小ホールで最初のミニライブをした後、札幌に移動してお昼前にFM局に行き、全国のリスナーに向けて「明けましておめでとうございます」のメッセージと新曲発売の告知をした。
 
5分間取ってもらった枠の中で、ローズクォーツの『ウォータードラゴン』
『ナイトアタック』『メルティングポット』、ローズ+リリーの『夜間飛行』
『ハッピー・ラブ・ハッピー』『ピンザンティン』をそれぞれ40秒くらいずつ流してもらった。この編集は氷川さんがしたのだが「格好いい曲ばかりで、どこを抜き出すか、かなり悩みました」などと言っていた。
 
放送が終わると札幌市内の小ホールに移動する。そこでまたミニライブである。
 
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マキ・タカ・サト・ヤスと私の5人でステージに上がり「明けましておめでとうございます。ローズクォーツです」と言って、短いMCの後、早速演奏を始める。
 
『ウォータードラゴン』はPVでは、私がウィンドシンセを吹いている所が映っていて、PVの中では私は一切歌っていないので「この曲、歌は無いんですか?」
という問い合わせがたくさん来たのだが、実際問題として、私はこの曲では最初の2分間、ひたすらウィンドシンセを吹いていて、Cメロに入る所からやっと歌い出すのである。ライブでも私がなかなか歌い出さないので戸惑うような雰囲気。この曲には「とっても長い前奏ですね」などというお便りも来て、私とタカは楽しい気分になった。
 
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『ナイトアタック』は下川先生のアレンジだが、下川先生らしいキラキラした演奏になっている。演奏の難易度は『ウォータードラゴン』と双璧を成し、私たちは音源制作した後、この2曲をライブで演奏出来るようにするため、毎日かなりの練習を重ねた。
 
『メルティングポット』は美智子の最初のアレンジでは「ふつうに格好いい曲」
だったのが、私があらためてしたアレンジで「かなり格好いい曲」になった、とタカは言っていた。様々な楽器の音が交錯するのをキーボードで処理するが、ライブではひとりでは演奏がさすがに間に合わないので、私もキーボードの前に座り、ヤスのキーボードとのツインキーボードで演奏した。このライブ版のアレンジを作るのに私はパズルを解くような気分で頭をひねった。
 
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この3曲を弾いた所で私は「ローズクォーツでした」と言い、4人が下がる。と同時にマリがステージに上がる。そして「こんにちはローズ+リリーです」
と挨拶する。こういうパターンは初めての試みだったので、結構戸惑うような雰囲気。それを制するかのようにマイナスワン音源がスタートするので、それに合わせて『夜間飛行』を歌う。最初の2曲では私はキーボードの前に座って演奏しながら歌い、マリはいつものように私の左側に立って歌った。今回のミニライブ用の音源では、CD音源に入れている航空機のエンジン音は入っていない。代わりに私のキーボードで離陸上昇していくような感じの音を出した。
 
その次の『ハッピー・ラブ・ハッピー』は明るくとっても楽しい曲である。「今回のキャンペーンではステージ上でのキス禁止」などと言われたので、マリはキーボードを弾いている私の首に後ろから抱きつくようにして歌った(これも翌日から禁止を言い渡されたので、このポーズを見たのは旭川と札幌で見た人だけである)。
 
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ここで私は長めのMCを入れる。
「お正月早々、ローズクォーツとローズ+リリーのキャンペーンライブに来てくださってありがとうございます。今年はヘび年。蛇は脱皮するので、新たな成長をする年だとも言われますね」などとたわいもないトークをする。この付近はある程度話すことを決めてはいるものの、アドリブ部分も大きい。
 
5分くらいしゃべった所で、タカがステージ脇からエプロンとお玉、それにヘッドセットを持って来てくれるので、私たちはエプロンを身につけ、ヘッドセットを付けてから、お玉を持ちキーボードから離れてふたりで並んで立った。
 
マイナスワン音源が始まるので、私たちはお玉を振り振り、お料理をするポーズをしながら『ピンザンティン』を歌う。
 
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そして歌い終わると『ごちそうさまでした! ローズ+リリーでした』と挨拶した。
 
この時札幌会場では「どうしてお玉なの?」という声が掛かった。
 
「野球の球ではお料理できないからです」と私が答えると会場がどっと沸く。
 
「ケイはお股にもお玉持ってたけど、もう取っちゃったね」などとマリが言うと、ざわめくような声。マリはしばしばフォローに困る発言をする。
 
「そうだね。私はお玉を取ったおカマ。こちらはお鍋で使うお玉」と返すと、また会場が沸いた。
 
(このネタも次回から禁止を通告された。もちろん例の「マリちゃん発言まとめサイト」に掲載された)
 
私たちは観客にお玉を振りながら、笑顔でステージから下がった。
 
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その日は札幌市内の全日空ホテルに泊まった。このホテルに泊まるのも4回目くらいだが、政子はすっかりこのホテルが気に入ったようである。
 
北海道に来たので蟹を食べたいと言うかと思ったのだが、政子はラーメンを食べたいというので、クォーツの他のメンツが蟹料理店に行ったのと別れて、私と政子、それに付き合ってくれた氷川さんとの3人で、昼間FM局で聞き込んできた福来軒という所に行った。
 
何やら今にも崩れないだろうかと不安になるお店ではあったが、味噌ラーメンが割とあっさりした感じで美味だった。政子は「美味しい・美味しい」と言って、大盛りを3杯食べた。何やら芸能人のサイン色紙が多数貼ってある。そこにスカイヤーズの色紙もあるのを見つけて「おぉ!」などと言っていたら、「もしかして、あんたらも芸能人?」などと常連客っぽい人に言われる。「ええ、一応端くれで」と答えると、店主さんが「あ、じゃサイン書いてくれません?」と言うので、私たちはOKして、ローズ+リリーのサイン色紙を書いて置いて来た。
 
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ラーメン屋さんの後は、近くの洋菓子屋さんに入り、ケーキを食べながら美味しい紅茶を飲み、のんびりと3人で話した。
 
「こないだの大分みたいな大きな会場でのコンサートもいいけど、今日の旭川みたいにホントにこぢんまりした会場でのキャンペーンも良かったね」
と政子。
「マリはキャンペーンで歌ったのは、高2の10月以来だもんね」
「ああ、そういえばそうだなあ」
「あの時はCDショップとか、デパートの前の広場とか、ショッピングモールとかやってたね」
「ああ。通行人のたくさんいる所ってのはまた楽しいよね。ひとり足を止めふたり足を止めて、だんだん観客が増えていくのが凄く面白い」
と政子が言うと
 
「そうやって観客が増えて行くというのは、つまり歌が魅力的なんですよ」
と氷川さんが言う。
 
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「そっかー」
と言って、政子は微笑んで遠くを見る目をする。その通行人が足を止めて・・・というのは、ここ1年半ほど、私と政子が東北の各地で「ゲリラライブ」をやって体験してきたことだ。
 
「普通は、演奏していても誰も足を止めてくれません」
と氷川さん。
「確かに、ストリートライブは東京でも町中でよくやってる人がいるけど、自分が通行人の場合、よほどでないと足を止めないですね」
「でしょ?マリちゃんの歌が素敵だからですよ」と氷川さん。
 
氷川さんの褒め方は政子のツボにハマる。政子はお世辞は嫌いだが、氷川さんは本気で政子を褒めるので、それは政子にも心地よいようである。
 
「でもケイが上手だっていう前提があるから」と政子。
「デュエットって、片方だけうまくてもきれいにはなりませんよ。ふたりの歌が調和するから、美しい響きになるんです」
「私も4年間に少しは進歩出来たのかな」
「マリはとても上手くなったよ」と私。
 
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「ケイはとても女らしくなったね」と政子。
「そうだね。それまではふつうの男子高校生だったのに」
「いや、ふつうの男子高校生ではなかったはず。なんか、奈緒や麻央ちゃんたちの話から想像するに、もう小学生の頃から女子小学生だったみたいだし」
「そんなこと無いと思うけどなあ」
 
「あ、分かった!」と唐突に政子は言う。
「何が?」
「4年前、私たちは少し不完全な女性デュオだったんだよ」
「へー」
「私は歌に難があって、ケイは身体に難があった」
「ああ」
「それで4年の間に、私は歌を進化させて、ケイは身体を進化させたんだ」
「面白い解釈だね」
「だから、今私たちはやっと完全な女性デュオになったんだよ」
「じゃ、完全になった所で、この後、沖縄まで、そして最後の埼玉まで走り抜けよう」
「OKOK」
と政子は笑顔で言った。
 
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翌日は朝から新千歳空港→仙台空港と移動し、仙台市内の小ホールでイベントをした。この日の予定は盛岡と仙台で、北海道から行くなら盛岡の方が近そうだが、本州と北海道の間は基本的に空路になるため、飛行機の便の良い仙台の方が結果的には札幌に近いのである。
 
私たちが昨日お玉を振りながら歌ったことがツイッターなどで広まっていて、仙台会場には、お玉を持って集まってきた客がかなりいた。私たちは緊急の会議をして、凶器になる可能性の低い、総プラスチック製のもののみ持ち込みを許可することにした。(金属製のもの、金属部分を含むものは入場時に預かり番号札を付けて管理して退場時に返還した)
 
そのこともすぐさま伝搬して、午後の盛岡会場に集まってきたお客さんはみんなプラスチック製のお玉を持参していた。
 
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その日の夜には「初音ミクと共演させたい」などという書き込みも見られた。
 
盛岡の翌日は新潟になるので、その日は盛岡市内で早めの夕食を取ったあと(政子はおそばをたくさん食べていた)新幹線で大宮経由で新潟まで行き、夜遅く新潟市内のホテルに投宿した。
 

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■夏の日の想い出・3年生の冬(9)

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